2449.懇親会模様



コバケンさんが日本に一時帰国しているので、昨日、懇親会を開催
した。この懇親会は、ハチャメチャで強烈な話が多いので、ここで
紹介できないことも多い。            Fより

いつもの通り、コバケンさん、YSさん、柳太郎さん、私、Oさん
、国際評論家のTAさんの6名でした。

柳太郎さん、コバケンさんは英国で国際関係学を勉強していたので、
英国でのマルクス主義研究者が今、どうなっているかが話題になっ
た。経済効率としては共産主義がいいとロシアで実験したが失敗し
た。しかし、今後も経済効率が一番いい方法を探す努力を英国の研
究者はしていると。日本の満州も新しい植民地の実験で成功したよ
うだ。この方法はアフリカで今も旧宗主国の行政要員を送り込まれ
た独立国として現存している。

TAさんは、非米同盟がやっと認知されてきた。今後も米国の力が
弱くなり、多極志向になる。シナリオを米国は早い段階で公開して
いたという。そして、米中共同覇権構想も出てきた。今後は中国の
力が強くなるし、ロシアも石油の力で強くなる。イランも強い。ベ
ネズエラのチェベスも強い。米国グローバル資本家は世界が相手で
あり、世界の経済発展で儲けられる。米国の衰退を恐れない。

イスラエルはイランを攻撃するから、中東大戦争になるが、米国は
イスラエルを助ける余裕が無いために、見殺しにする可能性がある。
シェロンが突然、ガザからの撤退をした理由は米国を信用できなく
なり、イスラエル一国での生き残りを模索していた。ネオコンはリ
クードのネタニエフと同盟関係にあるが、ガティマのオルメルトは、
リアリストであり、ネオコンとは違う。しかし、中東全体がハルマ
ゲドンの様相になっていく可能性がある。

一方、英米はアフガンもイラクでもうまくいっていない。英国は米
国についていけないようだ。軍トップもこれ以上の派遣はできない
と明言している。反対に、米国は英国の指示を受けたくない。米国
の英国からの独立を目指して行動している。陰の主役は英国でしょ
うね。それを米国は振り払おうとしている。

日本と中国がうまくいっていないが、米国の世論調査でも中国への
友好度が大幅UPしている。東南アジアでも世論調査で日本と同様
に、中国への友好度は非常に良くなっている。東南アジアでの中国
の影響度が増している。経済的な関係も強固になっている。日本の
反中感情は問題で、中国の反日感情と同様に両国が乗り越えること
で、一層の世界への貢献ができるように感じる。

ほとんど、TAさんのお話を中心に進んで、YSさんと私は聞き役
でした。6時に始まった会合が直ぐに10時なっていた。

Oさんは遅れて来て、東京から北京までのピース・ウォーキングが
テボドン騒ぎで北朝鮮への入国ができなくなり、延期になったと告
げた。少し残念ですね。
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〔NEWS〕英軍の戦闘力 もはや限界 英軍トップが証言(机の上の空)
 英国陸軍のトップ、リチャード・ダネット卿は英紙ガーディアン
(電子版、9月4日付け)の単独インタビューにこたえ、英軍の戦
闘能力が限界に達している、との見解を明らかにした。

 英軍は現在、イラクに7200人、アフガニスタンに3300人
が駐留している。
 アフガニスタンではこの2日、英軍の情報収集の偵察機が墜落、
英兵14人が死亡したばかり。
 (タリバンは「撃墜した」と発表したが、英国防相はこれを否定)

 会見のなかでダネット卿は「われわれは懸命に戦っている。たし
かに、懸命に。状況に対応しきれているか、ですと? ぎりぎり目
いっぱいで」と語り、「テロとの戦い」に対する英軍の戦闘能力が
限界点に到達、こんごは英軍の資源再配分を議論すべきところまで
来ていることを明らかにした。
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日本を震撼させる平成の黒船、『米中共同覇権構想』について
               (片岡鉄哉のアメリカ通信)
日本を永久に米中の軍事管理のもとに置くという構想が、最新のフ
ォーリンアフェアズ誌において提案されている。著者はリチャード
・ハース、米国外交評議会の理事長、つまりこの雑誌を発行する主
体である。彼は最近までブッシュ政権の国務省で政策企画部長だっ
た。 

本論文は、表向きは北朝鮮とイランの持つ核兵器を、如何にして処
理するかと言う問題に対する提案である。ハースは、第二次大戦に
おける日独征服から説き始めて、ソ連の封じ込め・崩壊、イラク占
領などの実例を比較する。 

日独征服が政権転換(regime change)の実例であり、ソ連の封じ込
めが政権の段階的変革(regime evolution)の前例だとする。そし
て、米国はイラク攻撃型の先制攻撃を北朝鮮とイランに適用するこ
とは不可能だとして、段階的変革つまり封じ込めを推薦する。 

北朝鮮を封じ込めて、段階的に核抜きにする手段として、米中の
condominiumを提示する。コンドミニアムとは二大国による共同制覇
という意味である。この概念は私が使っているもので、著者自身が
使った表現ではない。 

北朝鮮を、封じ込めという手段で核抜きにするには、どうしても米
中の緊密な協力が不可欠であり、日本、韓国、台湾も同時に核抜き
にすることが不可欠だというのだ。 


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