2194.小湾ダム開発状況



小湾ダム開発状況

 日本海でクラゲが大発生している背景には、揚子江につくられた三峡ダムに
よる生態系の変化があるという話を聞きました。

 たまたま雑誌GPS World 2005年11月号の記事を読んでいたら、中国は三峡
ダムと同じような大規模の水力発電所用ダムの建設を、メコン河上流で行って
いるという事実を知りました。

 中国のような巨大な国が、経済発展して必要な電力をまかなおうとすると、
実に大きな環境インパクトがあるのだろうな、あらためて思いました。

 小湾ダムのことは、新聞などでもあまり話題になっていないようですので、
参考までに新聞記事と市民団体のHPからの記事を貼り付けます。

 中国の小湾ダムの関連記事をご参考まで添付します。

得丸

中国、新規の大型発電所建設へ
人民日報
2001年4月12日(木)

中国は三峡ダムプロジェクトに次ぐ、世界級の水力発電所建設の準備を急ピッ
チで進めている。

この小湾(Xiaowan)水力発電所は中国で5番目に長い川、瀾滄江中流に建設さ
れる予定で、Li Jiating雲南省知事は今年中に着工すると近ごろ発表した。

同発電所は、瀾滄江(メコン川上流)にある、発電量150万キロワットの漫湾
(Manwan)ダム、135万キロワットの大朝山(Dachaoshan)ダムに続き3番目の
大規模プロジェクトとなり、発電ユニット6基、420万キロワットの発電が可能
となる。

最大の特徴はコンクリート製のアーチ型水力発電ダムで、高さ292メートル、
100階建て高層ビルに匹敵する。瀾滄江水資源開発有限公司のKou Wei所長によ
ると、世界最高を誇ると思われる同ダムは現雲南省の総貯水量に相当する150
億立方メートルを貯水することができる。

瀾滄江は、チベット高原のタングラ山脈を源流とし、チベットから雲南省西双
版納(Xishuang Banna)まで全長4500Kmに及び、メコン川に合流した後、ラオ
ス、ミャンマー、タイ、ベトナムなどの国々へ達する。

今年中国は瀾滄江中流・下流域に既存の漫湾、大朝山発電所に加え、6箇所の
水力発電所を建設し、計8箇所の発電所の総出力は1555万キロワットとなる。

小湾発電所の総工費は320億元で、過去50年の雲南省での同種のプロジェクト
の費用としては最大。道路や橋の建設、その他補助プロジェクトのため無数の
労働者が必要とされる。

最初の発電ユニットの操業予定は2010年。2013年までにすべてのユニットの完
成を目指し、最終的には年間189万キロワットの発電量となる。その半分量を
広東省や沿岸部の他省へと送電する。

小湾発電所は中国の「西電東送」(西部の豊富な資源で得た電力を上海地区、
広東省、江蘇省、ほか電力不足の東部に輸送する)戦略の重要な一部となって
いる。雲南省は今年90万キロワット時を広東省に送電、15年後には800万キロ
ワット時まで増える予定だ。

(メコンウォッチのHPより)
メコン河本流ダム・プロジェクト

 中国雲南省では現在、メコン河本流における14のダム・プロジェクトが計
画、建設されています。本流ダムの建設は、中国国内における住民移転や環境
影響のみならず、ダムによる河川流量や水質の変化が最上流国である中国の一
手に握られることになるなど、下流の国々へもたらす広範な影響が懸念されま
す。

メコン河本流ダム・プロジェクトとは
 メコン河本流ダム・プロジェクトとは、現在、中国雲南省において計画・建
設がすすめられている14のダム建設計画を指しています。完成すれば総出力は
2万2260MWにのぼり、広東省など中国国内の電力が不足している地域に送られ
ます。

 メコン河における本流ダム開発は、これまで計画が検討されたことはあった
もののその影響の大きさが懸念され、一度も実現に至ったことはありませんで
した。また1995年に結成されたメコン河委員会(MRC)において、本流でのダ
ム開発については各国が利害関係を調節するということが決定されたため、
MRC加盟国であるベトナム、カンボジア、ラオス、タイは現在、本流における
ダム開発を行っていません。しかしメコン河委員会(MRC)の正式メンバーで
はない中国は、経済発展に伴う逼迫した電力需要を背景に、今も着々と本流に
おけるダム建設を進めてきています。

本流ダム計画の中で最も早く完成した漫湾(Manwan)ダム(1500MW)は、1996
年から発電を開始し、二番目にあたる大朝山(Dachaoshan)ダム(1350MW)もほ
ぼ完成しています。また2001年1月からは、完成すれば堤体が世界最高規模と
なる小湾(Xiaowan)ダム(4200MW)の建設も始められています。

 これらの中国雲南省における本流ダムの影響について下流の国々が最も懸念
していることは、■下流への水量の減少と、■メコン河の水質への影響です。
2000年5月に公表されたアジア開発銀行(ADB)報告書では、小湾ダムによる下
流への影響について言及されており、研究者や援助関係者の話題をよびまし
た。

また最初に完成した漫湾ダムでは、土砂の堆積により稼動後3年間で失った有
効貯水量が当初は15年かかると見られていたレベルに達したことなど、土砂堆
積についても懸念されています。さらにメコン河の水は土砂やシルトを含み、
ダムによってそのシルトや土砂が遮断されると、下流の米作地帯に悪影響があ
るとみられています。メコン河委員会(MRC)のKristensen事務局長は、「も
し水質が変われば、数百万人のカンボジア人に重要なたんぱく源を供給してい
る下流の漁業に悪影響を及ぼす可能性がある。」と述べ、今後、中国が下流国
とのより積極的な対話をおこなってゆくことの必要性を訴えました。
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「地球に謙虚に」運動代表 仲津英治氏の「顔の見える農業」に対する感想

正直な感想を一言で述べるならば、「唖然」です。

時々「EM菌」なるものを目玉商品にして人を欺いている似非科学論者(伝聞情報
に頼るばかりで科学者本人に非ず)がおりますが、あまり特定のものにこだわり過
ぎないほうが身の為ではなかろうかと存じます。とりあえず、インターネットの各
サーチエンジンで、「EM菌」・「似非科学」をキーワードにして検索してみる事
を皆様にお勧めします。

また、「玄米食」も同様でして、約700円/kg程度のコストで本物の無農薬・
無化学肥料栽培米が入手出来るはずがないのですが・・・。田圃の周囲環境にもよ
りますが、まず他の圃場からの化学薬品物質飛散の襲来をシャットアウトしないと
いけません。また、稲に限らず植物というのは自分自身を防禦する為に農薬状物質
を生成・放出しますが、他者他人様の圃場に迷惑を掛けぬよう、それらの飛散を防
止する環境を整えるということは大変なことです。

そういうコストをきちんと計算すると、本物なら2,000円/kg以上の価格設
定にしないと、少なくとも日本本土域内の農家は経営できないでしょうね。きちん
と農業経営をしてみるとすぐに分かることですが、5〜10年に一度は気象災害や
病害虫の影響で不作になりますし、30〜50年に一度程度は収量がほぼゼロにな
ることも考えないといけません。既に御承知の通り「米騒動」と言う物騒な言葉は、
少なくとも享保年間より昭和の御代に至るまで、時々使われております。

「玄米食」参考URL:http://white.sakura.ne.jp/~genki/genmai-syoku.html

まぁ、せいぜい5反(約30俵)しか作らず、それも不耕起栽培プラス手作業での
雑草取りにして寿命を縮めるのは御本人の自由と責任ですので何とも云えませんが、
浮き世を離れた生活というのもまた風雅なものなのかも知れません。その点に関し
ては、いささか羨ましく思わないでもありません。

ただ、この日本国が「カルト農業経営社会」の見本にならないことを祈りたいです。
専門外で恐縮ですが、この300年ほどは岡山県北部地域で、2町歩(2ha)の
田圃と1町歩(1ha)の山林を経営している農家が出自の一科学技術者より。
松田
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国際戦略コラム御中   ks_kiyo4
民主主義「疑わしきは罰せず」はせめて「疑わしきは即調査せよ」
と法改正が必要と思とおもいます
今までに幼児女子の誘拐殺人、殺人までも生涯に不安の残る残忍な
行為、数えれば戦後60数年幾多の不祥事か刑事事件として存在して
いる、
今ひとつ最近の例建設業界で久しく驚くべき出来事が起きた 設計
事務所が耐震強度偽装事件、国が認めた設計に関する調査事務所が
出鱈目な調査での事件 ホテル.マンション等の「ヒューザー」施
工主、木村建設「倒産を申し出ている」
又自民党幹事長がこの事件をさほど大きく取り上げないで結果を見
守ろうとかの言動があったとか「北海道」での事とか自民党政府の
幹事長の言うべき言葉か今日早速、
国土交通省が刑事事件として警視庁に告発とかしかしマンション購
入者はどうなるのか、
小泉総理の郵政民営化一点で勝利した選挙のように今こそ
郵政一点の選挙でなく自民党挙げてこの問題と今後の
「疑わしきは罰せず・疑わしきは調査せよ」
との強い姿勢を発揮して貰いたい、今ひとつ民主党の西村衆議院の
不正これも疑いがすでにあったはず
 戦前の事なれば「疑わしきは罰せよ」で幾多の市民が犠牲に有っ
ただろう戦後アメリカの民主主義を取り入れ其れは間違いなくよい
事だが「政府総理」が民主主義の本文とても言うのか、自由を得た
ければ其れに見合う守り事をはっきり言うべきと思う
「一例民主主義だから好きな事をして何がいけないのか」
と老若男女が民主主義の自由を履き違えているのでは自由を言う前
に責任を教えるべきだ自由だけを求めて行いの責任となると放置す
るそれも放置する人間は民主主義と言い張るかも・・・・
 警察も殺人事件が起きないと捜査に入れない事は幾多の事件で其
のつどどうしてと新聞紙面を賑わすもうこの辺で日本の国会議員「
与党も野党」もこぞつて比の問題に取り組んでほしい、
「疑わしきは罰せず」でなく「疑わしきは即刻調査ほよ」に改める
べきと思います。
国際戦略コラムの諸先生のご意見を是非お聞きしたいと思います。
F 先生ぜひ
     2005.11.29.  s_kyky@ybb.ne.jp   ks_kiyo4

name=ks_kiyo4
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(Fのコメント)
構造計算の偽造問題が大きく取り上げられているが、1981年以
前の建物は、今の構造計算で言うと、全て強度不足になる。81年
以前では震度5クラスの地震に耐えるだけの安全性であるが、81
年以降は安全率を3にして強度を高くしている。姉歯氏は30%程
度の鉄筋にしたということは81年以前のレベルの強度にしたとい
うことである。

このため、今回問題にしている建物を強度不足とするなら、81年
以前に立てた建物は、ほとんどが強度不足となる。81年以前のア
パートはまだ、多数存在しているが、それを問題視したことがない
。どうも、この関連で武部幹事長は大事になると発言したように思
う。しかし、何も知らない記者達は、その発言を事件隠しと捕らえ
たのでしょうね。問題が逆に大きくなってしまったようである。

事情を知らないマスコミは、ミスリードしているように感じる。
それと、政府は大事にしたくない気持ちも分かるが、しかし、ここ
まで問題が大きくなったら、81年以前の建物も含めた対策をして
ほしいですね。

事件の表面だけを見て評論すると、大きな落とし穴があるようです。

構造計算は、専用のソフトがあり、その計算結果が羅列されている
だけのものですので、なかなかその偽造を見つめるのは難しい。
その数値を入れて、シュミレーションをすれば、たちどころに分か
るが、それをする時間を取れないはず。このため、偽造は防げない
でしょうね。

このため、次善の策として、罰則を強化して犯罪を防ぐとか、5年
おきに免許制にするとかの方策が必要でしょうね。

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