日本の雰囲気を見ると、日本一国主義のような気がする。 Fより 日本の景気回復と共に、日本しか考えない風潮がでてきている。 一方、中国はロシアとの国境紛争をほとんど一方的に譲歩して、解 決して中ロは友好条約を結んでいる。そして、2005年にはイン ドとの国境紛争を解決するべく、協議を開始したが中国がここでも 一方的に譲歩する気配である。 また、FTAでも東南アジアとの交渉でも農業、工業、労働の分野 で大幅な譲歩をして成立させているし、ミャンマー、パキスタン、 ラオス、カンボジア、バトナム、タイと中国の道路やパイプライン などを中国の援助で構築して、主に石油を運びために、その輸送費 は通過する国に入る仕組みを作って、友好関係を築いている。その 友好関係から中国の海軍基地の用地を借りている。 日本は、中国のような大幅な譲歩ができずに、ロシアとの北方4島 返還に固守して、ロシアから強硬な国境監視を受けて、日本漁船の 操業もできず、ロシアからの石油や天然ガスの輸入も日ロ友好関係 がないために、拒否される寸前にある。 東南アジアとのFTAでは農産物輸入、労働者の出稼ぎを認めない ためFTA交渉は暗礁に乗り上げ、かつ国連常任理事国入りの選挙 で、東南アジアからの賛成が皆無という事態になったことは記憶に 新しいことである。 そして、ベトナムのマイン新書記長は就任後、直ぐに中国訪問をし て、中国重視を行うと声明を出すことになる。ベトナム・中国両国 は、1979年に戦争をした。 中国の�ケ小平は1979年2月17日「懲罰行為」とベトナムに侵攻したが 、ベトナム軍が反撃を開始すると、旧式の装備で人海戦術に頼る中 国軍は大損害を出した。ベトナム軍は、ソ連からの全面的な支援を 受け陸上戦力・航空戦力ともに高い水準を維持し、かつ米国製最新 兵器も持っていた。中国首脳部はこの戦争で人民解放軍の立ち遅れ を痛感し、軍の近代化を推し進めるようになった。 ベトナムと中国はその後、長い間敵対関係になっていた。しかし、 そのベトナムでさえ、親中国を表明する事態になっている。 日本のODA供給先でトップはインドネシアですが、スカルノ大統 領時代は、親日本の代表的な国家でしたが、そのインドネシアも現 在、日本を全面的には支持していない。どちらかというと中国寄り になっている。インドネシアのニコパル諸島の島を中国の潜水艦基 地として、貸している。借地料を貰っているはず。 日本国民は目をアジアにも中東にも米国にも向けていない。企業も 商品を売る観点でしか外国を見ないために、日本がどう思われてい るか、関心が無いというより、外部からの批判に耳を貸さないよう である。日本のことは放って置いてくれという声を聞くが、これは 心情的な鎖国の雰囲気を感じる。 靖国神社だけではなくて、アジアからの声でも日本に都合がいい、 日本企業として都合がいいことしか聞かないようだ。アジアからの クレームを新聞も雑誌もあまり取り上げない。このため、日本は よく思われていると勘違いしている。 心情的な鎖国をするために、日本はアジアからも孤立している事態 になっている。その間隙を中国は捉えて、日本孤立化戦略を着々と 進めている。東アジア共同体を日本の知識人は拒否しているが、そ の拒否の姿勢が原因で日本抜きの東南アジア+中国共同体になる可 能性も出てきている。 日本は自分の利益しか考えない。妥協するという姿勢がなく、後向 きな対応しかしていないと思われている。日本一国主義は米国一国 主義より悪い。米国は武力があるから、従わない相手を屈服させら れるが、日本には武力も無いために孤立するだけでしょうね。 米国との友好関係を確立していればいいという対応をしているが、 その米国は衰退に向かっている。ドルの基軸通貨が現時点3兆ドル 程度の累積経常収支の赤字になっている。アジア共同通貨ACUな ど、東アジア共同体が次の単位になる可能性もある。 戦略構築とはいろいろな可能性を選択して、日本を発展させること ですから、アジアを捨てるという選択肢はあってはいけない。とす ると、次の首相は、このことにも目を向ける必要があるように感じ る。