1595.読者の声



■鬩ぎ合うイラク情勢と世界で頻発するテロへの対峙

◆この1年◆
イラク戦争から1年が経った。
イラクの治安は安定せず、3月11日に起こったスペイン・マドリードの列車同時
爆破テロを始め、世界中でイスラム過激派の仕業と見られるテロが頻発している。

やはりアメリカが単独行動で戦争を始めたツケは大きかったようだ。
アメリカが開戦理由としていたイラクの大量破壊兵器は現時点で発見されておらず、
今後の発見の可能性はゼロではないが、いずれにせよIAEAが当初から主張して
いた通り周辺諸国等に差し迫った脅威を与えるものではなかった事は明らかとなっ
た。
これが、テロリストに卑劣なテロの口実を与える最大の要因となっている。

イラク戦争が独裁者フセインの排除をもたらした事自体は、イラク国民の多くが評
価しており、民主化という歴史の大きな流れに沿う事として概ね国際世論も肯定的
である。

◆油まみれの戦争◆
だが、それを踏まえつつも、ブッシュ政権の元高官の内部告発も手伝い、イラク戦
争が油まみれ、嘘まみれの戦争であったとの認識がイラク戦争の協力国およびアメ
リカ国民の中にも急速に広がりつつある。

ブッシュ政権の強引なイラク戦争開戦は、日本の歴史に照らして見れば徳川家康に
よる大阪夏の陣・冬の陣を思い出させる。
家康は、慶長19年(1614)、梵鐘の銘文「国家安康・君臣豊楽」に「この文
に呪詛の言葉あり」と言い掛かりを付け、その後大阪夏の陣・冬の陣を引き起こし
豊臣を滅亡させた。

イラク戦争は油まみれ、嘘まみれの戦争だったが、このように東西の歴史を振り返
れば似たような事例はいくらでもある。
だが、家康は、曲がりなりにもその後3百年の平安と繁栄の世を築いた。

何が正義かは、歴史的なイベントに措いては、切っ掛けや動機に関わらず、そのも
たらすトータルな結果次第で後付けで決まる人智を超えた性質を持つ。
19世紀の哲学者ヘーゲルは、これに一定の方向性を見出し、世界史は登場人物達
を本人の動機に関わらず操り人形のように使い世界の自由の実現化に向けて進展し
て行くものと捉え、それを「理性の狡知」と呼んだ。

◆鬩ぎ合う「大義」◆
今、イラクではテロの標的が占領軍等から、狙い易いイラク国民自身に移りつつあ
る。
テロは、占領に対するレジスタンスの側面という「大義」を失い、単なる無差別殺
戮に変じつつある。
アメリカの「大義」とテロリストの「大義」が鬩ぎ合う。

アメリカは、イラクの治安維持の難しさとスペイン等のテロの影響で、6月のイラ
クへの主権移譲に国連に大きく協力を求めるようになり、従来の単独行動主義、傀
儡政権の樹立の野心を捨てつつあるようにも見える。

だが、国際協調といっても、たとえ指揮権を他国籍軍に移譲した場合でも引き続き
米英軍が治安維持の主体となる他無く、一旦「汚れた手」でイラクを安定させられ
るかには大きな懸念が残る。

また、大量破壊兵器の「保有疑惑国」に対する先制攻撃を、米欧の有識者との共同
作業の中でルール化し条件付ける指針づくりをすべくキッシンジャー元国務長官や
サマーズ元財務長官が活動しているが、その尽力を多とするも、そもそもそんな手
品みたいな指針が成り立つのか、成り立つとしてブッシュ政権が飲むのか不透明で
ある。

アメリカのかなり踏み込んだ譲歩により、何とか無事にイラクに主権が移譲され、
その後スペインのアスナール首相に続き「汚れた手」のブレア、小泉、ブッシュ各
政権が倒れ、イラク戦争に1つのケジメが着くなら少しは話しが分かり易くなるの
だが。

◆変動の時代◆
それはともかく、アメリカが「改心」して国際協調、国連の枠内に復帰し、パレス
チナ問題もアメリカのイスラエルへの働きかけにより解決に向かい中東全体が緩や
かに民主化されるとすれば、イラク戦争の犠牲者も全くの無駄死にとはならないだ
ろう。

しかし、歴史の意図は、ヘーゲルの言う絶対精神は、そんな甘いハッピーエンドは
論外としても、現世界秩序の全面的な解体と組み替え、尋常ではない大規模なガラ
ガラポンを望んでいるのかもしれない。

だが、神ならぬ生身の我々人類は、たとえ歴史の進歩に大きな変動が必要としても、
その中で流れる血が最小になるような現実的なシナリオを描き実際に進ませるべく、
今後あらゆる人為的努力を欠いてはならないだろう。
佐藤鴻全 @佐藤総研
http://www.asahi-net.or.jp/~EW7K-STU/
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1578.エネルギー問題のジレンマ
Date: Sun, 28 Mar 2004

 以下の記事中にとんでもない間違いがあります。


> 「非線形電磁気学と波動科学:倉田」

>「水は380℃において同じような分解の過程を経て、小さなエネル
>ギーで水素と酸素に分解されます。さらに、統一場理論とそれを物
>理的に操作できるB3磁場の科学と技術を手に入れているわけです
>から、現在の科学技術では不可能と言われることが可能となります
>。」

 この記事が正しいとするなら「永久機関」が出来てしまいます。
 「永久機関」はなぜ出来ないのか、それは「熱力学」の法則に
反しているからです。
 我々シロウトは「永久機関」の話が出てきたら、それはインチキ
であると結論ずけてとりあわない方がよい。
 この種の理論は数式で記述してあるはずですから、専門家に調べ
てもらえば間違いであることは証明できます。
 但し「永久機関」をバカバカしいと考えない専門家がいればの話で
すが。
               From Totoo
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件名:誘拐も自己責任欠如です。韓国人を見習いなさい! 

今回の記事は満点に近くで纏めていて良いでしょう。
御苦労様。
今回のあのイラク人質事件の 3家族の親の態度と涙は腹が立ちま
した。
 
私がテレビを視ている限り、3家族から子供たちの身勝手な行動に
より大騒ぎになり、新聞、テレビと臨時報道して夜中まで日本国民
や関係機関を眠らさない位心配をさせてるのに・・
『日本政府にご迷惑をかけて申し訳ありません』と言う言葉が一人
としてありません。

おまけに「皆様のお力で無事に帰れるようにして欲しい!」としっ
かり涙で演技し過剰で出てくる。
子供が出かける前に外国の危険地域に行くのだから水杯を交わして
別れは終わってるのでは無いのでしょうか?
この中の子供は18歳が一人で 34、32歳の中年の大人でしょ
うし 揃いも揃った左翼のプロでしょうしホームページも立ち上げ
てるし寄付も募金も集めて記事を書いてるし充分売名行為を狙って
出国してる筈。
 
唯一人の18歳の少年をイラクに行かせた親の責任を、メディアは
一言でも言うべきでは無いでしょうか!

中年2名の男女は充分 危険承知で売名行為になるのも計算の中に入
ってるでしょうし 自己責任で覚悟してる筈なのだから 命乞いに
親が東京のマスコミのフラッシュの中に出て来て謝罪のためでは無く
て 命乞い>とは 中年子供の意志とは違うので無いのでしょうか?
 
政府に対する姿勢の批判ばかりで、3人の行動に対する批判が無い
のは、マスコミも新聞も絶対におかしい!!

北朝鮮拉致被害者のご家族は、どんな思いでこの報道を見ているの
でしょうか?
あの拉致された人々は危険な外国へ好んで出かけて拉致誘拐された
のでは無いのです。日本国内で 何も知らないのし無辜の人々が不
当に誘拐されて連れて行かれたのですから、ご家族がマスコミの前
に出て まだ帰国も出来ない北朝鮮に居る子供達の無事な帰還をお
願いしてるし請願運動してるし 日本国民も応援してルンです。
 
北朝鮮にボランティアやスクープ記事を書き売名やお金になる職業
で自分から出かけて行ったのではない。同じ立場とは違います。
多分この3家族3人は、拉致事件解決には全く興味が無かった人達
ではないかと推察しますが、恥さらしな行為だと 誘拐監禁された
中年子供達が釈放されたら 親を怒りつける気概も無いでしょうねー。
 
一旦 成人してる大の大人の男でフリーにしろジャーナリストなら
 覚悟して出かけてる筈だし、その親も家族もそれなりに 見っと
も無い命乞いなど想像出来ないわぁ!
駐留っしてる自衛隊員のご家族の中で もしこれが 自衛隊員が捕
虜になり監禁されていても任務を放棄して 自衛隊隊員を退去させ
て可愛い我が子の中年の志願自衛隊員おじちゃんを助けてと命乞い
のパフーマンスはしないと思います。
皆 恥は知っています。
 
アメリカの駐留兵士や その他外国の駐留兵士の方々と その方々
の故郷の家族の気持も考えてるでしょうか?
いかに 国のためとは言え 命をかけて出かてるし 命を無くされ
た方々も大勢います。
誰も兵士の方々は好きでイラクへ派遣されてるわけではないし
1兵士の下手な記事などマスコミでも取り上げてくれませんし 死
んでも小さい記事1行でしょう。
 
売名行為も 裸写真や下ネタ告白くらいでは今日日 何処も買い上
げてくれないから  命がけでイラクへ出かけた訳でしょうが・・
・其処を考えて無い親は居ないでしょう。
止めても降り切って中年おじちゃんやおばちゃんや やんちゃな坊
やも出かけてるんです。
真剣に命がけで仕事してる職業の軍人さん達の立場を 理解してる
のでしょうか?
 
さすが、韓国人はしたたか。
誘拐された7人の解放では自分たちがいかにイラクのために
尽力しているか、口すっぱく説明し、有り金300万円を犯人に渡
して解放されたって。自己責任で 自分の命は自分達で守ってるも
のねー。
医者だと言って イラクの人の役に立ちたいからと話して 肩をも
んだりして気分をほぐして 話し合いを進めて無事に バクダット
へえ到着していた。

ということは、単なる追いはぎか、盗賊の群れが犯人かもね。
大した敵では無いかも判らないけど・・・
 
念のために彼らのホームページを書いておきます。
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=1023  今井君 
 
郡山総一郎:週刊朝日のプレスカード所持者
今井紀明:NGO「NO!小型核兵器(DU)サッポロ・プロジェクト」
の代表とわかる。
http://www.nodu-hiroshima.org/siryou9.htm

高遠菜穂子も↓のようなメッセージを書く人だ。
http://www.9love.org/9jyou/fromira9.html
 
彼女は募金や寄付も集めてるし本も書いて出版しています。
 
3名とも商売でイラクへ出かけてて純粋 ボランティアでは無い左翼
系の人々です。覚悟で遠いイラクへ純粋に 役立ちたいと志願して
出かけてるのですから、しっかりと 彼ら拘束側の人達と交流して
 良い記事を書いて貰えるように祈りましょうか・・・
 
しかし この国は責任感覚が足りない。情け無い。
こう言う馬鹿国民のために 日夜外国で任務に着き 母国では家族
は夕べのささやかな祈りを捧げてるのに・・
自分勝手な 無責任な中年子供とその老人家族には 腹が立つ。
毎度 毒舌ですが 書き直す気はしない。
 
バイバイ ようちゃん


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