2364.中国の政策変更



中国の胡主席が政策変更をしている兆候がある。   Fより

米ブッシュ大統領が、イラン核問題で中ロが協力すると表明してい
たが、その裏が取れなかった。しかし、中国湖主席も米ブッシュ政
権に協力すると表明して、米国との関係を調整し始めたことが明ら
かになった。

また、江沢民に近い黄菊副首相が公務に復帰して、人民日報に改革
を維持すると、上海閥の主張を中国の公式的な大新聞に載せたこと
は、胡主席派に何かの変化があったことを意味している。黄菊副首
相は、上海市政府時代の汚職を問われて、自殺を図ったと思われて
いた江沢民派の中心的な人物であり、その復権に何か中国の変化を
感じる。

この意味するところは、胡主席の対米対決路線から江沢民が推し進
めた対米協調へ政策を変化させたことによると見える。もしくは、
今、国際的な状況から米国と問題を起こせないと見たのではないか
と思う。

中国最新鋭の早期警戒管制機のK2000が墜落して、今、米空軍
機が低空で中国上空に侵入されても、わからない。対米戦争モード
にできないことで、対米平和モードに中国がモードを戻した可能性
がある。

同時期にロシアが日本との協調体制を示唆し、対中脅威論が2ケ国
間で増したことも、中国が危機感を感じたようだ。ロシアは対中関
係を警戒モードにしたことがわかり、中国はここで、米国と協調関
係を取り戻さないと、中国包囲網を完成させることになると見た。

米国はロシアを含め民主主義国家群で中国を取り囲んだ状態にして
、中国の出方を待つことで、中国の譲歩を引き出したようだ。

この変化で、ラムズフェルド国防長官がシンガポールでの演説で、
中国の軍事拡大とともに、日本の靖国参拝問題を取り上げて、日本
も批判をしている。もう1つ、中国が円借款の問題を蒸し返してい
るし、尖閣諸島へ中国・香港の活動家らが上陸するために、出航す
ると言っている。これも、中国が親米に復帰して、日本と米国を分
断しようとしているように感じる。

日本は対中脅威論、対米追従オンリーであり、駆け引きができない
でいる。米国は敵を味方にして、味方の日本からもいい条件を引き
出すことを目論むという高等戦術を繰り出してくる。日本も真似し
ては、いかがなものか??

サンケイはその後に取材しているが、ラムズフェルド国防長官は、
日本からグアムへの海兵隊移転費用が日本で出費すると聞いた後、
態度を変えている。米国はどっちでもいい立場で、日中からいい条
件を引き出せることになる。
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米国防長官、「靖国」米は関与せず 中国に抑制求める 

 【ワシントン=古森義久】米国のドナルド・ラムズフェルド国防
長官が日中両国間の靖国問題について、米国は関与しないというブ
ッシュ政権の方針を明確に表明したことが公表された。同長官は過
去の戦争の歴史に対する他国の態度への不干渉をも提案し、靖国問
題では中国側にむしろ抑制を求める形となった。
 米国防総省の6日までの発表によると、東南アジア歴訪中のラム
ズフェルド長官は4日、シンガポールで「日本の小泉純一郎首相の
靖国神社参拝について日中関係の安定のために米国が干渉すること
はないか」という記者の質問に答えて、「この問題はその地域の当
事者たちの処理に任せる。日本も中国も私からの助言は必要ないだ
ろう」と語り、ブッシュ政権として靖国問題には関与しないことを
明確にした。

 さらに、国防総省の発表によると、同長官は3日、シンガポール
で開かれたイギリスの国際戦略研究所の会合での講演と質疑応答で
も日中両国間の靖国問題など歴史問題に触れ、「(戦争などの)歴
史をまったくの過去のことにするには時間がかかるが、米国と日本
はそれを過去のこととして清算した」と述べた。同長官はさらに「
他の諸国もそのような相互の歴史を過去として清算し、21世紀を
前進することができれば、すべての国々の利益にかなうことになる
」と語り、過去の戦争の歴史を現在の国家間の案件として問題視す
ることへの批判を表明した。

 ラムズフェルド長官が日中関係への論評で「過去の歴史を過去の
こととして清算する」という点を強調するのは、靖国問題などでの
中国側の対日姿勢への遠回しな抑制示唆と受け取れる。

(06/08 01:09)
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中米両国による国防協議が北京で開催【中国国際放送局】
2006-06-09 15:51:39 cri 

 米中両国による国防協議が8日北京で行われ、双方は共に関心を持
つ国際情勢、地域の安全、二国間関係と軍隊の整備など問題につい
て率直、かつ建設的な対話を行いました。 
 今回協議は、章沁生中国人民解放軍参謀総長補佐とアメリカのロ
ッドマン国防長官補佐が共同主で催したもので、席上、双方は両国
軍隊の関係発展に強い意欲を示し、相互の理解と信頼を深めました。 

 また、双方は両国軍隊の交流と協力を深めるルートなどにについ
ても協議しています
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中国国家主席、米大統領のイラン核問題解決目指す姿勢を支持
                    =新華社【ロイター】

 [北京 2日 ロイター] 新華社によると、胡錦濤・中国国家
主席は1日から2日にかけてブッシュ米大統領と電話会談し、イラ
ンの核問題で外交的解決を目指す米国の姿勢に支持を表明した。

 新華社によると、胡国家主席は「中国は、米国と連絡・調整を続
け、イランの核問題をめぐる協議の早期再開に建設的な役割を果た
す用意がある」と述べた。

 ブッシュ大統領は1日、イランがウラン濃縮活動の停止要求を拒
み続ければ、国連安全保障理事会でこの問題を議論する方針を示し
ていた。

 電話会談では、ブッシュ大統領が、胡国家主席の4月の訪米は成
功だったと表明。胡国家主席も、訪米で米中間の建設的協力関係を
促進するという重要なコンセンサスを構築することができた、との
認識を示した。
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改革の方向堅持を、中国・人民日報が論文
(nikkei)
 【北京=飯野克彦】5日付の中国共産党機関紙「人民日報」は「い
ささかも揺るがずに改革の方向を堅持しよう」と題した署名入り論
文を掲載した。大衆紙を含めた各紙も一斉にこの論文を紹介した。
格差拡大や腐敗まん延などで改革・開放路線への批判的な見方が広
がっているだけに、来年の党大会に向けて基本路線を維持する姿勢
を強調する狙いとみられる。

 江前主席に近い「上海閥」と呼ばれるグループの実力者で病気療
養中だった黄菊副首相が同日、公務に復帰したこともあり、発言力
の低下を指摘されていた「上海閥が巻き返しに出た」との観測も出
ている。 (00:56) 
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対イラン制裁、「中ロも合意」・米政府高官、交渉不調の場合
(nikkei)
 【ワシントン=加藤秀央】米政府高官は31日、米国も参加するイ
ランとの核問題を巡る交渉が不調に終わった場合、ロシアと中国は
国連安全保障理事会での制裁論議を開始することで合意していると
の見方を示した。中ロはこれまで、安保理決議に基づく制裁に強い
難色を示していた。

 ロイター通信などが伝えた。同高官は「もしイランが交渉に応じ
なかったり、交渉で真剣な態度を示さなかった場合、中国とロシア
は安保理での議論を開始し、決議を採択することに合意している」
と明言した。 (16:11) 

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