1857.2005年以後の予想



昨日に引き続き、2005年以後の予想を続いて行う。T&Fより

T、F:あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い
    します。

T:昨日は米国や世界の今後に少しふれたが、この詳細をお願いし
  ます。

F:日本は過去から将来まで中国と米国に挟まれて生きていく必要
  があり、その都度、中国や米国や欧州の覇権国家に付いていく
  運命にあるのです。今は米国に付いて行くしかないが、米国が
  今後も強いとは思えない。新しい技術を生むなどの経済力か、
  新しい文化を創るとかの文明力が覇権維持には必要であるが、
  その力がなくなって、軍事力にしか米国の強さがなくなってき
  ている。中国・EU・ロシアも同様な状態であり、世界的に
  覇権国家の成立条件を満たしている国がない。

  しかし、米国は戦後60年の実績があり、まだ世界は米国の軍
  事力に期待しているので、日本はどちらかというと米国の陣営
  にいるほうがいいということである。シーパワーの陣営にいた
  方が、より安全であるということであるが、中国の経済力・軍
  事力も急進しているために、中国とも友好関係にあった方がい
  いと思うのです。近傍国家と戦争になるほど、悲惨なことはな
  い。補給線が短かいために、より多くの爆弾や物資を送れるた
  めに戦争の悲惨さが遠隔地での戦争より拡大する。米軍も南米
  と中東では強さが違う。

  もう1つ、中国の核ミサイルが飛んでくることを想定しないで
  、中国とケンカすることはできない。米国は日本に中国との戦
  争を仕掛けてくる。この仕掛けに乗るバカな国粋主義者がいる
  ために、本当に中国と戦争をさせられはしないかと非常に心配
  である。

  日本は、どちらにしても苦しい立場に今後益々なっていくでし
  ょうね。米国の覇権維持のための戦争をする勢力が政権を取っ
  ている4年間は我慢が必要だ。しかし、次の民主党クリントン
  夫人の政権ではより経済力が落ちるために、もう少し無理やり
  な米国一国主義が出てくるでしょうね。日本・中国に米国製品
  を無理やりに買わせるなどをして、米国の経済力を高めようと
  するでしょうね。どちらにしても米国の覇権維持は、無理やり
  という状態になっていく。

  そして、そのようなことを続けるために徐々に米国の強権が効
  かなくなってくるときが来る。その時に中国などとの戦争が必
  要になるのです。2014年ごろと増田さんは言うが、当たる
  可能性がある。

T:日本経済の動向はどうでしょうか?

F:日本経済は、このままであると長期に下り坂になる。このため
  世界のエコノミストたちは、日本は何かの政策を変えるといい
  続けている。そうしないと、日本の経済はダメになることが見
  えているためにだ。中国の安い労働力で、全体的にデフレにな
  っているし、日本の労働集約型産業は、もうダメになると思わ
  れる。

  ソフトウエア産業も労働集約型産業であるため、影響が大きい
  。しかし、中国でのソフト開発が成功しているわけではない。
  応用的なソフト部品が揃っていないために、まだ中国で安定的
  に開発ができる状況ではない。しかし、その問題をクリアすれ
  ば、ソフト開発におけるユニクロができて、今までの日本での
  ソフト開発方法が陳腐化するように感じる。

  このように、だんだん労働集約型産業や労働集約的な工場生産
  は、中国にその地位をとられていくでしょうね。日本に残るの
  は研究開発型の企業ですが、この10年続いたゆとり教育で、
  理数系の実力を落としている。バカ左翼の平等主義の弊害で、
  日本の教育をダメにしている。少子化も相まって、日本の経済
  力はどんどん落ちる。そうすると、米国と同様に日本も米国雇
  用兵と軍事産業で生きることになる可能性もある。

T:Fさんの意見では、日本はアジアとどういう関係にあるべきと
  思っているのですか?

F:私はアジアの米国傭兵ではなく、アジアで生きていくことが必
  要で、FTA・労働者の受け入れも必要であろうと思う。中国
  とも友好関係を維持して、アジア内で産業分担をして世界の工
  場として、それぞれの国が特徴を持っていくことでアジアの発
  展があると考えている。そういう意味では大東亜共栄圏になっ
  てきている。米国を拒否しないことも必要であるが、中国と無
  用な争いをすることもない。13億人の労働力と市場は魅力的
  でもある。中国人は個人主義で頭がいい。

  しかし、そのアジア中心主義の前提は中国の民主化である。
  民主化されない独裁政治の中国は恐ろしいし、軍部の暴発があ
  ると、いつまた中国が侵略戦争を起こすかわからなくなる。
  これは東アジア地域の不安定に繋がる。

  このため中国の民主化は日本はいつも要求することが重要であ
  る。その反面、日本の国際化も待ったなしになるでしょうね。
  その日本に一番押し寄せるが、中国人(漢字使用民族)であろ
  うと思う。というより日本人も準中国人かもしれない。漢字を
  使用しているから。中国人というのは多民族の漢字使用民族の
  総称であると見える。もう1つが北京語を標準語とした中国と
  言う国家の人たちで、日常使用言語はばらばらである。顔立ち
  のいろいろである。気質も地方で大きく違う。上海人は商売が
  うまいが、北京人は論理的で固い。広東人は鷹揚な感じがする。

T:今後の世界はどうなりますか?

F:ハルマゲドンの最終段階にきている。イスラエルにミサイルを
  打ち込む可能性があるという増田さんの予測は当たる可能性が
  高い。このため、イスラエルも米国からEUにも顔を向けてき
  ている。ペレスの労働党と連携するのは、米国のイラク戦争敗
  戦ではイスラエルにとって悪い状況になりそうでだからで、中
  東和平を志向し始めたのです。

  米国はイラク戦争に負けるぐらいなら、その地域の全員を皆殺
  しする気でいる。これができるのはイスラエルに核攻撃が起き
  て、核対核の戦いにして米国はイラク戦争に負けないようにす
  るのです。ユダヤ人にもアラブ人にしても悲惨すぎるシナリオ
  であるが、米国の攻撃的なリアリストの政権担当者は考えそう
  なのです。このシナリオを米国は推進し始めた。このため、対
  抗上、ネオコンは中東から東アジアに戦争を移転させたいので
  す。これは攻撃的リアリストも賛成で、推進するようですね。

  アジアに戦争が来る前に、中東で核戦争が起きて戦争を反対す
  る世界世論を作るしかない。

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