1999.産土の土にかえる幸せ



産土の土にかえる幸せ。     虚風老
神道の底にあるもの。

東アジア共通の宗教観は、「祖霊崇拝」と「自然の力に神を見る」
ことにあるといえるじゃろう。
また、その自然は人と世界を区別をしたりしないんじゃ。(万物斉
同であって、人間中心主義ではないの)み〜んなつながっとる。

天皇という存在は、根本的には「祭祀王」であることを知っておか
ねばならんのじゃ。

もともと天皇はその成立から豪族連合を祭祀によってまとめる力で
あり、それは、祭る者=祭られる者(神の依り代としての聖体)の
形をとるのも自然であったんじゃ。
であるから、祭政一致というのは、特殊な時代であって、決して
それが本務ではないといえるじゃろう。もちろん、能力も教養も一
級であるものが、現実的な力を発揮することはあるじゃろうがの。

昔、大方の人が、それぞれ源平藤橘の4氏の流れに集約されるとま
でいわれた。それは、事実上の血の流れではなくとも、主家と自分
達は同じ氏族であるという観が底流にあるんじゃ。つまりそれは仮
構じゃが、あまりやかましい区別をしない魂の継承としてはそれも
あるじゃろう。それを溯れば、皆、天皇家に行き着く。そういう意
味で、日本人には、民族感というより、おおざっぱな家族感がある
といえるじゃろう。

まさに皇室は、仮構上、日本人それぞれの「家」の本家としての祭
祀者であり、そしてまた、日本国土の精としての神を祭る主体でも
あるんじゃ。人は人だけにては産まれてこん。山川草木という<産
土の神霊>ともつながっておるんじゃからの。
だから、皇室は「祈り」こそ本務なのじゃ

明治期、「国」の仕組みを作り直す必要があった時、天皇の下に「
国民」を創りだすために、(それまでは、領民)四民平等=一君万
民を実現しなければならんじゃった。しかし、祭政一致というのは
、問題があった。国家神道は、いわゆる日本古来からある神観では
なかったんじゃ。西洋諸国を参考にしたとき、国家神道というのは
、日本式の中央集権をキリスト教文明に対抗して、正当性を付与す
るために理論的な形として導入する必要があった。そのために構築
されたのじゃ。
同時に、軍人勅諭・教育勅語の三点がセットになっておった。その
問題が、未だに解かれておらぬから、呪縛になるのじゃ。
それまでの国の形から、機構上の「国民」を形成しなければならな
かったのは、西洋の植民地支配が迫っておったからじゃ。それなく
しては、近代としての「富国強兵」が達成できなかった。それは、
日本としての生き残り戦略であったんじゃ。

天皇は為政者としては「無為」であることを王道とする。
だから、覇者や、西洋のリーダーのような現実政策政治を施行する
統治者としての役割を持たない。ただ権能を(祖神霊になりかわっ
て)承認する権威を行使する。
その意味で、その機能を「国民統合の象徴」というのは、正しいと
いえるじゃろう。

明治を造った元勲らは、このカラクリを知っていたが、
結局その国家神道という<仮構=フィクション>を、教育された世
代(昭和)において、フィクション=絶対無謬というほうに信じて
生きてしもうた。
また、そういう構造が、政策判断を過たせたし、それをまっとうに
批判する力を封じ込めてしもうたんじゃ。、

そうすると、無答責である「無為であるが故に絶対」の天皇の名を
楯に、現実に絶対権力を揮うことができてしまうことになるんじゃ。
だからこそ、祭と政は分離しておかねばならぬのじゃ。
現実の政治は、過ちもあれば、環境に即した判断や、仕組みを変え
ねばならん場合が多い。なにせ、外界というものは、常に変化して
おる。そこに「絶対」という概念を持ち込んではならんのじゃ。
踏襲主義は、祭祀ではあっても、政治ではもっとも避けるべきこと
じゃ。

皇室で重要なのは、だから、今は私事とされている、「皇室祭祀」
である。それから、「国事行為」とされている国権への権威を与え
ることである。
公務なんていっておるのは、権威を自分達に吹かせたいモノがよっ
てたかって利用しておるだけじゃ。
それは、きわめて慎重にえらんで、過重にならないようにすればよ
ろしい。なんでもかんでも、権威づけすればいいってもんじゃない
わいの。

自分の祖神霊に近づくこうと祈り・祭り、産土のいう日本の国土を
大切にするという行為こそが、天皇の<祈り>に近づくことともい
えるじゃろう。

環境問題に対処するというのは、自然そのものに神をみる日本にお
いては、神を奉ることに等しいんじゃ。神道では、昔から、神を笑
ましむるために、祭祀はあるといえよう。
怒った神を鎮めるのも、豊穣をもたらす神がハタラクのも、神さん
が、にっこりしてのことじゃ。(家の中じゃ、やまのかみをにっこ
りさせとくのが家内安全(^^)じゃしね。)

宮崎アニメには、さりげなくその辺が描かれてもおるの。
もののけ姫では、自然の力=<森の水の化身>が神であり、その力
を得ようとして、首を刎ねて殺してしまい、汚濁した水によって、
世界が滅びかける。しかし、自分達でそれを返す(環境浄化の自助
努力)によって、また水は甦って命を育む。水=命の源であるから
のう。
また、千と千尋では、ゴミで汚れた河の神が、きれいにしてもらっ
て、「ああ、よきかな。」と微笑む。(能の笑尉の面のような顔じ
ゃったが、あの年老いた農夫の笑い顔こそが、神の笑顔なのじゃ。)
だから、川を奇麗にする。水を美しくするために森を育むことは、
もっとも神道に適っておる行為じゃ。水をきれいにしようと思うた
ら、あらゆるモノをきれいにせねばならぬ。

山森殿。
>言霊の 老い朽ちたるは われなるも 
>         夜明けの風の 光なれかし    香山

というのは、いい歌じゃね。
天皇陛下のおこころに近づくというのは、その祈りを合わようとす
ることじゃろうな。

わしも近頃は、「土にかえる」ということばが、とても素敵な言葉
に思えてきた。産土にかえって、また静かに命を育む元にでもなろ
うかと思う。
                    虚風老
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「北朝鮮 核抜き体制保障は、三方一両得」

北朝鮮の核兵器保有への動きが慌しい。
米国政府筋によると、来月にも北朝鮮は核実験を行う可能性が高いという。
北朝鮮は、中国を交え、米国と体制維持を掛けてギリギリの駆け引きを始めた。
今後の可能性として、次のオプションが考えられる。

(1)米国による先制攻撃
(2)金正日暗殺・革命等による体制崩壊
(3)金正日亡命
(4)制裁に向けた核問題の安保理付託
(5)米国による体制保障・非核化
(6)現状のまま核保有

この中で、我が国にとって一番危険なのは、(6)の現状のまま核保有だろう。(1)の米
国による先制攻撃、(2)の金正日暗殺・革命等による体制崩壊は、連鎖して予期せぬ
事態を引き起こし兼ねなく、我が国にとってもリスクが高い。
(3)の金正日亡命が一番望ましいが、たとえ米国と中国が共同して圧力を掛けたとし
ても金正日が飲む可能性が低い。

(5)の米国による体制保障・非核化が、我が国の外、米国、中国、北朝鮮にとって一
番現実的な落とし所だろう。

体制維持のままでは、可能性から言えば最大200人から400人とも言われる日本
人拉致被害者の帰国は難しいとも考えられるが、北朝鮮に過度に譲歩した平壌宣言を
基にした小泉政権とその後継政権の対応では、元々これだけの数の拉致被害の可能性
のある行方不明者の調査すら期待できないので、実質この面での体制維持のデメリッ
トは無いだろう。

金正日にとって、リビアのカダフィー政権のように体制維持の上、国際社会に入場す
る事は、それによる経済的なメリットを有効に利用するなら軍事的緊張による国内引
き締めを代替するものになり得る。

米国にとっては、イラクと違い石油の出ない北朝鮮で先制攻撃を行う事はメリットに
乏しく、少なくとも手一杯の中東を制し余裕が出るまではやりたくないというのが本
音だろう。

中国にとっても、米軍の先制攻撃や体制崩壊による国内への難民雪崩れ込み等のデメ
リットを考えれば、このまま北朝鮮を安定させ、少なくとも将来米国と軍事的に張り
合える国力を付けるまでは、米国との緩衝地帯にして置く事が恐らく最もメリットが
高いと考えているのではないか。

実際には、恐らくは(4)の制裁に向けた核問題の安保理付託を経て、更なるギリギリ
の駆け引きを伴った条件闘争となると思われるが、北朝鮮の十分な査察体制受け入れ
により核兵器保有・核輸出の危険が完全に取り除かれるなら、その方向に我が国が各
国を積極的に誘導して行くべきである。
手を拱いている内に、北朝鮮が核実験・核兵器保有をする事は特に我が国にとって最
悪の事態である。

その上で、北朝鮮の米国による体制保障は、拉致問題のウヤムヤ化を意味しないし、
させてはならない。
核兵器の危険の無い北朝鮮には、経済制裁も発動しやすい。
人権問題で国際世論を喚起し北朝鮮を囲い込んで行く事も含め、拉致問題完全解決へ
向け政府の性根を入れ替えた対応が併せて必要となろう。

                                   以上
佐藤 鴻全
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Kenzo Yamaoka氏の次の書き込みに違和感

イラクの自爆テロリスト報道については、具体性が無く
ソースは米軍以外にないと見られるので、信憑性が疑われます。
「テロとの戦い」を正当化するためとの疑問を持ちませんか?
Yamaoka氏はアメリカの情報戦力の手の中にある危惧を覚えます。

>たとえ経験豊富な兵士であったとしても、自爆テロリストの車が迫って
>きているかもしれないのに、まずは照明で警告、何秒たったら警告射撃、
>更に何秒たったらエンジンに向けて発砲なんて悠長なことをやっていら
>れるわけがない。そんな手順を馬鹿正直に踏んでいたら、イラクの危険
>地帯では絶対に生き残れない。これは断言できる。だから、照明を当てる
>とほぼ同時に銃撃したのである。そして、米軍はそんな兵士の行動を責め
>られない。

name=maru
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国際戦略コラムを通じて・小泉政権の貧困を再度訴える ks_kiyo4   

 以前にも政治の貧困を訴えたが小泉政権は小泉の独断で郵政民営
化ばかりを固守し一般民間の生活並びに日々の安全を全く無視した
政治をしている幼児の殺人が全国で毎日の様にテレビ新聞の紙面を
賑わしている「小泉内閣は」政治以外の国民の日々を全く無視してい
るこんな国家が世界中探しても無いと思う「民主主義」も結構だが政
府には警察権国民の保護法が有ると思うが

JR西日本の惨事を国会で色々正しているが元々国鉄を無理やり民営
化した時から間違っている結局今回の事件も
「親方日の丸」の精神?寄与していると思う今の新入社員は「親方
日の丸」の言葉の意味は知らないのでは、恩恵に浴して居たのは旧
国鉄の上級社員今回の事件の高級責任者と思う「警察官僚」然り民
間鉄道マンは大学卒業しての
入社でも3年は駅の掃除切符きり社内案内等々全ての業務が完全に出
来てこそ一人前の鉄道員として認められるとか古い話で申し訳ない
がこれに順する
「警察官僚。鉄道官僚」が親方日の丸の精神が旺盛で過ごしている
のでは
先ず部下の失敗は管理者の責任と教わったもの今回の件は指導者の
職責怠慢の何者も無い。

小泉の靖国神社参拝もなにをこだわるのか自分たちの選挙時の票勘
定か日本の経済が如何程靖国参拝で大きく損失しているか考えたこ
と在るのか今こそ自己の思いを捨てて国家の繁盛と近隣諸国との友
好のためバカな事に徹していることなく改めるべき時だ靖国問題だ
けでなく近海の油田、竹島問題も、相手国が手を付けた時になぜ会
合を持たなかったのか全て日本の責任だ万一この件が正反対であつ
たら日本は中国、韓国、の出方になんとするか相手国の身になつて
行動するべきだ「良く考えよ」       

最後に今一つJR西日本の件を考えて「郵政民営化」はJRの轍を踏ま
ない事郵政も民営化しても表面だけで心の芯から民営化になる様「
親方日の丸」を捨てる
事を書面で書き記し後世に留め高級官僚の気質を放棄し
一般民間企業の方式を守る事を確実に守る様方式を取るべきだ。

小泉総理よ心して残り少ない人生を過去の各総理大臣の業績に恥を
欠かさない様にして欲しいものだ、
ほとんど希望はしていないが。

  2005.05.18.pm3.10. s_kiyoc
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サイゴン陥落30年
政治評論家 山岡 尽忠

虐殺と侵略戦争始まる/解放とは共産主義化のこと
 三十年前の四月三十日は、南ベトナムの首都サイゴン(現ホーチミン市)が北ベトナム
 共産軍によって陥落した日である。ベトナム共産政権の発足以来、百万人以上の犠牲者
 を出したことを考えれば、この日を一般的に使う「解放」の日と言うのは間違いである。
 事実は粛清の始まりであり、強制労働、他国への侵略戦争の始まりの日だったのだ。そ
 れをいまだに「解放の日」とし、米国批判を展開しているのが、日本共産党である。

 同党機関紙「しんぶん赤旗」(4・30)「主張」は、「ベトナム解放 アジアに広が
 った平和の流れ」との見出しで、「ベトナム戦争終結により、とりわけ東南アジアでは
 平和と進歩の流れが大きく広がってきました」と平然とウソをついている。

 そこで、二つの点を指摘したい。

 一つは、共産主義者にとっての「解放」とは「共産主義化」と同義語である点だ。世界
 中の共産党の総本山でもあったコミンテルン(国際共産党、第三インターナショナル)
 が一九二二年に発表した東アジア民族解放闘争についての基本方針は、帝国主義、資本
 主義に対抗する民族主義を全面的に支持し、民族を「解放」した後には共産主義革命に
 連動させ民族の利益を優先させる盲目的民族主義は打倒の対象とするとしている。

 つまり、「解放」されたといっても、それによって自由や民主主義が導入されるのでは
 なく、共産化に向かうことであり、それを妨げる勢力は打倒するという意味なのだ。従
 って、共産化されれば、歴史の示すとおり粛清の嵐が起こり、秘密警察による恐怖政治
 が始まる。

 「ベトナムの解放」とは結局、ベトナムの共産化だった。当時の米ソ東西冷戦の中で、
 東側共産陣営の指導国ソ連が、ベトナムの背後で政権をコントロールし他国への膨張主
 義を押しつけるという、民族の解放とは正反対の最悪の状況が生まれたのである。共産
 党の使う用語には注意が必要だ。

 二つ目は、ベトナム戦争が終結し、東南アジアで「平和と進歩の流れ」が大きく広がっ
 たというウソについてだ。

 ベトナムに共産政権が出現した後、隣国ラオスが共産化され、七八年十二月にはベトナ
 ム正規軍がカンボジアに侵攻した。中国共産党が背後で支援していたポル・ポト政権を
 追放し、ソ連共産党が支援したヘン・サムリン傀儡(かいらい)政権を打ち立てた。そ
 の結果、中ソ代理戦争がカンボジア国内で展開された。

 ベトナムではすでに数十万人の国外逃亡者(ボートピープルなど)を出していたが、華
 僑排除政策を徹底したため七八年からさらに大量の逃亡者を出した。これが翌年の中国
 とベトナムとの戦争の原因となったのだ。

 要するに、ベトナム戦争が終結して平和の流れが広がったどころか、共産主義の持つ侵
 略性の正体がますますあらわとなり、虐殺、侵略戦争が行われ、東南アジア諸国連合
 (ASEAN)や米国は、ソ連、ベトナムの膨張政策に対応せざるを得なかったのだ。
 ベトナムがASEANに加盟できたのが、ソ連が崩壊し冷戦が終結した後の一九九五年
 だったことをみても、いかに緊張関係が続いていたかが分かる。

 「しんぶん赤旗」のこの記事(主張欄)は、日本共産党の歴史分析がいかに偏向してい
 るかを示す好例だろう。世界日報 掲載許可
       Kenzo Yamaoka
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北の核実験「1年以内」 元CIA東アジア部長 アーサー・ブラウン氏   
  
 「死の灰」微量だが日本へも
 【ワシントン=近藤豊和】米中央情報局(CIA)で昨年末まで東アジア部長を務めたア
 ーサー・ブラウン氏(現コントロール・リスク・グループ上級副社長)は十六日、産経新
 聞と会見、北朝鮮の核実験で「死の灰」が飛散したり、東京の株式市場にも影響を及ぼ
 したりする可能性を指摘した。一問一答は次の通り。
 −−北朝鮮は核実験を行うだろうか

 「一年以内には行うと確信する。タイミングは金正日(総書記)が百パーセント握ってい
 る。北朝鮮の三十年間の核開発の過程をたどれば、残るのは核実験のみだ。技術的実証
 や軍事目的でなく、政治目的だけだ。日本や米国に核兵器の保持を誇示、政治的に利用
 する狙いだ」

 −−核実験施設には十分な放射能漏れの予防が施されていないという

 「一九九八年にパキスタンが地下核実験をした際、放射能漏れはないと発表したが、実
 際にはあった。旧ソ連の核実験の30%は放射能漏れを起こした。米国も六〇年代の核
 実験で放射能漏れがあった。漏れるという見方は論理的な推定だ。しかし、それは大量
 の放射能漏れではなかろう。最も深刻なのは心理的問題。日本で健康被害などが出る可
 能性はないが、実験後に心理的不安が数週間続き、パニックなどが起きることが懸念さ
 れる」

 −−どの程度の放射能漏れと、「死の灰」の飛散が予想されるか

 「どんなタイプの実験か、どんな大きさの核兵器か、どれほどの深さか、実験施設の密
 閉度がどの程度か、季節や天候、風向きにもよる。黄砂は日本海を越え東京にも到達す
 ることでも分かるように、同じような気象状況なら同様の可能性は考えられる。しかし、
 あくまで微量だろう」

 −−米政府は影響について情報を得ているか

 「米政府も、北朝鮮がどれだけ放射能漏れの防止などの措置を取れるか正確な情報は得
 ていないだろう。だが、核実験の前にさまざまな事態を想定し準備を怠らないことが、
 パニックを引き起こさないために重要だ」

 −−日本や韓国の市場や経済への影響は?

 「核実験が行われれば市場は恐怖に陥り下落するだろう。韓国に重点投資する日本企業
 への影響もある。韓国の株式市場の40%は外国人投資家で、甚大な影響が懸念される。
 韓国商工会議所の調査では、北朝鮮の状況が悪化したら、韓国に進出する三分の一の外
 国企業は投資額や投入する人員を減らすと回答した」

 −−金正日体制は?

 「極めて安定した独裁体制が維持されている。メディアではさまざまな不安定要因が伝
 えられるが、信じていない。国外の亡命反体制組織といったものもほとんどない。イラ
 クには国外亡命組織があり、フセイン政権崩壊に大きく貢献をした」

 −−ブッシュ米政権は北朝鮮に武力行使するか

 「武力行使はなかろう。その場合、韓国や日本も北朝鮮の反撃に遭遇すると予想される
 からだ」

 −−北朝鮮が核を持てば、日本も将来、核を持つとの予測もあるが

 「最近では日本でもそうした議論があるが、日本が実際に核兵器を保持することはなか
 ろう」

 −−北朝鮮はミサイルに核弾頭を装着可能か

 「そう考える。国防情報局(DIA)のジャコビー局長が最近、示した同様の見解は重視
 すべきだ。外交的にはそんな見解を明確にすることを望まない向きもあるが」
       Kenzo Yamaoka


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