2082.どこが、本丸か



民主党のマニフェストが郵政民営化はしない。公社でかつ預金限度
額を削減するという。    Fより

、一般予算80兆円に対して、27兆円の税収しかない。このため
、毎年50兆円の国債を発行している。財政改革が必要であること
は常識になっている。そして、国債も700兆円になり、地方債、
財投債を含めると1000兆円にもなっている。増税か小さい政府
にするかの選択が迫られている。これに対して、民主党は自治労が
支援団体のため、小さな政府にはできない。全郵労働組合の削減を
心配して、民営化もできない。

このため、小さな政府を目指す小泉自民党が勝つしか国民の利益を
守れないようである。民主党や自民党反対派、社民、共産党の全て
が大きな政府を目指している。

大きな政府にするということは、増税を止めることができない。
野党はその財源をどうるかの政策を示すことが重要である。
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どこが、本丸か、、、見ておかねばの。   虚風老
   
 構造改革の中心的課題とは、<拡大官業>の改革とともに、
地方の公共事業の中核を占める土建体制=地方政治・行政癒着の変
換が、本丸なんじゃろうな。
特別会計や、、、(道路・農水の土地改良を含む)関連まで、つっ
こんで、財政・予算改革をしてくれるのはどこになるじゃろう?
それらを、「従来型」ではない、もっと、「将来のための力」に振
り向けられるかじゃろうね。
ネットワーク型の、国内自前のエネルギー確保に大胆に振り向ける
とか、保育・教育の拡充や、科学技術の振興に振り向けるとか。。。

小泉改革にしろ、民主党にしろ、選挙後にやってくるのは、「土建
システムによる国家運営」の終焉じゃなくてはならんじゃろうね。

そして、アジアとの補完関係の強化(生産も市場も)もかかせんじ
ゃろう。それには、東南アジアをはじめとして、こちらの利益を確
保しながらの長期視野にたった育成も続けていく必要があるんじゃ。

人は、言葉の使い方一つで、受け止め方が違ってくる。
この前フランスで否決された、「EU憲法」も、「EU包括統一条約」
ならば、イメージが違ったこもしれんの。
「憲法」では、民衆にとっては、主権の行使が身から遠く離れて、
EU官僚主導になってしまい、拘束だけおいかぶさり、変革をしよう
としたときに、自身の手から滑り落ちてしまう感じになってしまう
じゃなかろうかの。

同様に、「アジア共同体」という言葉には、ワシですら違和感を覚
える。せいぜい、「アジア経済広域共調体」ぐらいがせきのやまかの。

アジアは、活発な力を持っておる。バブル後回復したのは、アジア
市場の活性化と産業連関が進んだことが大きい。今は最終消費地が
、アメリカであったりするが、域内(インド〜東南アジア〜中国〜
韓国〜日本〜極東ロシア)の取引きはこれからも増大するであろう。

日本が、そこと緊密で補完関係にある関係を築けるかは、日本の将
来の決めてになっていく。

利害の一致する点を出して「統一アジア協調条約」というのは模索
しておくべきじゃろうな。
海洋の安全。投資法。知的財産保護。産業育成。環境問題での協調
防護等々。
強者の権利と、弱者の育成の互恵的な話でまとまることができたな
ら、域内の力は上がる。

そこでは、いやがおうでも中国と向き合うことになる。
感情的な面を越えて、戦略的に付き合えるかが問題になるじゃろう。

              虚風老
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竹中が、縮小では困る訳。 虚風老   2005/08/14 22:38 

郵貯の預け入れ限度額が、700万〜500万と引き下げられると、
竹中(米国と国際金融資本)は困るんじゃ。それに財務省もね。

今日、管と竹中がやりあったが、郵貯350兆の運用は、現在の郵
便局の連中(融資も投資もしたことがないドシロウト)が、10年
掛けて学びながらやるんじゃと。

マージャンを覚えたことがある人間なら知っていようが、初心者は
多額を巻き上げながらマージャンに強くなる。(西原理恵の「まー
じゃんほうろうき」でも読んでもらおうかの)やはり、鴨葱背負っ
て、市場に出てきてもらわないと困るらしいの 。

10年後に民営化になりますちゅうことは、その間は、国に経営責
任があるわけじゃから、欠損は、国民がかぶるんかい。そんなに簡
単に融資業務と投資業務ができるのなら、100億もらえるファン
ドマネージャーに「誰でもすぐに」なれそうじゃがの。(そんな人
間がどんな賃金で働くのか?それとも、外資並みの、高額でスカウ
トするんじゃろうか?)
責任と報酬の関係ない(つまりお役人思考の人間)が人の金だと思
って、ばんばん使うんかい。(融資審査が出鱈目で、どれだけ、不
良債権ができるんじゃろう。政府保証制度でどうなったんじゃった
けの)

しかも、預け入れ額が減額されれば、たいていは、日本の他の国内
金融機関に個人個人の判断で、分散してしまうじゃろうし、一部は
タンス預金化してしまうかもしれぬ。(まあ、外国人窃盗団が横行
しておるから、そんなに大金をタンス預金するとは思えぬがの。実
は庶民にとっては、郵便局が、鍵の掛かるタンスがわりなんじゃけ
どね。)
庶民や、じっちゃんばあちゃんは外銀に預けたり、投資信託に預け
たりはせんしの。

だから、預け入れ額を減額した方が、民間には金が回る(本当は、
日本は金余りの状態で、銀行も融資先を捜しあぐねて、国債を買っ
ておる。その道のプロがこの状態なんじゃからねぇ。。。この前ま
で、気の利いた会社は一生懸命借金を返済しておったくらいじゃ。
小口の貸し出し先の開発や、金融商品については、今しのぎを削っ
ておる。そこは規制緩和しないとの、、)

そして、財務省の秘密司令によって、(経営者の自己判断ですなん
ちゅうて)国債をまとまって引き受けたりできんようになるからの
う。
もともと、郵貯の実体は、「出し入れ自由の国債」という性格じゃ
からね。戦時資金を掻き集めるためじゃし。。

きっと、後々は財務省の天下り先になって(銀行だって大蔵出身が
天下ってたわけで)官民一体で、しかも政府のチェックを受けずに
すむというメリットは残るというわけじゃ。

郵便配送業務・窓口業務は、ローテクじゃから、それを維持すると
なると、どのみち現場にいる人数は多くは減らせんじゃろう。(今
は金融兼業じゃけど、金融部門は、数字だから小人数ですむ。)と
いうことは、預金額が3分の2になったからって、人間は3分の2
にできないということでもあるの。では、この形態で黒字化できる
民営会社は成り立つのじゃろうか?

海外物流との契約が破棄になったというが、これは、公社でも、子
会社を通じてできる方法があってもええ、国内物流への支配強化は
、「民業圧迫」かもしれんが、国外へうって出るのはええじゃろう。

また、窓口業務は「物販」のコンビニではなく、「行政の総合ター
ミナル化」する方法もある。
行政は縦割りじゃが、手続きなどの、地方の自治体や他行政機関の
サービスを代行していく手もある。(せっかくコンピューターネッ
トワークというもんがあるんじゃし)そうすれば、少しは他の部門
の行政を縮小整理できるじゃろう。全部を縦割りでやっておるから
、不効率なんじゃ。そうすれば、全体としての経費削減になるじゃ
ろう。

行政の別名は、縄張りといってもええくらいなんじゃが、本当に小
さな政府というのなら、それを越えた、行政全体での効率化にも目
をむけて欲しいもんじゃ。

                          虚風老

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