1572.読者の声



不文憲法はダメ
                kazu

日本人として私は普通程度の読解力はあると思うのですが、
何度読んでも久保さんの「不文?憲法の主張」はなんだか意味
がわかりませんね。
「現行の憲法に問題があるので、成文憲法をやめて
不文?憲法にする?」というのは学者の主張として
いかがですかね?

現行の憲法に問題があれば、それを改善すればいいし、
それを成文を廃止して、不文?がいいというのは
論理が飛躍しています。不文?憲法が成文憲法より日本にあっ
ているかどうかという日本の文化や歴史的な事実に基づいた検
証が抜けていますよ。

私が前回例としてあげた戦前の憲法上の問題として、
統帥権や最近のイラク派兵などを当てはめてみて
シュミレーションしてみても、
成文憲法がなかったほうが、成文憲法があるより日本にとって
よりよい事態になるかどうか、検討してみれば、不文?憲法が
日本にあっていないことはすぐわかることです。
よく言われる現憲法上の私学助成についても、成文がなかった
らどうなることでしょうかね。なし崩しが拡大するだけだとお
もいますよ。成文がなければ解釈範囲の問題どころか、解釈範
囲が無限大になって憲法を完全に無視してしまうことになりか
ねないのではないでしょうか。

久保さんの主張に同意される方が一人しかいないことがすでに
ご高説の評価を物語っているのでしょう。仮説をいろいろな現
実のデータなり現象に当てはめて、シュミレーションを繰り返
して現状よりよくなるかを検証しなければ、それこそ学説どこ
ろか、単なる個人の観念論ですよ。社会現象についてもシュミ
レーションをすることは、アメリカの学者はよくおこなってい
ることですね。いいことを取り入れることに躊躇は必要ありま
せん。憲法をアメリカ化する必要はありませんが、日本の学者
のアメリカ化が必要ではないでしょうか?
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質問:
 ちょっとした事をききたいんですけど、もし仮に日本が石油にか
わるエネルギーを輸入に頼ることなしに入手することができるよう
になった場合。世界はどういう風に動くと思いますか?
taku_merumaga_net
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(Fのコメント)
まず、日本が石油資源の輸入なしにエネルギーを手に入れることが
できるとはどういうことかを検討しよう。

日本近海で石油資源が発見されて、かつその開発に成功した場合か
、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電で発電できて、かつ燃料
電池で自動車のエンジンが置き換わった時であろう。

日本は太陽光発電では一番の実績を持っているが、一番現実的なの
は、木質バイオマス発電で、木くずをパレットにして燃やして発電
する方法であろう。

このようなことで、日本がエネルギーを輸入する必要がなくなると
中東紛争の意味が変わる。石油という資源の役割がなくなるので、
アフリカと同様に中東を扱えばいいのです。イスラム教をアフリカ
の宗教と同じように問題視する必要がなくなり、かつ中東諸国には
石油代金の収入がなくなり、イスラム過激派に資金を提供できなく
なるために、テロも収まることになる。

しかし、日本が必要なくても、石油を必要とする国家はあると思う
ので、そう簡単に世界が変わることは無いと思うが、その重要性が
相当なくなる。
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F さん へ

暫くご無沙汰致しました。
今人材教育に力を入れて取り組んで居ります。若い人達の交流で必
ず聞かれるのは近隣諸国に対して日本は謝罪をしなければならない
と言う言葉です。

日教組の教育が行き渡っている感が有ります。私はこの若者達に渡
辺昇一氏の「昭和史」を読むようにと20冊程進呈しました。
此れから読んだ感想を聞こうと思ってます。最近東京裁判の事で色
々勉強しました。

それで疑問に思った事は敗戦で出鱈目な裁判によりA級戦犯とかB
級、C級戦犯とか勝手な罪名で等級をつけられ絞首刑等死刑判決を
受け処刑された人達を日本国民は罪人扱いをして、政治的にも謝罪
外交ばかりで偽証した中国は偽証罪にも問われず悪いのは全て日本
だと言う裁判を政治家の野党や与党の議員に質問をしてもなしのつ
ぶてで何の回答も得られず憤慨して居ります。

中国の江沢民の政治戦略で靖国参拝を政治に利用して中国の民衆の
反日感情を煽り日本に威丈高な態度は許しがたい。日本に対する侮
辱外交を何時まで許しておくのか日本の政治家の情けなさばかりが
目につきます。

戦争による侵略や植民地等は世界各国でやっている世界中でA級、
B級、戦犯となる出来事がいまだに起きている。東京裁判史観で日
教組は教育を行い野党も又しかりである。中国がえらそうに靖国参
拝を批判する厚顔さは目に余るものがある。

「日本帝国の申し子」著者カーター・J・エッカート氏
の本は韓国の経済発展の基礎に日本の植民地時代があった事の重要
文献として記載されています。
今どれほど日本の人材が必要か切実に感じます。
鈴木 麗加
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(Fのコメント)
中国と日本の関係を良好にするには、どうすればいいのか途方に暮
れる思いですね。靖国神社への参拝の解釈に日本と中国の慣習、文
化の違いが横たわっているために、相互に不信感を持つ事態になっ
ている。そして、この解決は難しい。
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なぜ争いは絶えないのか。アメリカのスーパーパワーを以ってして
も、平和は訪れない。自由と民主主義の正義が世界に通じない。

いや、むしろ、怨み、つらみは、増加の一途をたどっている。みな
さーん。どうしたらよいのでしょうか。いつも皆様のご高説に日本
人の常識を見て安心しています。しかし、現、日本の姿は暗澹たる
ものを感じています。それは「愚かなリ人間の性」=「限りある 
命を持ち 限りない 欲を求める 人ぞ 悲しき」という電力の鬼
(松永安左エ門)の言葉に接して答えが出たような気がしています。

これをみんなが認めた上で話をしないと何一つ解決できないでしょ
う。ということで・・・話は飛んで・・・一の宮巡拝会に賛同目下
、100万人が一の宮にお参りすれば日本人は変わる・・・とうい
う話に納得して、わが古里で壱岐国ルネッサンスを起こしました。
ご笑覧、下さい。この場のご意見に納得一の宮巡拝会会員のために
リンクをはらせて頂きました。ますますのご発展を期待しておりま
す。よろしくお願いいたします。
http://members.jcom.home.ne.jp/ochozt-t/
Iron1
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(Fのコメント)
その通りですね。人間も1つの自然の一部という観念を持つ必要が
あると思いますね。
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このフォーラムで活躍されている、F氏ないしは山岡健蔵氏に私ども
の研究所で主催する勉強会で講演していただきたいと考えておりま
す。テーマは戦略論関連ということで自由に設定していただいて結
構です。場所は都内です。
ただし謝礼はほんのわずかしかお渡しできませんが・・・
担当:事務局長 岩大路邦夫(イワオオジクニオ)です。
よろしくお願い致します。

日本国家戦略研究所
http://www11.plala.or.jp/jins/index.html
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(Fのコメント)
講演の依頼、おりがとうございます。身に余る光栄です。しかし、
講演ができません。まことにすいません。講演が出来るほど有名で
はなし、当分このコラムだけで評論しようと思います。

もう1つ、実名を出せない事情もあります。
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国際戦略コラム 様            2004/3/16
              神内 昌 jnx@fact-mail.com

 国際戦略コラム様のメールマガジンを、毎日待ち遠しく読ませて
頂いております。

 3月10日(No.1560)、3月12日(No.1562)、3月13日(No.1563)
分のメールマガジンが、受信出来ませんでしたので、3月14日の昼
にmagmagさんでホーム頁で調べました所、最終発行日が3月11日と
なっておりました。つまり、上記3本のメールマガジンが「未送信
」ではないかと思われます。

 3月15日の深夜に受信しました所、3月14日(No.1564)及び3月15
日(No.1565)の分が、無事受信出来ました。

 No.1560 No.1562 No.1563 の3本をも是非拝読致したく、再
度の送信をお願い申し上げます。
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(Tより)
すいません。今、仕事が忙しく、コラムの更新を中心にしてメルマ
ガを後回しにしている影響が出ているようです。気をつけます。
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件名:日本の特徴生かした貢献を  

統一と分裂混在の国際情勢 遠い「世界は1つ」
 アジアは、一つ。これは、一世紀前の「東洋の理想」における岡
倉天心の言葉である。二十一世紀の今日、世界は一つ――との世界
の理想とは程遠いのが現実である。

米軍によるイラクへの先制攻撃により世界の世論は分裂し、大西洋
を挟み、フランス、ドイツ、ロシアのイラク戦への「平和の枢軸」
とアメリカは亀裂を深めた。イスラエルとパレスチナの間には、イ
スラエルが一方的に分裂の壁を作り、中東に並ぶ世界の火薬庫であ
る朝鮮半島においては、北朝鮮が核開発をちらつかせ瀬戸際外交を
進めることにより朝鮮半島の分断が続いている。

 このように世界中が分裂しているように観察されるが、アメリカ
の価値観による統合を目指したグローバリゼーションの波は、地球
を席巻する勢いである。グローバリゼーションというアメリカの価
値観による統一の現象と分裂が同時に発生するという奇妙な現象が
二十一世紀初頭の世相であろう。

 これらの国際情勢の現象に対処するには、よほど柔軟な思考が求
められる。東西思想の価値観に目を向けた場合、西洋思想では、一
神教的、理論的、市場経済に見られる競争原理であり、一方、東洋
思想では、多神教的、感性的、陰と陽の両方の価値観を認めるとい
う調和という特徴が見られる。柔軟性に関し、東洋思想は西洋思想
を凌駕(りょうが)するようである。

 いかんせん、経済、外交、安全保障のどれをとっても西洋思想が
牛耳っている。キリスト教が世界を動かしているといっても過言で
はない。宗教を大局的に展望すればあらかた四つのパターンで説明
できる。

 第一は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の一神教のパターン
、これらの一神教同士の兄弟喧嘩(げんか)がイラク戦を泥沼化さ
せているようである。第二は、インドに見られるように幾つもの宗
教が混沌としているパターン、第三は、中国のように国家が正式に
宗教を認めないパターン、第四は、日本のように神道も仏教もキリ
スト教も同時に信じることができるという非常に柔軟性に富んだパ
ターン。日本のパターンはユニークであると同時に世界平和のため
には不可欠であろう。

 相当な年月を経てインドの仏教と中国の儒教が日本に伝来し、日
本の古来からあった和の精神との調和により完熟された東洋思想が
生まれたのである。歴史が示す日本の特徴は、調和であるとすると
、分裂する世界を調和に導くにあたり日本の世界平和の役割は自ず
と明確になろう。

「和魂萬才」の発想
 福沢諭吉は、「和魂洋才」を唱え、大隈重信は、「和魂漢才」を
提唱した。二十一世紀の今日においても、日本は西洋の良いところ
も東洋の良いところも謙虚に学びそれを応用しなければいけない。
また、先進国のみならず途上国との交流も深化させていかなければ
いけない。日本には八百萬神を崇拝する思想がある。世界に冠たる
日本の特徴を考察すれば、「和魂萬才」という言葉がふさわしいの
ではないだろうか。

 戦後六十年近くを経て、日本の軍事面における国際貢献に大きな
変化が起ころうとしている。アメリカに追随し、アメリカのスクラ
ップ&ビルド戦略のために日本の自衛隊が貢献しても真の国際貢献
にならないと考えられる。日本の特徴を生かした国際貢献をこの機
会にじっくりと考究することが肝要であろう。国際テロが発生する
本質的理由を考えるに、西洋思想や一神教では、立ち行かないとこ
ろがきっとある。日本の和の精神をもって文明や宗教の本質を世界
の賢人が集まって協議する。そんな場を提供するのも日本の「和魂
萬才」の思考に合致すると考えられる。
(ジョージワシントン大学客員研究員・中野 有)
世界日報 ▽掲載許可済み
Kenzo Yamaoka


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