2370.日本的共産主義



日本の妬み社会はどうしようもない。その分析。  Fより

日本の村上ファンド問題は、根底に日本の法律整備の問題と妬みの
問題があり、日本政府の恣意性が出てしまうようで、特に欧米ファ
ンドからは不透明性として日本への投資を躊躇される懸念がある。

日本を貧富の差がない社会にしている理由は、あぶく銭を稼ぐ輩を
不正、不法と見なすことによっている。この理由で政府や検察庁は
動くために、村上さんのような世界ではクールと見なされている人
が被害者になるように感じる。

しかし、証券法違反では300万円以下の罰金、3ケ月以下の刑で
あるので、過ぐに復帰可能であるが、日本での証券法の関係からフ
ァンド業は無理になる。このため、本拠地をシンガポールにしたの
でしょうね。証券法のプロ村上さんも読んでいる。

欧米社会は働かずに稼ぐことは一番クールであると見る社会であり、
日本の村上さんをクールであると見ている。
しかし、欧米ヘッジファンドでも淘汰の危険・5つの要素があり、
1番目はファンドの巨大化、2番目が借入金比率の上昇、3番目が
情報開示の行き過ぎ、4番目が預かるお金の質と投資先のミスマッ
チで、5番目が『傲慢さ』だそうです。この内、1と5が該当した
のでしょうね。

このように見ると、この日本にも問題がありそうである。格差社会
が問題になり、その問題の根源を胡散臭い金融ファンドやホリエモ
ンのような濡れ手に粟のような企業経営者に向けられいる。

日本は職人国家であり、金融国家の欧米とは感覚が違う。しかし、
この感覚がある限り、金融大国にはなれないようである。格差拡大
を、主に富裕者叩きで平準化させようとする志向になる。

これでは同じ皮膚感覚の韓国の盧武鉉政権を批判することができな
い。日本は世界に冠たる資本主義的共産国家であり、中国の共産主
義的な市場国家より平等が徹底している。胡主席は日本が羨ましい
と思っていると違いますか。今、胡主席が中国でしたいことは、日
本の政治感覚のはず。日本は中国に日本の政治の仕方を教えた方が
いいのではないと思うぐらいである。日中友好はここから始まるよ
うな気がする。

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