2414.イスラエル・交渉の段階へ



イスラエルの負けは確定した。今後戦場で得られなかった成果を
どこまで交渉で取るかの戦いになる。この検討。  Fより

ヒズボラとイスラエルの戦いも、イスラエル兵士の被害が大きく、
ビントジュベイルから撤退した。交渉でも武装解除の条件がなくな
っている。イスラエルは今後、レバノン南部への戦闘はできないこ
とになる。しかし、ヒズボラは中距離ミサイルで、イスラエルのど
こでも攻撃できるし、今回弱点になった対空ミサイルを配備して、
イスラエルからの空爆もできない体系を確立していくはずである。

イスラエルは今までの常勝の国家ではないことになり、早く国境線
を確定し、そこに壁を築き、パレスチナと完全分離して、中東和平
を実現するしかないでしょうね。

しかし、ビントジュベイルから撤退しながら、後10日の作戦を行
うという。これは何か裏がある。どうも、核搭載のバンガーバスタ
ーをビントジュベイルに使用するために、イスラエル軍を撤退させ
ているように感じる。これは大変なことになる。核使用をイスラエ
ルから始めると、それは戦術核使用をヒズボラも考える。そして、
中距離ミサイルを持っている。イランはウクライナから核搭載した
巡航ミサイルを20基程度、手に入れている。これの使用を道義的
にできることになる。ヒズボラが使用する可能性を否定できないこ
とになる。

核搭載のバンガーバスターを使用することだけは、イスラエルは止
めるべきでしょうね。核非搭載のバンガーバスターではそんなに、
大きな戦果を期待できない。このため、イスラエルの戦局転換には
どうしても必要なことである。

この対応をヒズボラ側は、どうするかですね。ビントジュベイルの
地下を深く掘るなどの対応が必要なことになる。よって、ビズボラ
の指導者の徹底抗戦も心配がある。ビズボラが負けることもまだ、
ありえる。

ここは、交渉に移るべきでしょうね。ライス国務長官は、交渉のた
めにイスラエルを訪れているし、レバノンのヒズボラに近いベリ国
会議長とのコンタクトも取り、交渉の窓口を開いている。イスラエ
ルは交渉条件として、ヒズボラの武装解除を条件から抜かしている。

しかし、カナでの民間人50人を空爆で殺したために、交渉する相
手であるレバノン政府のシニオラ首相がライスの訪問を拒否し、か
つ、国連緊急安保理で即時停戦への方向が濃厚になっている。これ
は、有利な条件での交渉も難しい状態になっている。

そして、現在展開している国連軍を攻撃しているイスラエルは国境
から2キロ程度のNATO軍の監視地域を設けるというが、この
NATO軍を信用するのでしょうかね。トルコなどイスラエル友好
国の軍隊で構成されるので、国連軍よりまだ信用できるということ
でしょうか?? 非常に疑問ですね。

しかし、2キロ程度の非武装地帯ではヒズボラのミサイルは防げな
いことになる。武装解除もできないと、イスラエルはあまり大きな
成果を得られないことになる。ゴラン高原のような無人地帯であれ
ば、国際監視団は有効であるが、レバノン南部は多数の人がいる。
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国連総長、戦闘の即時停止求める…レバノン紛争

 【ニューヨーク=白川義和】国連安全保障理事会は30日、イス
ラエル軍の空爆で民間人多数が死亡するなどレバノン情勢の緊迫化
を受け、緊急会合を開いた。

 アナン国連事務総長は空爆を非難し、戦闘の即時停止を求めた。
フランスは29日、戦闘の即時停止を求める安保理決議案を各理事
国に提示した。

 仏案は戦闘停止後、レバノン南部に緩衝地帯を設置し、レバノン
軍と国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に戦闘停止を監視するよ
う求めている。イスラエルとレバノンが持続的停戦で合意した後は
、国連憲章7章に基づく国際部隊が展開、レバノン軍を支援し、停
戦監視にあたるとしている。また、停戦の条件として、シーア派組
織ヒズボラに拘束されたイスラエル兵の解放や、ヒズボラの武装解
除を求めている。
(読売新聞) - 7月31日3時3分更新
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ヒズボラ最高指導者、徹底抗戦を主張
(nikkei)
 【カイロ=森安健】ヒズボラの最高指導者ナスララ師は29日夜、
テレビ演説し、レバノン南部に進駐して攻撃を続けるイスラエルに
対し、徹底抗戦する意向を表明した。同師は「イスラエルは、弱く
罪のない女性や子供しか攻撃できない。政治的解決を求める声が出
てきたが、これはヒズボラが強いためだ」と強調、イスラエル北部
に続き中部をロケット攻撃する考えを示した。 (01:25) 
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米、レバノン国際部隊派遣へ欧州・トルコと調整
(nikkei)
 【ワシントン=加藤秀央】ブッシュ米政権はレバノン南部への国
際部隊派遣に向け、欧州各国や派兵に意欲を見せるトルコなどとの
調整に入った。米国務省によると、ゼリコウ国務長官首席顧問が28
日までに北大西洋条約機構(NATO)、欧州連合(EU)、フラ
ンス、トルコ両国政府を訪れ、部隊参加の見通しや派遣までの手順
などについて意見を交わした。

 国際部隊について、米政府は「あくまで能力重視の部隊構成」(
国務省)を重視する方針。NATOの有力加盟国からの参加を強く
促す。ただ、米軍はイスラエルと盟友関係にあるうえ、レバノンで
1983年に海兵隊員241人がヒズボラの自爆テロで死亡した歴史的な経
緯もあり、今回も襲撃の標的になる恐れが強い。主力部隊には参加
しない方向で、主導権を発揮できるかどうかには疑問符が付く。
 (07:01) 
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Draft UN resolution calls for immediate cease-fire 
http://www.haaretz.com/hasen/spages/744083.html

Rice pushing deal on Shaba farms, int'l force; IDF estimates
 7-10 days needed to finish Lebanon operation 
 
By Aluf Benn and Amos Harel, Haaretz Correspondents and 
News Agencies 
 
Secretary of State Condoleezza Rice arrived in the region 
Saturday night for the start of another round of shuttle diplomacy 
between Jerusalem and Beirut, aiming to push a diplomatic solution 
for ending the war in Lebanon. 

Rice met with Prime Minister Ehud Olmert Saturday night in private. 
She will depart for Lebanon Sunday and will decide following meetings 
there whether to return to Israel for more talks.

The deal being put forth by Rice is for the deployment in Lebanon 
of an "international stabilization force" comprising 10,000 to 30,000 
troops in return for Israel's withdrawal from the controversial Shaba Farms, 
on the western slopes of Mount Hermon. 
 
The international force would assist the Lebanese army to deploy 
in southern Lebanon and inspect the crossings between Syria and Lebanon, 
so that no arms will be smuggled to Hezbollah.

Rice did not ask Olmert during their meeting to end the fighting 
at this stage, but it is assumed at the Defense Ministry 
that the IDF has 7 to 10 days to continue its operation in Lebanon. 
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イスラエル軍、ヒズボラの拠点から撤退

 【エルサレム=三井美奈】イスラエル軍は29日、レバノン南部
のイスラム教シーア派組織ヒズボラの重要拠点、ビントジュベイル
村に展開していた大部分の部隊を撤退させた。

 同軍は「当初の計画通り」と説明したが、ヒズボラのゲリラ戦を
前に態勢立て直しを迫られたとの見方も強い。

 イスラエル軍は25日に「ヒズボラの首都」と呼ばれる同村を包
囲、地上作戦の最大の焦点になっていた。同軍報道官は29日、本
紙に「部隊は移動したが、ビントジュベイルにも一部駐留している
」と述べた。

 イスラエル軍はこれまで、レバノンでヒズボラ兵200人以上を
殺害したとしているが、ヒズボラ側は死者は30人余りだと反論し
ている。AP通信によると、国連監視員は、ヒズボラ戦闘員は南部
一帯で約800人にのぼると見ている。
(読売新聞) - 7月30日1時52分更新

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