1898.坂本龍馬に見る開国と国益



「坂本龍馬に見る開国と国益」

経済、国際情勢と日本を取り巻く環境もいよいよ混沌としてきた。
ここ数年、映画・ドラマ・出版で一寸した幕末ブームが起きているが、これも大きな
変化を乗り切って新局面を開いたあの時代にヒントを得ようという現れの一つだろ
う。

◆龍馬の志◆
幕末、明治維新は登場人物達の行動もその背景の思想も複雑で、かつ短期間に変転し
ており、なかなか時代の全体像を掴みにくい。
かつて司馬遼太郎氏が、小説「竜馬が行く」で坂本龍馬をヒーローにしてこの時代を
痛快に描いて見せた。
「竜馬が行く」には、かなりの誇張と単純化があったが、誰かを狂言廻しにしてこの
時代を整理するとすればやはり龍馬を選ぶのは適当な見立てだろう。

当時は西洋列強が産業革命を経て、資源と市場を求めアジアへの進出を強めていた。
1840年のアヘン戦争により中国や、1857年のセポイの乱によりインドでイギ
リスによる植民地化が進んでおり、日本へもペリー来航を機に、アメリカ、イギリ
ス、フランス、ロシア等の開国要求が付き付けられていた。

これらへの反応として、開国と攘夷、尊王倒幕と公武合体と国論は分裂し各勢力が入
り乱れ、日本は内戦の危機にあった。

龍馬は、熊本藩出身の思想家、横井小楠等の影響の下、日本を開国し通商と海軍力整
備を含む西洋近代化により国力を充実させ、西洋列強に植民地化される事無くこれに
伍して行く事を目指して奔走した。

薩長同盟とグラバー商会を通した英米の協力により幕府に軍事的圧力を掛け、大政奉
還に持ち込んだ。公武合体策による中央集権の統一国家を作り、これにより内戦によ
る列強の介入を防ごうと考え、志し半ばで凶刃に倒れた。享年33歳。

その後、王制復古の大号令とそれに続く戊辰戦争により、公武合体はならず内戦の勃
発は防げなかったが、官軍の西郷隆盛と旧幕臣の勝海舟の会談により江戸城が無血開
城され内戦は大規模な流血を伴わず収束して行き、明治新政府により維新は成就して
行く。

◆郵政民営化との対比◆
さて現代に戻ると、今日、小泉首相、竹中大臣等により郵政民営化が叫ばれ、法案の
可否が今国会の最大のテーマとされている。
3事業の内、郵便事業には万国郵便条約によりユニバーサルサービスが課せられてい
る。その前提でも民間的手法の導入による各種郵政サービスの効率化は検討すべきで
あろうが、民営化して350兆円もの郵貯、簡保に集まった国民の資産を果して守れ
るのか。

外部から人材を登用するにせよ巨額の資金を前身が役所だった組織が自主運用出来る
とは思えず、破綻 → 国有化 → ハゲタカファンドの餌食となるのを懸念するの
は筆者だけだろうか。

竹中大臣はこれらを新旧勘定に分ける等の措置を取るというが、国民、マスコミおよ
び与野党政治家は、民営化への賛否に関わらず、この辺りを注意深く監視する必要が
あるだろう。

坂本龍馬も、言わば英米の力を利用して日本を開国し改革しようとした。
しかし、植民地化される事を避け、最終的な国益を守ろうとした。

小泉首相や竹中大臣には、経済の自由化やグローバル化についてそれなりの信念や理
想があるのだろうが、ともすればそれは国境の概念の無いものではないのか、郵政民
営化は国民のためになると言う発言は果して具体性と現実性を伴ったものなのか。

開国や自由化は、特に外圧を利用する場合には常に微妙な問題を孕む。
その是非は、最終的な国益が確保されるのかで判断されるべきである。

                                      
          以上

追伸
この度、坂本龍馬と幕末をテーマに演歌を書きました。
音楽には何の素養もなく言わば勢いで作った曲ですが、非才を省みず、何れは誰かプ
ロの歌手に歌ってもらおうかとも考えています。
拙作により、もし少しでも時代の閉塞を破り真の改革を成す機運がこの国に生まれれ
ば望外の幸せです。

■「演歌 坂本龍馬」

1.土佐の荒海、産湯の代り
  日々に励んだ 剣術修行
  たった四杯の黒船に 揺れるお上にゃ任せて置けぬ
  俺がやらねば 誰がやる
  坂本龍馬 怖さ知らずの脱藩郷士

2.攘夷、佐幕と色々在ろが
  細かい事は 気にするな
  日本を造るそのために 掛けた命は呉れてやる
  お龍おまんにゃ 心配掛ける
  維新成就の 維新成就の大勝負

3.硬い本など 柄ではないが
  国を思えば 苦とならぬ
  海舟、小楠両先生に 受けた教えは龍馬が血肉
  船中八策 表に掲げ
  大義を四海に 大義を四海に布かんのみ

(作詞、作曲 佐藤鴻全)

佐藤 鴻全
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NO.1878        ???   中村

以下の「ある資源」ってなんのことですか?

そんなにすごい資源があるなら、北は今のような青息吐息の惨状に
はないはずと思う初心者にご教示願います。

>とうとう、北朝鮮は策が尽きたようである。北朝鮮の金正日委員長
>は、ある資源と引き換えに米国の支援を受けることになる。勿論、
>6ケ国協議も開催して、核開発凍結もするであろう。また、米軍を
>北朝鮮に駐留させる可能性もある。

中略

>満州・朝鮮に日本が進出したのも、ある資源を確保するためであっ
>たとYSさんは言う。この解説は、日本の近現代史に詳しいYSさ
>んにお願いしたいですね。横に逸れた。
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(Fのコメント)
YSさんが、今この資源を巡る攻防の歴史をまとめているので、も
う少し待ってください。この資源はウランとは違う希少金属です。
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ユーシェンコ・ウクライナ大統領のモスクワ訪問   
   
  ビクトル・ユーシェンコ氏は今週、ウクライナ大統領として初めてのモスクワ訪問を行
 い、大統領選では事実上敵対者だったウラジーミル・プーチン・ロシア大統領と会って
 対談した。この動きは外交、内政の両面において重要な1つの戦略であった。それで、
 ユーシェンコ氏はその冷静な指導者としての態度を褒められてよい。
 その冷静な姿勢は、ユーシェンコ氏のダイナミックな、何かと物議を醸す首相、ユリア
 ・ティモシェンコ女史とのバランスを取る上で必要になってくるであろう。ティモシェ
 ンコ夫人は、ユーシェンコ氏を政権の座に就かせたオレンジ革命の背後にあって決定的
 に重大な力を持っていたし、大統領の陣営を動員し、鼓舞する才能を身をもって示した。
 ティモシェンコ夫人によると、以前大統領の支持者が凍(い)てつく寒さの中、キエフ
 でテント生活を強いられ、しかも、ユーシェンコ氏の大統領当選が不確かだったころ、
 同氏は手紙で同夫人に首相職を約束したという。こういう経緯なので、この約束の方が、
 彼女が反ロシア傾向が強いという問題よりも重要視されるに違いない。

 しかし、ユーシェンコ氏の大統領としての立場およびウクライナそのものの将来は、ロ
 シアとの緊密な関係に依存しているのである。ウクライナはロシアから割引価格でエネ
 ルギー源を分けてもらっているし、何百万人ものウクライナ人がロシアで働いて、本国
 に送金している。ユーシェンコ氏は当然のことながら、西側諸国とつながって同国の将
 来の繁栄を築きたいと願っているが、ロシアとの関係は経済的にも文化的にも依然とし
 て重要である。ウクライナのロシア語圏である東部にとっては、ロシアとの不和は国家
 の二分につながりかねない。東部の住民の声は、最終回の投票でビクトル・ヤヌコビッ
 チ前首相に投票した約40%のウクライナ人に代表されていた。

 23日に大統領宣誓を行い、就任後海外に出掛け、「最初に訪問した先がここだという
 ことを強調したい」「これは、両国の関係を非常に重んじている印である。ロシアは永
 久に戦略的パートナーなのだ」とユーシェンコ氏は、プーチン氏と会談する前に出迎え
 を受けた際語った。

 大統領の選挙戦では、ユーシェンコ氏の対抗馬を公然と支持したプーチン氏であったが、
 同氏もまた、融和的口調で語った。「私は、どちらかというと率直な会話の調子、つま
 り、わがウクライナ人仲間の明るい性格に注目したい」「誤解を生んだり、両国間の協
 力の過程にいかなる困難な状況をも招来するような問題は何一つ目に入らない」と同氏。
 プーチン氏はまた、ウクライナの新しい首相に対する反発にもすべて目をつぶるつもり
 のように見えた。次期首相はロシアでは贈収賄疑惑を抱えているからである。(訳注:
 ティモシェンコ夫人には1990年代にロシアとの天然ガス取引に絡む汚職容疑で逮捕
 された前歴がある)

 一体ウクライナがいつ、ますます拡大疲れしている欧州連合(EU)に加盟するかは不
 明である。ユーシェンコ氏が、米国、欧州、そしてロシアとの温かい関係を追求してい
 くことは筋が通っている。三者のうちのいずれも、ウクライナにその同盟関係の範囲を
 狭めて選択するように無理強いしようとすれば、最終的には影響力を失う可能性がある。
  (世界日報)掲載許可
  
       Kenzo Yamaoka
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Saudi official: Bin Laden sent by Jews   
   
 http://www.wnd.com/news/article.asp?ARTICLE_ID=42729
Saturday, February 5, 2005
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WAR ON TERROR
Saudi official: Bin Laden sent by Jews
Defense minister spoke ahead of global confab in Riyadh
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Posted: February 5, 2005
1:00 a.m. Eastern
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ゥ 2005 WorldNetDaily.com

Speaking at a meeting of Saudi leaders in preparation for the kingdom's
international conference on counterterrorism, Defense Minister Prince Sultan
referred to Osama bin Laden as being "sent by the Jews."

The prince was quoting a poet who said, "Long live security - may its men
hold their heads high on every corner. [Bin Laden], whose ideology is sick,
who was sent by the Jews, who is the architect of theft, was treacherous and
sent us the criminals. This traitor of the nation tried to harm us, but his
efforts boomeranged back upon him."



The prince's remarks can by viewed, with translation, at the Middle East
Media Institute's special website of television clips [Clip No. 518].

The first-of-its-kind conference, beginning today through Tuesday, will be
attended by leading counterterrorism experts from more than 50 countries,
including the U.S. 

But Israel is not invited, despite its extensive experience combating
terrorism at home. 

"We have invited all countries that have suffered from terrorism to the
conference, and all have agreed to take part," said Prince Turki ibn
Muhammad, assistant undersecretary for political affairs at the Saudi
Foreign Ministry. 

Organizers said participants will share information on how to fight terror
and discuss its cause and links to organized crime.

Joint operations also will be discussed.

Prince Turki said efforts must be made to address root causes.

We have to address the reasons that lead to the spread of this dangerous
phenomenon," he said.

KIMURA Aiji(by Japanese traditional order. KIMURA is my family name)


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