2010.北朝鮮問題の苦悩



北朝鮮問題の解決が行き詰っている。この検討。  Fより

核実験を6月に行うかどうか、北朝鮮は迷っていると中共の王対外
連絡部長は訪中の自公幹事長に話した。中国は北朝鮮に「もし、核
実験をしたら食糧援助しない」と言っているとも語っている。

このため、北朝鮮政府は中国からの支援がなくなることを見越して
食糧難に備えて国家総動員令を出して、食糧増産をしているが、燃
料の供給も中国からなくなるために、国家運営に大きな支障をきた
すことになる。

しかし、北朝鮮が嫌う6ケ国協議も開催できなく、かつ韓国・中国
が嫌う北朝鮮の核実験を抑止する経済制裁もできないし、米国が嫌
う米朝2国協議もできないというジレンマに遭遇している。事態の
打開ができない。

そして米国も中国内部が分裂していると見ている。中国の北朝鮮に
対する強制力がないか、中国内部の権力闘争で北朝鮮や日米に対す
る見方が、バラバラになっている可能性を指摘している。江沢民一
派と現政権とが、親北朝鮮対反北朝鮮、反日米対親日米となり、江
沢民派は軍部強硬派と連携して政策論争に挑んでいるようだ。
このため、北朝鮮も中国の現政権の言うことを聞かないと見ている。

韓国の現政権は米国との同盟から明らかに離脱して、北朝鮮への攻
撃は勿論、北朝鮮への経済制裁も反対している。日米は北朝鮮の経
済制裁を国連安保理に持っていくことを目指しているが、それに反
対している。中国も現時点での国連安保理での協議を拒否している
。ここで、中国の内部対立が明確になり、米国も中国を頼っていて
も問題が解決できないことと気づいたが、手がない。

このため、中国を頼れない米国は、韓国が嫌う北朝鮮攻撃の準備も
一方で進めている。韓国にステルレス攻撃機を配備して、北朝鮮と
韓国に米国の意志を伝えようとしている。もう1つ、米朝がNYで
会話をし始めた。北朝鮮が米国に6ケ国協議に戻る条件を示し始め
ているようであるが、わからない。

日本は一方で拉致問題があり、かつもう一方で核ミサイル問題があ
り、非常に困難な状況にある。北朝鮮からのミサイル防衛を真剣に
それも早期に実現しないと、北朝鮮ミサイルの標的になる日本国民
の生命が危機に晒されることになる。日本政府、特に自衛隊は万難
を排してミサイル防衛網を構築することが必要になっている。
まずは日本海に米軍イージス艦を配備していただいて、米軍事衛星
とリンクした状態で防衛するしかないが、なるべく早期に北朝鮮監
視用レーダーや衛星を用いて、日本独自の防衛網を作る必要がある。

また、核実験と同時に北朝鮮工作員による日本国内でのテロを防止
する必要がある。これに対する準備が全然できていないことに愕然
とする思いがする。JR西日本の電車事故以上の被害が各所で起き
ることを想定していない。911のようなことは日本に起きないと
想定している。しかし、北朝鮮工作員が大量に日本にいることが判
明している。朝鮮総連を合法的な組織としているが、その組織には
工作員が大量にいる。

北朝鮮ミサイルやテロに対する準備を、日本は早急に対策する必要
がある。その備えが次の中国との紛争に大きな効果をもたらすこと
になる。

中国江沢民派の軍事強硬論者は、親北朝鮮で反日であり、それが日
本の軍事強硬論者を支援していることになる。そのことに気が着い
ていないようだ。日本が本格的に軍備拡張すると、中国の軍備拡張
と違い、量的な面ではなく質的な面で格段の差が着くことになる。
中国は陸軍の軍備を拡張することになるが、日本は空や宇宙の軍備
を拡張することになる。
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<米朝協議>北朝鮮国連代表部と米国務省が電話で

 【ワシントン笠原敏彦】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議への
復帰問題で、ニューヨークの北朝鮮国連代表部と米国務省との間で
電話協議が行われたことが3日、分かった。関係筋が明らかにした。
両国は先月13日にニューヨークで5カ月ぶりに実務レベルの協議
を行い、米国は北朝鮮を主権国家と認めることなどを伝え、6カ国
協議への復帰を強く求めた。同協議後では初めての接触とみられる。
外交筋の間では両国が近く、再び直接対話を行うとの観測が強まっ
ている。
 関係筋によると、電話は北朝鮮側から3日までに国務省に入った。
米国のデトラニ北朝鮮担当特使と北朝鮮の朴吉淵大使らによる先月
の接触で、米国は北朝鮮に対し「6カ国協議に復帰するか否か」が
決まれば、北朝鮮側が電話で国務省に連絡した上で、ニューヨーク
の北朝鮮国連代表部でその返答を伝えるよう求めている。
 北朝鮮の外務省スポークスマンは3日、ブッシュ米大統領が31
日の記者会見で金正日総書記に「ミスター」の敬称を付けたことに
対し、6カ国協議の再開に寄与するとの趣旨の好意的な声明を発表
した。時差を考慮すると、電話接触は声明発表前後に行われており
、平壌から米国への協議復帰問題に関するメッセージが伝えられた
可能性が高い。
 外交筋は「国務省の担当者が近くニューヨークを訪れ、北朝鮮か
ら返答を受けるとの情報がある」と語った。別の協議筋は、米韓首
脳会談が10日にワシントンで予定されていることもあり、北朝鮮
は協議復帰に前向きな姿勢を強調しながらも、復帰への更なる「条
件」を伝えたのではないか、との見方を示した。
 国務省の報道担当者は「電話協議があったかは言えないが、(国
連代表部を通した米朝間の)ニューヨーク・チャンネルは開かれて
いる。6カ国協議に復帰するかどうかの返答はまだ得ていない」と
している。
(毎日新聞) - 6月4日15時16分更新
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北朝鮮、「米朝対話」を公式に認める(ASAHI)
2005年05月23日01時09分

 北朝鮮の外務省報道官は22日、ニューヨークで13日に行われ
た米朝対話の事実を初めて公式に認め、「我々は米国側の態度を引
き続き注視し、時がくれば我々の立場をニューヨークでの接触を通
じて米国側に公式に伝達するだろう」と述べた。北朝鮮の朝鮮中央
通信が同日、伝えた。 

 同報道官は同通信記者の質問に答える形で「米国務省の代表が、
ニューヨークの北朝鮮国連代表部を訪れ、我々に対する主権国家の
認定と、侵略の意思がないことなどを公式に伝達した」と述べた。 

 だが、ライス国務長官ら米政府高官がその後、北朝鮮の核問題の
国連安保理への付託の可能性や制裁措置などについて発言している
と非難。「米国が真に6者協議を通じて問題を解決しようとするな
らば、協議を開催できる条件と雰囲気を実際に作るように動かなけ
ればならない」と指摘した。 
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原子力発電所に北の工作員迫る。【6/4(土)10:00】

◎防衛庁筋によれば、先月末、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の沿
岸で、不審人物が目撃されたという。海上保安庁の巡視艇等が捜索
するも人影は見つからず、翌日未明までの捜索で、防波堤に小型ボ
ートを係留するアンカーボルトが打ち込まれていたことが判明して
いるとか。警察庁では、北朝鮮の工作員、あるいは北朝鮮の工作に
見せかけたシナの工作員の可能性も含め、証拠関係を含め捜査を指
示した模様。

↑これはマスコミには報じられていない(要するに記者クラブで発
表されなかった)情報だ。役人が記者クラブで発表しなければニュ
ースを書けないマスコミというのは存在価値がない。誰かが発表せ
ずに隠し通そうとしたフシもあるが、防衛庁サイドは発表して一向
に構わないというのでここに記す。

 本来、原子力発電所は自衛隊が重要警備対象として、重火器武装
の上部隊を配置すべき場所である。それが配置できない日本の情け
なさ。制服も着ていけないので観光客を装って有事の部隊配置につ
いて検討したり・・・自衛隊の皆さん、ご苦労様です。本サイトは
、自衛隊を差別する左翼勢力を許しません。国防、教育、治安維持
、外交は国の責務。防衛庁にはぜひ、防衛省昇格の上「日本軍」を
一日も早く名乗れるようになっていただきたいと思っております。
【nikaidou.com】
http://www.nikaidou.com/column01.html
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深刻な食糧難に備え北朝鮮が国家総動員令 
2005/05/31 22:59 

【ソウル31日聯合】深刻な食糧難と燃料不足に苦しむ北朝鮮当局
が、最悪の状況に備えて数百万人に及ぶ都市部の住民を農作業に動
員していることが複数の消息筋により明らかになった。 

 世界食糧計画(WFP)のリチャード・レーガン平壌事務所長は
31日、国家総動員令が出され、すべての職種に対し田植え支援を
求められているとし、WFP職員を担当する外務省の職員も週末に
は農村支援に出ることを要請されていると伝えた。 

 一方、平壌の支援団体スタッフは、毎年集団的に実施されている
もので、例年と変わるものはないとしているが、北朝鮮を頻繁に訪
れている中国人実業家によると、今年は燃料不足で農機具の使用が
制限されており、例年に比べ多くの住民が動員されているようだと
いう。この実業家はまた、100万人余りの犠牲者を出したとされ
る90年代中盤のような深刻な飢きんに備えることを当局が指示し
たとの話を聞いたとし、住民が農村支援に駆り出されたために平壌
市内は人通りがないように見えると伝えている。 

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北朝鮮の核実験五分五分 「迷っている」と王部長

 中国共産党の王家瑞対外連絡部長が、5月21日に自民党の武部
勤、公明党の冬柴鉄三両幹事長と会談した際に、北朝鮮の核実験の
可能性について「五分五分だ。北朝鮮は核実験をするかどうか迷っ
ている」との見方を明らかにしていたことが分かった。その根拠は
示さなかったという。与党関係者が1日、明らかにした。
 王部長は、北朝鮮が今年2月に核兵器保有と6カ国協議の無期限
延期を宣言した直後に訪朝、金正日総書記と会談している。
 中国は北朝鮮が核実験を強行した場合、「強烈な反応を示すだろ
う」(王部長)として、実験阻止へ外交ルートを通じて警告してい
ることが明らかになっている。
(共同通信) - 6月1日22時22分更新
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北朝鮮の核問題で日米、米韓が調整へ 外務省局長訪米(ASAHI)
2005年05月31日22時00分

 北朝鮮の核問題を話し合う6者協議を巡り、日本側首席代表の外
務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長が1日訪米し、クリストファ
ー・ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)と会談する。韓国首
席代表の宋旻淳(ソン・ミンスン)・外交通商次官補も31日から
訪米しており、日米、米韓間で個別に協議する。 

 6者協議が中断してから6月で1年になることを受け、「別の選
択肢」(ライス米国務長官)も視野に入れた意見調整が本格化する
ことになる。 

 日米の外相は、6者協議が再開されない場合、国連安全保障理事
会での協議に入ることや、北朝鮮を除く5者による協議などの選択
肢を検討することで一致している。一方、韓国は慎重姿勢を崩して
おらず、3カ国の足並みをそろえるため、調整を進める。
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米、韓国にステルス戦闘機 抑止力強化など強硬論台頭

 【ワシントン31日共同】米軍当局者によると、米軍は5月31
日までに、ニューメキシコ州の空軍基地から15機のF117ステ
ルス戦闘機を韓国に派遣した。同当局者は「期間は4カ月で予定さ
れていた配備」としているが、「信頼性のある抑止力の維持」が目
的と指摘。米軍は今後、北朝鮮の核実験の可能性もにらみながら、
必要に応じ抑止力強化を検討していく方針だ。
 米政府内では、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議で、協議再開
による外交解決の見通しが立たない状況を受け、事態緊迫化に備え
た強硬論が台頭し始めている。
(共同通信) - 5月31日18時8分更新
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ミサイル防衛 レーダー情報 常時共有 日米、システム構築検討
(sankei)

 ミサイル防衛(MD)をめぐり日米両政府は、弾道ミサイルをレ
ーダーなどで探知、迎撃するための情報共有システムの構築へ向け
本格協議に入る方針を固めた。週明けに米国防総省ミサイル防衛局
のオベリング局長が来日し、防衛庁幹部との間でこの方針を確認す
る見通し。両政府は、「MD艦」に改修された海上自衛隊のイージ
ス艦の初配備が二年後となるため、それまでの空白期間は米海軍の
イージス艦が日本周辺で迎撃態勢をとることも検討する。

 海上自衛隊と米海軍は現在、イージス艦同士が、「リンク16」
という最新鋭システムを通じレーダー情報をリアルタイムに共有し
ている。敵機の飛行速度や方角などが、双方のイージス艦のスクリ
ーンに映し出される。

 有事の際は、日本国内の地上レーダーや空中警戒管制機(AWA
CS)などをつないだ航空自衛隊の「バッジ・システム(自動警戒
管制組織)」も、リンク16に連結され、情報は米側に伝わる。
しかし、平時は連結していない。

 北朝鮮の弾道ミサイルは約十分間で日本に着弾するが、事前に兆
候がないまま突然、発射される事態に対応するには、平時からのリ
ンク16とバッジ・システムとの連結が不可欠で、MDの情報共有
ではこの点が検討課題となる。

 また、米軍の変革・再編(トランスフォーメーション)の一環と
して米空軍は、横田基地(東京都)に移転する見通しの空自航空総
隊司令部と「統合作戦センター」を設置する意向を提示している。
実現すれば、日本側は弾道ミサイルの発射を探知する米早期警戒衛
星の情報をリアルタイムで共有できるようになる。

 一方、海自はイージス艦四隻を、弾道ミサイルを迎撃できるスタ
ンダードミサイル(SM3)を搭載したMD艦に改修する予定だが
、一隻目の配備は平成十九年度になる。米海軍はすでに四基のSM3
を保有しているとされ、オベリング局長は三月、「緊急事態には(
イージス艦への)実戦配備は可能だ」と明言している。このため
今後の協議で日本側は、海自のMD艦配備までの「空白の二年間」
を埋めるため、北朝鮮によるミサイル発射の兆候があれば、SM3
を搭載した米海軍のイージス艦を日本海に配置するよう要求してい
く方針だ。

 北朝鮮が先月、核燃料棒の取り出し作業終了を宣言した直後、首
相官邸は防衛庁にMDに関する米国との協議を加速させるよう指示
した。情報共有システムの構築に関する本格協議に着手するのも
これを受けたもので、米側にしても、北朝鮮が米本土を射程に入れ
た長距離弾道ミサイルを開発済みだとの分析もあり、「前線」の日
本のレーダー情報などを最大限活用したいとの思惑がある。
                  ◇
 弾道ミサイルの探知 日本海に配置した海自のイージス艦が高性
能レーダーSPY1でミサイルを探知し、飛来方向を予測。空自も
全国4カ所に配備する新型地上レーダーのFPS−XXで追尾する。
早期探知にはミサイル発射時に放出される赤外線を探知する米国の
早期警戒衛星の情報が不可欠だが、日本はリアルタイムに情報を共
有できず、情報が提供されるまで約40分を要する。(06/03)


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