1601.日本人人質事件



わたしは、自然の中、(現実の世)には、<真っ直ぐな線>という
ものは、存在しないのではないか、と思う。
あるのは、曲線の一部の範囲を「限って」そう見なすか、抽象概念
として、直線(二点間の最短距離)でしかないのではないのではな
いだろうか?

何をこんなトンチンカンなことを書いているのかというと、人の思
考についてである。

現実的でないという話や、理想・理念と現実との齟齬という話の中
には、同様に、価値基準の範囲(個人、家族、部族、組織、国、民
族、宗教、人類、生命圏等)価値(益)のクロスがある。その中に
また、時間による切り取りも考えられる。
(短期的には不利だが、長期的には益だなどという場合。等)
つまり、どの部分で切り取るかが、論理の構成に不可欠なのだが、
実際は、立場等でごちゃ混ぜになっているし、無自覚的に伸縮させ
ている。

もう一つ、抽象概念化されやすいものに、平和とか自由とか、人権
や平等などもある。それらは、完全に実存在するわけではないが、
それを考えないと、逆に現実の方策が立てられなかったりする。

イラク戦争や、こんどのイラク人質事件で、考えることは、人の行
動が、それぞれ「何に重きを置いているか」である。

もちろん、わたしには、どの切り取り方を選べと言えるわけがない。
それぞれの人は、その時の自分の「重き」に合わせて、判断を下す。

例えば、ある人は、経済的繁栄と、国家の安全を最優先といい、あ
る人は、人の良心の健やかさこそ重要だと考え、自主の尊厳を求め
、ある人は、価値観の自由と社会の共和を目指す。
あるいは、自身の損得や名声、家族への愛が占めたりする。
それは又、それぞれが、何を「信じている」かと密接に関わり会っ
ている。

個々の人々の「繋がり」なのか、「力」なのか、「利益」なのか、
はたまた「神」に代表される「信仰・社会規範」なのか…。「愛や
情」なのか。

今日、三人のイラクでの人質が解放された。
社会的な制度からみれば、危険地帯へ飛び込んで行った、今回の人
質達が<自己責任>を負っていることは紛れもないし、国が、誘拐
の度に「政策の変更」を迫られるような事態に陥ることは断固とし
てあってはならない。それは、誘拐の頻発させるだけであるからだ。
また、<自己責任>といいながらも、その実、多大な迷惑を回りに
かけることになることになるのも事実だ。
個人は、到底社会から切り離された存在ではないし、また、社会は
相互関係の中にしか存在しない。国はある程度いやいやでも、国民
の面倒をみる必要がある。(それが、根底だろう)ただ、国という
枠としては、全体としての利益も追求しなければならない。
そして、個人も公に対し、よりよくなるよう義務を持っている。

と、同時に考えなければならない事も多いい。
今回は、たまたま、この地域で起こったが、今や、日本人は、世界
中に散らばっている。(観光にビジネスに)
また、日本国内でテロも考えられる。彼等が、誘拐されり、死傷さ
せられたりしたとしたら、純粋に自己責任ですませられるだろうか
?日本は、表面的には、イラクの為を装うが、その実、アメリカと
の関係上の自衛隊派遣であったことは、明らかである。

そう、テロに屈してはいけないといいながら、何故テロが起きるの
かを考えなければならない。たいていは、テロの原因を考えること
は、既にテロ犯の術中に陥っているとする論理がまかり通って、思
考停止を求められる。
しかし、テロは「愉快犯」ではないし、力で押え込むことが不可能
なことも確かなのだ。病理を理解しないで、解決法を探ることはで
きないし、戦略的でもない。
相手の思考や感情、状態を考慮せずに、一方的な価値基準に基づく
ことの危険性は、我々にも、常に潜む。それは、複雑さが要求され
ることだが、理解した上で、尚且つ選択すること、決意することは
必要だろう。
ここでの解法は、常に自身の立場だけを安易な押し付けで、主張す
ればいいとする<益>と、自ずから違ってくるだろう。

世界の多くは、今回のイラク戦争に胡散臭さを感じている。
ブッシュ政権は、大量破壊兵器だ、人権抑圧だ、民主主義だ、自由
だなどの美名を並び立てながら、その実「石油支配・イスラエルの
政策擁護・軍事産業の利益・戦時昂揚による大統領再選の優位狙い
」等の欲の皮の突っ張った計算の上にあるのではないかと…。

逆に、正義など初めから無い(必要としない)と開き直れる人は、
(評論家によくあるが)何故、人は美名、あるいは道徳的概念が必
要なのかを説明して欲しい。
学校教育で、公徳心や道徳を教える必要も無く、世界は「力」と「
益」で動いているのが現実であるとだけ教えるのだろうか。(犯罪
は、見つかったり、警察に捕まって罰せられない限り得だと)

自分の<欲>の上に築かれた戦略は、決して相手に受け入れられな
いだろう。

日本の小泉は、もちろん米国・ブッシュ政権との心中ともいうべき
政策を選択した。米国に尽くさなければならない、日本の経済的繁
栄と、軍事的安全保障は、米国の「気分しだい」であるからという
のが、本音だろう。
例えば、米国と正面から敵対するという選択肢があると、有力な識
者は、誰も思わないだろう。しかし、ブッシュ路線との距離の取り
方、貢献のしかたについては、異論があるに違いない。ブッシュの
戦略は、世界を液状化させるだけだ。これは、日本の為にもならな
い。

今度の開戦で、国連か、アメリカとの同盟かという意見の対立があ
った。ここには、国際「法」意識が上位なのか、一つの大国の判断
かという問題を含んでいる。
論理的には、自分の正義を楯にして、相手に危険があるという理由
で、先制攻撃できるなら、世界は、いつでもどこでも攻撃をかけら
れる。(非難に耐えるだけの「力」があれば)
恣意的な武力の攻撃に歯止めが掛かる仕組みがなければ、世界は不
幸になるだろう。それでなくとも、米軍は、国外において最後の治
外法権軍になりつつあるような気がする。

小泉政権は、その成立時に基盤が弱かった。この場合、自分の基盤
をより強い米政権に求めた節がある。米政権のお墨付きをもらって
、国内権力に向うという手法だ。
自衛隊のイラク派兵は、そのツケを支払わされたという形である。
(もちろん、政府は世論の反発を最小限に止めるために、人道復興
支援という形式を取った。しかし、空自は、米軍兵員を輸送してい
るし、これは完全な戦力一体化への一歩である。米軍の戦争に参加
は、既に始まっている。)

北朝鮮の問題があって、米軍との緊密な協力は当たり前という論調
も多い。軍事思考だけみると、こういう結論に陥る。軍事は、基本
的に彼我の「強さ」の対比だからだ。
(事実、軍事的には、日本は独立していない、させてもらえない。
情報・軍事技術の米依存は致命的レベルといってもいいし、対立す
る力が無いならば、利用できる立場にいた方がメリットはある。
まあ、軍事的に独り立ちしなければ、日本が「普通の国」じゃあな
いという人は、あきらめた方がいいかもしれない。ところで、満足
がいく程、軍事的に独立しうる程の国が、世界を見渡して、実際の
問題としてどれだけあるだろうか?)

しかし、日本には、憲法がどうのこうのという問題以前に、「戦争
をする」という選択肢はないことを銘記しておかねばならない。
日本にとって戦争は、利益を生まない。
それにまた、他国が、日本に大規模侵略するメリットがどういう場
合があるか考えてみればよい。

危害を与えるという場合は、また別である。(これは、怨みを持つ
個人や、小グループでもできるだろう。)
であるから、コンパクトで、機動性に富んだ、自衛の戦力は必要で
ある。(日本の防衛力は、冷戦期の戦略思考にとらわれているし、
米軍の牽制もあって、その構成がいびつだと言わざるを得ない。
=日本キャップの蓋論にのあるように、米国の恐れは、先進科学技
術を持ち、経済力のある日本の離反である。その上、かって米国に
刃向かった輝かしい実績もある。
 う〜ん、ブッシュの論理でいけば、日本は、「大量破壊兵器を作
る能力」があり、使用したことがあり、過去に刃向かったとして、
危険国家とされるかもしれない。だからこそ、日本の外務省は、ひ
たすら恭順の姿勢を貫くのかも知れない。日本でも、2週間で核は
できると豪語する人がいたが、もしかしたら、2週間で、「大量破
壊兵器」を用意できるとした、英国情報局が指摘した対象は、イラ
クではなく日本だったかもしれない(^^;)

逆に、ありうる確立が高い問題は、今後米軍が、どれだけ戦争に踏
み切るか、それにどう巻き込まれるかである。
米国の軍事戦略に、下請けのように組み込まれることの方が、現実
の問題なのだ。このことに、上辺だけの、思考と選択は、認められ
ないのである。日本が、国際世界にコミットしようとするときは、
やはり、軍事に頼る以外のオプションを用意しておかねばならない
のである。

<軍>には、古来二つの側面がある。外敵に対してと、内側に対し
てである。(ちなみに、日本は元冦以来、明治期まで、外敵に対し
ての軍事という側面はほぼなかった。面白いことに米国も最近まで
、軍というのは、外国で活動するものだという意識がつよかった。
どちらも島国という感覚の為か。)
今でも、内部への押えという機能が大きい国は多いい。
しかし、外部への軍事行動については、歴史的な役割から変質して
いくだろう。国際社会の相互依存度が深まった「地球」では、単純
な侵略戦争は認められなくなってきた。「紛争」はこれからも絶え
ないだろうが、植民地獲得戦争などはなくなるだろう。

<軍事>というもの性格について、敗戦後日本では思考が止まって
しまった。多くは、左翼式論評に責任があるが、戦前の軍事行動に
ついてあまり意味を考えたくないという気分も働いたのだろう。
イラク出兵について、なぜ、軍隊でなければならないのかを、自己
完結性とか、自己防御能力があるとかいう表向きの説明でなく、考
えることは必要だろう。

国家間での近代戦争は、<軍>を前面に出した国力戦になった。
冷戦以降、圧倒的な国力の差が生じ、米国に、全世界の軍事力を合
わせたより巨大で強力な、軍事力が生じた。そして、それを楯にし
た戦略が生じた。そして、ご承知のとおり、第二次世界大戦後、利
益構造も生まれた。
(ネオコンは、圧倒的な戦力があるなら、それを米国・イスラエル
の益の為に行使するのをためらう必要はないという考えで貫かれて
いる。それが、彼等のGODへの盲信か?)
そして、それに対抗するために、非対称型闘争という概念が生まれた。
(これを、米国は、テロとの戦争と呼んでいる。テロ・ゲリラ側か
らみれば、圧倒的正規軍事力をもった相手に、効果的な打撃を与え
る方法は、これ意外、思い付かないだろう。だから、テロが根絶さ
れることはないだろう。怨みの再生産に手を貸しているようなもの
だ。相手が、絶望し、反撃する力を無くすまで叩こうというのか?
テロリストは、日常生活の中に、普通の生活をして潜めるというの
に。)

一国行動主義は、同時に究極まで、自国の利益だけを追求するとい
う姿勢でもある。また、それができる環境になったのだという気分
の奢りでもある。
そして、同時に国家と国家枠を超えた存在との関係も複雑になって
いる。(国際資本産業・金融・市場・情報・オフショアー・環境・
国際テロ…。)
これからは、どんどん、国家枠を超えた行動と認識が、必要となっ
てくる。その意味では、ボランテァや、NGO等の国際社会へ打っ
て出る素人が増えてきたことは喜ぶことなのだ。(彼等の行動が若
葉マークだとしても)彼等の見分や間違いを通じて、国内の人間も
また国際社会をしるだろう。
これからの日本の生き方を考えて行く、手掛かりを与えてくれるこ
とは、国内で、自国の優越性や利益だけをトクトクと説いているだ
けよりは、素晴らしいことなのだと思う。

また、今日、米国では、イスラエルシャロンとブッシュの会談があ
り、アメリカは、ほぼ全面的にイスラエルの政策を認めた。(ヨル
ダン川西岸地区への入植を認め、分離壁を支持するという。)
ここで、ユダヤ問題を論ずるつもりはないが、
イスラエル・パレスチナ問題を抜きにして、中東を考えることも馬
鹿げている。米国等では、反ユダヤは、強力なタブー(しかも、実
行力のある)なので、この話がからみだすと論理が見えなくなる。
あるいは歪む。イラクの行動を敷延すれば、イスラエルにそういう
口実を与えるだろう。しかも、選挙をにらみ、国内ユダヤ人の反発
を買いたくないとすれば、イスラエルに不利益を与えることができ
ず、仲介力を失ったといえる。ある意味では、ブッシュもイスラエ
ル=ネオコンに嵌められたとも見える。(ブッシュが冴えない顔を
していたのは、本当はこのためなのかもしれない。誰が牛耳ってい
るか解かったというところだ。)

 しかし、この決定は、混乱に終止符を打たすことはできないだろ
う。今の時代、「力」での解決に、完全な決定力はないのである。

戦後、直接的な軍事行動なしに(西側陣営の一員の堅持のおかげだ
が=これ自体ある意味での軍事オプションなのだが)日本は、今の
繁栄と、世界の中の経済的位置を得られた。
それは、高い能力(生産・技術)と、比較的低位の賃金で支えられ
ていた。高い能力は、戦前すでに列強並みであったことを考えれば
、戦後がむしゃらに働いた人々の貢献である。そして、賃金は、比
較的低位とはもはやいえない。

冷戦後の、決定性は、国際競争力(金融資本・情報も含めて)に移
った。これは、人間のあらゆる分野での、処理能力の戦いでもある。
もし、ユダヤ人のすごさを認めるならば、彼等の教育熱こそを学ぶ
べきである。人が持てる、最大の資産は、人間の「知」であると見
抜いたのだから。
小泉が、「百俵の米」を持ち出したとき、期待をした。
しかし、どうか、教育関連の予算に、とても力を入れているとは思
えない。成長期の人間こそ、いろんなことを学べるし、力がつく。
外交による世界とのコンタクトの基礎もできる。資源のない、しか
し、恵まれた自然にいる我々、日本人は、人材立国をめざすべきな
のだ。

だが、同時に彼等が、作り出したのは、高度摩擦社会でもあった。
国土のせいか、摩擦を極力嫌う風が日本にはある。
ある意味では、対極にあるのだ。今の西洋のパラダイムを作り出し
たのが、ユダヤ的思考ならば、新しい、新世紀を生き抜く知恵と東
洋のパラダイムは、日本にある。
日本には、異なる文化・文明を融和させ、新しい形にする力がある。

そして、決して「力」や「競争」だけを本質としていない、日本と
いう柔らかな社会があることは、世界に希望を与えるだろう。

                       まとり
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Re:政府関係者は読んだ方がいいですね     YS  

TBSに対してパウエル発言をもっと詳しく紹介すべきだとお話ししま
した。

記事内容が更新されています。
映像の方もご覧ください。

米国務長官「3人を誇りに思うべき」
http://news.tbs.co.jp/20040416/headline/tbs_headline944100.html
 アメリカのパウエル国務長官はJNNの単独インタビューに応じ
、人質となった3人について、「イラクの人々のために、危険を冒
して、現地入りする市民がいることを日本は誇りに思うべきだ」と
語りました。

 JNNとの単独会見に応じたパウエル国務長官は3人が解放され
たニュースを聞いて、「とても喜んでいます。日本人人質のことを
心配していたので、無事解放され、とてもうれしい」と語りました。
 
 また、パウエル長官は日本人人質とは反対にイタリア人民間人1
人が殺害されたことに弔意を表すとともに、日本、イタリアの両首
相が誘拐グループの部隊撤退要求に応じなかったことを高く評価し
ました。
 
 「大切なことは小泉総理も、イタリアのベルルスコーニ首相も『
テロに屈してはならない』と言っているということです。テロリス
トの言いなりになってはいけない。人質の状況は気の毒に思います
。家族が人質になるとは誰も思っていません。私たちは人質の救出
に全力を注ぎますが、犯人に屈してはいけません。『何でも言うこ
とを聞く』などと言ってはいけません。彼らは新たな要求をしてく
るだけです。文明世界はこうした動きに立ち向かわなければならな
いのです」(パウエル国務長官)
 
 さらに日本の一部で、人質になった民間人に対して、「軽率だ、
自己責任をわきまえろ」などという批判が出ていることに対して、
「全ての人は危険地域に入るリスクを理解しなければなりません。
しかし、危険地域に入るリスクを誰も引き受けなくなれば、世界は
前に進まなくなってしまう。彼らは自ら危険を引き受けているので
す。ですから、私は日本の国民が進んで、良い目的のために身を呈
したことをうれしく思います。日本人は自ら行動した国民がいるこ
とを誇りに思うべきです。また、イラクに自衛隊を派遣したことも
誇りに思うべきです。彼らは自ら危険を引き受けているのです。
たとえ彼らが危険を冒したために人質になっても、それを責めてよ
いわけではありません。私たちには安全回復のため、全力を尽くし
、それに深い配慮を払う義務があるのです。彼らは私たちの友人で
あり、隣人であり、仲間なのです。」と述べています。
 
 パウエル国務長官のこの発言は自己責任論を強調する日本政府の
見方とは著しい対照ぶりをみせています。アメリカ政府は有志連合
の結束に影響が出ることを警戒していますが、アメリカ人、民間人
をターゲットにした誘拐事件が今後も頻発すれば、世論にも大きな
影響が出るものとみられ、イラク情勢は予断を許さない状況が続き
そうです。(16日 16:26)
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Colin L. Powell On Release of Japanese Hostages
Friday, 16 April 2004, 1:40 pm
Press Release: US State Department
http://www.scoop.co.nz/mason/stories/WO0404/S00167.htm 

Interview on Tokyo Broadcasting System International with 
Shigenori Kanehira

Secretary Colin L. Powell Washington, DC April 15, 2004

MR. KANEHIRA: Thank you so much, Secretary. We just received 
the good news from Baghdad that three Japanese civilian 
hostages have been released in Baghdad.

SECRETARY POWELL: Yes.

MR. KANEHIRA: What is your reaction?

SECRETARY POWELL: I'm very pleased. I was very worried about 
the Japanese hostages and I'm so pleased that they have been 
released and they are safe.

MR. KANEHIRA: However, the group that took the four Italian 
hostages, they are taking as four Italian hostages. I'm sorry. 
However, that group that took four Italian captives claimed 
that it killed one of the hostages because Italian Prime Minister 
Berlusconi rejected its demands that he withdraw Italian troops.

It seems to me that both Prime Minister Koizumi and Berlusconi 
reacted in the same way. What do you think of the different 
outcome -- the reason for different outcome?

SECRETARY POWELL: Well, I don't know. We don't know who these 
criminals are who are holding hostages, and we regret that 
one of the four Italian hostages was killed.

The important point here is that both Prime Minister Koizumi 
and Prime Minister Berlusconi realize you can't give in to 
terror, you can't allow yourself to be put at the mercy of 
terrorists.

We regret any hostage situation. Nobody wants to imagine what 
it would be like for a member of their family to be taken 
hostage, and we will do everything we can to rescue these people.

But you must not give in to the hostage-taker. You must not 
say, "Oh, it's okay, we will now do what you want." Because 
they will just place new demands on you.

The civilized world must stand against this kind of activity, 
and I am pleased that Prime Minister Koizumi, Prime Minister 
Berlusconi, President Bush, President Blair and other leaders 
have the courage to stand up against this kind of threat from 
terrorists.

MR. KANEHIRA: In the history of the modern nation, it is said 
every government has an obligation to protect their own citizens. 
Some people in Japan are saying that those who are kidnapped are 
willing to take risk and they were expected to assume the 
responsibility for their own act. What is your comment?

SECRETARY POWELL: Well, everybody should understand the risk 
they are taking by going into dangerous areas. But if nobody 
was willing to take a risk, then we would never move forward. 
We would never move our world forward.

And so I'm pleased that these Japanese citizens were willing to 
put themselves at risk for a greater good, for a better purpose. 
And the Japanese people should be very proud that they have citizens 
like this willing to do that, and very proud of the soldiers that 
you are sending to Iraq that they are willing to take that risk.

But even when, because of that risk, they get captured, it doesn't 
mean we can say, "Well, you took the risk. It's your fault." No, 
we still have an obligation to do everything we can to recover 
them safely and we have an obligation to be deeply concerned 
about them. They are our friends. They are our neighbors. 
They are our fellow citizens.

MR. KANEHIRA: According to the latest information, Usama bin 
Laden sent an audiotape with the intention to divide the 
coalition of European countries with current security situation 
increasingly unstable. What are the implications for the United States?

SECRETARY POWELL: Well, he is exactly what we have told the 
world he is -- a terrorist -- and we have to reject any 
demands that come from him. You can't negotiate with Usama 
bin Laden. He is a terrorist. He is a murderer. And he must be seen 
as that and he must be brought to justice.

And I hope that, because of this tape today, the world will 
once again see him for what he is and come together even more 
strongly than we have in the past in this common fight against 
terrorism.

MR. KANEHIRA: The last question. I read through your biography, 
My American Journey. It's very impressed. And your government 
scoffed at the comparison between Iraq and Vietnam that have 
been made. However, increasingly, the American media is making 
a comparison and the American public are more and more seeing 
the similarities.

And even if it is a false comparison, as the Administration 
argues, what is the danger of this perception perpetuating in 
reality if a complete exit strategy is not soon discovered?

SECRETARY POWELL: We do have a strategy. And what makes Iraq 
different from Vietnam or any other conflict is that it's Iraq, 
not Vietnam; it's Iraq, not Lebanon. It's Iraq.

And we have a clear strategy of what we're trying to achieve 
in Iraq. The first goal we had was to remove a regime, an evil 
regime, a dictator. He's gone. We did that. We accomplished it. 
So there's no confusion about our mission there, and we accomplished 
that mission.

The next mission was to build a democracy, to put in place a 
functioning democracy in Iraq that its people could be proud 
of, and a country that would live in peace with its neighbors. 
We are working on that objective now. And we have put in a great 
deal of money. We have put in a large number of soldiers. We have 
brought in the UN. We have brought in many nations to help us.

And so we are going to achieve that goal, too. We have not 
lost sight of our goal. We know what our objective is and we 
are applying the resources to that objective. And we will be 
successful.

MR. KANEHIRA: Thank you so much.

2004/409
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「日本にも新世代育つ」 仏紙が3邦人の行動を弁護 (ASAHI)
 
 17日付の仏紙ルモンドは評論欄の1ページを割き、イラクで3
人の日本人が人質になった事件に関するフィリップ・ポンス東京支
局長の論評を掲載した。「事件は、外国まで人助けに行こうという
世代が日本に育っていることを世界に示した」として、「無謀で無
責任」と批判されている元人質を弁護している。 

 「日本、人道主義の勢い」と題した長文記事は「軽率で無邪気す
ぎるかもしれないが、ネクタイ・スーツ姿と夜遊びギャルの間に、
激変する社会に積極的にかかわろうとする者がいることだけは分か
った。彼らは自分なりに世界を変えたいと考えている」と、元人質
の行動に理解を示す。 

 また「親の世代のように企業社会に服従することを拒み、新たな
感受性を見つけた若者たち」を束ねる「10万の非政府組織(NG
O)」の活動にも注目。「阪神大震災以降、人道・奉仕活動に身を
投じる子供たちが増えている。日本人の人質たちは一つの象徴だ」
と結論づけている。 (04/17 11:09) 
==============================
件名:コメント  

「中年2名の男女は充分 危険承知で売名行為になるのも計算の中に
入ってるでしょうし 自己責任で覚悟してる筈なのだから 命乞い
に親が東京のマスコミのフラッシュの中に出て来て謝罪のためでは
無くて 命乞い>とは 中年子供の意志とは違うので無いのでしょ
うか?」

この部分、「売名行為になるのも計算・・・」、人質になって初め
て彼らは有名になったが、そのほかにもイラクで活躍している方々
が何十人もいて、そういう方々のことを私は知りませんし、普通の
方はほとんど知らないでしょう。
従って、売名行為云々は言いすぎと感じます。

また、親が東京に出てきて命乞い云々も、確かに彼らの意志とは違
うでしょうが、親は親で、(親族は親族で)やはり、肉親が他国で
人質になっているのに何もしない、というわけには行かない、とい
うのが自然な人としての行為でしょう。

日本政府は政府として、自己責任でしょうといって何もやらなけれ
ば、それはそれで国民から何を言われるか知れないという思惑もあ
って、懸命に救出に努力しているポーズくらいはせめて示さねばな
らないとという判断があるはずです。

私ならば、政府に自衛隊撤退を願って、それはできない、と言われ
た後は、ではもう政府には頼まない、と言うでしょうし、いったほ
うがこの親御さんたちもよかったと感じています。

どっちみち人質に死んでもらって困るのは小泉政権も同様で、なん
とか救出しなければならないと思ってやっているはずです。

親は親でNGO とかその他の民間の人間や組織に訴えて、そのルート
で相手と接触を試みるような道はあるわけで、実際そういう努力を
しているようですから、政府、政府とお願いする必要もないと感じ
ます。

現地の状況しだいでは長期にわたるかもしれないから、それを覚悟
しながら事にあたるべきで、そういう認識が必要だと思う。
Kunio Iwaoji
==============================
件名:日本政府はあてにならない  

イラクでの人質事件は、3人解放の報に喜ぶも、新たに2人拘束か
?との知らせでまだ一段落せず。

政府とすれば、1)国益になるとして決断した自衛隊派遣の継続、
と、2)日本人の安全の確保、のどちらかを迫られ、苦難の状況だ
。この2つはどちらか一方を取ればいいというものではない。1)
を優先し、2)は捨ててもしょうがないでは、アメリカから感謝さ
れても、内政は上手くいかない。2)を優先して、1)はしょうが
ないから撤退、となっても、外交的失敗で困る事になる。

政府の「自衛隊撤退はない」との姿勢は、政治・外交のセオリーか
ら言えば定石といえるだろう。いくら人質を取られても、犯人の要
求に簡単に応えていては、国策は成り立たない。しかし、セオリー
というのは、前提となる条件が満たされてこそ、有効になる。

「テロリストの要求は蹴る」という姿勢には、「交渉せずに実力行
使」ができる能力が必要だ。それが前提条件で、それがなければ、
要求を蹴ったら、蹴りっぱなしになってしまう。

今回、アメリカ人もイギリス人も拉致されているようだが、この2
カ国であれば「交渉せずに実力行使」をそれこそ全力で行なうだろ
う。実力行使の能力、つまり軍事・諜報・特種作戦の能力を、有し
ているからだ。

日本にはそれらの能力はない。いわゆる、「普通の国」ではない、
のだ。従って、「普通の国」のセオリーも又使えない。政府はあち
こちの関係機関に協力を要請している、などと報じられているが、
いったいどれだけの効果をあげているのか。実力行使もできなけれ
ば、裏工作で解決を模索できるような能力もまた日本政府にはない
だろう。結果として、ただただ情報収集をするに終始しているので
はないだろうか。

撤退は確かにとれる策ではない。「テロに弱い国」などというレッ
テルは、北朝鮮問題などでも不利に作用する可能性がある。しかし
、今の日本の実力・実情を考えると、例えポーズでも、撤退をオプ
ションとして並べておくのが現実主義というものだ。自国民を救出
する実力がない政府が、駆け引きのオプションをなくしてはどうに
もならない。今回、政府はまったく蚊屋の外という印象を受ける。
実際、事件にどれだけ絡む事ができているのか。政府の対応の実情
はどうなのか。マスコミも、付け焼き刃で不確定なイラク情勢を報
じるより、もっと政府の対応の分析をしてもらいたい。
holeeno@hotmail.com 
==============================
  国際戦略コラムに「イラク人質問題」を問う

まったく驚いている世界に対して恥ずかしいと思わないのか日本の
小泉総理なるものは最低だ。イラク人質問題で自分の口からどうし
て国民に説明出来ないのか。過日マスコミに出た政府よりの評論家
達は今回の問題は自己責任で国はなんら責任は無いとのコメントと
受け取ったなるほど自己責任かもだが?

でも大企業の不測の事故のため、国民の損害と保障を企業が出来な
い時、国が変わって国費で出費し企業を保護した前例はいくつも有
る過去に「水俣」の事故最近の銀行の政府保証等数えればいくつも
有る。これらは当時うやむやながら大企業は過去に国に対して政策
に合致し又多大の「税金」の納入にあるその意味において国が補助
するのが当然との解釈がなされていたと思う。

それはそれで良いとして、今回のイラク人質事件で国が国民に成す
べき誠意が間違っている先の大企業の補助は税金と国に寄与したも
の。だが現在の税制では生まれる前の「子供」から墓場に入っても
消費税が掛かっている。つまり政府は国民すべて生から死に至る全
ての国民に税金を満遍なく徴収している。勿論世業にある全ての人
は消費税のほかに何の収入にも納税の義務をかしている又納税して
いるのが現状だ。

つまり今回のイラク人質事件の政府の取っている行動と其の家族に
対する行いはしいて言えば全ての国民に当てはまる事だ絶対許せない、

いくら「プッシュ」との約束があっても日本は独立国家のはず日本
国らしく世界の国々に恥ずかしいと思は無いのか情けない

北朝鮮問題もいくら北朝鮮が良い条件を出して来ても「ブッシュ」
のてまえ米国抜きで日本独自の解決は出来まい政府寄りの評論家は
「日米の安全保障条約」を立てに日本は米国の言いなりになった方
が日本の為国家百年の計である様な言動を堂々としている。今回の
イラク問題の家族の人々はお気の毒だが日本に生まれたのが不幸せ
と諦める事と思うしか有りません、  

突拍子もない言い方かたでも分って貰える人はおられると信じます。

   2004.04.12.pm9.30   ks_kiyo4


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