2365.コラム懇親会模様



コバケンさんが日本に帰ってきたので、いつものメンバーが東京に
集まり、会合を開催した。幹事はYSさん。  Fより

政府のお役人で天台宗高僧の友達Oさん、常連のYSさん、地政学
のコバケンさん、LSE卒業生である柳太郎さん、ZさんとFの6
名が東京のとある飲み屋で会合を開いた。

今回は北朝鮮の合同法要に参加したOさんのお話が中心で、アジア
観、サンカなどが中心であった。北朝鮮での合同法要はいろいろな
所で記事になっているので、あまり触れないが、秋に東京から北京
まで歩く企画をしているのが、このOさんのグループである。

このOさんはサンカの研究者としても面白いのですが、サンカは縄
文人の末裔で、山伏や空海の行脚、鉱山開発、水銀の発掘と山の文
化を語るときには、必要なアイテムであるが、その話題にどうして
もなる。網野さんの中世学にもサンカやその亜流が存在しているし
、宮崎駿の劇画は、サンカの話とも取れる構成になっている。

日本の天台宗のような中世仏教は北朝鮮にも韓国にも存在して統一
時に重要な位置を占めることができるようである。この時、統一の
原則は、東アジアの独立だそうである。勿論、欧米からの独立とい
うことでしょうが、欧米文化と朝鮮文化は違うということのようで
す。彼の思想ではなくて、この80人の訪問団御付の15人のエー
ジェントの方たちの御意見のようです。また、その方たちは日本も
朝鮮との関係が深く、仲間であり協同できると。そのエージェント
達からOさんは陰の団長と言われたそうです。国際政治やアジアの
文化に造詣が深いOさんしか、面白い話ができないと私たちも思う。

外資に長く勤めたOさんは国際的な活躍をされている方で、アイリ
ッシュの文化はケルト文化でもあるが、日本の縄文文化と同じで森
の文化であるとアイルランドまで出かける。そして、ケルトのお仲
間も多い。米国にも長いこと滞在して、知米派であり、米国のよさ
悪さを知っている。あとはオフレコということで、面白いお話は残
念ですが、コラムには書けない。

どう米国の動向を見るかが次の話題になり、米国の空洞化は工業を
潰したが、軍事産業は潰さなかった。このため軍事産業しか工業が
ない。サムソンは韓国の税収の25%を支払っているが、それでも
盧武鉉政権が不正資金問題でサムソンから、それ以上の資金を出さ
せようとしている。サービス産業はそのようなことができない。

工業製品は儲かる。この儲かる工業を潰したことで米国の税収は、
日韓中より、実質的に少なくなっている。米国が基軸通貨ドルの大
幅な持ち出しをしなかったら、当の昔に衰退して貧乏国になってい
るはず。今も、貧富の差が拡大しているが、それは当然である。
日本が豊かなのは工業製品を生み出すメーカが多数あり、それも、
日本のメーカしかできない製品が多数あることによっている。

もしも日中友好関係が成立して反米になったら、米国は大きな反発
をするでしょうね。ロシアは中国への脅威を感じているから米国と
組む可能性がある。米国が衰退すると、日中の間はどうした方がい
いか議論になった。

次の話題は、統一教会は北朝鮮にもあり、米国ネオコンの資金源で
あることが知られているが、その統一教会の合同結婚式に安部官房
長官がお祝いのメッセージを送ったことで、これは何を意味するか
の議論になった。

現代は選挙が宗教戦争の場であり、公明党は統一教会支持の安部さ
んとうまく行くのと。このため、日本宗教サイドから安部さんへの
風当たりは強くなるように感じる。今回の総裁選挙の争点は、靖国
神社参拝問題が大きな争点になるはず。

自民党古賀さんが会長をしている遺族会でもA級戦犯の分祀が提案
され、米国の有力者たちも靖国神社参拝問題の裏にA級戦犯の問題
があると認識している。勿論、A級戦犯は米国の歴史観でも極悪人
であると教育されている。米国は靖国神社参拝問題では、日本に反
対とは言わないというレベルであり、日本を積極的に支援していな
い。

日本の靖国神社は縄文時代から続く神道とは違い、明治時代に国家
神道として、国のために戦場で死んだ英霊のための神社である。
そこに、米国の裁判で死刑になった政治家であるA級戦犯を英霊と
して祭り、靖国神社の目的である戦場で死んだ英霊とも相容れない
人たちを祭っている。勿論、A級戦犯を米国も相容れない存在で、
ブッシュ大統領が靖国神社参拝をする条件がA級戦犯の分祀であっ
たようである。

靖国神社サイドも一度、英霊として祭った人を排除できないと言う
のであれば、靖国神社として国家のために非業な死を遂げた政治家
のための別院を作り、大久保利光や伊藤博文、犬飼毅などとともに
お祭りすることも考えては如何なものでしょうか??
==============================
日朝仏教界が合同法要へ 正常化へのメッセージも?

 【北京22日、25日共同】日本仏教界の重鎮で京都・金閣寺住
職の有馬頼底・臨済宗相国寺派管長が、23日から北朝鮮を訪問、
開城市に昨年10月復元された高麗時代の名刹(めいさつ)「霊通
寺」で落成記念の合同法要を行う。22日に経由地の北京に到着し
た有馬管長ら代表団によると、日朝の仏教徒による合同法要は初め
てという。

 代表団関係者は、有馬管長が日朝国交正常化に向けた日本側のメ
ッセージを北朝鮮に伝える可能性もあると指摘したが、有馬管長は
「法要して戻ってくるだけだ」として政治的な役割については否定
した。

法要には、北朝鮮の朝鮮仏教徒連盟の幹部や対外文化連絡協会の洪
善玉副委員長らが出席した。日本側出席者によると、日朝の仏教徒
による合同法要は初めてという。

有馬管長は約80人の代表団を率いて23日に訪朝。27日までの
滞在期間中に、日朝仏教界の交流問題も話し合うとしている。
==============================
仏教交流や遺骨調査で合意 訪朝の金閣寺住職ら (共同通信)
 
 【北京27日共同】北朝鮮で日朝仏教徒による初の合同法要を行
った京都・金閣寺住職の有馬頼底臨済宗相国寺派管長は27日、今
後の日朝仏教界の交流や、戦時下で日本に強制連行された朝鮮人の
遺骨調査の協力などで北朝鮮側と合意したと明らかにした。帰途、
経由地の北京で語った。

 有馬管長によると、北朝鮮側は、強制連行され日本で死亡した朝
鮮人の墓や遺骨の多くは日本各地の寺に安置されているが、全容が
把握できていないとして、調査への協力を要請してきたという。
これに対し有馬管長は「人道的な話であり、可能な範囲で協力した
い」と応じたという。
==============================
金閣寺住職ら80人の代表団が訪朝
同行している西郊良光天台宗円満寺(横浜)住職は北京で、日朝の
仏教界の交流についても「北朝鮮側と意見交換する」と述べた。代
表団関係者は、有馬管長が日朝国交正常化に関する日本側のメッセ
ージを北朝鮮に伝える可能性もあるとしているが、有馬管長は政治
的役割は否定した。

 訪朝団には日本ウオーキング協会幹部も加わり、東京から福岡、
さらに朝鮮半島を縦断し北京に至る「平和行進」構想を北朝鮮側に
打診するとしている。
==============================
日本の仏教会代表団 開城を訪問 
2006-06-02 (Fri) category : 仏教ニュース 

日本の仏教会代表団 開城を訪問 復元の霊通寺で合同法要(朝鮮新報) 

日本全国の寺院の住職、仏教徒、仏教関係者ら79人で構成された
「日本代表聖地巡礼訪朝団」(名誉団長=臨済宗相国寺派管長・有
馬頼底師、団長=横浜円満寺住職、西郊良光師)が5月23〜27日
まで朝鮮を訪問した。訪朝団は25日、昨年10月に復元された開
城・霊通寺を日本仏教徒の団体としては初めて訪れ、現地住職らと
ともに法要を行った。また、広法寺(平壌)、普賢寺(妙香山)な
ど仏教ゆかりの地で朝鮮の仏教徒と交流を深めた。 


コラム目次に戻る
トップページに戻る