2423.靖国 YASUKUNI



靖国 YASUKUNI
From: hibiya 

得丸さん

坪内祐三の『靖国 YASUKUNI』(新潮社・平成11年刊)
読んだこと、おありでしょうか?
私は 単行本が出た時、図書館で借りたのですが、
合宿課題本の『英霊の声』を買ったときに、文庫版での『靖国』も
棚にあったので、購入しました。(新潮文庫 \590)

単行本で読んだとき、
プロローグの
 靖国神社の英霊の斎の庭が、駐車場と化していたという、驚愕は
そのまま放置され、未消化なままだったのですが、文庫版の「あと
がき」に代えてで、回答が為され、<文庫化>もいいものだな、と
思いました
 (中華料理屋の屋号の由来もわかったし)。

靖国神社(招魂社)創建の経緯=明治維新の官軍(!)の戦没者慰
霊と東京市拡大の要石的<場所>選定の経緯から、
資料を丹念に渉猟し書き綴られています。

参拝云々の政争駆け引きの具になってしまっている<靖国>も含め
「靖国」そのものと時代の変遷を知るには恰好の名著と思います。

著者の個人的体験に根ざすところも多いのですが、
<個>から拡大し収斂してゆくものでしょうから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
得丸
日比谷さん

> 坪内祐三の『靖国 YASUKUNI』(新潮社・平成11年刊)
> 読んだこと、おありでしょうか?

ないです。書店で見てみます。

今月は、原始仏教について、レポートを書かなければならないので
すが、「碩学」中村元先生の「原始仏教」(NHKブックス)から、
奈良康明「釈尊との対話」、そして不可触民から独立インド初代の
法務大臣になった「アンベードカルの生涯」、日本人でインドにい
き、アンベードカルの跡をついだ佐々井秀嶺師の伝記「破天 一億
の魂を掴んだ男」というのを読んでいます。

だんだん、仏教も儒教も同じ人生哲学なんだという気がしてきまし
た。原始仏教って、葬式とか法事とかはやってなかった。それはヒ
ンドゥーに任せていたんですね。

儒教の、智、仁、勇に対応するのが、仏教の、法(ダンマ、ダルマ
)、慈悲、行(苦行、修行、行動)。孔子と釈尊って、だいたい同
じような時代を生きたのですね。釈尊も、死後の世界について、語
っていません。

ですから、英霊の実在といった話は、儒教も、仏教も、扱わないオ
カルト世界。

でも、本当に、僕は2年前に感じたんです。今日みたいに、いい天
気で、物見遊山の気分で浜松にいったら、浜松だけ雨だった。それ
も、夜中には、雷もなる大雨で、不思議でした。
==============================
SAKAKI
http://syoukensyougo.blog69.fc2.com/blog-entry-52.html

いつもご意見を参考にさせていただいております。日中離間の計に
ついて拙ブログに引用させていただきました。

実はツライです。富田メモというと、ネットでは捏造=価値なしと
いう方が多いようで(笑)すが、遺族会に関わる祖母、父とともに
、アタマの片隅にあった不安・・靖国神社の大チョンボが露見して
しまったということはやはり衝撃です。それ理屈で否定しようとし
ても、現実をみれば明らかなことですよね。

 そして、そのチョンボを米中とも見透かしていたことまで私には
なんとなくわかるのです。すかさず楔を打ってくるしたたかさは何
とも凄いと思います。
 にもかかわらず、陛下、首相の参拝を実現するため、署名やらな
んやら、カレンダー裁いたりしえいた自分達がなんともバカという
か・・

 あの戦争は日本を軍国主義から解放したと世界的に思われており
、アジア解放のために戦ったといくら我々が力説しても受け入れら
れるものではありません。ドイツがナチスを遠ざけている努力を見
れば、わが国もしたたかさが必要と思います。このままでは、いつ
の間にか孤立していたということもありうるんですよね。あの戦争
もアメリカからの執拗な圧力で、いつの間にか孤立し、世界を相手
に戦争するという珍事になりました。戦争遂行に美辞麗句は付き物
です。それを鵜呑みにしてはいけません。そんなスタンスなので、
ネットでは叩かれることが多いですが、今後の日本が心配でなりま
せん。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(Fのコメント)
国民の多くは、靖国神社の背信行為と見ている。世論調査でも参拝
を反対している。私は参拝できる環境にすることが重要と思うので
すが。

もう一つ、反中感情も反日感情も、鎮める努力を日中で共同して、
行うことが必要でしょうね。

日中関係を冷静に考えることが重要で、当初、イラク戦争を賛美し
ている人たちが、再度、この問題でも感情的に煽っている。しかし
、核の現実と多数の国民は感情的ではないことで、最終的に私たち
の意見に世の中が賛成してくる。

感情を丸出しにしたナショナリズムが許される時代ではなく、郷土
愛を大切にした日本にする必要がある。肩を怒らせて、近隣諸国と
問題を大きくすると、軍事費は際限なく膨らんでいくし、経済発展
はお互いに制限されるし、核ミサイル戦争の不安も大きくなる。
中国という核大国と戦争をすることはできない。MDでは全部を打
ち落とすことは不可能ですよ。核兵器を日本も待つ必要が出てくる。
どちらにしても、日本全滅ですよ。
このようなバカは早く止めることです。
==============================
何が呪縛なのか・・ SAKAKI   

 はじめまして・・・
 あのメモの衝撃は大きいようですね。私も殴られたような感覚で
した。でも、戦争を美化しすぎる昨今の風潮から覚醒されました。
論理的にはうまくいえないのですが・・
 少なくとも、私が聞いた戦争体験は、凄かったです。生きるため
には、殺すしかなかったんです。それを古老たちがおいそれと話し
はしません。戦犯にされるかもしれないからですね。食料の補給が
不十分だったので、戦闘を継続するために、仕方なく村々から?寄
附させた・・らしいです。別の言葉なら略奪でしょうか・・このよ
うなカンジで必要以上の戦争美化があるのではないかと思います。
勿論中国側の体制維持の論理の中で、こちらを必要以上の悪に仕立
てている面も大きいでしょう。

 東京裁判も別の側面に注目しています。
 中国だけでなく連合国側も、ABC各戦犯を事後であっても裁くこと
で、当時の日本国民を生かした?ように私は感じています。
 なぜなら・・戦争を志向したのは陸軍というより・・
父や祖父の話では・・風潮=国民であった・・と語られ・・
ショックでした。しかも大学の授業でも「世論」という言葉ありま
したから・・。
 ネットでは散々非難され、引用、参考元が当てにならないから気
をつけろとまで言われますから(笑)ね。。
 国民が望んだ戦争だとしたら・・先帝の苦悩の大きさはいかばか
りであったのかと・・

 ところで・・ハルノートについてどのようにお考えですか??
あんなの出されたら誰でも戦争するって主張が大半ですが、それ以
前に、なぜハルノートに至ったのかは、今まで歴史的に十分に検証
されているんでしょうか。
 私個人としては時間がなく調べが行き届きません。オレンジプラ
ンでアメリカは日本を仮想敵としても扱っていたからと言われる方
もおりますが、一方で、アメリカとて戦争は避けたいでしょうから
、日本と組むことも考えていたのではとの想いもあります。
 当時の日本の政治的迷走が生んだ悲劇、英語と日本語の壁のよう
にも感じるのですが確証はありません。

 世間にいろいろと考え方があり答えはひとつではないことは理解
しているつもりです。私は議論や論争はあまり好きでないのですが
、もしなんらかの指針となるお話があればお教え願います。

PS 皇太子さま お元気そうでしたね。再び・・皇室を苦悩させる
ような国になって欲しくないです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(Fのコメント)
基本的なスタンスが、国益を考えて行動すること。ということは、
負ける戦争はしない。負ける戦争になりそうな事態を起こさないと
いうことでしょうね。負けそうな強国と友好関係を築くことが必要
でしょうね。近隣諸国とはいろいろな問題を抱えるので、特に話し
合える環境を整える。

ハルノートは日米関係悪化の結果です。日米関係がおかしくなった
のは、日露戦争後で日本が強国の仲間になり、アジア解放、アジア
共栄圏という構想を作り、現地の人たちを支援して独立運動の指導
者を探し、育てたことでしょうね。最初の時期は民間の頭山満の玄
洋社や内田良平の黒龍会が誠意を持って行い、日本に優秀な人材が
集まった。国はその活動にあまりかかわらなかった。

しかし、日中の紛争が拡大して、英米などが介入してきたので、民
間が行っていた独立運動支援を国が行うことになって、大東亜共栄
圏構想として、侵略戦争に転換したのですね。頭山満は侵略戦争で
ある国の大東亜共栄圏に反対していた。

このことが米国のフィリピンからアジアへの進出、特に中国への進
出を推進しようとした米国と激突したのでしょうね。玄洋社もGHQ
に解散さえられる。

その日米関係の悪化の始めは、日露戦争の結果、満鉄を日本が手入
れたが、この時米国鉄道王エドワード・H・ハリマンと組まなかっ
たことですよ。

組めば、その後の日本は米国と友好関係になり、さらにユダヤ人を
日本の満州に入れれば、今も満州は日本と米国の友好国になってい
たでしょうね。米国はその当時でもユダヤ財閥が力を持っていた。
新興国家米国の力を見損なったのが、日本の致命傷になったと見て
いる。ユダヤ人を敵に回したことがいけない。

この満州経営で米国と上手くいかなくなり、日本が中国と日中戦争
に突入したことで、米国は中国を支援することになる。

1783.最新日本政財界地図(17)トラウマとしてのハリマン事件
http://fuku41.hp.infoseek.co.jp/k6/161019.htm
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
玄洋社(げんようしゃ、1881年 - 1946年)は、頭山満ら旧福岡藩士
を中心によって、1881年(明治14年)に、国権主義、アジア主義を
掲げて結成された国家主義的な政治団体。単純な右翼とは異なりア
ジア共同体を構築するために、アジア各国の独立運動家たちを積極
的に支援した。1946年(昭和21年)、GHQによって解散させられた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
黒龍会 
内田良平が主宰。朝鮮での甲午農民戦争時に東学と連携しつつ清軍
を挑発するために派遣された玄洋社の別働隊「天佑侠」を起源とし
ている。なお、名称の「黒龍」とはブラック・ドラゴンではなく、
黒龍江(アムール河)を指す。
==============================
川鍋健次郎
http://www.kawanabekarateDo.com

富田メモを現時点で早計に政治問題化すべきではない。陛下の赤子
をいつくしむ大御心を信じ挙国一致で靖国に誠を尽くすべきだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(Fのコメント)
富田メモ以外にも、宮内庁公文書や徳川侍従長の証言、陸軍秘密指
令など、多くの証拠から陛下の大御心や東條閣下の思いが明らかに
なっている。

挙国一致で靖国を大御心に合わせる誠が必要ですね。
陛下の大御心を推察する努力を、どこかで忘れたような感じがする。


コラム目次に戻る
トップページに戻る