1789.ケリー候補の勝ちに



米国選挙の終盤を迎えて、ブッシュが優勢と新聞では言っているが
ケリー候補が当選する可能性が高くなっている。  Fより

ブッシュは反ユダヤ監視法を発効した。この法律でユダヤ人の票を
獲得することはできるかもしれないが、イスラム系住民の支持は大
幅に失いことになる。しかし、ユダヤ人の票は全ていただくことは
できない。

その証拠に、ユダヤ人の記者が多いワシントンポストとニューヨー
クタイムズの2紙がケリー支持になり、ユダヤ人が割れていること
が分かる。そして、この2紙は米国エスタブリシュに大きな影響力
を持っている。

また、ケリー勝ちと見て、米政府官僚がブッシュに不利な情報をリ
ークしている。大量破壊兵器がイラクに無いことを報告書にまとめ
ていたり、911がビンラディンである証拠もないなどのブッシュ
に不利な情報が出すぎている。これは、大勢としてケリーが当選で
あると、米官僚のほとんどが思っている可能性が高い。

もう1つ、ブッシュ政権高官もあまり次期ブッシュ政権にいたいと
思っていないようだ。いろいろな噂があるが、ライスやパウエルは
次期政権参加を拒否しているようである。

このようにケリーが勝つという兆候がありすぎる。反対にケリーを
中傷する情報はこのごろ、出ていない。TV討論でケリーが圧勝し
たことで流れが変わったような気がする。

一発逆転を目指して、ブッシュはビンラディンの引渡しを中国に依
頼しているが、中国もケリーの勝ちと読んでその取引には乗らない
ようである。しかし、逆転はこれしかない。この動向をウオッチす
る必要がある。

ケリーが勝つとどうなるか??を予想しよう。
イラクから米国は1年以内に撤退する方向で、イラクで1月選挙を
実施したことにするはず。当然、米国撤退後、イラクはゲリラサイ
ドの勝ちになるが、それでは終わらない。そのゲリラはイスラエル
に向かうことになり、イスラエルのパレスチナ問題は戦争の様相を
帯びる。このゲリラ背後にイラクとイランがいる。

イスラエルの劣勢でシリアかイランに核?ミサイルを撃ち込むが、
この反撃でイスラエルは無くなるような気がする。裏にはロシアが
いることは明確である。このため、イスラエルはロシアを戦争に引
き込む可能性が高い。米国はイスラエル支援をするが間に合わない
と感じる。

ケリーは親中派であるが、通商問題や元問題で中国との交渉は増え
るようだ。日本との関係は円介入を阻止することぐらいですが、日
本の自民党で、米民主党と関係している議員はいるのかしら、それ
が心配である。あまり、ブッシュ支持を言わずに、ケリー候補にも
近づいた方がいいような気がする。
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ワシントンポストもケリー氏支持

 【ワシントン=共同】24日付の米紙ワシントン・ポストは社説で
、ケリー上院議員について、内政だけでなく安全保障政策でも「米
国を導く資質を備えている」と評価、大統領選でケリー氏を支持す
ると表明した。

 ニューヨーク・タイムズ紙はケリー氏を「熱烈に支持する」と宣
言しており、米国の有力2紙が同氏支持で足並みをそろえた。

 ロイター通信によると、これまでにケリー氏支持を打ち出した米
紙は66紙で、ブッシュ氏支持はシカゴ・トリビューンなど57紙。 
(20:00) 
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大統領選に関連した“テロ攻撃”の証拠なし=米当局者

 [ワシントン 23日 ロイター] 米情報機関および捜査当局
者は23日、来月2日の米大統領選に関連して、“テロ攻撃”が計
画されていることを示す直接的な証拠はないと述べた。
 アルカイダをはじめとする武装勢力が対米攻撃を計画している兆
候は十分にあるものの、標的や日時を指定した具体的な計画は今の
ところ判明していないという。
 ただ、米連邦捜査局(FBI)関係者は、大統領選の投票準備期
間中のテロ対策を強化したことを明らかにした。
(ロイター) - 10月24日18時38分更新
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2004年10月17日(日) 
反ユダヤ主義監視法に署名=米大統領 
http://news.goo.ne.jp/news/jiji/kokusai/20041017/041016204846.4ndw73v.html
(時事通信)
【サンライズ(米フロリダ州)16日】ブッシュ米大統領は16日
、国務省に対し、世界の反ユダヤ主義を監視し、各国でのユダヤ人
の扱いの善し悪しの程度を毎年評価することを義務づける法案に署
名、成立させたとことを明らかにした。

大統領は遊説に訪れたフロリダ州で「わが国は監視を続ける。昔か
らの反ユダヤ主義の衝動が現代の世界で居所を見いだすことがない
ようにする」と語った。 

同州のユダヤ系人口はイスラエルとニューヨークに次ぎ世界で3番
目に大きい。同州は11月の大統領選で勝敗のカギを握る州とされ
る。 

国務省は、反ユダヤ主義については人権と宗教的自由に関する毎年
の報告書に既に盛り込まれているとし、この法は不必要だと反対し
ていた。 

米国のユダヤ系住民は伝統的に民主党を支持してきた。しかし、ブ
ッシュ陣営は、同政権のイスラエルに対する強力な支持とユダヤ系
住民に対する並はずれた支援により、フロリダ州のユダヤ票の過半
数を確保できるのではないかと期待している。〔AFP=時事〕
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TUP速報393号 ビンラディンは中国にいる? 04年10月20日

オサマ・ビンラディンはブッシュの最強カードか?
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 インフォメーション・クリアリングハウス(ICH)という良質な個人運営の独
立系メディアサイトがスペインの大手紙から英訳したスクープ記事ですが、真偽
はわかりせん。長年、海外報道記者を務めた米国人筆者は諜報通の著述家で、50
冊以上の著書があるようです。ICHの記事冒頭には、筆者に照会したと明記して
あるので、たんなるガセネタではないでしょう。かりに誤報だとしても、ブッシ
ュ陣営による「オクトーバー・サプライズ」の噂が絶えない中、こういう情報が
あったことを知っておくのは有益と考え、訳出しました。(訳者)
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ビンラディンは中国にいる
ゴードン・トマス
10月13日付 エルムンド紙(スペイン)


 ラストスパートに入った大統領選で、ビンラディンがブッシュの最強カードに
なろうとしている。ワシントンはたったいま北京政府と、中国西域のイスラム圏
(新疆ウイグル自治区)に隠棲するビンラディンの引き渡し交渉を極秘で詰めて
いる。

 オサマの熱狂的支持者多数を含む500万人以上が住むこの地方は、地球上でもっ
とも不安定な場所のひとつに数えられ、人身売買と麻薬取り引きで西側諸国と結
びついた犯罪組織のメンバーが何千人もいる。ビンラディンは昨年、中国に身柄
を保護してもらうのと引き換えに、同国内のイスラム勢力による反政府ゲリラ戦
をやめさせるという合意に達した。中国人民解放軍は長年、この地域の反政府運
動を掃討するために何万人もの部隊を送り込んできたのだ。

 オサマ・ビンラディンの潜入以来、地域は比較的平穏で、イスラム系住民は人
身売買と麻薬取り引きの継続を黙認されている。だが、現在水面下で進む前代未
聞の米中交渉がまとまり、中国がアメリカに世界一のお尋ね者テロリストを引き
渡すことになれば、ビンラディンは籠の鳥である。ビンラディンの拘束で、ブッ
シュ二世の再選はほぼ確実になるだろう。まだ態度を決めかねている何百万人と
いうアメリカの有権者に、ビンラディンこそ9-11の首謀者なのだから、対テロ戦
争は正当化できると納得させられるからだ。

 先週、あるペンタゴン高官はこう述べた。「第二期ブッシュ政権は、中国を対
テロ戦争の新しい偉大な同盟国と持ち上げ、あらゆる便宜を図るだろう。何億ド
ル相当の契約が次々と承認され、中国による人権侵害の前科は不問に付されるだ
ろう」。高官はさらに、「中国を特別扱いするかわりにビンラディンを引き渡す
」というこの計画を知るのは、ブッシュ政権「最上層部」の一握りだとつけ加え
た。その中に、チェイニー副大統領とラムズフェルド国防長官が含まれるのは間
違いあるまい。

 匿名を希望する高官は、ブッシュ再選の切り札としてオサマ・ビンラディンを
拘束する計画の詳細を語った。アメリカの政権が大統領選にからめてこの手の仕
掛けをするのは、これがはじめてではない。カーター政権の末期、対立候補だっ
たレーガンとイランとのあいだで、レーガンの大統領就任当日、テヘランで人質
になっていた米外交官たちを解放するとの密約が交わされた。当時、イスラエル
のシャミール首相のもとで国家安全保障担当補佐官を務めたアリ・ベン=メナシ
ェによれば、アメリカはイランの聖職者たちに巨額の身代金を支払ったという。こ
れが後にレーガンの「オクトーバー・サプライズ」(投票直前の10月に打つ奇策
の意)として有名になる交渉の鍵だった。

■口止めされたテレサ・ケリー

 民主党大統領候補ジョン・ケリーのテレサ夫人は、「もうひとつのオクトーバ
ー・サプライズ」が近いと知っていることをほのめかした。二週間前、「選挙前に
ブッシュがオサマをつかまえても驚かない」と公言して、ケリー陣営の政治顧問
たちをあわてさせたのだ。しかしその後、彼女はこの爆弾発言についてコメント
を拒んでいる。諜報筋では、ケリー夫妻が、ビンラディン拘束を含む米中合意に
これ以上言及することは、国家安全保障を脅かすと釘を刺されたのだろうとの噂
である。

 このほか、ワシントンの政治アナリスト、アル・サントーリ、国家安全保障担
当でカリフォルニア州選出のデーナ・ローラバッカー下院議員、定評ある『チャ
イナ・モニター』誌編集者の三人も、「オクトーバー・サプライズがあっても全
然驚かない」と認めた。

 ビンラディン捜索の米極秘機関が使うNSA衛星によって、何か月ぶりかに確認
されたビンラディンの居場所は、中国とパキスタンの国境にある湖の近くだとい
う。その隠れ家を見下ろす雪嶺ザースカル(Zaskar)山脈のパキスタン側では、
パキスタンとアメリカの特殊部隊が、命令を受けしだいビンラディンを拘束し、
飛行機でパキスタンに移送すべく待機している。

■50人のゲリラを引き連れて

 過去半年のあいだに、ビンラディンはパキスタン北西部の山岳地帯と平地で何
度か目撃されてきた。アメリカの諜報部員たちによれば、サウジ国籍の億万長者
は50人のムジャヒディン・ゲリラを引き連れてカシミールに向かい、そこから中
国側に入ったらしい。また諜報筋は、ビンラディンがそれに先立ち、北京当局と
何度も会合を重ねて、中国イスラム圏の安定化を約束したと考えている。カシミ
ール北部バンディプールの警察署長マンスール・アハメドは、「そういう会合が
あったことを知っているが、場所は中国領内だった」と断言する。

 ビンラディンには、右腕であり専属医でもあるアイマン・ザワヒリが同行して
いる(ビンラディンは重い腎臓病がある)。ザワヒリはカイロで医学を学んだ外
科医で、エジプトにおけるテロ活動によって訴追され、国家反逆罪で死罪に問わ
れている。指名手配中の国際テロリストとしては、ビンラディンに続く大物だ。
ホワイトハウス関係者はこの件でおおやけの発言を拒むが、そのうちの一人は
「もし交渉が決裂するようなことがあれば、選挙直前のいま大統領がこういう交
渉に関わっているのを知られてはまずいから」と認めた。

 このような取り引きの可能性が浮上したのは今年のはじめ、極東歴訪中のラム
ズフェルドが中国政府代表団と会談した際だと思われる。その後、当時CIA長
官だったジョージ・テネットが、ビンラディン拘束作戦の可能性調査を命じ、中
国の協力がなければ無理だとの報告を受けていた。

 ペンタゴン高官は、「投票日までの残る数週間に、この米中合作が実現するか
どうかは、ブッシュが中国側に約束を守るという心証を与えられるかどうかにか
かっている」と言いきった。
(翻訳:星川 淳/TUP)
英文原文:
http://www.informationclearinghouse.info/article7077.htm

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