2395.経済界首脳の世界認識は幼稚すぎる



経済界首脳の世界認識は幼稚すぎる

 最近の経済同友会や奥田トヨタ自動車会長の発言に見られる日中
問題への発言を聴いて、世界に伍していく大人の経済人とは思えな
いと感じた。今回の発言をした経済人は日本や米国や西ヨーロッパ
のように海外からの投資に対して、投資を受けた国家が全て海外か
らの投資を保護するものとの前提に立っている。過去も現在も未来
も、普通にそのような状態はあり得ない。このような特殊な状態は
先進国が努力して守っている事への認識が存在しない。

 日本の投資権益を没収(合法、非合法を問わず)した場合のデメ
リットについて、投資を受け入れた国は当然計算する。その場合、
日本だけを対象にする何らかの方策をとれば、その他の国からの投
資が激減する事は防げる。つまり、日本だけをターゲットにした権
益没収は可能だ。

 昔から、自国の民間が行う投資に対する権益保護は国家の責務で
、現在に於いても変わらない。そして、投資を受けた国に権益を守
らせる方法は外交力と軍事力である。これを日本の場合に当てはめ
ると、外交力は発展途上国にはODAと過去の平和姿勢である程度
はある。しかし、相手国が開き直ったり、外交力が日本より勝って
いる国には役に立たない。日本は遠征軍の保持があり得ない為、軍
事力は無い。そこで、権益保護の補完として日米軍事経済同盟が存
在する。日本の権益を一方的に没収する場合、この日米軍事経済同
盟を考慮する必要がある。

 小泉首相が日米同盟が強固であれば、他の外交問題は上手くいく
という言葉の意味の一部はこれを指している。中国の戦略は、日米
同盟の弱体化である。その先には日本からの投資された権益をどの
ように扱うかは中国政府の思いのままという状態が待っていること
への認識が、このような発言をした経済人にない。

 大人の経済人なら、中国におもねる危険性を認識すべきだ。中国
への投資には中国での収益と中国国内での資金調達を最大限利用す
ると共に、技術移転には明確な判断基準(対外公表は決してしない
)を設ける。中国への牽制策として他の国への投資を振り分ける事
も必要だ。物流・教育・情報の一元処理を集中投資により安易に解
決するのではなく、カントリーリスクから分散投資をしても高効率
にする経営を財界首脳達は自ら考え出す姿勢が求められる。これら
を実行する事で民間会社は自己防衛すべきだ。そうすれば、おのず
と日本からの投資が結果として貴重なものなる。日中間の自制が働
き友好関係が改善する。日本の権益を日米同盟だけに頼る脆弱性を
補う事も可能だ。「友好」というきれい事に隠された安易な投資や
ただ同然の技術移転は、泥棒に追い銭とおなじで「友好」とは反対
の結果を生む。

 米国に中国贔屓のヒラリー・クリントン大統領が誕生する可能性
が大きい現時点を考えると、経済首脳の交代期にある今、大人の経
済人が日本には必要と考える。

佐藤俊二
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隣の国と
From: 浅山
各位

いつもの僭越ながらですが。

未だ、多くの外交課題を突きつけてくる北朝鮮、しかし、次第にその戦略の裏側
が見えてくるのは当然ですが、学習の場として、見るもの見ましょう。

日本人は日本の政府が為政者が、官僚がどう今後の舵取りをして行くか、要観察
が必要です。何しろ、新聞を余り読まない方、テレビの映像だけ、チラッと見た
多忙な間の束の間の印象を判断材料にする多くの国民。

多忙といっても、業務だけではなく、サッカーや野球を見るのに忙しい若者も多
数ですから、こんな楽しみを沢山、仕掛けておくのも為政者の目くらましの一つ
の策かもしれませんし。

次第に国民に重要な情報を伝えない、幾つかの立法が既に効果を出しつつ有りま
すのは、ご承知の通り。

アメリカとの同盟だけを強調して、自らの外交努力をサボっているとその内、大
きな不幸を招きそうです、今回も北朝鮮に向け共同歩調を語るには中、ロは遠い
関係。

シオジイはじめ、多くの与党指導者は二言目には「未だ国民による総選挙をした
ことのない国、そんなところとは上手くやっていけない」と、もう最初から外交
放棄として遠ざけて、わが国の過去の多くの残虐行為や戦争責任は、そうあの古
い話ですが、関東大震災の時の朝鮮人虐殺など、教科書で学んでおく必要が有る
のでは無いかと思えますが。韓国の現政権とも上手く行ってないこともです。

それよりも何よりも、北朝鮮のミサイル発射のニュースを梃子にして、軍備増
強、武器生産輸出入の、憲法を軽く跳び越えて緩和へとなることが。一度武器生
産を始めると財界は麻薬を注射された気分になることでしょう。日銀総裁です
ら、金に対する倫理のたるむ時代ですから、儲ければ良いと言うのが商人の論理
ですから。

こんな時、イシハラはどちらを向くのか、彼の少年時代のトラウマさながら、ば
か者呼ばわりの差別用語を痙攣した唇から、中国批判を聞くことになるだけかも
しれませんが。更に馬鹿なのは、昔、王族達が楽しんだ、奴隷達の死闘のゲーム
オリンピックを東京でやろうと。

その点では中国も知恵が無い、北京オリンピックなど、漢方医学の専門家なら、
人間の身体に、呼吸に良いはずないと言うべきでは、太極拳やインドのヨガが、
本当に自分の全細胞、2兆の世界から聞こえてくる回答な筈。

それが肉食、砂漠の民、鷹揚で鈴木氏から学んだ、大航海時代の収奪国による、
心優しい東アジアモーンスーン文明の環境生かした稲作民族をめちゃめちゃにし
た、少しは反省に日本の為政者動かない手はない、そして隣と仲良くしないで
は、その内、日本は第2のバルカン半島化しますよ、薩摩、九州と関西圏、東北
圏と、6箇所に切り離されたりして。

今日、有楽町で「グッナイ アンド グッドラック」を見てきました。一寸、す
わりの悪い映画でしたが、言いたいことは分かりますし、意外と日本の近未来を
警告しているようにも

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