2227.ロシアとウクライナとの関係



ロシアとウクライナとの関係と欧州のエネルギー危機について教え
てください。
いつも興味深く読んでおります sleepy-i ともうします。
さて、今回は表記の件について、情勢分析と今後の展望についてで
きましたら解説いただきましたら、うれしく思うのですが。
お手数ですが、よろしくお願いいたします。
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このようなメールをいただいたので、分析する。 Fより 

ロシアはCIS加盟諸国で反ロの国(ウクライナ、グルシアなど)
に対する外交に苦慮している。ソ連時代は、チェコ紛争などで見せ
たような力での解決ができたが、ソ連崩壊後はワルシャワ機構諸国
のポーランド、ラトビアなどがNATOとEU加盟を果たし、その
新EU加盟国の経済が順調であるために、ソ連邦を構成していた
CISのグルシアとウクライナが親欧米政権になり、ロシア離れを
している。

しかし、ロシア離れをするには、エネルギー価格を世界の標準価格
の3分1にしているなどロシアからの恩恵を受けているために経済
的な問題を抱えることになる。

このため、ウクライナのユーシェンコ政権もジグザグとした政策を
余儀なくされている。東欧出身のヘッジファンドで巨額の富を得た
ソロスが資金を提供して、親欧米派のユーシェンコ元首相が2004
年11月の大統領選挙で当選した。当時「オレンジ革命」と言われ
た。しかし、ロシアからの恩恵を知っているユーシェンコ氏は当選
後直ぐの2005年1月24日にプーチン・ユーシェンコ会談を行
い、関係修復をウクライナは探ることになる。しかし、ティモシェ
ンコ氏は、事業で成功した巨額の資金を選挙資金として提供したた
めに、ユーシェンコ氏に反ロでかつ急速な経済改革を提言している。

米国は東欧を完全に親欧米派政権にしようとして、ユーシェンコ大
統領を4月に米国へ招いたが、NATO加盟をユーシェンコ大統領
が希望したが米国は色よい返事をしなかった。

容姿端麗な女性首相であるティモシェンコ首相が2005年2月に
誕生する。しかし、急激な経済改革が経済の急減速を招いたのと、
ロシアも政策を変更して、エネルギーを交渉手段に使い始める。
このためエネルギー企業を国有企業ガスプロムに集約する。そして
、反ロ親欧米のグルシアとウクライナに圧力を掛けることになる。

このため、10月にティモシェンコ首相を解任して、エハヌロフ首
相にした。直後、エハヌロフ首相はプーチン大統領との会談で「ロ
シアは最重要パートナーだ」と強調。大統領は「関係強化に向けた
取り組みを支援する」と応えた。

これを見た欧米は早速手を打つことになる。12月にウクライナの
隣ルーマニアに米軍基地を置き、かつ新国家間機構創設して、ユー
シェンコ大統領にロシアへの極度の依存をしないように説得する。

新国家間機構とは「民主的選択共同体」でウクライナのほかグルジ
ア、マケドニア、モルドバ、スロベニア、ルーマニア、バルト3国
の9カ国が参加。政府、非政府レベルで民主化の取り組みを助け合
い、欧州への統合を進めることを目的としている。

これを見たロシアが供給ガス価格を世界標準価格にする大幅上昇と
いう手に出る。ウクライナは今、ガス価格を大幅に上昇されると、
やっと景気の減速を止めたのに、再度経済的な問題を起こす可能性
があり、ロシアに擦り寄ることになると見える。

要するに、ロシアと欧米が東欧、CIS諸国を奪い合う構図が、そ
こに見える。東欧とCIS諸国は、どちらに着くと経済発展ができ
るのかという選択になる。ロシア自体も欧州にエネルギーを供給し
て経済が成り立っている。このため、奪い合いは経済的な問題で起
こることになる。

もう1つ問題として、ウクライナ経済が崩壊すると一番心配なのが
、旧ソ連時代の核兵器が拡散することである。既に300発以上が
行方不明になっている。これがイランや北朝鮮にないとはいえない
状態である。

このため、ロシアがウクライナをエネルギーでいじめると、欧州が
ロシアのエネルギーから離脱する可能性がある。どうも、ドイツが
ロシアに圧力をかけて、ウクライナへのガス供給停止を中止させた
ようである。

しかし、EUの東方展開は当面続くし、ロシア自体がEUに加盟す
る可能性も高い。また、ドイツは歴史的にロシアとは近いし、加盟
を推進するのもドイツと見ている。2020年までには、ロシアは
EUに加盟すると予測している。
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独で脱原発見直し再燃 「ガス紛争」が思わぬ余波

 【ベルリン5日共同】ロシアとウクライナの天然ガスをめぐる対
立を受け、ドイツ連立政権内の保守派から「エネルギーの安定確保
」を理由に脱原発政策の見直しを求める声が高まっている。
 ドイツは天然ガスの3分の1以上、原油の4分の1以上をロシア
に依存。原発論争再燃の背景には、ウクライナに対しエネルギーを
「政治的武器」にする対応を示したロシアへの不信感があり、「ガ
ス紛争」が思わぬ余波をもたらした格好だ。
 企業寄りのキリスト教社会同盟(CSU)出身のグロス経済技術
相は4日、党の会合で「国内でエネルギーの長期安定供給を確保す
る方策を探るべきだ」と発言。同党のゼーダー幹事長も「(ロシア
政府系天然ガス独占企業)ガスプロムが気に入らないような法案が
ドイツで通過すれば、突然ガス供給が止まるかもしれない」と主張
し、来週の閣議で議題にする構えを示した。 
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ロシアとウクライナの天然ガス交渉妥結・双方が妥協
(nikkei)

 【モスクワ=古川英治】紛糾していたロシアとウクライナの天然
ガス輸出交渉が4日、妥結した。ウクライナで両国企業が参加するガ
ス販売合弁会社を設立、ロシアは中央アジア産と合わせてウクライ
ナに1000立方メートル当たり95ドルでガスを供給する。ロシアによ
る供給停止で欧州各国に影響が拡大、国際的な批判が高まったため
、双方が土壇場で歩み寄った。

 ロシア国営天然ガス会社ガスプロムのミレル社長とウクライナ国
営ガス会社ナフトガスのイフチェンコ社長が4日、欧州連合(EU)
がガス供給問題を協議する緊急会議の直前に合意を発表した。

 両社の説明によると、ロシアは同国産ガスをこれまで要求してき
た現行価格の約5倍に相当する1000立方メートル当たり230ドルに値
上げするが、トルクメニスタン産など中央アジアから調達する割安
なガスと混ぜ合わせてウクライナに95ドルで必要分を輸出する。契
約期間は5年。両国企業とオーストリアのライファイセン銀行が合
弁で「ロスクレネルゴ社」を設立し、同社を通じてウクライナでガ
スを販売することでも合意した。 (20:05) 
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交渉決裂、ガス供給停止か ロシアとウクライナ

 【モスクワ1日共同】インタファクス通信によると、ロシアとウ
クライナの天然ガス紛争で、ウクライナ側は1日、4月からのガス
価格値上げに同意するなら1−3月の間は従来価格に据え置くとす
るロシアのプーチン大統領の提案を拒否、2005年末を期限に定
めた両国の交渉は決裂した。
 ロシア政府系天然ガス独占企業ガスプロムの報道官が明らかにし
た。
 ロシア側はこれまでの通告に従い、ウクライナへのガス供給を1
日から停止する方針とみられる。ガスプロムは昨年12月、親欧米
路線を取る旧ソ連諸国に対する天然ガスの安値提供を見直すプーチ
ン政権の決定に従い、ウクライナ向け価格を06年1月から従来の
4・6倍に引き上げると通告。
(共同通信) - 1月1日8時58分更新
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ロシア、「資源カード」で影響力拡大うかがう(nikkei)

 【モスクワ=古川英治】世界最大の埋蔵量を誇る天然ガスをはじ
め資源をカードに自国の影響力拡大をうかがうロシアの外交姿勢が
一段と鮮明になってきた。天然ガス輸出交渉が大詰め迎えているウ
クライナなど旧ソ連の親欧米諸国にはガスの大幅値上げなどで圧力
をかけることで「ロシア離れ」をけん制。他方、欧米には協力姿勢
を示し、民主化問題などを巡る対立緩和を探る戦略だ。

 この数カ月、プーチン大統領や政府高官はウクライナとの交渉に
並行する形で、訪米のたびに米石油大手の幹部との個別会談を実施
。今月に入り、プーチン大統領はブッシュ米大統領と親交の深いエ
バンズ前商務長官に国営石油会社ロスネフチ役員への就任を要請。
同氏は辞退したが、ロシアは今後もエネルギー協力をテコに対米接
近の道を探る構えだ。 (07:02) 
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ルーマニア、米軍基地受け入れへ 旧東欧諸国で初(ASAHI)
2005年12月07日19時40分

 ルーマニアと米国は6日、米軍の緊急展開を想定した小規模の基
地をルーマニア国内に設ける内容の協定を結んだ。ライス米国務長
官が同日、首都ブカレストを訪れ、協定に署名した。かつてワルシ
ャワ条約機構に属した旧東欧諸国に米軍基地ができるのは初めて。
世界規模で進む米軍の変革・再編の一環で、イラクなど中東をにら
んだ拠点となる。 

 基地の候補地には、黒海近くのミハイル・コガルニチャヌ空軍基
地をはじめ、訓練基地など計4カ所があげられている。同空軍基地
は、イラク戦争で米軍が中継基地として使用。米中央情報局(CI
A)の秘密収容所の存在が指摘されている場所だ。 

 関係者によると、同空軍基地には100人規模の部隊が駐留する
見込み。他の基地も含め、最大1500人規模の訓練部隊がローテ
ーションで入れ替わり、有事の際には米本土から急派される実戦部
隊が拠点として使うという。 

 ライス国務長官は協定署名後の記者会見で「新しい基地は、アフ
ガニスタンやイラクなどで活動するための訓練が目的だ」と述べ、
秘密収容所疑惑について直接の言及を避けた。バセスク大統領は「
人権を尊重しているわが国には存在しない」と改めて否定した。 

 ルーマニアは04年、北大西洋条約機構(NATO)に加盟。イ
ラクに駐留部隊を派遣し、バセスク大統領が「必要とされる限り撤
退しない」と述べるなど、対米協力姿勢を鮮明にしている。ブルガ
リアも米軍に基地を提供する方針で、年明けにも同様の協定を結ぶ
予定だ。 
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ウクライナなどが新国家間機構創設 反ロ連合と警戒も(ASAHI)
2005年12月03日10時12分

 ウクライナの首都キエフで2日、新国家間機構「民主的選択共同
体」が創設された。ウクライナのほかグルジア、マケドニア、モル
ドバ、スロベニア、ルーマニア、バルト3国の9カ国が参加。政府
、非政府レベルで民主化の取り組みを助け合い、欧州への統合を進
めるとしているが、ロシア国内には反ロ連合の創設だとして警戒す
る見方が出ている。 

 インタファクス通信によると、グルジアのサアカシュビリ大統領
は「共同体がロシアに対抗するためではないかと言われるが、そう
ではない。民主的で平和なグルジアは隣国ロシアの国益に合致して
いる」と指摘した。 

 しかし、参加国はいずれも旧ソ連や旧共産圏で、近年ロシアの影
響力からの脱却を目指してきた国が多い。実際、ウクライナのユー
シェンコ大統領は演説で「数百万人が死亡した32〜33年の飢餓
のような事態を避けるために、我々は力を合わせなければならない
」と、旧ソ連時代の悲劇を引き合いに出して、参加国の団結の必要
性を訴えた。 

 インタファクス通信は、ウクライナ共産党の話として「今回の共
同体は旧ソ連で作る独立国家共同体(CIS)やロシア、ウクライ
ナ、ベラルーシ、カザフスタンで結成を目指す『統一経済圏』にと
って代わることを狙っている」との見方を紹介した。 
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2005/10/01ウクライナがロシアに再接近・景気てこ入れ狙い関係強化
(nikkei)
 【モスクワ=古川英治】ウクライナのユーシェンコ政権がロシア
への接近姿勢を強め始めた。エハヌロフ新首相は30日、就任早々訪
ロし、関係強化を表明した。昨年の「オレンジ革命」で親欧米路線
を打ち出したが、政局混乱に加えて景気も停滞しており、経済依存
度の高いロシアとの関係修復に動かざるを得なくなった。

 エハヌロフ首相はプーチン大統領との会談で「ロシアは最重要パ
ートナーだ」と強調。大統領は「関係強化に向けた取り組みを支援
する」と応えた。フラトコフ首相との会談では前政権下での合意事
項の履行を約束し、エネルギー問題やロシアが主導する統一経済圏
について協議した。ユーシェンコ大統領も同日、プーチン大統領と
電話会談し、二国間問題の協議の加速で一致した。 (07:00) 
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米大統領、ウクライナのNATO、WTO加盟を支持(ASAHI)
2005年04月05日23時47分

 ウクライナのユーシェンコ大統領は就任後初めて訪米し、4日、
ホワイトハウスでブッシュ大統領と会談した。会談後の共同会見で
ブッシュ大統領はウクライナの北大西洋条約機構(NATO)、世
界貿易機関(WTO)への加盟をいずれも支持すると表明。ウクラ
イナの民主化に向けた改革支援などを軸とする両国間の「戦略的パ
ートナーシップ」を発表した。 

 ブッシュ大統領は、イラク駐留のウクライナ軍約1600人が
10月中にも完全撤退を予定していることについて「(ユーシェン
コ氏が)大統領選の公約を実行するもので、完全に理解している」
と述べた。ユーシェンコ氏は、撤退後も治安部隊の訓練などで支援
を継続する意向を示した。 

 ブッシュ大統領は、NATO加盟について「所与のものではない
」と述べ、加盟に必要な要件を満たすには時間がかかるとの見通し
を示した。WTO加盟についてユーシェンコ氏は今年末までに実現
したいとの意向を示した。 
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2005/02/23「ソ連」にUターン プーチン強硬外交 来月の外相初
来日に懸念も

 【モスクワ=内藤泰朗】グルジアやポーランドなど旧ソ連の影響
圏に対し、プーチン・ロシア政権の強硬な外交姿勢が目立っている。
十八日のラブロフ露外相によるグルジア初訪問は、同外相が直前に
同国統一のシンボルである記念碑の参拝を拒否し、怒ったグルジア
側が同外相の訪問を格下げする事態になった。ロシアと周辺の親米
国との摩擦は、今後も高まるものとみられる。
 トビリシからの報道によると、同外相が参拝を拒否したのは、グ
ルジアの国土統一のために戦い死亡した将兵を追悼する記念碑で、
公式日程に入っていた。
 外相は訪問前日、「紛争の仲介者として記念碑を参拝するのはふ
さわしくない」とその理由を説明した。しかし、グルジア側は、同
国からの分離、独立に動くアブハジア自治共和国との紛争を抱えて
おり、同外相の発言は「グルジアの国土の統一をないがしろにした
ものだ」との反発を買う結果を招いた。
 このため、公式訪問は、通常の訪問に変更され、歓迎夕食会など
の儀式もキャンセル。グルジアのサアカシビリ大統領は十八日、同
外相と会談後、「文書を調印できる状況にはない」と述べ、「国際
法の原則違反」を続けるロシア側の姿勢を批判。今後の両国関係に
暗い影を投げかけた。
 ロシアのソ連的ともいえる姿勢は、同国外務省が今月初め、第二
次大戦後の世界秩序を協議するために戦勝国の米英ソ首脳が開いた
ヤルタ会談の六十周年に当たり発表した声明にも表れた。声明は「
同盟国はまさにヤルタにおいて、強く、自由で独立した民主主義国
、ポーランドを望み、認めた」と述べた。がその後、ソ連の支配下
に置かれ「自由と民主主義」とはほど遠い現実にあったポーランド
からみれば、この声明は「捏造(ねつぞう)されたソ連史観の繰り
返し」にほかならない。
 親プーチン政権派の日刊紙イズベスチアでさえ、「東欧との関係
でどじを踏んだ外務省」との見出しで、ポーランドやラトビアなど
反ロシア的な姿勢が強い国々との外交が誤っていると批判した。
 言論統制をするプーチン政権が、イラク戦争を契機に反米的なプ
ロパガンダを容認している点も、「反米」で国家の結束をつくりだ
してきたソ連時代と酷似する。来月には、ラブロフ外相の初訪日も
予定されるだけに、領土問題を抱える日本としても、こうしたロシ
ア外交の強硬姿勢は懸念される。
(産経新聞) - 2月23日4時58分更新
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2005/02/05 <ウクライナ>ティモシェンコ首相を承認 最高会議

 インタファクス通信によると、ウクライナ最高会議は4日、ユー
シェンコ大統領が指名したユリヤ・ティモシェンコ首相代行(44
)の首相就任を450議席中賛成373で承認した。同国が91年
に独立して以来、初の女性首相。ティモシェンコ氏は昨年11月の
大統領選挙以降の政変「オレンジ革命」を指揮した立役者の一人。
(毎日新聞) - 2月4日23時20分更新 
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2005/01/2124日にプーチン・ユーシェンコ会談=関係修復で一致
か−ウクライナ

 【モスクワ20日時事】ウクライナのユーシェンコ次期大統領の
報道官は20日、ユーシェンコ氏が24日にロシアを訪れ、プーチ
ン大統領と首脳会談を行うと発表した。同氏が大統領就任後最初の
訪問国にロシアを選んだことは、ウクライナ新政権が対ロ関係修復
を重視していることを意味する。 
(時事通信) - 1月21日1時1分更新
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2004/11/01 ウクライナ大統領選、欧米とロシアが影響力争い(nikkei)

 【モスクワ=古川英治】旧ソ連のウクライナで10月31日、大統領
選挙が実施された。クチマ大統領の退任で10年ぶりに政権が交代す
る今回の選挙は、同大統領の後継者で親ロシア派のヤヌコビッチ首
相と欧米から支持を得ている改革派野党指導者のユーシェンコ元首
相による一騎打ちの情勢。5月の欧州連合(EU)拡大でEU・ロシ
ア間の境界地域となった同国の選挙結果は両陣営の勢力地図を左右
する。

 大統領選は午後8時(日本時間11月1日午前3時)に終了、即日開票
し1日には態勢が判明する見通し。投票総数の過半数を獲得した候補
者が当選する。立候補者が24人にのぼることから、上位2人による3
週間後の決選投票に持ち込まれる公算が大きい。

 ロシアは今回の選挙に自国選挙並みの重大な関心を示し、ヤヌコ
ビッチ首相の必勝体制を組んでいる。選挙コンサルタントを首相陣
営に派遣しメディア統制やPR手法を指南。プーチン大統領自身も
選挙直前に首都キエフを訪問して両国の文化、民族、経済的一体感
を訴え、親ロシア地域住民の票を固めた。 (00:14) 
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 400字で斬る国際情勢ニュース(822)
◆揺れるロシアの権益◆
(2004/12/27)

 さらに西側に向くか、ロシアの衛星国としての地位に甘んじるか─。ウクラ
イナで12月26日行われた大統領選再決選投票。日本時間27日午前の段階
で、猛毒ダイオキシンを盛られながらも市民の大きな支持を得ている野党候補
、ユシチェンコ元首相が当選を確実にした。ユシチェンコ陣営のジンチェンコ
選対本部長は、「各種出口調査の結果はユーシェンコ氏が大統領になることを
示している」と述べて勝利宣言。

  ウクライナ。総面積60万3700平方キロ。2002年央国連推計によ
る総人口が4800万人。ソ連邦を構成する共和国の一つであった「ウクライ
ナ・ソビエト社会主義共和国」(Ukrains'ka Radyans'ka Sotsialistichna Re
spublika)が、1991年8月24日独立し、国名を「ウクライナ」と改称し
たものだ。独立国家共同体(CIS)の構成国の1つ。人口や経済的重要度に
おいて、旧ソ連邦でロシアに次ぐ第2位を占め、文化的にも長い伝統を保持し
てきた。

 CISを維持し、超大国への復帰を狙うロシアと北大西洋条約機構(NAT
O)の東方拡大を推進しようとする欧米の利害が、ウクライナで鋭く対峙する
。ソ連邦崩壊に伴い、ウクライナとロシアは1997年5月、黒海艦隊の分割
で合意したが、ロシアはウクライナ領であるクリミア半島セバストポリの軍港
に関し20年間の使用権を獲得、同地にはロシア海軍黒海艦隊の司令部が置か
れている。

 加えて、ロシアの外貨獲得源である天然ガス、石油は、ウクライナ経由のパ
イプラインを通って輸出されている。東欧民主化の結果、ウクライナは、ロシ
アの主導するCISとNATOが直接ぶつかり合う最前線であり、緩衝地帯で
もある。ウクライナをロシアの影響下につなぎ止めることは、プーチン政権に
とって死活的に重要なものだ。

 プーチン・ロシア大統領は「ユシチェンコ氏ともうまくやっていける」と述
べているが、ユシチェンコ当選の影響がどう欧州政治影響していくのか、これ
からも注視していく必要がある。(了)

国際ジャーナリスト連盟(IFJ)会員
国際情報ファイル・深層海流主幹 石川純一(文責) 
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『薄毛』のある社長に突然、現金で10万円渡されました。実話です。
ある社長に突然10万円渡されました。何かと思ったら『ココにいい
奴、買ってきてくれ』と。頭を指して言うので・・そうなんです、
育毛製品を買ってくれと。恥ずかしそうに頼むので、快く引き受け
必死で調べまくると、良いの見つけました!今、社長が喜んでいま
す  http://www.emotent.co.jp/mag/1250/
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