1689.中台紛争などのアジア情勢と米国



中台の紛争を見ておこう。この紛争が戦争になれば、日本も米国も
戦争に巻き込まれることになる。    Fより

中国が台湾と軍事的な統合を視野に入れて対応しているように見え
る。この軍事対応と指揮しているのが江沢民で、経済的なトップが
胡錦濤主席で、この両者の米国との対応が大きく違う。経済面では
親米で、米国と労働条約、経済的な法律を米国と同一にして、米国
企業を呼び込もうとしている。しかし、江沢民は反米的で軍事的に
台湾を脅している。両者の主導権争いとの噂もある。

米国から見ると、台湾と中国の紛争は、ある程度必要である。それ
は米国で世界に売れるものは軍事的な兵器しかない。このため、
米国が関与しない地域紛争は必要である。しかし、中国がやり過ぎ
ると米国は台湾関係法があり、台湾支援をする必要が出てくる。

このため、ライスは米国は1つの中国を支持するが、武力での統合
はやめて欲しいということと、演習は大いにやってもいい。アジア
に適度な緊張を作るためには必要であるといっているはず。その代
わり、台湾への武器輸出は米国としては認めざるを得ないことも了
解してほしいと。
もう1つは、経済的な米中関係は緊密にすることと、G8への参加
を要請したようだ。

中国を米国の敵と見せて、日本や韓国に高価なミサイル防衛システ
ムやこれも高価なイージス艦を売り込みたい。しかし、当面台湾と
中国が戦争をすることはないが、紛争拡大を米国が煽っている可能
性がある。米国の中国大使館で台湾非難の声明をライスが米国に帰
国して、直ぐにしている。意図を感じる。

台湾企業の大手企業の主力工場は、ほとんど中国本土にあるため、
経済的な面からも、台湾はどう考えても中国から独立できない。
台湾は福建語で、台湾人とは福建人のことであり、福建省のアモイ
が台湾人の町になっている。台湾人用のホテル、温泉、連れ込みホ
テルなど、昔の熱海である。中国本土で北京語が標準語である台湾
人たちは言語が違う香港やシンガポール人と違い、縦横無尽に活躍
している。この事実をどうして、日本のマスコミは報道しないので
しょうね。台湾企業、台湾人ビジネスマンの現状を無視している。

しかし、米軍を日本に大量に駐留させておく理由として、中国との
対決を演出する必要がある。なぜかと言うと、日本は毎年米軍に駐
留経費を援助している。このため、米軍は日本駐留が軍事的に必要
がなくても、この年間7000億円の費用が欲しいために、駐留を
している。
しかし、イラクにどうしても戦闘要員を廻す必要があり、この代わ
りに司令部機能を日本に持ってきて、駐留人員数を落とさないよう
にしている。アジアのイスラム戦争の司令部自体としては本来は、
グアムの方がいいはず。

日本の自衛隊と共同司令部にするためにそうするという見解を言う
軍事評論家がいるが、日本の自衛隊は使い物にならない。共同行動
をしない、できない。今、日本国周辺の戦争を米軍は想定していな
い。イスラム圏でのテロ集団との戦いを想定しているので、日本の
自衛隊は、人道援助しかできず、かつ集団安保のできないために、
使えない。あくまでも金がほしいのですよ。そして、日中の確執が
続く尖閣列島に近い沖縄は不測の事態が予想できるために、沖縄か
ら本土に移駐したいのですよ。中国と戦争をしないためにです。

北朝鮮の兵器水準は韓国沿岸警備艇との海上衝突で、段違いの差が
あることが判明している。もう北朝鮮と戦争になっても、首都を
ソウルから100km程度南に遷都すれば、北朝鮮軍は韓国軍だけ
で、数時間の内に壊滅、全滅できる。このため、北朝鮮軍も観念し
て、韓国軍との平和会議に望んでいる。在韓米軍は必要がない。

韓国は米国にサムソンやピュンダイが電化製品、自動車を輸出して
いるために反米と言わないだけで、軍事的な面では米国を必要とし
ていない。しかし、この韓国は今、安い中国製品の攻勢で経済的な
危機状態になっている。本当にサムソンやピュンダイ以外の産業が
不振に陥っている。この状況はバブル崩壊期の日本以上である。

この経済不振から、民衆の不満は高まっている。このガス抜きに再
度、ノムジュン大統領は反日をいい始めた。反米を言うと大きな障
害があることを、少し前の反米闘争で知ったために、反米を言えな
い。このため、今回は反日だけである。在韓米軍の削減は韓国とし
ては大賛成であり、経済面の問題がなければ、反米も言いたいよう
である。

反日は歴史的な問題だけでなく、日韓FTAについても韓国産業界
は反対を表明している。日本にとって、韓国は難しい。直ぐに感情
的な反日に政権が振るために、安定的な関係を構築できない。
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米軍に組み込まれる世界。        虚風老

米空軍・日本司令部化。(範囲・アジア・中東・東アフリカ方面等
まで)か?200年かね?その上、また「思いやり予算」なんちゅ
う税金をふんだられるんかい…。

その上、横田・横須賀を守るために、ミサイル防衛も売りつけよう
ちゅうんかい
米国は、いつまで日本に居座る気じゃい。100年。
(ミサイル防衛なんちゅうものは、局地にしか役にたたん。しかも
「汚い核」ミサイルを打ち落とそうとすれば、被害範囲は、かえっ
て広がるんじゃ。)

思いやり予算なんてやめて、(日本人給与が問題なら、国際災害救
助チームでも創設せればええ。)年間10億ドルぐらいの基地使用
料を払ってもらうんじゃね。
そうしたら、日本独自の防衛力整備もできるし、災害救助機能も強
化できるじゃろう。

いつまで、「おひとよし」でいるんじゃろう。
日米安保で、有効なのは、「仮構」であって、米軍の実質強化じゃ
あない。これ以上、組み込まれてどうするんじゃな。
しかも、かっこうの標的を都市部に抱え込むんじゃぞ。
一度決まった構造は、中々元には戻らんしの。
軽々とこれをやるようなら、小泉はアンポンタンじゃ。
                        
                         虚風老
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中国軍の大演習、秒読み段階=台湾海峡の制空権確保に重点

 【北京13日時事】中国人民解放軍が台湾海峡の制空権確保に重
点を置く大規模軍事演習の実施が秒読み段階に入ってきた。13日
付の中国英字紙チャイナ・デーリーは軍事筋の話として、「最終的
な日程は天候によるところが大きい」と報じた。
 軍事演習は今月中に実施される計画で、福建省南部の東山島で陸
海空3軍が参加して行われる。台湾西海岸と地形が似ているとされ
る同島での演習は1996年以来、8回にわたって行われているが
、今回は10万人を動員し、2001年以来の大規模なものとなる
。 (時事通信)
[7月13日17時2分更新]
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中国に対抗し軍事演習 台湾、25年ぶり発着訓練へ

 【台北14日共同】中国が今月、台湾の制空権確保を想定した大
規模演習を計画しているのを受け、台湾国防部(国防省)は14日
までに、中国の空爆を想定した演習を21日に行うことを決めた。
 演習では、中国の攻撃で空軍基地が破壊された場合を想定して高
速道路を滑走路代わりに戦闘機を発着させる訓練が1978年10
月以来、25年ぶりに行われるなど、軍事圧力を強めている中国人
民解放軍に対抗する姿勢をみせている。
 国防部は2006年以降、中国が限定的な軍事行動を起こす可能
性があると分析しており、台湾海峡を挟んで双方が今後、軍事色を
前面に出した対抗姿勢を強める恐れがある。
 中国は台湾の制空権確保を念頭に今月、人民解放軍の陸海空3軍
合同の大規模軍事演習を計画。具体的な日程は不明だが、福建省南
東部の東山島での演習を予定している。同島は台湾・澎湖諸島に近
く、地形的にも台湾西岸と似て上陸作戦訓練に適しているとされる
。(共同通信)
[7月14日20時6分更新]
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米軍、豪州内の施設利用を拡大 沖縄海兵隊見直しに影響も

【ワシントン=近藤豊和】米国とオーストラリアの国防当局は七日
、米側が進めるミサイル防衛(MD)の共同利用ほか、豪州国内の
軍訓練施設の米軍利用を大幅に拡大するとした合意文書に調印した。
豪州国内の施設は沖縄駐留の米海兵隊部隊などが主に利用するとみ
られ、同部隊の配置見直しや南アジア・太平洋地域の米軍駐留再編
計画に今後、大きな影響を及ぼすものとみられる。
 訪米中のヒル豪国防相は、同国北東部の「ショールウォーター湾
訓練施設」や北部の「デラミア空爆演習場」、さらに新設の「ブラ
ッドショウ砲撃演習場」で、米軍の訓練が、本格的に行われること
を明らかにした。
 これらは、訓練施設としての利用拡大が合意されているが、実質
的には米軍の豪州でのプレゼンスを大幅に高めることは間違いない。
 米国防総省は、東南アジアでテロ活動を激化させているイスラム
過激派に対処する拠点を近隣の豪州に構えたいという強い意向が以
前からあり、その形態が模索されていた。
 昨年五月には、米紙ロサンゼルス・タイムズが、沖縄駐留の海兵
隊部隊(約一万七千人)のうち一万五千人を豪州に移動するとの計
画を報じたこともある。
 沖縄の大半の海兵隊が駐留拠点そのものを豪州に移す計画は、な
いものの、今回の訓練施設の利用拡大で、沖縄の海兵隊が同施設の
利用を大幅に拡大し、事実上の拠点にすることも予測される。
 この場合、現在、国防総省が日本政府とも協議を行いながら進め
ている沖縄の海兵隊の配置見直し計画も、豪州での訓練施設使用拡
大と確実に絡んでくることは必至となる。(産経新聞)
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成16年(2004)7月9日(金曜日)

江沢民 vs 胡錦濤に見えない暗闘が再び?
   軍のトップ人事に「?}と憶測が逞しくなった

 先月末から蘇州で開催されていた「第28回世界遺産委員会・蘇
州会議」が7月8日に閉幕した。ところが会期中に江沢民も胡錦濤
も出席しなかった。

 会議そのものは48件の世界遺産審議を行い、世界文化遺産29
件と世界自然遺産5件を新たに登録した。なかには長春の「高句麗
王城及び王陵・貴族墓」、遼寧省の「盛京三陵(永陵・昭陵・福陵
)」、「瀋陽故宮」など中国の遺産がめだった。

 さて問題は世界遺産ではない。
 例年、この会議のホスト国は国家元首クラスが出席して歓迎の演
説をするのが慣わし。まして世界に名を売ることが大好きな江沢民
が胡をさしおいて出席すると見られていただけに大きな憶測を呼ん
でいる。

 事実上の「院政」を敷く江沢民は、新たに15人の将軍人事を発
表した経過は先にも伝えたが、ポストにしがみつく江沢民・中央軍
事委員会主席みずからが15人に辞令を授与した。

 新しく「将軍」となって江沢民に忠誠を誓った軍人のなかでも江
沢民のボディガードでしかなかった由喜貴(総参警衛局局長兼中央
警衛団団長)が三段跳びで将軍になったことにチャイナ・ウォッチ
ャーの間では注目が集まっている。

 「つまり由喜貴の起用により新しい軍閥を形成する時間が必要。
江沢民は、少なくともあと一年以上は軍事委員会主任を辞めないだ
ろう」(アジア・タイムズ英文版、7月8日付け)。

 ほかの14名の新将軍(上将)は次の通り。

 葛振峰・副総参謀長、張黎・副総参謀長、張文台・総後勤部政治
委員、胡彦林・海軍政治委員、鄭申侠・軍事科学院院長、趙可銘・
国防大学政治委員、朱啓・北京軍区司令員、李乾元・蘭州軍区司令
員、劉冬冬・済南軍区政治委員、雷鳴球・南京軍区政治委員、劉鎮
武・広州軍区司令員、楊徳清・広州軍区政治委員、呉双戦・武警部
隊司令員、隋明太・武警部隊政治委員。


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