2241.北朝鮮、中国の完全属国化へ



北朝鮮の金正日委員長の訪中で明らかになったのは、中国への完全
属国化である。             Fより

とうとう北朝鮮は中国の完全属国という位置になった。このままで
あると南北の朝鮮統一はない。中国の吉林省朝鮮民族自治区との統
合になり、韓国がいくら北朝鮮への援助をしても、それはただで取
られるだけになる。

北朝鮮の金王朝は、基本的に偽ドル札と麻薬売買で資金を得て成り
立っている政権で、国民は疲弊して国民からの税金を期待できない。
このため、世界的に国家的な悪事をして、その金で核開発や王朝の
生活を維持していた。この金の流入を米国に止められたのだ。

米国は、日本や韓国に米国製武器を売りたいために、どうしても敵
国が必要であったが、日本は勝手に中国と敵対していることと、韓
国も朝鮮統一ができずに、中国に北朝鮮を取られると中国を敵対視
すると読んで、北朝鮮の潰しにかかった。北朝鮮が中国の完全属国
化することを米国は容認している。

この米国の読みは正確であることが直ぐに証明されている。韓国が
在韓米軍の朝鮮半島外への展開を容認したことで分かる。これは台
湾紛争を想定しているために中国との間は友好から敵対にシフトす
るという信号になる。中国内での韓流ブームを制限すると発表して
いる。中国でも韓国との友好を制限する処置をしている。

中国と米国の連携で、北朝鮮は追い詰められたことになる。王朝の
資金枯渇が明確になって、金正日は中国からの資金援助を受けるし
かないことになった。そして、中国は北京中枢部の防衛ラインを朝
鮮半島の38度線まで拡大したことになる。

今後、中国軍からの軍事顧問団が北朝鮮に常駐することになるはず。
いつでも中国が北朝鮮でクーデタを起こせることになる。金王朝は
とうとう中国の思い通りになることが確定した。6ケ国協議も開催
されるでしょうし、中国の意向に金さんが楯突いたら、金さんファ
ミリーが暗殺されることになる。

しかし、北朝鮮にとっては、今後の展望が開けない。6ケ国協議で
核開発を止めても、その見返りを要求できないことと、米国も見返
りを払う積もりもない。イラク戦争の経費が約月200億ドルもか
かっているために資金的な余裕がない。

日本は拉致事件の解明と拉致者の開放がない限り、国民の反対で賠
償金を払えない。このため、北朝鮮は拉致事件の首謀者を処刑しな
いと無理であるが、その首謀者とは金正日その人であるから、これ
も無理である。このため、北朝鮮は行き道を絶たれている。
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朝鮮半島外への展開容認 在韓米軍で米韓合意

 【ソウル20日共同】ライス米国務長官と韓国の潘基文外交通商
相は19日、ワシントンで戦略対話の初会合を開き、韓国が在韓米
軍の「戦略的柔軟性」の必要性を認めることなどで合意、共同声明
を発表した。朝鮮半島以外への在韓米軍展開を韓国が初めて公式に
認めたものだ。
 声明は「韓国が韓国民の意思に関係なく北東アジア地域の紛争に
介入することはない」としたが、台湾海峡などの有事に在韓米軍が
展開することで韓国が紛争に巻き込まれるのではないかとの懸念が
韓国内で高まりそうだ。北朝鮮情勢をめぐる在韓米軍の独自行動を
容認することにつながりかねないとの懸念もある。
 (了)
2006年01月20日11時55分 
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米、北朝鮮との接触認める 中国の仲介で会談(ASAHI)
2006年01月20日19時46分

 米国務省のマコーマック報道官は19日の会見で、北朝鮮の核問
題をめぐる6者協議の首席代表を務めるヒル国務次官補が北朝鮮の
金桂寛(キム・ゲ・グァン)外務次官と北京で会談したことを正式
に認めた。会談は中国が仲介して実現したという。 

 6者協議をめぐっては、資金洗浄などの不法活動に対する米国の
対抗措置に北朝鮮が「金融制裁」と反発、協議再開には「制裁」解
除が必要と主張している。報道官によると、ヒル氏は「6者協議と
不法活動は別問題。不法活動を阻止するための措置は継続する」と
北朝鮮側に伝えたという。報道官は、具体的な進展の有無には言及
しなかった。 

 ヒル氏はまた、米国には6者協議を再開して昨年9月の共同声明
の履行に向けた作業にとりかかる用意がある、と表明。北朝鮮に無
条件での協議復帰を求めたという。 

 報道官によると、東京、ソウル、北京などアジアを歴訪中だった
ヒル氏に中国が会談を提案した。6者協議議長の武大偉(ウー・タ
ー・ェイ)中国外務次官も同席。ヒル氏には事前にライス国務長官
やホワイトハウスから会談許可が出ていたという。 

 米国はこれまで、次官レベルでの米朝協議を通じて「制裁」問題
を解決すべきだとの北朝鮮の主張を受け入れなかった。国務省高官
は、北京での3者会談に踏み切った理由について「我々としては無
条件で6者協議再開の用意があることを表明するのが狙いだった」
とした。 
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北、6カ国「復帰不可避」 中国、来月初旬再開を提案

 【ソウル=久保田るり子】韓国の通信社、聯合ニュースは二十日
、中国の外交関係筋の話として中国側が二月六日の週に六カ国協議
再開を関係国に提案していると伝えた。協議復帰の条件に米の金融
制裁解除を要求する北朝鮮と、核問題とは「別の問題」と拒否する
米国の主張は平行線だが、金総書記の訪中に関する分析が進むにつ
れ、「六カ国復帰は不可避」との見方が強まっている。
 首脳会談での六カ国協議言及について北朝鮮の朝鮮中央通信
(十八日)は「金正日総書記は六カ国協議の難関(困難)を克服し
協議を進展させるための方途を探るため、中国の同志たちと一緒に
努力すると述べた」と伝えた。これは、これまでの北朝鮮の強硬路
線の転換とみられ、韓国では「妥協」「守勢」などと分析されてい
る。
 一方、金総書記の発言で中国の新華社通信が「中国の同志たちと
努力する」の部分を省いて報道したことは韓国でも注目を集めてお
り、北朝鮮の中国への期待の表れと受け止められている。
 米の金融制裁で北朝鮮は、マカオの銀行が資金洗浄に使えなくな
っただけでなく、スイスなど別の在外銀行にも影響が出ているとい
われる。本国送金にも支障が拡大しているとされ、訪中の背景に北
朝鮮の切迫した事情があったとの見方も少なくない。
 人民大会堂の晩餐(ばんさん)会で金総書記は、中国の改革開放
経済を「大いに感動」「忘れられない印象」など手放しで賛辞した。
北朝鮮の経済復興に期待度が高い韓国では「金総書記の改革開放へ
の意欲の表れ」との分析が支配的だが、一方で中朝専門家は「金総
書記が中国に完全にひざを屈したとみるべきだ。偽造問題では“謝
罪”をしている可能性もある」とする。さらに金総書記の「中国の
同志と努力する」は中国への“救済要請”とみる専門家もいる。
 今後の米朝関係をめぐっては、二十三日のゼーリック米国務副長
官の訪中や、今月末のブッシュ米大統領の一般教書演説で明確化す
る。六カ国協議の再開問題では、影響力をさらに拡大した中国の仲
介を北朝鮮は受け入れざるを得ないだろうというのが大方の分析だ。
(産経新聞) - 1月21日2時15分更新

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