1616.米国の風向きの変化



どうも、米国の世論の風向きが変化してきている。そして、ブッシ
ュ大統領が大統領選挙に負けそうになってきた。   Fより

自民党・安部さんが訪米して、米国首脳と会見しかつAEIで講演
して、米政権は安部幹事長を高待遇している。米現政権の言うこと
を聞くのは日本ぐらいになっているためでしょう。

米国民もブッシュを支持しなくなっている。このままであるとケリ
ーが何も有効的な政策を持たなくても選挙では勝つ可能性が出てき
ている。ブッシュはイラク侵略戦争の失敗で選挙に負ける。

もちろん、イラク民衆の世論は米軍の占領に反対している。このた
め、米国内部でも、イラク戦争のベトナム戦争化と評論する評論家
が増えてきている。これが世論を形成しているように感じる。

米国は何のためにイラク侵略したのか分からないと。一番初めは、
イラクのフセインはビンラディンと共謀しているとの理由であり、
それが否定されると大量破壊兵器を持っているという理由になり、
それも否定されると、イラクの民主化のためであるとの理由が付け
られた。

しかし、ファルージャで住民を無差別虐殺したことと、イラク人捕
虜に虐待をしたことでイラク人全体を敵として捉えた米国の無慈悲
な占領でイラク人の民主化などしていないことが、米国国民にも知
れ渡り、米国国民もやっと事態を米国の安全でも安保上でも、まし
てやイラクの民主化でもなく、軍関係企業が儲けるためだけに戦争
をしていると認識することになったようだ。

このような批判が出てきたことで、急遽、軍の方針を変えて、フセ
イン政権の軍を活用することとしたようだ。この旧イラク軍にファ
ルージャの防衛を任せることにしたようだ。この解決を米国本国は
知らされていなかったようで、現場の海兵隊の中佐が独断で実行し
たようである。米軍にも少しは物が分かった人間がいると思った。
この処置は非常にいいと思う。イラクのことはイラク人に任せるし
かない。しかし、本国の軍関係ビジネス・リアリストたちは苦虫を
かみ殺している。儲けを潰した中佐に文句も言えない。横に逸れた。

しかし、米現政権は、3000名の要員を在イラク米国大使館に置
き、6月末にできる暫定イラク政府の権限を大幅に削減して、実質
米国が支配する体制にするようである。しかし、ブラヒミ国連特別
顧問は、この暫定イラク政府は選挙管理内閣と割り切っている。

そして、早期に本格的なイラク政府を樹立して、米国占領体制から
独立させようとしている。しかし、本格政権が樹立しても米軍はイ
ラクに10万人以上駐留させて、米国支配を達成しようとしている。
ここでブラヒミ国連特別顧問とぶつかることになるでしょうね。

そして、ネグロポンテ国連大使をイラク大使にする人事を発表した。
しかし、ネグロポンテ氏は、中南米で民主化運動を潰す工作で有名
であり、かつイスラエル・シャロンの親リクード派でもある。
このため、イラクを中米諸国と同じように米国の支配下に永遠に、
位置づけるために送り出した可能性が否定できない。

まあ、民主党のケリーが大統領になると国際協調政策に戻り、欧州
と連携したイラク復興になると思う。今のうちに米国民主党とのパ
スを用意していたほうがいい。そして、ネオコンと同一歩調と採っ
ていた人物を内閣から追い出す必要がある。米国の東部エスタブリ
ッシュメントたちは、日本をそうしないと評価しないでしょうね。

小泉首相もスタンスを米国民主党寄りに、変化させないといけない
と思うが??もしくは英国のブレア首相、スペインのアスナール前
首相のように交代するかでしょうね。
==============================
全裸ピラミッドや“処刑” 生々しい虐待写真、米CBS

 【ワシントン30日共同】米CBSテレビが28日に放映した拘
束イラク人の写真は、全裸で人間ピラミッドを作らせたり、処刑の
まねをするなど、米兵による虐待の様子が生々しく撮影されていた。
 写真は全部で7枚ほど。1枚の写真は、服を着たイラク人がずき
んをかぶり、箱の上に乗って両手に電気コードのようなものが付け
られていた。箱から落ちたら感電死するという設定で、処刑のまね
とみられる。
 全裸で並んだ4人のイラク人の前で、女性兵士がくわえたばこで
両手を拳銃のような格好にして性器の部分を指している写真も。
さらに4、5人を全裸にしてピラミッドのように組ませ、その背後
で男女の米兵がポーズを取っている1枚も。
 米兵らがイラク人と一緒に写っているものが何枚もあり、記念写
真気分でふざけていた様子が伝わってくる。
 一方、1日付の英紙ミラーが報じた英軍兵士による虐待写真も、
同様に嫌悪感を誘う。同紙が大きく報じたのは、布袋をかぶって上
半身裸の男性に向けて、迷彩服の兵士が放尿する場面。
(共同通信)[5月1日12時38分更新]
==============================
米国民のイラク戦“支持率”が最低に・米CBS調査

【ワシントン28日共同】米CBSテレビなどが28日公表した世論調
査によると、イラク戦争を正しかったとする米国民が47%と、昨年
3月の開戦以来最低となり、逆にイラクにかかわるべきではなかった
と答えた人は46%と最高を記録した。昨年3月は戦争支持69%に対し
、不支持は25%だった。「イラクの脅威は即座の武力行使を必要と
していた」と回答したのは32%で、1年前の58%から急落。41%はイ
ラク戦争の結果、米国へのテロの危険が高まったと見ている。

同テレビは、フセイン政権崩壊から1年を経て続く最近のイラクでの
戦闘激化などで、ブッシュ政権の対イラク政策への不信や懐疑が急
速に強まっているため、と分析している。一方、ブッシュ大統領の
支持率も46%と最低を記録。大統領選で民主党候補ケリー上院議員
と対決した場合、ブッシュ氏に投票するとした人は44%で、46%の
ケリー氏に2ポイントのリードを許している。調査は4月23日から27
日まで1042人を対象に行われた。 (12:26) 
==============================
(4/28)イラク国民の46%が「戦争は損失」・米メディア調査
【ワシントン28日共同】米CNNテレビとUSAトゥデー紙、ギャ
ラップ社が28日発表したイラクでの世論調査結果によると、イラク
戦争が「同国に損失をもたらした」と考えている人が46%に上り、
「よい効果があった」との回答は33%にとどまった。

調査が終了した4月上旬以降に、反米勢力と米軍との衝突が激化しイ
ラク人犠牲者も増えており、米国によるイラク戦争や復興への疑念
はさらに高まっている可能性がありそうだ。

反米勢力による駐留米軍への攻撃は52%が「正当化できる」と答え
、「正当化できない」を5ポイント上回った。米軍に対する反発は
根強く、67%が米軍は戦闘の際に、一般のイラク国民の犠牲を防ご
うとしていないと回答。57%が米英軍の即時撤退を求めた。

イラク戦後の生活に関しては42%が「よくなった」、39%が「悪く
なった」と意見がほぼ二分。ただフセイン元大統領の追放は61%が
「価値があった」と評価した。

調査は3月22日―4月9日、イラク全土の成人3444人に面接で実施され
た。 
==============================
血生臭いネグロポンテの過去
非公式情報第109号
By StrangeLove

ジョン・ネグロポンテ米国連大使がイラクへ乗り込んでくる。『主
権委譲』後の駐在大使に指名されたのだが、この人選はアメリカ政
府がイラクを民主化する意志がないことを示しているように思える。

ジョージ・W・ブッシュ大統領がネグロポンテを国連大使に指名し
たのは2001年3月始めのこと。それから約半年間、議会の承認を受け
ることができなかったのだが、その主因はホンジュラス駐在大使時
代にあった。ホンジュラスの反体制派狩り、人権弾圧にネグロポン
テがどの程度、関与していたかが問題になったのだ。

ネグロポンテが大使を務めた1981年から85年にかけて、ホンジュラ
スではアメリカの教会関係者を含む多くの人が『反体制派狩り』の
犠牲になっていた。米国からホンジュラスへの軍事援助が400万ドル
から7740万ドルにはね上がったこの時期に200名近くが行方不明にな
っている。

ホンジュラスの軍事政権による残虐行為をネグロポンテが知らなか
ったとは考えにくい。彼の前任者であるジャック・ビンズはホンジ
ュラスの死の部隊による人権弾圧を強く批判していたのだ。少なく
ともネグロポンテは虐殺を黙認したことになる。

そうした犠牲者の一部と見られる15の遺体が2001年8月下旬に発見さ
れた。こうしたこともあり、議会がネグロポンテの大使就任を認め
たのは『9/11』の2日後のことだ。

ところで、1980年代にアメリカ政府はニカラグアの左翼政権を潰す
秘密工作を展開していた。ホンジュラスはその工作で本拠地のひと
つで、1984年にはニカラグアの反体制ゲリラ『コントラ』を訓練す
る施設もアメリカによって建設されている。

ホンジュラスで一連の暗殺を指揮していたのはCIAに近かったグスタ
ボ・アルバレス・マルチネス将軍やニカラグア出身で「9月15日軍」
の幹部だったリカルド・ラウ。ワシントン・ポストの元記者クリスト
ファー・リッキーによると、1980年3月にエル・サルバドルの首都で
実行されたオスカル・ロメロ大司教暗殺にも9月15日軍は関係してい
るのだという。

国連大使就任後もネグロポンテの周辺から血生臭い話は消えない。
2002年4月にベネズエラでクーデター未遂事件があったが、この黒幕
としてオットー・ライクやエリオット・エイブラムズとともに名前
が出てきたのである。

ライクは情報操作、マスメディアへの恫喝で名を売った人物。エイ
ブラムズは親リクード派として有名で、現在はホワイトハウスで中
東政策を仕切っている。しかも、アメリカの特殊部隊がイラクで行
っている掃討作戦はイスラエル軍から伝授された戦略、戦術に基づ
いていると言われている。そこにネグロポンテが加わるというのだ
。アメリカ政府はイラクを民主化する意志がないだけでなく、安定
化させるつもりもないと思わざるをえない。

コラム目次に戻る
トップページに戻る