2380.早くテポドン2を撃ってもらった方がええ



日本にとっては、渡りに舟で、早くテポドン2を撃ってもらった方
がええんじゃけどの。 虚風老   
   
実のところ、テポドン2(大陸間弾道弾)については、発射された
方が、政治的に日本にとってええんじゃなかろうかとも思える。
なぜなら、日本はノドン(中距離ミサイル・百数十発)の射程距離
でほぼカバーされており、現に地下式発射基地に配備もされておる。
そちらが日本にとって本当の危険アイテムじゃ。
今回のテポドン2は、純然たるアメリカ(グァム、米本土)向けで
あるわけじゃ。

これを飛ばすと、アメリカの尻に火がついてしまうんじゃ。これは
極めて緊急度の高い現実問題になることになるじゃろう。
イランの脅威はイスラエルに対してだが、今度はアメリカ本体への
直接的脅威だからじゃ。
そうすると、アメリカの軍事戦略は現時点では、中東重点シフトで
あったために、東アジアは「ホールド」という戦略であるが、それ
を一部変更しなければならなくなるじゃろう。

軍事的に、すぐに攻撃するわけにはいかないから、とすると政治的
な圧力を最大限にもっていくことになるの。
中国は政治的には、やや対米的な選択肢を模索しているが、米国と
軍事的な対立には絶対にもちこみたくはない。しかし資源などを巡
って、米国の利害をやや犯そうかとみられているときに、このリス
クは重要な意味を持つ。
中国と米国との間には、中国が北朝鮮をコントロール下に置いて暴
発させないという密約があるが、この事態はその前提をくつがえし
てしまう。
そのような状況で冒険主義的な北の国家体制の擁護をはかるメリッ
トがなくなる。(今までは中国は北を手下に置いて、カードに使っ
てきたがの、また米国にとっても、東アジアに緊張があることは、
日本等々をコントロールするのには都合がええ。)

米国はこれまでとは比較にならないレベルで、強力に中国に働きか
けるじゃろうし
これは中国を窮地に追い込み、経済・エネルギー・物資面を締め上
げ、金体制を崩壊するしかないじゃろう。
韓国に対しても、現政権が、親北援助路線(近頃は見返り無く無償
でなどといっとるが)を取っているが、これはとれなくなるじゃろ
う。

もしそれを継続すれば、アメリカは韓国に張り巡らせているあらゆ
るチャンネルをつかって、政権を崩壊させてしまうだろうことはう
たがいない。

実際上核弾頭のついていないミサイルは、全然恐くはない。通常弾
頭のミサイルなんて力はない。二百発も撃って、1000人も死な
んじゃろう。(一人の工作員が引き起こす交通や放火等のテロ破壊
工作の方が甚大な被害をもたらすかもしれんなそれが数千にんは国
内に潜伏しているとは思わねばならんじゃろう。)
爆撃の方が破壊力がおおきいいくらいじゃ。
しかし、それとても、国の根幹を揺るがすわけではない。(経済は
甚大な被害かもしれんがね)
だから、米国の要求に、のっぴきならない状況まで中国・韓国が追
い込まれて親北と思われている国家が北朝鮮の体制を崩壊させたほ
うが戦略的にはええんじゃよ。

                   虚風老
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北朝鮮のテボドン発射に関して   Uchimi
   
 前略  初めまして、何時も拝見し、メールの内容を基に、世の中
の動きに合わせながら自分なりに課題を解釈をしています。

課題のニュースソースの配信を頂き、有り難う御座います。
さて、表題の件ですが、テポドンを発射すべく、準備を継続(開始)
中とマスコミの解釈報道が多々あるも、私の解釈として
下記の件が占める割合が大と思われますが、いかがでしょうか。

この動きは、小泉首相をターゲットにした、作戦と感じられます。
小泉首相が任期終了までの期間中に、@米国に行く、A米国での要
人との話し合うも、内容にしては、挨拶程度と思われます。

逆に、北朝鮮の方は、小泉首相のふんだんに盛られたお土産を訪朝
時に持参を実現して貰いたく、狼煙を上げていると感じられますが
いかがでしようか、駆け引き下手の小泉首相が、訪朝を首を伸ばし
て待っていると思います。  以上 
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(Fのコメント)
小泉首相も、このミサイル脅しで、北朝鮮にはいけなくなったよう
に感じる。行くわけにはいかないでしょうね。米国の脅しに屈しな
いというスタンスを日本も共有する必要があると思う。
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ハルマゲドンについて   
  
 いつも国際情勢についての鋭い分析に敬意をいだいている者です。
ただ、若干異論がある部分がありますので一言申し述べさせていた
だきます。このコラムでよくハルマゲドンについて言及されていま
すが聖書にかかれている終末の戦いは当時長い先の将来を予見して
書かれたものではなく、アッシリア、バビロニアによるユダヤ民族
捕囚を背景にイザヤ、エゼキエル、エレミア、ダニエルなどの預言
者が終末による異邦人に対する神の報復と救済の願望をこめて書か
れたもので、ヨハネ黙示録等もこれの焼き直しに過ぎません。イス
ラエルはアメリカの素朴な信者を煽って原理主義者、福音派を増や
し世界を自分たちの思惑通りにして支配しようとしているのです。

終末論は定められた者ではなく、それを利用しようとする人達の作
為によって作られていくものだと云えるでしょう。
自衛隊が撤退すればハルマゲドンが近ずくなどというのは全く荒唐
無稽な謬見たいわざるを得ません。
若し聖書にそれに該当する項目があればご教示いただきたく存じま
す。
                   化石老人
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(Fのコメント)
ヨハネの黙示録を欧米では信じられています。また、福音派はその
実現を願っています。最後の審判などの聖書に書いてあることは全
て、実現すると福音派は信じています。これが恐ろしいのですが、
同じようなことをイスラム教にも存在していて、両方で実現させよ
うとする信者がいるのです。どうも予言は化石老人さんの言うとお
りかもしれないが、予言を実現させようとする人たちがいることに
危機感を感じています。

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