1864.CIAの反乱について



CIAの幹部が辞任している。これは何かが起こるような気がする
。この検討。     Fより

米国のエリートとは何かというと、国務省の上級職員とCIAの上
級職員である。どちらかというと、国際政治、国際外交を司る人た
ちである。しかし、どうも、このエリートがブッシュ大統領は嫌い
なのであろう。このエリート層を辞任に追い込んで、国務省・CIA
高級幹部を自分の人脈に繋がる人たちで固めようとしている。

このため、米ブッシュ政権も反知性主義になり、宗教原理主義でか
つ王朝主義の人たちになってきた。これでは米国の国際政治・外交
・陰謀は、うまくいかなくなる。覇権を行使する立場の知性とは
いろいろな国の人民や為政者の意見を聞き、その調整をして、穏健
に親米体制に変えることであったはずである。もし、穏健にいかな
い場合でも、この知性の発揮がCIAの陰謀であり、国務省の脅し
外交、国連利用であったはずである。

しかし、この陰謀を含めた知性主義が米国に無くなり、がむしゃら
に何でも戦争で決着をつけようとするネオコンの反知性主義、感情
的好戦主義になってきた。これでは、世界が戦争、紛争の時代にな
る。世界を構成する国家群が、いつ米国に潰されるか不安になり、
反米同盟を結成して、米同盟国と熱戦になってしまう可能性を秘め
ている。これでは、いつか核戦争になってしまう可能性も高い。

世界的な戦争を引き起こす可能性を意図的に起こす覇権国家に米国
がなっている。しかし、世界の大勢が反米になる可能性もあるため
、そう長くはこのような状態を続けられないと思う。

ブッシュ大統領的な反知性の指導者は、CIAなどの知性的な人た
ちが反乱を起こすように仕向けているように思う。そして、その反
乱に多くの企業や金持ちが賛成する可能性が高い。このままでは、
米企業は欧州やその他世界でも、大儲けできる中国でもビジネスが
できなくなる。

どうも、今のようにネオコンを冗長させると、いつかとんでもない
ことが起きるような気がする。ケネディー暗殺ではないが、米国エ
リートの反乱が起きるような気がするのです。ブッシュ・チェイニ
ー両氏に警告を送りたい。

それと、イラクから福音派の米軍州兵がそろそろ米国に復員してく
る。このイラクから帰還した福音派の信者が声を上げ始める。
その時にどうなるか、福音派の牧師は、態度を変える可能性が高い
。イラクの現実がブッシュの言っていることとは違うと言い始める。

この面でもブッシュの限界が見えている。ライス新国務長官を中心
とした攻撃的ではあるが、現実的なリアリズム外交に復帰して、刃
を隠し持つことが世界の安定に寄与すると考え直して欲しいもので
ある。いい兆候としては、ボルトンではなく、ゼーリックが国務副
長官になるようですので、そこに望みが繋がるようです。

米国の威信はイラク侵略戦争敗退や米国一国主義で世界からの不協
和音でずたずたである。その上、東アジアでも中国と戦争をしよう
とネオコンが仕掛けても、日本も含めて現実的には難しいはず。
もうそろそろ、米国の時代が過ぎ去っていることに日本人の多くも
気が着くべきである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
CIA高官また辞任へ 人事刷新は新段階と米紙

 【ニューヨーク29日共同】米紙ニューヨーク・タイムズは二十
九日、米中央情報局(CIA)の情報分析部門責任者であるジャー
ミ・ミシク副長官が辞任に追い込まれ、九月のゴス長官就任以来の
人事刷新が新たな段階に入ったと報じた。元情報当局者らが明らか
にしたという。
 それによると、ミシク副長官はクリスマス前にゴス長官の人事の
意向を伝えられ、二十八日、部下らに対して二月に退任する計画を
明らかにした。元当局者は「辞任は本人の(自発的な)決意ではな
い」と述べた。タイムズが入手した部下らへのメッセージの写しは
、すべての情報機関の長は「自分のチームを欲する」と述べている
。
 ゴス長官就任以来、これまでにナンバー2、3を含め少なくとも
五人の上級幹部が退任、秘密作戦部門の幹部らも次々に辞めた。
 同紙によると、情報分析部門幹部の異動は初めて。同部門は世界
の出来事に関して情勢判断を下し、毎朝大統領に提出する機密情報
資料を作成している。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<米国務省>強硬派のボルトン次官が辞任へ

 北朝鮮政策などでの強硬姿勢で知られる米国務省のボルトン次官
が辞任する見通しになった。ロイター通信が6日伝えた。ボルトン
氏は大量破壊兵器がテロ支援国家やテロ組織に流れるのを封じ込め
る拡散防止構想を主導。政権内の新保守主義人脈の一人といわれ、
北朝鮮やイランの核疑惑に対して強硬姿勢を維持してきた。
(毎日新聞) - 1月7日12時36分更新
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
米次期国務副長官にゼーリック通商代表を指名の見通し

 【ワシントン=菱沼隆雄】退任するアーミテージ米国務副長官の
後任に、ゼーリック通商代表が指名される見通しとなった。米主要
メディアが6日、政府当局者の話として一斉に報じた。

 正式発表はライス次期国務長官の指名承認を審議する18日の上
院公聴会後になるという。ライス次期長官は最近、ゼーリック代表
と会談しており、この際に就任を要請した模様だ。

 ゼーリック代表はブッシュ(父)政権下で、国務次官(経済・農
業政策担当)を務めた際、当時、国家安全保障会議(NSC)でソ
連・東欧を担当していたライス次期長官と共に、ドイツ統一問題や
ソ連崩壊について仕事をした経緯がある。現実感覚に優れた実務家
として評価が高く、世界銀行の次期総裁候補にも名前があがってい
た。

 国務副長官候補としてはボルトン国務次官や、エデルマン駐トル
コ大使の名前が取りざたされていたが、2期目のブッシュ政権がイ
ラクやアフガニスタンの復興を主要課題とするなか、ライス次期長
官と近いゼーリック代表が浮上したものと見られる。
(読売新聞) - 1月7日11時44分更新
==============================
         解体              S子  

 明けましておめでとうございます。
昨年、宇宙より「解体」のメッセージを受けました。神というより
宇宙と呼ぶにふさわしい状況下の中でこのメッセージを受け取りま
した。

資本主義の解体、その資本主義の権化と化したような米国の解体、
それに連動する日本の解体、そして地球規模的な自然の脅威による
物質文明の解体と人口解体等。。これからはこの解体の名に相応し
い状況がグローバルに生まれるのではないかと私は思っています。

そして、何よりも人類が長年築き上げてきた「男社会」の解体が始
まり、その終焉を迎えつつあるのではないか、とも思っています。
戦い、奪い、破壊しながら歴史を形成してきた「男社会」もそろそ
ろ限界にきたということではないのか。

今後米国主導による戦争経済で世界は疲弊し尽してゆき、更にそこ
へ自然の脅威がたび重なり、人類は完全に疲れきってしまうのだろ
う。

そして、これはあくまでも私の推測の域でしかないのですが、この
「男社会」の終焉とともに、新たな「女社会」の誕生を人類は見る
ことになるのではないのか、というふうに私は思っています。予想
されている米国のヒラリー女大統領の誕生はそれを象徴するように
も見えます。

日本に現れると言われている新しい精神性は、「男社会」とはまっ
たく異なった価値観を持った「女」であり、それが日本を救い、い
ずれは世界を救うことになるのではないだろうか、と私は考えてい
ます。

宇宙は膨張し続けていますが、現在は更にその膨張が速まっている
と言われています。宇宙で起こることはこの地球にも連動して起こ
ることを、私たちは忘れてはなりません。「解体」によりこれから
グローバルに様々な形で破壊が進むかもしれませんが、結局は全体
回帰で人類は最終的には良い方向に向かっているように私は思って
います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(Fのコメント)
地球の人口が100億人になったら、地球の自然環境がずたずたに
なることは見えている。このため、いつしか自然からの報復を受け
るか、人間同士が核戦争で殺し合うか、劇的な人口減少を起こす可
能性が高いと見える。

どうも、津波でも14万人しか死なないし、エイズでも4000万
人程度しか死なないため、人間同士の核戦争を起こさせて10億人
レベルの死亡を実現する可能性が高くなっているように感じる。

このため、世界、特に中東、東アジアは非常に心配な状態になって
いる。そして、平和的な日本人も感情的に中国との戦争を煽る言動
をするようになっているし、米国のネオコンも核戦争を非白人同士
で起こそうとするし、台湾でも中国と漢民族同士の核戦争を起こそ
うとする。米国が自分達が死なない限り、どこかで核戦争を起こさ
せようと、地球上の人間達をいきり立たせているように見える。

故山本七平が言う空気支配に、日本はなりやすい。特にネオコンが
仕掛ける日中激突工作に乗って、日本の世論は非常に危険な道に入
りそうになっていた。このため、このコラムは七平の言う「水をぶ
っ掛ける」役割を担うしかないので、そうしたのです。


コラム目次に戻る
トップページに戻る