2459.シーア派地域とテロ活動



シーア派地域の地図
シーア派地域が米国の言うテロ地域、私はゲリラ地域と思う。
この検討。          Fより

シーア派の分布地域の地図を見ると、一目瞭然で事態が分かる。
地図:
http://fuku41.hp.infoseek.co.jp/image/shiite.jpg
シーア派地域は、アゼルバイジャン、イラン、イラクの南部、タジ
キスタンと中国の東トルキスタン地域、パキスタンのカシミール地
域と西部山岳地域一帯、アフガニスタンのカンダハル周辺、インド
のハイデラバード周辺である。
シーア派の守護国イランの援助と指示で、このシーア派地域でテロ
活動が活発化している。

イラクのサドル師、レバノンのヒズボラ、ナスララ師、インドでテ
ロを実行するハイデラバード・シーア派、カンダハルのタリバンな
ど、全てシーア派地域でゲリラやテロが起きている。

特にアフガニスタンのタリバンは、徐々に勢力を盛り返して、NA
TO軍を圧倒している。このため、NATO軍の主力である英国の
兵士が多く犠牲になり、英国では撤退を言い始めている。軍首脳も
限界であると発言する。

イラクのマリキ首相が、イランの最高指導者ハメネイ師から多国籍
軍の駐留を止めて、反イラク勢力を弾圧しろと指示され、その実行
をサドル師が率いる民兵マハティ軍がバクダッドのスンニ派住民を
大量に殺害するなど実行している。イラクを分裂させる意向のよう
である。マリキ首相自体がサドル派である。

ハキスタンのカシミール地域や西部山岳地帯もゲリラが勢力を伸ば
している。このため、西部山岳地域シーア派ゲリラとパキスタンの
親米派ムシャラフ大統領は休戦条約を結ぶまでになっている。この
西部山岳地域かカシミールにアルカイダのビン・ラディンが潜んで
いるが、その追求が出来ない事態である。

インドで頻発する爆発テロもカシミールやハイデラバードのシーア
派であると、マンモハン・シン政権は見なしてパキスタンのムシャ
ラフ政権に強く防止を要請しているが、ムシャラフ政権もゲリラ勢
力に負けて、妥協しているので、その要請に答えることができない。

インドのテロ事件も全てはシーア派の仕業であり、イランがその裏
にいることは客観情勢から明白になっている。

この全戦場に米国とNATO軍で立ち向かうことになるが、これだ
けでは無理がある。どうしてもロシア、中国は勿論のこと、スンニ
派イスラム諸国も一致して対応する必要がある。

しかし、ローマ法王のトンでもない発言が飛び出した。この発言で
、キリスト教対イスラム教の戦いになってしまう。これをどう防止
するかを親米スンニ派イスラム教国家は苦心しているのに、その努
力を無にしかねない。

また、シーア派のイランに最新鋭の武器を輸出しているのは、中国
とロシアであり、米国は両国に武器の輸出をイランにしないよう、
要請しているが、中ロはイランとの結びつきを強めるために、拒否
している。

中国は、欧米との関係も深いのでジレンマに陥っている。これは明
日、詳細に見たい。

シーア派の盟主イランはEUとの核開発交渉を通じて、どのような
譲歩をするのかが見物ですね。
==============================
同で対テロ機関設置=印パ首脳会談

 【ハバナ16日時事】インドのマンモハン・シン首相、パキスタン
のムシャラフ大統領は16日、キューバの首都ハバナで首脳会談を行
い、合同で対テロ機関を設置し、捜査に当たることなどで合意した。
両首脳の会談は昨年9月にニューヨークで行われて以来1年ぶり。 
(時事通信) - 9月17日7時1分更新
==============================
イスラムは「邪悪」と発言 ローマ法王発言に怒り広がる(ASAHI)
2006年09月15日19時41分
 ローマ法王ベネディクト16世が、イスラム教が本質的に暴力を
容認する宗教であるかのような発言をし、イスラム諸国から怒りの
声が相次いでいる。2001年9月の米同時テロ以来、欧米の一部
にはイスラムの教義そのものに暴力の原因を求める議論があり、イ
スラム教徒の神経を逆なでしてきた。パキスタン議会は15日、法
王に発言の撤回を求める非難決議を全会一致で採択した。 

 ローマ法王は12日、訪問先の母国ドイツの大学で行った講義で
、東ローマ帝国皇帝によるイスラム批判に触れ、「(イスラム教開
祖の)預言者ムハンマドが新たにもたらしたものを見せてほしい。
それは邪悪と残酷だけだ」などと指摘。その上で、イスラムの教え
るジハード(聖戦)の概念を批判した。(時事) 
==============================
NATO、アフガン増派を検討 タリバーンの抵抗受け
2006年09月09日23時51分
 アフガニスタン南部に治安部隊を展開する北大西洋条約機構(N
ATO)は9日、ワルシャワで参謀長会議を開き、旧政権タリバー
ン勢力の予想以上の抵抗に対応するため、加盟国に兵力増強を求め
た。だが欧州にはレバノン派兵を表明している国も多く、アフガン
増派にはためらいが強い。 

 現在、アフガンの国際治安支援部隊(ISAF)には37カ国が
約1万8500人を派遣し、NATOが指揮している。このうち約
8000人が展開する南部で戦闘が激化している。 

 参謀長会議の議長を務めるカナダのエノー将軍は「派遣を約束し
た兵力すべてをアフガンに送ってくれるよう、加盟国に求めた」と
述べた。将軍によると、加盟国が確約した全兵力の約85%しか実
際には派遣されていないという。 

 NATOのジョーンズ最高司令官も7日、「2000人から
2500人の増強が必要だ」との考えを示した。ヘリコプターや航
空機の増強も求めた。 

 NATOは6月からアフガン南部に活動範囲を広げ、7月末には
南部での指揮権を米軍から引き継いだ。 

 今月上旬、南部カンダハル州でのタリバーン掃討作戦では、200
人以上の武装勢力を殺害したが、カナダ兵3人が死亡、英軍用機の
墜落で英兵14人が犠牲になった。NATOのアパスレイ報道官は
7日の記者会見で「タリバーンの抵抗は予想以上だ」と認めた。 

 南部に展開しているのは、英国やカナダ、オランダ軍が主力だ。
増派はこの3カ国以外からも想定されるが、AFP通信によるとト
ルコ軍高官は8日、「いま以上の兵力を送ることはあり得ない」と
述べた。イタリアやフランス、スペインは、それぞれ1000人を
超える兵力をレバノンに派遣すると表明しており、アフガン増派に
は消極的だ。 
==============================
<イラン核問題>EUのソラナ氏、交渉継続の姿勢示す

 欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表は15日
、EU外相会議終了後に記者会見し、核問題を巡るイランとの交渉
について「大きな進展があった」と述べ、交渉継続の姿勢を示した。
ソラナ氏は「すべての問題が解決したわけではないが、イランは国
内で合意を形成する時間が必要だ」と指摘した。
(毎日新聞) - 9月16日1時42分更新
==============================
イラン最高指導者、イラク首相に多国籍軍撤収を要求
(nikkei)
 【バーレーン=加賀谷和樹】イランの最高指導者ハメネイ師は13
日、テヘランを訪れたイラクのマリキ首相と会談した。同師は会談
で「(治安など)イラクの問題は占領者が去れば解決する」と述べ
、米軍が主導するイラク駐留多国籍軍の早期撤退を求めた。イラン
国営テレビが報じた。

 米国は、イランがイラクのイスラム教武装勢力を支援し、イラク
の安定を妨げていると非難している。イランはこれを否定している。
 (23:36) 


コラム目次に戻る
トップページに戻る