2419.米国の日中離間作戦



・日中離間作戦
米国の中国人を嗾けて、中国に反日活動させ、日本がそれに対して
反中感情を沸き起こすように米国は日中離間作戦を行っている。
このため、米国は靖国神社参拝問題に関与しない姿勢になる。内部
には反日感情や靖国神社が行う大戦への正当化を快く思っていない
人たちは大勢いるが、メディアが取り上げない。

米国は今、中国とは軍トップ同士の交流を行っているし、産業界は
中国からの注文で大いに儲けている。そして、今は中東問題で手一
杯で中国とは問題を起こせない。米国の軍人は50万で、13万人
がイラクに張り付いている。1年で交代するので、2倍から3倍の
要員が必要になる。ということは米国は新しい地上戦を伴う戦争は
できない。

また、ブラジル、ベネズエラ、チリ、ボリビア、アルゼンチン、ペ
ルー、ウルグアイなど南米の80%以上の国が反米もしくは離米に
なって、米国はこの地域から資源強奪や米国企業が追い出されて植
民地経営ができなくなっている。FTAAの米州自由貿易圏構想も
頓挫した。このように米国の力が落ちている。軍事力でも抑えられ
ない状態になっている。ますます、米国は兵器を輸出することでし
か経済を保てなくなっている。

このため、日本を中国と敵対関係にするのが、一番、米国にとって
得になる。日本に兵器を売ることができる。米国は世界の兵器輸出
でダントツ1位、世界の兵器輸出の40%が米国である。日本は米
国からの輸入兵器で第4位に位置している。日本に兵器を買っても
らう理由を作ることが重要なのである。しかし、もうそろそろ、北
朝鮮崩壊により北朝鮮ミサイルの防衛と言う要因がなくなる可能性
がある。このため、次の理由として中国と敵対関係にする必要が米
国にある。

・バック・パッシング日本の仕掛け人
このような離間作戦を戦略用語で「バック・パッシング」というの
であるが、それにまんまと日本は乗せられている。それを煽ってい
るのがサンケイの古森さん、一時の日高さんなどのネオコン・シン
パですね。彼らは米国からイラク戦争を賛美し、今、日本が中国と
敵対することを奨励している。

日本では米国のイラク戦争を賛美した桜井よしこやドイツからクラ
イン孝子という感情的な女性たちが、日本と中国を敵対させようと
してくる。冷静に考えれば、日本が中国に要求している日本人の死
生観を理解しろという要求は、中国から見ると日本人も中国人の死
生観を理解しろということになり、お互いに相手を理解することが
必要になる。

しかし、この女性たちは日本人中心主義で、中国人にだけ理解を求
めている。彼女らは中国は中華思想であるからダメというが、彼女
らの意見も日本中心主義で、中国と同じ穴の狢である。日本は礼節
を守る民族であったはずが、一方的な物の言い方で中国人と一緒の
居丈高な民族になってしまった印象を受ける。その意味では日本人
とは違う種類の日本人たちである。

・日中戦争の悲惨さ
もう1つ、中国に侵略戦争を日本はしたのですよ。中国は植民地で
はなかった。欧米列強と比較する時には、日本も帝国主義で欧米諸
国と同様なことをしたで通じるが、中国にはそれでは片手落ちであ
る。日本が謝るのが筋でしょうね。謝っても、次には中国人をバカ
にすることでは日本人としての礼節を疑うことになる。

このような戦争を知らない人たちが、戦争を賛美すると、ゲリラ戦
の悲惨さを忘れてしまう。日本軍も中国のゲリラ戦に悩まされたし
、その戦争現場ではイラクで米軍が批判されている虐殺やゲリラと
間違えて民間人を多数殺したはずなのだ。南京虐殺は中国の宣伝で
あるが、それほど大きくない虐殺は頻発していたようだ。どんな人
間でも危機的状況では、どうしても安全サイドに行動してしまう。
このため民間人を無用に殺すことが当たり前になる。

これは戦後、生き残った田舎の無口なおじいちゃんたち、現場第一
線の戦闘員が生きている間は、それでも細々と伝えられたが、だん
だん証言者がいなくなり、下士官以上の大学卒で第一線の戦争の現
場経験が無い人たちが記述する美化された戦争が大々的に宣伝され
ている。非常に日本の今後が心配である。ゲリラ戦の悲惨さがこの
居丈高な女たちには伝わらないのでしょうね。

・中国への反論
また、中国人が靖国神社の正体を本当に知ったのは、朝日という反
日新聞が時の三木首相を叩くために利用したことで気がついたので
、それまでA級戦犯を合祀したという記事があったとしても、中国
政府や共産党に御注進した日本人が居ずに大事とは考えていなかっ
たのですよ。

その意味では朝日反日新聞が、事の発端ですよ。日本人同士の仲た
がいに中国人を参加させた日本人がいけないのに、それを中国人は
気がつかないのがおかしいと論理を捻じ曲げている。それを言うな
ら朝日新聞を叩くべきですよ。

・富田メモについて
富田メモは過去の日記ですよね。現天皇が政治的発言をしたのでは
ないし、約20年前の昭和天皇がまだご存命だった時のご発言です
よ。その当時、それを発表したら政治利用でしょうが、20年経っ
て発表した物を政治利用と言うのはおかしい。日本史でも戦後史を
確定する作業が始まっている。これの資料としては一級の資料でし
ょうね。

というように、これは日本の歴史を知るためには必要な資料となる
ので、歴史利用ですよ。しかし、不運にも靖国神社が昭和天皇のご
意向とは違いA級戦犯を合祀した事実が判明したのでしょうね。富
田メモ以外にも宮内庁の公文書や徳川侍従長の発言など複数の証言
や日記からも昭和天皇がA級戦犯合祀に反対であったことは確かな
のでしょうね。

・靖国神社の反乱
靖国神社の創立は明治ですよ。時の明治政府は、西南戦争で西郷隆
盛のカリスマ性に対抗する必要に迫られて、天皇を担ぎ出すことに
なる。このため、神社を国家管理にして、宗派神道を潰した。この
祭主が天皇であり、その中核的な神社が伊勢神宮ですが、その次に
靖国神社や護国神社ですよ。

その靖国神社が祭主であられる天皇のご意向を体しないということ
は、それは大変な背信行為で反乱と言ってもいいでしょうね。これ
が原因で天皇の参拝がなくなったのはしょうがないことだ。右翼の
天皇主義者は靖国神社の反乱を糾弾するべきでしょうね。

・中国の日本孤立化戦略
もう1つの論点が中国の日本孤立化戦略に対応する戦略を日本は欠
いていることだ。大体、大東亜戦争の美化は欧米には受け入れられ
ない。彼らの歴史教科書では日本の軍国主義を打ち負かしたとあり
、その軍国主義者を処刑して、日本は民主主義国になったとある。

戦後40年程度はアジアの指導者たちは、日本が戦争中に行政担当
者して育てた人たちか日本への留学組であったが、現在は米国留学
組で、米国的な歴史観を持っている。このため、中国が日本を非難
する世界的な歴史観を共有している。日本の大戦を正当化した歴史
観に違和感を感じていて、東南アジアでも日本に対して距離を置き
始めている。

それと、シーレーン防衛を戦後60年以上も言い続けているが、何
か日本は防衛構想を立てて、それを実行したかというと、全然して
いない。しかし、中国は着々とシーレーン防衛のために基地を建設
している。パキスタンのダワダルに海軍基地を作り、ミャンマーの
ココ島に海軍基地を作り、インドネシアのマラッカ海峡の小島に潜
水艦基地を作っている。パキスタン、インド、インドネシア、イラ
ンとも友好関係を樹立している。これへの対抗策を日本は全然して
いない。

中国と敵対するなら、本格的な敵対戦略を立てて、シーレーン防衛
もし、かつ中国への投資を制限して、中国孤立化のために対応策を
実施することが必要になる。しかし、中国と国境線を接しているロ
シアとの露中離間策を日本は行うことが重要であるのに、北方領土
返還と言う瑣末なことで、その戦略もできない。これでは近将来に
中国に日本が負けることは確実でしょうね。
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過去のバック・パッシングの記事

・YSさんのバック・パッシング
「彼らにとって既に内部崩壊の兆候が見え始めた北朝鮮は緊張を煽
るための道具でしかない。北朝鮮問題を契機に北東アジア一帯の緊
張を高めることで巨大な兵器庫を作り上げることが狙いである。

しかも、ネオコンが何と言おうが裏にいる彼らは北東アジアの地で
は脅しだけで最後まで自ら手を下すことはない。他国に対峙させ、
場合によっては打ち負かす仕事をやらせる戦略を採る。そして、息
の根を止める最後の一撃の瞬間に彼らは現れる。これが戦略として
の「バック・パッシング(buck-passing=責任転嫁)」である。」 

(以上:引用は1825.「"左手に兵器、右手に聖書"連合の素敵
な旅立ち」から)
http://fuku41.hp.infoseek.co.jp/k6/161130.htm

・コバケンさんのバック・パッシング解説
もっと具体的にいえば、これは、どこかの地域に新たに"脅威"
(threat)/"侵略国"(aggressor)となる国などが発生してきて
、今まで国家間に存在していた勢力均衡(バランス・オブ・パワー
)をくずすような動きになりそうになったとき、それを防ぐために
使われる戦略なのである。

具体的な例で考えると、中国に対して、今アメリカが行っている戦
略がまさにそれである。

中国というのはご存知の通り、北東アジアにおいて経済的・軍事的
に発展の目覚しい国である。しかもあまりのその発展のスピードが
速いために、今まで北東アジアにあった勢力バランスを崩しそうな
勢いである。これは第二次世界大戦後からこの地域で秩序を守って
きたという自負のあるアメリカとしては、許しがたいことなのであ
る。

しかも中国は、歴史的にもこの地域の覇権を確立した時期もあった
し、いまだに世界の中心である(中華というのは世界の中心で花が
咲き誇っている場所という意味)という思想をもっている。要する
に国民感情的にも、北東アジアを制覇したいという欲求を実行に移
すことが許される国家なのである。

ではこのような中国に対してアメリカはどうするのかというと、自
らノコノコ出かけていって直接的に対峙するというはアホらしい。
もし何かがあった場合は自国の兵士が血を流すことになるし、そも
そもアメリカの戦略家には自分たちが島国(シーパワー)であると
いう意識があるので、できたらあまりアジア大陸には深入りしたく
ないという意識があるのだ。ベトナム戦争などの教訓もある。

そこでどうするのかというと、その中国の周辺部の国々に、責任を
肩代わりさせて、その脅威に対抗させるのである。

こうすれば、中国は周辺国に意識を向けていることになり、アメリ
カとしても周囲の国々がケンカしている間に自分の国力は温存でき
る。うまいこといけばその間でつぶし合いの戦争になって、中国の
国力が激減して脅威の度合いが落ちるかもしれないし、相対的にア
メリカの国力があがるのだ。まさに魅力的な戦略である。これが「
バック・パッシング」なのである。

この場合、アメリカは「バック・パッサー」(buck-passer)といっ
て、責任を押し付ける側になる。日本や韓国、台湾など、アメリカ
から責任を押し付けられて中国と対向させられる側は、それとは反
対に「バック・キャッチャー」(buck-catcher)と呼ばれるのだ。

日本にとって中国にぶつけられるのは迷惑千万なことなのだが、ご
主人様のアメリカがけしかけるのでなんとも仕方がない。イラク問
題でアジアのほうまで手の回らないアメリカは、中国の脅威を封じ
込めるためには、周辺の国々(特に中国と対峙できるだけの力をも
っていそうな国)に中国と険悪な雰囲気にさせておいて、いざとな
れば直接戦争をさせることもいとわないのである。
(以上:引用は1841.「バック・パッシングについて」から)
http://fuku41.hp.infoseek.co.jp/k6/161218.htm
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2005年4.26 森田実政治日誌
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C01012.HTML
今回の中国各地での反日デモは、米国発だった可能性があることは
、新聞各紙も触れています。例えば4月15日付の朝日新聞は「米国
発の批判、震源か コリア系や華人系団体が運動」という見出しの
記事、4月17日付の読売新聞は「反日運動 在米華人団体などが発
端?」という見出しでサンフランシスコ発特派員電という形で同様
の観測記事を伝えています。

その仕掛け人は『抗日戦争史実維護会』という団体。米カリフォル
ニア州に拠点を置き、在米華僑のイグナシアス・ディン氏が代表を
務めている。
◇この団体は、1992年に中国系アメリカ人の組織としてカリフォル
ニア州で結成され、日本政府に第二次世界大戦の謝罪や補償を要求
してきた。
 ◇南京大虐殺を非難する『ザ・レイプ・オブ南京』という本を書
いたアイリス・チャンという中国系アメリカ人もこの組織の関係者
だったらしい。
 ◇1994年にワシントンのスミソニアン博物館が「原爆展」を計画
した際、この組織は利害が一致するアメリカ退役軍人協会などと連
携して「原爆展」反対運動を展開し、米国内で注目を集めた。
 ◇1997年に江沢民が訪米する途次、わざわざハワイの真珠湾に立
ち寄って「日本の軍国主義復活」を批判し、「米中両国は第二次世
界大戦の同盟国だった」と演説で強調した。アイリス・チャン著『
ザ・レイプ・オブ南京』はその翌月、アメリカで発刊された。
 こうしたことが事実だったとして、さらに想像をたくましくする
と、『抗日戦争史実維護会』という団体は、江沢民時代に中国の意
向を受けて、日米両国を離間させることを目的として、米国で情報
工作に従事していたのではないかと思います。 

 ここからは、まったくの憶測ですが、こうした江沢民時代の日米
離間工作が、今や攻守ところを換え、米国に逆手にとられて日中離
間策に逆用されているのではないか
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メコン川流域開発 6カ国首脳会議 中国、影響力狙い攻勢

 【昆明(雲南省)=野口東秀】インドシナ半島の経済開発を共同
で進める「メコン川流域開発計画(GMS)」を協議する第二回首
脳会議が四日から二日間の日程で、中国雲南省の昆明で開幕した。
中国の温家宝首相ら流域六カ国の首脳が出席した会議の焦点は、東
南アジアへの“接近外交”を繰り広げる中国の動きだ。温首相は資
金援助や各種事業への関与を通じて周辺地域への影響力拡大を目指
す構えだ。

 四日に開かれた関連会合の目玉は、各国首脳と約三百人が詰めか
けたビジネス界代表との会談で、中国外務省によると、温首相は情
報通信分野でインフラ整備を呼びかけ、中国政府として融資や民間
企業の投資を後押しする姿勢を示した。

 開発が成功するかどうかの鍵は民間企業の参加にかかっており、
アジア開発銀行(ADB)の金立群副総裁(中国)は開幕を前に、
「ビジネスチャンスは無限だ。中国企業は競争力がある」と中国企
業の参入を促しており、参加者も中国企業関係者が目立った。
 流域開発の主要プロジェクトのひとつに昆明−ラオス−バンコク
を結ぶ「南北回廊」の道路建設計画(二〇〇八年開通予定)がある
。中国の南下政策に協力する形となる懸念もあって消極的な姿勢を
示した日本と対照的に、中国は道路網への支援だけでなく「ラオス
のダム建設への資金援助に乗り出すなど、積極的な攻勢」(ADB
関係者)が目立っている。
 その背景には、東南アジア諸国連合(ASEAN)との自由貿易
協定(FTA)締結とメコン川流域開発の相乗効果が念頭にあるよ
うだ。東南アジアとの関係強化を進め、ASEANへの資金援助額
では大幅に上回る日本を牽制(けんせい)し、中国の発言力を高め
る狙いだ。今後、製造業などの分野でも中国企業の進出を促す動き
が加速するのは必至とみられている。
 ただ、中国側の“攻勢”は、各国に「現地企業が競争で負けてし
まい育たない」(会議出席者)との懸念を広げる結果ともなってお
り、中国は「環境保護」に積極的にかかわる姿勢をアピールするな
ど、対中警戒感の払拭(ふっしょく)に努めている。
     ◇
 《メコン川流域開発計画(GMS)》メコン川流域6カ国(中国
、タイ、ミャンマー、ラオス、カンボジア、ベトナム)による経済
協力の枠組み。1992年にアジア開発銀行(ADB)が主導する
形で発足。3年に1回開く首脳会議は2002年のプノンペン会議
に続き2回目。メコン川流域の人口は約2億5000万人で、
約230万平方キロの地域が対象となる。メコン川開発の課題は東
南アジア諸国連合(ASEAN)域内の経済格差の是正にあり、電
力、通信などのインフラ強化を通じ経済統合への流れをつくること
を目的としている。
(産経新聞) - 2005年7月5日2時53分更新
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真珠の紐戦略   2006/7/2(日) 午前 9:12 
http://blogs.yahoo.co.jp/hiromichit1013/folder/1362838.html
昨年EAST-ASIA-INTEL.COMは、中国が、マラッカ海峡近くのインドネ
シア領小嶋に潜水艦基地を建設中であると報じた。外交筋によると
オーストラリアが、中国の潜水艦基地建設計画に抗議したと言われ
る。潜水艦基地ができれば、中国最初の海外基地となる。以後、こ
の関連情報に注目しているが、はっきりしたことは不明である。

 インドネシアの中国海軍潜水艦基地建設は、中国からのミサイル
開発の見返りかもしれない。
 インドネシアは、鉱区の管轄権を巡り隣国マレーシアと対立、昨
年2月相互に艦艇を出動させた際、軍事力を比較して圧倒的にマレ
ーシア海軍が優位にあると判断した。その結果、インドネシア国内
では、「外交交渉の裏付けとなる軍事力について、周辺国との格差
改称を急ぐべきだ」との声が強まった。

 これを受けてインドネシアは、中国やロシアから装備調達を図っ
た。昨年夏国営アンタラ通信等がクスマヤント研究技術担当国務相
の話として伝えたところでは、中国から研究用ミサイルを提供され
、中国人技術者の指導の下でミサイルを解体・分析して技術を九種
した後、当面、所定15〜30Kmの短距離ミサイルの自主開発を
目指すという。米国の軍事協力凍結が裏目になっていた。

 中国は、中東からパキスタン、バングラディシュ、ミャンマー、
カンボジア、タイと南シナ海の拠点を結ぶシーレーンを構築中であ
る。
 これを西側では、真珠の紐戦略(string of pearls strategy)と
呼んでいる。
 インドネシア領中国海軍潜水艦基地建設は、西パキスタン・グワ
ンダール海軍基地建設と相俟ってシーレーン保護戦略真珠の紐の拡
大を意味している。
 中国の経済発展は石油を必要とし、石油は輸入に頼らざるを得な
いため、積極的に資源外交を展開し、石油を守るシーレーンを防衛
しなければならないとする。しかも、中国の軍事力の拡張は、自ら
の大国化に繋がる。そのための外交及び海軍力増強は、地域の軍事
バランスに影響を与える。
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中国がマラッカ海峡に潜水艦基地―米紙
シーレーン確保戦略進める
新型潜水艦は米空母攻撃能力持つ
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/050519-175817.html
 【ロサンゼルス18日宮城武文】戦略問題を報じている米ウェブ新
聞「東アジアインテル・ドット・コム」が17日付で伝えたところ
によると、中国はマラッカ海峡に潜水艦基地を築き、中国沿岸から
中東にいたるまでのシーレーン保護戦略を着々と進めているという。

 一部外交筋が指摘したもので、インドネシア領の島に建設中、中
国領域外では初めての中国海軍基地になるという。

 中国のシーレーン保護戦略は「真珠の紐戦略」と呼ばれ、外交関
係を築いているバングラデシュ、ミャンマー、カンボジア、タイと
南シナ海の拠点を結んだシーレーン保護を構築中であることは、米
国防省の報告でも指摘されていた。

 インドネシア領の島を潜水艦基地にするというのは、「真珠の紐
戦略」が拡大されている証拠で、米情報筋はパキスタンのグダール
にも海軍基地を建設中であると指摘している。

 米情報筋によると、中国は新型の攻撃潜水艦093を開発中で、
これは米空母を攻撃する能力を持つものだという。ロシア製潜水艦
の高度技術を基にしたもので、水面下400メートルを時速10ノ
ットという速度で運航できるため、米軍の対潜哨戒機からは察知さ
れないとされている。米空母攻撃の際には、A型65魚雷を使用、
低破壊力の核弾頭を搭載するものと分析されている。

 中国潜水艦による攻撃は深夜、密かに行われ、米軍に気づかれず
に実行する戦術。中国潜水艦が米空母に脅威を与えることになれば
、中東および中東石油の輸送ルートが危険にさらされることになり
、米国の政治的、軍事的影響力が大きく損なわれることは必至とな
る。 
2005/5/19 17:58 

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