2339.朝日の論壇時評



朝日の論壇時評。                    浅山

各位

君主制に戻したかに見えたネパールが民主主義体制に移れぬまま、
未だ形を残したタイが最後の国政のお墨付きを王様に仰ぎ、国民は
王様の結論を歓迎、識者によると「本当の民主主義は育つのか?」
と。アジアモンスーン文明の多くは人々が優しく、王の下に生活し
てきたのに、大航海時代以降に欧州から来た収奪を基本にする人々
に襲われ、ユカタン半島の蒙古系人種が、東アジアの優しい国の民
が襲われ、島という地理的に略奪を免れた日本が、こともあろうに
、欧米の真似をして同じアジアの国に侵略を働き。戦後60年かけて
反省し、未だその意が伝わらないのか。

日本の為政者の良心のある謝り方が悪いのか。日本の国内に向けて
も、国民にスキがあれば天皇制を担ぎ出して、愛国を軍備をはかり
、為政者の気に入らぬ国に対しては、時には脅しに、安保を口に正
義をかざして行く、パトリオットなど武器生産、輸出も盛んに成れ
ば、景気も良くなり国民はにわか景気に酔い、それが独立国の姿勢
と威勢が良くなるのでは、失敗した時はまたブラックホールの天皇
の下に責任を紛れ込ませるために、日本は主権在民の意識の民主主
義教育を初等教育からするよりも、ナショナリズムを意識する時、
手っ取り早く天皇制に立ち返る、タイ国に近い教育姿勢ではないの
でしょうか。

4月25日から朝日の論題時報が金子勝氏から杉田様に代わりました。
小見出しに「今の右派は保守主義か」とあり、保守主義の語義を山
口二郎氏の言葉を引用「人間の能力の限界をわきまえ、計画や統制
によって世の中を変えることについて懐疑的な態度をとる」としな
がら、西部邁氏の「アメリカをモデルに社会を変えようとする昨今
の『改革』論は保守主義に反する点では社会主義と同様だと、、」
と引き、次に普遍的な人権や経済的な平等を重視し、理念を人為的
に実現できると信じる人々を左派とやはり山口氏の言葉を引きなが
ら、その理念の対応には二重基準さえある、右派も左派もその内包
する問題を超える時に来ていることを書いておられるのではないか
と読みました。憲法も改憲論、擁護論、修正論も文字制限の中に、
守ることと変えることのバランスをどうとるか、右派、左派の二分
法を越えて議論されるべき点は多い。と結ばれていました(要約は
荒いのですが)。


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