2301.WBCでの優勝



日本が、WBCで優勝した。その検討。  Fより

MLBは、米国でのWBCの収益は黒字のようであるが、今回の審
判団を見ても、マイナーリーグの審判団を出すなどMLB自体も米
国国民も力が入っていない。勿論、そのような雰囲気を感じて、大
リーガも本気ではなかったような気がする。

そこを狙って、大リーガーではないか大リーガーの少ない、日本や
キューバが決勝戦に出てきている。日本の大リーガーである松井や
井口も出ていない。このような条件で勝ったことは留意する必要が
ある。

3年後にまたWBCが行われるでしょうが、今後は米国も意地を見
せてくるはずで、その時、日本も松井などの大リーガーを擁したチ
ームで臨み、本当の世界一を目指すべきでしょうね。

韓国に負けた2試合とも、投手戦であり、1点差に泣いた試合であ
ったが、日本と韓国の差が僅少であることを見せ付けられた。日本
も、うかうかしてられない。韓国が近傍まで迫っていることを意識
できたことがよかったような気がする。経済的にも日本に迫ってい
る韓国の強さは流石である。

そして、日本から大リーガーに大量に選手を送り出せることも分か
ったような気がする。日本リーグが大リーグのマイナーリーグ化す
る可能性も高くなるのが心配ではあるが。
それより、日本にも大リーグの1球団を作り、日本選手を中心とし
たチームを組んで戦っても面白い。韓国も一球団を作り、大リーグ
に参加するのも面白いかもしれない。または、韓国と日本のリーグ
を統合して、日韓のチームで戦うのも面白い。

イチロー選手の言動は、少しおかしいと思って聞いていた。米国の
大リーガーで何かがあるように感じる。私も米国での仕事で、最初
は流石に米国と思った時期もあったが、その内、米国の身勝手や
WASPの強さに悩んだ時期に出くわした。どうもイチローも米国
で限界を感じているなと見ていたが、この世界一でその気持ちが吹
っ切れたら、このWBCはイチローにとってもいいことになる。松
井さん、井口さん、次回は出てくださいね。

どうか、このWBC優勝をトリガーにイチローなど日本人大リーガ
ーも日本の野球も面白くして欲しいものである。
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WBC日本代表、優勝から一夜明け会見(ASAHI)
2006年03月22日11時33分

 野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック
」(WBC)で初代王者に輝いた日本代表チームが決勝から一夜明
けた21日(日本時間22日早朝)、会場となった当地のペトコパ
ークに隣接するホテルで記者会見した。 

 王貞治監督(ソフトバンク)は「素晴らしい選手たちを率いるこ
とができて、うれしいの一言。最高です」と改めて喜びを語った。 

 監督の手にはウイニングボールが握られていた。「日本を出発す
る前は、はっきり言って、手にできると思っていなかった。選手の
思いがこもったボールだけに、本当にうれしい」 

 喜びと共に、チームを解散する寂しさも会場を包んだ。大リーグ
でプレーする大塚晶則投手(レンジャーズ)とイチロー選手(マリ
ナーズ)は会見後、チームと別れ、それぞれキャンプ地のアリゾナ
へ向かう。 

 「日本国民の方に感動を与えられたことをうれしく思う」と大塚
投手。イチロー選手は「これだけチームメートと同じ気持ちで一つ
の目標に向かったことはない。いい仲間に巡り合え……、やばいで
すね、本当に」と笑った。 

 チームは当地発のチャーター便で帰国の途に就いた。22日夜、
成田空港に着く予定。3日後の25日にはパ・リーグのプロ野球公
式戦が開幕する。最優秀選手に輝いた松坂大輔投手(西武)は「ま
だシーズンに気持ちは向いていない。帰国したら、自然にそうなる
と思う」と話した。 
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イチロー、自らを鼓舞しチームをけん引   
   
 試合終了後、スタンドの日本人ファンに向かって叫ぶイチロー=
清水健司撮影 WBC準決勝、韓国戦――イチローはゲームセット
の瞬間、中堅手・福留のもとへ駆け寄った。抱き合って勝利を喜ぶ
二人に左翼手・多村の笑顔も加わった。「最高の気持ちです」。心
の発露が言葉になった。

 「向こう30年は日本に手は出せないな、という感じで勝ちたい
と思う」。開幕前に今大会にかける意欲を示したはずの発言が、曲
解されたまま独り歩きした。「イチロー・スズキ」。その名前がア
ナウンスされる度に、スタンドに沸き起こるブーイングの嵐。
韓国の金寅植監督は言う。「韓国の野球界が侮辱を受けたと感じた
からだ」

 もちろん、イチローにそんな意図は全くない。それでも、弁解は
しない。この日の記者会見では、「ブーイング? 大好き。もう少
し強い方がよかった」とさえ言った。そんな言動は、自らを鼓舞す
ると同時にチームに降りかかる余計なプレッシャーを一手に引き受
けようという思いの表れだろう。

 「野球人生最大の屈辱」と表現した2次リーグ韓国戦の敗北。
「3回同じチームに負けると、日本のプロ野球に大きな汚点を残す
ことになる」。この強い気持ちの結実がこの日の3安打、2盗塁に
つながった。

 「野球は、けんかではない。でもそんな気持ちで戦った」。決死
の覚悟で臨んだ韓国との3戦目。イチローが気迫とプレーで発信し
たメッセージをチーム全体が受けとめ、日本は韓国に雪辱を果たし
た。(門脇統悟)

(2006年3月19日22時18分  読売新聞)

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