1506.戦略論争と木村コラム



国際戦略コラム 様
江田島
新年明けましておめでとうございます。拙文に対して色々とコメン
トありがとうございます。
 
このような討論があって、初めて論点が出尽くし磨かれると思いま
す。
 
ます、私の主張するランドパワー(大陸国家)とシーパワー(海洋
国家)についで、再度重要な点を定義したいと考えます。
 
ランドパワーは周辺国との国境線防衛や内陸部のインフラ整備、輸
送、移動に多大なコスト、リスクがかかりすぎるため経済は脆弱で
、周辺国の政治的影響をもろに受け、結果として国家破滅の要因に
なったりします。中国や大陸欧州の歴史を見ればこのような事例は
枚挙に暇なしです。よって、EU統合や中国の覇権なども私は懐疑的
です。旧ソ連崩壊と同じような運命をたどると思います。さらに、
貴兄はシベリア鉄道を重視しているようですが、原油を鉄道で運べ
ますか?シベリアのパイプラインを中ロが軍事力で抑えたらお手上
げではないですか?そしてその可能性は十分あります。
 
反対にシーパワーは海空軍そして現在では宇宙についてもソフトな
戦力で支配できれば、安泰であり、交易をとおして繁栄します。
これも英米の歴史をみれば分かるでしょう。
 
さらにいえば、拙著で論証したように、最重要な点として、両者の
根幹には反ユダヤ国家=ランドパワー、親ユダヤ国家=シーパワー
があります。シルクロードがオスマントルコに支配された際、スペ
インを動かし、大西洋を通じてアジアに向かう海上交易に活路をも
とめたのはベニスの商人(ユダヤ人)だったのです。
 
そして、日本は家康がオランダと提携し江戸幕府を開き、薩長が英
国(ユダヤ系商人)と提携し明治政府を樹立し、戦後の日本が米国
(GHQのユダヤ系米人)と提携したごとく、全てユダヤ人にリードさ
れていた時期は国家が栄えてます。
 
反対に、ランドパワーのドイツやソ連(反ユダヤ国家)との同盟は
国家破滅をもたらしました。
 
ここまで言えばなぜ日本がシーパワーとならなければならないか議
論の余地はないように思いますがいかがでしょうか。すなわち、
日本の真の同盟相手は英国や米国の背後のユダヤなのです。
 
現在、米国に拠点をもつユダヤ人ですが、拙著の以下の一文を参照
してください。
早い話が、ネオコン主導により、財政破綻、軍事的失敗、国際孤立
からユダヤ人がアメリカを見限る可能性はあると思います。それ以
上に、アメリカ人の反ユダヤ感情に火がつくこともありえます。
メディアをにぎっているためそのような報道はないですが、欧州や
イスラム諸国で反ユダヤ感情は高まってます。アメリカでも時間の
問題でしょう。
よって、先進国で日本しかないのです。反ユダヤ感情がない国は。
だから彼らは日本を陰に日に支援するのです。そのため経済大国に
なれたのです。
日本在住のユダヤ人は日本で始めて安息を得ました。ピーターフラ
ンクル(ハンガリー系)なんかそうです。エズらボーゲルやジェラ
ルドカーチスなども日本に期待してます。彼らがいずれ米国の衰退
を予見し、移住する先は日本しかありません。彼らは歴史的にスペ
イン、オランダ、英国、米国と移住してきたのです。東エルサレム
共和国樹立こそが日本と世界を同時に救う唯一の手段です。イスラ
エルの閉鎖により全世界から感謝されるでしょう。
 
参考:日本に注目するユダヤ人達
 
「日本には現在、2000人を超えるユダヤ人が住んでいる。旅行
者として日本を訪れたり、国内あるいは海外各地で日本人とビジネ
スなどの面で協力関係にあるユダヤ人の数は、更に多数にのぼり、
我々の想像する以上にユダヤ人は日本人と接触している。 
 そのユダヤ人の多くが、日本に対して強い関心を示し、ときには
異様とも思えるほどの親近感すら寄せることがある。特に複数の研
究家が体験的実感に基づいて、日本への不思議な気持ちを本の中で
“証言”しているのだが、とりわけ「ラビ」という称号もつユダヤ
人の日本に対する発言は注目に値する。なぜならば、「ラビ」とい
う称号は、学識豊かなユダヤ人社会における宗教的指導者にのみ与
えられる称号であり、その者の発言はユダヤ人社会全体を代表する
ものといってよいためである。 

●ラビ・V・M・ソロモンは著書『ユダヤ人の秘密』の中で語る。
「日本に来ると間もなく、ずっとここに住んでいたのではないかと
思うほど、日本人に親しみを感じた。・・・(中略)私は日本に来
てから、日本の国内を数千キロにわたって旅行した。そのたびに
日本のしたきり、ものの考え方、哲学といったものの中に、ユダヤ
人と非常に似ているところがあるのに気付いた・・・(中略)日本
から出て行くたびに、日本に一日でも早く戻ってきたいと思うよう
になってきた・・・」 

●ラビ・M・トケイヤーは著書『ユダヤと日本・謎の古代史』の中
で語る。
「キリスト教徒たちは日本の空港に着いた時から、全く混乱した違
和感を感じているだろうが、ユダヤ人の旅行者に限っては、何か家
に戻って来たような親近感があり、国技館で見る相撲の力士が行な
う塩を土俵にまく動作にも、奇妙さを感じないのである。ユダヤ人
であれば、その意味は即座に理解できるからである。」
「心情的にユダヤ人は、日本人と非常に近いものを持っていると感
じ取っている。だから、現在まで書かれた世界史には全く書かれて
いない何かが、日本人とユダヤ人の間に存在するかもしれないとい
うロマンチックな夢が、ユダヤ人の心に潜んでいるのである。これ
は神秘的な歴史の謎といえるかもしれない・・・」 

●モルデカイ・モーゼは著書『あるユダヤ人の懴悔・日本人に謝り
たい』の中で語る。
「個人的交際においても、日本人は対外となると、古来の伝統的美
徳を完全に発揮している。しかしそれに対して一般外国人は、これ
を全く理解する能力がないと言わねばなるまい。このために日本人
はどれだけ損をしていることか。私はこのようなことがいつまでも
続くことを耐え忍ぶことはできない。手前勝手なようだが、ユダヤ
人はこの日本人の特性をある程度理解でき、したがってそれなりの
お返しを日本にできる唯一の外国人であると自負している・・・」 

●ヨセフ・アイデルバーグは著書『大和民族はユダヤ人だった』の
中で語る。
「伝統をよく調べてみると、日本人は帰らざるイスラエル10支族
の子孫ではないかと思われる。・・・(中略)神道という神々の道
を勉強し、しばし持者として神社(京都の護王神社)に仕え、私は
神社と古代ソロモン神殿の驚異的類似性を知るという、まれな機会
を持った。・・・(中略)今日、アマテラスオオミカミに馬を捧げ
る日本の習慣が、古代ヘブライ人が太陽に馬を捧げる習慣からきた
ものかどうかは知らないが、神道の教義の幾つかはヘブライの古代
宗教教義とあまりにも似ているので、この類似性を単なる偶然の一
致としてしまうのは難しい。」
 このヨセフ・アイデルバーグは、世界中を調査した結果、10支
族は日本に行ったことを確信し、以来14年間ひたすらこの問題に
取り組んできたという。

アインシュタイン博士は1922年に来日した折り、以下のような
日本に対する奇妙なメッセージを残したと言われている。 
「近代の日本ほど、世界を驚かしたものはない。この驚異的な発展
には、他の国と異なる何かがなくてはならない。日本は3000年
の歴史を通して一系の天皇を戴いてこれたということが、今日の日
本をあらしめたと断言できる。私はこのような尊い国が、世界のど
こかに一カ所くらいなくてはならないと常々考えていた。世界の未
来は進むだけ進み、その間、幾度か争いは繰り返されて、最後の戦
いに疲れるときがやってくる。その時、人類は本当の平和を求めて
、世界的な盟主をあげなければならない。この世界の盟主になるも
のは、武力や財力ではなく、あらゆる国の歴史を遥かに越えた、最
も古く、最も尊い家柄でなくてはならぬ。世界の文化はアジアに始
まってアジアに帰る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らなくて
はならない。我々は神に感謝する。我々に日本という尊い国を作っ
ておいてくれたことを・・・」 

●幕末以来わが国にやって来た外国人(非ユダヤ人)たちの中にも
、日本とユダヤとの深い類似を指摘する人物が多くいた。
 例えば、1823年に来日した有名なドイツ医師兼博物学者シー
ボルトもその一人である。彼は5年間日本に滞在したが、民族比較
論の立場から日本民族のルーツをオリエントの地に求め、ユダヤ人
と祖先を同じくする可能性があることを認めていたのである。 

●また、明治の初めに来日したスコットランド人貿易商のN・マッ
クレオドは、1875年に横浜で『日本古代史の縮図』という本を
刊行し、アジアの中でも日本人だけが他の民族と非常に異なる風習
・文化を持っていると指摘していた。
 更にマックレオドは、日本の文化が朝鮮や中国とも異なっている
のは、2500年前に古代オリエント地方から東方に追放され、そ
の後歴史から消えてしまった古代イスラエル10支族が、遥か東方
の国日本にやって来て住み着いたからではないかと主張していた。 

●ところで、世界の日本に対する風当たりが強い中で、海外の日本
礼賛者の著者の多くは、ユダヤ人だといわれている。有名な『ジャ
パン・アズ・ナンバーワン』の著者エズラ・ヴォーゲル、『それで
も日本は成長する』の著者ハーマン・カーン、『第五世代電算機』
の著者エドワード・ファウンゲンバウムなどなどは皆、ユダヤ人で
ある。
 世界中集めても、たった1350万人しかいないユダヤ人が、な
ぜ日本礼賛の本を書き続けるのか? 理由はどうであれ、日本はユ
ダヤ人のおかげで随分助かっているだろう。もしこれがなければ、
日本に対する世界世論はもっと厳しいものになっていたにちがいな
い。今や孤立無援の日本人にとって、ユダヤ人は唯一の味方ともい
える存在である。 

●このように、シオニズム活動(ユダヤ人のための祖国復帰運動)
に見られるような強烈な選民意識、自民族に対する誇り高い意識を
持ったユダヤ人が、アジアの果ての国日本に愛国心を延長したよう
な感情を抱く有り様は、一般人には全く異様に見えよう。」

参考
911事件以降のテロの脅威、治安悪化、治安対策に伴う保険、物
流といったコスト増大、株価低迷による消費冷え込み、さらには移
民の増大による社会の不安定化、人種、宗教、階級闘争の激化、疫
病の流布、国際的孤立、戦争の恒常化、訴訟費用増大、経済の保護
主義化といった兆候はかなり見られるのである。EnronやWorldComの
不正会計問題は米国の資本主義に対する信頼を決定的に失墜させ、
株式市場が虚飾と不正に満ちていることを表している。有事に際し
てもドルが買われずに金相場が高騰していることもこの見方を裏付
けている。穿った見方をすれば米国の金融市場主導の経済は全て
この虚飾の上に成り立っており、実態経済として、軍事航空通信産
業など一部を除いて製造業については当の昔に崩壊しているといえ
ないか。巨額の貿易赤字は雄弁にこのことを物語る。もっと言えば
不正な手段でしか資本市場から利益を得られないということは取り
も直さず、資本市場はすでに利益を上げることができない、つまり
、吸い尽くされたのではなかろうか。さらに米国で最大の問題は社
会インフラとしての「人」にある。単純作業従事者は英語もろくに
できない移民パートタイマーに頼り、工場の生産ラインもしかり。
これで社会の運営が可能か疑問なしとしない。しかも白人は近い将
来マイノリティーになることが確実である。今でさえ都市部では移
民の増大を嫌って白人中産階級の離脱、移民増加傾向がはなはだし
い。一部富裕層は塀で囲った要塞町に住んでいる。全米で白人がマ
イノリティーになった暁には彼らの米国からの脱出が現実化するで
あろう。米議会予算局(CBO)は6月9日、最新の財政予想の中
で、03会計年度(02年10月〜03年9月)の財政赤字が
4000億ドルを超す見通しであることを明らかにした。米国のこ
れまでの最大の財政赤字は92年度の2900億ドルだが、これを
一気に1000億ドル以上塗り替えることになる。さらに、最近の
「双子の赤字」(家計も入れて三つ子の赤字という人もいる。)に
ついて、急速に膨れ上がっている。2002年の貿易赤字は前年比
21.5%増の4352億ドル(約51兆円)で過去最高であった。
アメリカの負債が増え続けるのは国民の貯蓄がないためであり、借
金は全て外国の資金で賄われている。しかし、このような借金体質
でいながら、国民の投資は増えている。貯蓄がないために外国から
借金して投資を行っている。更に、有事でありながら、ドルは円に
対してもユーロに対しても安い。原油の決済にもユーロが使われ出
した。サウジがアメリカを見限ったということであろうか。このこ
とはドルの信用を大きく毀損させる。やはり、経済面でのドル機軸
体制の「終わりの始まり」であろう。現在の有事でありながらの円
高ドル安の進行の裏には、米景気の立ち直りの遅れやEnron破たんな
どを嫌った欧州や中東の資本が米国から流出し始めた事情がある。
一般に過大評価された通貨は過小評価された通貨と比べると、一国
の経済発展のスピードに鈍くなる傾向がある。米国の貿易赤字は
ドル安を招く要因となっているが、それ以上に景気回復を急ぐ米国
がドル高を肯定し続ける理由はあまりない。加えて、割高な米国株
式や資産に対してグローバル投資家(米国外の投資家、主に欧州中
東投資家)が売り圧力を高めている。2000年の米連邦準備理事会
(FRB)統計によれば、米国の証券の65%は米国外の投資家が保
有している。この保有率は1989年の49%から大幅に上昇している。米
国におけるグローバル投資家の動きは為替のみならず、マーケット
全体に大きな影響を及ぼすようになっている。以下は2002年8月
の英紙フィナンシャル・タイムズ記事である。「サウジアラビアの
対米個人投資資金のうち1000億―2000億ドル(約12兆―
24兆円)が欧州に流出していると報じた。米同時テロでは実行犯
19人のうち15人がサウジ国籍だったため米国とサウジの関係が
緊張している。サウジ資金の流出は、サウジ側が米国内での資産運
用の安全性に懸念を抱き始めたためという。」

同紙によると、ある識者は「米国内のサウジ資産凍結を求める米国
のタカ派の主張が原因」と指摘。さらに、同時テロ犠牲者遺族がサ
ウジ王子などを相手取り、テロ組織に資金援助していたとして15
日に起こした約1兆ドルの損害賠償訴訟で、資金流出が加速する可
能性も指摘している。

金融アナリストによると、王室を含むサウジの対米個人投資資金は
株式、不動産など推計4000億―6000億ドルである。これら
の指標は米国の実体経済は大部分が外国人の資本によって賄われて
いることを示している。このために、貿易赤字を増大させつつ、
ドル高政策を取らざるを得ないのだ。逆に言えば、産業競争力の観
点からは弱いドルが適正であるが、そうするとドル建て資産の流出
から、海外資本引き上げに繋がるのである。この矛盾の連鎖を断た
ない限り、アメリカ経済に未来はない。

私は、歴史を学んだ立場から、過去の世界帝国が繁栄の絶頂から崩
壊まで以外に早く推移していることを確信した。アレクサンダー、
ローマ、元、大英帝国しかりである。日本人は戦後アメリカ中心の
世界観をもつようになったが、必ずしもアメリカは絶対ではなく、
むしろ破綻の危機が内外に山積していることに気づくべきである。
そしてアメリカが国際社会から退場し保護主義、モンロー主義(建
国の理念)に立ち入ったときにどうすべきか真剣に考慮すべきであ
る。この場合の保護主義はかっての孤立主義ではなく、アメリカに
忠誠を誓う国家を従えた上での単独行動である。更に言えば、老婆
心ながら、イラク戦の終結はシーパワーとランドパワーの最終戦争
の始まりではなかろうか。アメリカによるイラク戦争は、上述の旧
約聖書にある、リバイアサン(シーパワー)とビヒモス(ランドパ
ワー)の最終戦争の予兆ではないか。国連安全保障理事会の議論を
見ていると、米英(シーパワー)VS中露独仏イスラム諸国(ランド
パワー)の対立の構図が浮き彫りであることは明白である。黙示録
のアルマゲドンとは中東の地名であるという。この分析が誤りであ
ることを願うばかりである。

私見であるが、米国を主導している金融資本は現時点ではアメリカ
に本拠を置いてるが、本質的には国境を有しない。Neo Conservative
の暴走、財政破綻、の状況に鑑みてアメリカを見捨てる可能性は十
分にある。ここに、日本と金融資本との提携の可能性があるのであ
る。考えてみれば米国人の貯蓄率がマイナスを示し、不正手段を使
ってしか資本市場から利益を得られないというのはすでに金融資本
が米国から利益を吸い尽くしたことを示していると言っていいであ
ろう。一般の米国人はこのことにどれほど気づいているのであろう
か。彼らこそ金融資本によって収奪され続けたのである。年金すら
もらえず、財産を株ですってしまった中産階級のなんと多いことか。

現時点でアメリカの将来を悲観視する声はまだあまりないし、私も
将来の衰退を断言するだけの情報を持ち合わせていない。しかし、
最悪のシナリオとしてアメリカが国際社会から退場し保護主義、モ
ンロー主義(建国の理念)に立ち入ったときどうすべきかを想定し
て対策を練る必要はある。今回のモンロー主義において、単純な孤
立主義ではなく、ブッシュ政権下でのアメリカが世界との関わりは
経済は二の次でありイラク戦で露呈されたように国際協調はありえ
ず、米国の単独行動に賛同する国家のみを従えた上での対テロ戦争
が中心になるだろう。

ニクソンショック(1971年年8月15日に発表されたニクソン
米大統領の金とドルの兌換を停止するドル防衛策。これ以降、変動
相場制に移行した。)以降、ドルが金とのリンクを切られても世界
の基軸通貨であったのは、アメリカの軍事力を核とする総合的な国
力が信用を得ていたためである。いわば、アメリカ軍事力本位制と
でもいうべき体制であった。イラク戦争の表面上の終結は実は対テ
ロ、対イスラム諸国との長期戦の始まりであると考えると、今、あ
らゆる指標はその国力(軍事力)が衰退しており、戦後の国際秩序
たるパックスアメリカーナ(アメリカの支配による国際秩序安定:
ラテン語のPaxはPeaceの語源であるが、平和という意味ではなく、
「強者による弱者併呑により達成された安定」が正しい訳である。
)はあらゆる面で危機に瀕していると見るべきである。この観点か
ら、欧州統合は米国以後の世界を見越しての動きと見られる。

日本の金融業が実は規制に守られてきただけの、公務員の一種であ
ったことは論をまたないし、過去130年間そうさせてきた当局に
もそれ以上を期待できまい。グローバルな意味での上述の金融資本
とはそもそも成り立ち、マインドが根本的に異なり、競争によって
勝てるものではないことは明白である。日本の主に製造業さらに、
上述の新産業が、真にグローバルな市場で戦っていくためには金融
セクタを日本人に頼るのではなく、米系金融セクタに100%のフ
リーハンドを与え、場合によっては財務大臣になってもらい、経済
成長3%を契約でコミットさせ世界にオープンにするべき。もちろ
ん手数料は税収の1割くらいやってもいい。無駄な工事に消えるよ
りよほどましかと思われる。

肝心な点は、彼ら金融資本が、一時の利鞘を抜くためだけに日本に
投資するという判断をさせることではなく、長期手に世界全体を鳥
瞰して、日本こそが環境の面からも、治安の面からも、安全保障、
人的資源、階級や宗教対立といった観点からも、真に投資から長期
的生存、持続的発展に耐えうる稀有な土地との認識をもたせ、日本
の発展こそが彼らにとっても利益になり日本こそが彼らを受け入れ
るラストリゾートになるとの確信をもたせることである。彼らと
我々は「同じ船」に乗っていることを双方が自覚すべきなのである
。私はこの考えを都内在住の米国人(白人)との交流を通じて確信
した。彼らは米国社会はかなり破綻していると見ていて、日本での
生活のほうがはるかに居心地がよいと感じている。ここまで読んで
こられた読者諸兄はお気づきであろうが、シーパワーとは知識や情
報に立脚した、いわば、ソフトパワーでもある。金融資本はその根
幹をなすのであり、彼らが有する世界中の情報を手に入れることが
できれば提携のメリットは金銭では計り知れないほど大きい。日露
戦争はかって、この提携が、上手く機能したことを物語る。当時、
戦費調達に困っていた日本政府は高橋是清蔵相が先頭に立って、海
外の銀行に資金援助してくれるよう働きかけたが、アジアの小国、
日本をどこの国も相手にはしてくれなかった。そんな時、唯一当時
のお金で2億ドルもの債券を引き受けてくれたのがアメリカにある投
資商会クーン・ローブ社のヤコブ・H・シフであった。ドイツのフ
ランクフルト出身でユダヤ人のシフは、ロシアで迫害されるユダヤ
人を救うため、ユダヤ人弾圧国家であった帝政ロシアと戦う日本に
同調した。更に、上述のように、金融資本主導のイギリスが日英同
盟締結から、情報の面で全面的に日本を支援したことはいうまでも
ない。第二次大戦における、杉原地畝のビザ発給も彼らに感謝され
ている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(Fのコメント)
江田島さんが言うシーパワーでもランドパワーでもなく、ソフトパ
ワーやインフォパワーを持って日本を維持する必要があると主張し
ています。
そうしないと、日本の持てる軍事力(シーパワー・エアーパワー・
スペースパワー・ランドパワー)だけでは世界との貿易や世界各地
にある現地工場を守り、引いては日本の経済を守れないからです。

日本は第2位の経済大国でほとんど世界中にネットワークを持って
いるのですから、その経済権限を守ろうとするには、米国幕府みた
いな国家がいた方が日本にとって得なのです。しかし、米国は崩壊
する危機にあります。

このため、世界の各国との連携や同盟が必要です。米国が崩壊する
と世界的な軍事力は無くなり、経済関係が深くかつ真の友好関係が
築ける国と結ぶしかない。ここではランドパワー国家とかシーパワ
ー国家と分類分けして同盟関係を決めることはおかしいと思います。

特にランドパワーの国を気をつけろという発想は、学者や政治家・
学生・ビジネスを知らない評論家は言うがビジネス、経済権限とし
ては、マイナスになりますよ。経済規模を縮小することになる。

中国との貿易により日本企業も大きな利益を受けています。ロシア
の石油・天然ガスは日本にとって必要です。欧州とは自動車・IT
などの多くの相互ビジネスをしています。この事実を持って日本の
戦略を検討する必要があるのです。

しかし、江田島さんと同じ部分も多いですね。今後はハードパワー
ではなくソフトパワーが重要だということは、同じ見解ですね。
米国の崩壊が近く、モンロー主義になるであろうと言うことも同一
ですね。
この面と、ユダヤ人との連携も同じですが、英米のユダヤ資本もあ
るが、フランス・ドイツにもユダヤ資本はあることを認識して欲し
いですね。欧州にも貴族階級・資本階級で表・隠れユダヤ人が多い。
この人たちがイスラエル建国を支えたのですし、真の解決のために
イスラエル問題・中東問題で発言している。米国とは異なる回答で
あるが、文化摩擦を経験しているために、現実解に近いと思う。

ユダヤ人の成功者はロスチャイルド家ですが、このロス家はドイツ
が発祥の地で、イギリス・フランスの両家になっている。今はフラ
ンス家の方が優勢で、英国家は仏家に従うと宣言しています。
フランスのトルビバン外相は名前からするとユダヤ系ですよ。

米欧のユダヤ人が割れていると見えるのですが、どうでしょうか。
スマートな欧州ユダヤ人は好きになれるが、陰謀や力で押す米国ユ
ダヤ系ネオコンやシャロン政権は好きになれない。金融界はグロー
バルであり、一国主義は出来ない社会です。この金融界の中心にい
るユダヤ資本家は今のネオコンを嫌っているようですよ。

そして、米英ではイラク占領統治方法が違いますよ。ここでも力で
押す米国とソフトな対応の英国というように植民地支配の経験の差
が出ている。
==============================
『亜空間通信』721号(2004/01/06)
【日本人外交官惨殺事件の背後に潜むクルド地帯で進行中の油井・飛行場・兵舎建設
イスラエル謀略】

 日本の大手メディアの一部でも、以下のように、実に、うすらぼんやりと、ではあ
るが、クルド地帯、またはクルディスタン、イラク北部の産油都市キルクークを巡る
紛争を伝え始めた。
 
---------- 引用ここから ----------
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20041231id21.htm
イラク北部でクルド人がデモ隊襲撃、5人死亡
【バグダッド=緒方賢一】カタールの衛星テレビ局「アル・ジャジーラ」によると、
イラク北部の産油都市キルクーク中心部で31日、アラブ人とトルクメン人の組織し
たデモ行進の行列がクルド人による銃撃を受け、デモ参加者5人が死亡、20人以上
が負傷した。 
 デモは大規模油田を抱えるキルクークをクルド人自治区に併合することに反対を訴
えるもので、キルクークの帰属を巡る民族対立が事件の背景にあると見られる。
(2004/1/1/00:28 読売新聞
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

 日本の大手メディアが、アメリカ・イスラエル寄りであることは、最早、論ずるに
は及ばないが、その反対の極をなすのが、アラブ情報の貧困、または事実上の禁圧状
況である。
 
 私は、数年前に、日本の大手紙の外信部長から直接、面談の席上で、その実情を聴
いたことがある。彼は、「英文情報として受信はしているのだが、わが社だけが飛び
出ると叩かれる」と言うのである。実に正直に、「ご存じの通り、日本のメディアは
横並びですから」と弁解もした。「叩かれる」のは、読者からでも日本政府からでも
ない。「アメリカ・イスラエル」からである。
 
 911以後、イラク「戦争」の間は、もとよりのことで、今回の日本人外交官惨殺事
件に関しては、その傾向が、さらに極端に強まった。私は、イラク「戦争」に関して
も、アラブ・イスラム側の情報を重視した。その情報のほとんどは、阿修羅戦争掲示
板への匿名、または筆名の投稿者によるものであった。
 
 日本の大手メディアも、まったく報道しなかったわけではない。実に、うすらぼん
やりとであり、しかも、遙かに遅れてだが、追い付いてはきた。それらは、いわゆる
「後出し」ではあるが、わが情報の裏付けにはなり、わが情報収集方法と分析の正し
さの証明には、少なくとも役に立った。
 
 昨年10月25日発行の拙著、『イラク「戦争」は何だったのか?』(副題:目的は石
油だけか?それとも、世界制覇の狂信か?メディアの報道操作の仕組みは何処まで進
んだか?)の中では、たとえば、つぎのように、その状況を記した(p.12-18)。
 
 ---------- 引用ここから ----------
[前略]わが観測と予測の通りに進展した。ゲリラ戦への展開に関しては、早くから、
多くの専門家も予言していた。私はさらに、電網情報を即刻分析し、以下の予測を発
表した。

http://www.jca.apc.org/?altmedka/aku580.html
『亜空間通信』580号(2003・4・23)
【目下最大の謎イラク主要閣僚と数十万の軍勢はどこに消えたかへの答えは地下か】
 イラク軍の幹部が「義勇軍」としてイラクに入っていたアフガン戦士らと意思統一
し、ゲリラ戦への転換を、急速に行った可能性あり。[後略]
 私は、イラン、ロシア、パリ、バグダッド取材ロンドン方面発の関連情報を総合し、
実情と照らし合わせ、ソ連で教育を受けた職業軍人と、アフガン以来の戦士たちが、
もともと軍人ではなくてアメリカの手先でもあったサダムと息子たちから、主導権を
奪ったのではないかと推測した。私が確度が高いと評価した情報源は、アフガニスタ
ン・ジハド情報を発し続けていた匿名投稿者の左記投稿であった。

http://www.asyura.com/0304/war32/msg/466.html
投稿者 ドメル将軍 日時 2003年4月20日
「バグダッドの聖戦士指導者シェイク・アブ・イヤドからのメッセージ」
(ごく一部の抄訳)
 イラク軍がバグダッドを含む全都市から撤退した理由を説明することから始めよう。
この撤退に伴って起きたことはすべて、聖戦士指導部とイラク軍指導部との協議に従っ
て起きたことだ。アッラーの敵は、バグダッドに1万トンもの爆弾を投下した。小型
核兵器に匹敵する威力を持つ新型爆弾を投下した。我々は、米英は地上戦を望まず、
空爆による破壊と殺戮に徹するつもりだと判断した。
 我々は、アフガニスタン型の戦術を採ることを決めた。地上戦を避ける臆病な敵と
正規戦を戦うことはできない。空軍力に優る敵と戦う唯一の方法はゲリラ戦である。
 しかし、イラクにはトラボラがない、アフガニスタンのような山がない。アフガニ
スタンの聖戦士(タリバン)は代わるがわるすべての都市から撤退し、全都市を敵に
明け渡した。そうすれば爆撃が止み、無実のムスリム民間人を救うことができると考
えたからだ。
 しかし、臆病者は決して爆破を止めず、地上に降りて戦うこともなかった。それで
も、ムスリムは敵に最大限の損害を与えた。アメリカはアフガニスタンで勝利したと
言うことはできない。
 我々はタリバンと同じ戦術を採ることにした。正規軍ではアメリカと戦えないと理
解したイラクの指導部も、我々のシューラ(会議での決定)を受け入れた。
 我々が市民とともにいたら、不信心者は我々を滅ぼし、そして我々の市民をも滅ぼ
す。だから撤退する。しかし、これは政治的には敗北を意味するだろう。トラボラに
優るものを見つけた我々が撤退した唯一の理由はこれである。
 1989年にイラク軍が建造したバンカー(えん蔽壕)とトンネル、これは良い知
らせだ。イラク指導部の数人しかこの場所を知らない。
 すべてのイラク正規軍がバンカーに行くだろう。体制に忠実な15万人の戦士、15
0機のミグ27ジェット戦闘機(ミグの所在をカバーしたメディアは一つもない)、2
500台のイラクの戦車。合意は次のようなものだ:イラクの全戦力(砲兵隊、陸軍、
情報機関、情報提供者、共和党防衛隊、フェダイーン・サダム、他の全軍隊)は武器
を放棄して撤退し、都市を不信心者に明け渡してバンカーに向かう。
 ありがたいことに、我々はかつてフェダイーン・サダムと呼ばれた若い聖戦士を預
かった。(注記:フェダイーンとは、大義に命を捧げるよう訓練された者のこと)
兄弟たちとウレマーの助けを借りて、彼らはフェダイーン・イスラムとなった。彼ら
はバース党政権を非難し、タウヒードを受け入れ、アッラーの道のために死ぬことを
誓った。
 我々は敵軍を手玉にとる。正規軍はこの種の戦争に慣れていない。トンネルは3箇
所にあるが、安全保障上の理由からその場所に触れることはできない。[後略]

 『亜空間通信』580号に戻り、承前。
 以上の投稿によって紹介したムジャヒディン情報のトンネルは、1989年、つま
り、湾岸戦争の前に造られたものとなっている。バンカーとは違うものらしい。湾岸
戦争の当時にも「地下要塞」の情報は流れた。イラン・イラク戦争の経験を考えれば、
イラン・コントラ・ゲイトでアメリカから3000発のミサイルがイランに渡り、そ
れでイラクは苦戦し、毒ガスを使い(クルド反乱鎮圧には使っていない)、双方が種
類の違う毒ガスを使う悲惨な戦争になったのだから、地下要塞を造ったのは合理的で
ある。ドイツ技師設計のバンカーとは違うものらしい。
 イラク軍指導部との協議の時期が不明ではあるが、基本的には、わが「焦土作戦」
構想の線に沿っている。

 私は、すでに、残存しているはずの兵力を指摘し、可能性を広く考えるように示唆
した。イラク内部のトンネル内潜伏説は、最も合理的である。すでに宗派を超えた市
民の団結の抵抗だけでも、事態は急変し、国際世論を変えている。アラブ諸国の外相
会議も、「イラク人によるイラク」の線で、石油資源に関してのアメリカの策謀を批
判している。

 これに純軍事的な反撃体制が加われば、すでに私が指摘した「イスラム教徒全体へ
の宣戦布告」への世界各地での一斉反撃につながる可能性が出てきた。ともかく、事
態の進展を見守る。[後略]
●「イラク・イスラム解放軍」幹部が『朝日』登場でゲリラ戦状況を裏づけ
 以上のようなわが観測の正しさは、その後の事実経過で、ほぼ完全に証明された。
その例証の一つは、次のような2003年9月6日付の朝日新聞の記事である。

『朝日新聞』(2003・9・6)
「撤退まで米兵攻撃」イラク・イスラム解放軍幹部と会見

 イラクで米軍への攻撃や国連現地本部などを狙った爆弾テロが続く中、「イラク・
イスラム解放軍」を名乗る武装イスラム組織の幹部(38)がバグダッド市内で朝日新
聞記者と会見した。米軍の占領に対する聖戦(ジハード)を目的にイスラム組織が集
まって結成し、ロケット砲などで米兵への攻撃を続けており、5月以降の米兵へのゲ
リラ攻撃の多くを実行したと主張。一方で、国連現地本部の爆破テロへの関与は否定
した。 

 イラクでは8月以降、国連現地本部や聖地ナジャフのモスクで要人を狙い多数の犠
牲者を出す爆弾テロが深刻化。爆弾テロには、国際テロ組織アルカイダや旧フセイン
政権残党の関与が疑われているが、実態は不明なままだ。一方で、衰えを見せない米
軍への攻撃の実行者として、地元のイスラム武装組織の存在が判明した。

 匿名を条件に話した幹部によると、「イラク・イスラム解放軍」はスンニ派とシー
ア派の計4組織が、5月に「イスラムの地への侵略者に対する聖戦」を実施する目的
だけのために結成した。人数などの規模には触れず、「米軍が撤退すれば解散する」
という。 

 幹部は1991年に、フセイン大統領の民兵組織「サダム殉教者軍団」に加わった
が、1994年に離脱。その後、アラブ戦士としてアフガニスタンやチェチェンを転
戦し、4月半ばに「米軍と戦うために」帰国したという。

 イラクでは、5月1日の戦闘終結宣言後、攻撃による米兵の死者は、ロイター通信
によると67人を数えた。ほとんどが、ロケット砲や手投げ弾などを使う奇襲攻撃だが、
幹部によると、奇襲攻撃は10人以下の少人数で実行され、「米軍を攻撃すれば、連絡
を受けた米軍武装ヘリが7分で現場に到着する。その前に逃げる必要がある」と説明
した。 
 また、バグダッド西方のファルージャ、ラマディで集中する米軍への攻撃を「9割
が私たちの組織による」と話した。

 国連現地本部への爆破テロについて「我々ではない」とし、「誤った攻撃だ。イス
ラムでは外国使節は攻撃しない。我々は米兵だけを狙っている」と語った。[後略]
 以上の朝日記事の中の新情報は、「匿名を条件に話した幹部」が、元「サダム殉教
者軍団」(フェダイーン・サダム」だったことである。となると、いわば「呼び水」
の役割を果たしたことになる。
 [後略]
 ---------- 引用ここまで ----------
 
 イラク「戦争」のゲリラ戦化の状況に関する情報では、主として、アフガニスタン・
ジハド情報を投稿し続けていた「ドメル将軍」の情報を重視した。それ以前からの投
稿を見続けていたから、その信頼性に確信が持てたのである。今回は、以下、その一
部を紹介するが、アラブ語を日本語に訳してくれた阿修羅戦争掲示板の投稿者の情報
(以下、「草の根アラブ情報」)を重視する。
 
 以下、その「草の根アラブ情報」と、その情報を巡る議論の一部を、日付の順で並
べ直して、抜粋する。日付を上に入れ、阿修羅戦争掲示板のURLを残してあるから、
随時、直接訪問して、全文を読まれたい。アラブ語の電網宝庫は化けるから、ここで
は、そちらにURLは省いた。
 
 以下を通読すれば、それだけでも、異常な事態が続いていたことが、分かるであろ
う。

2003 年 11 月 26 日
アメリカの計画:イラクを半独立の9小国に分割 <Iraq4all>
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/404.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 11 月 26 日 13:28:37:PfNx5sWzYkpAE
 情報源:サウディアラビアのAl-Riyadh紙 11月25日
 リヤド紙が暫定統治委員会に近い筋からの話によると、評議会の委員の間では、イ
ラクを半独立の9の州或いは小国に分割する話が流れている。それぞれの国は軍隊、
警察、内部治安機構を有す。アメリカのこの計画はイラク国内に漏洩している。アメ
リカはこのアドバルーンによりイラクの反応を見ている。
 無声ピストルによるプロの手口で、イラク諜報機関、武器・ロケット部門の元高級
将校7人が暗殺された。信頼すべき筋がリヤド紙に語ったところによると、この罪業
はアメリカ人の協力、鼓舞(アメリカの「灰色の狐」の仲介で)の下にモサドが絡ん
でいる。

2003 年 11 月 26 日
モサド、CIA,クルドが、イラクへのユダヤ人入植で秘密会議 <IslamMemo>
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/377.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 11 月 26 日 09:53:47:PfNx5sWzYkpAE
 北部イラクの情報筋がイラク侵略の真相を解き明かす一歩として曰く「北部イラク
の町、Zakhu 近郊で昨晩、クルディスタン民主党、クルディスタン愛国連合、クル
ディスタン労働党の指導者の参加を得て、モサドとCIAの高官たちが秘密拡大会議
を催した。」
 同筋曰く「数年前イスラエルに移住したクルド系ユダヤ人の北部地域への入植が主
要な議題であった」
 数年目にイスラエルに移住したクルド系ユダヤ人の数は15万人。[後略]

 はいっ、ここで、割り込み中継、11月29日の土曜日のこと、イラク北部で、日本人
外交官とアラブ人運転手が、殺されたとして、翌日の11月30日の日曜日、大騒ぎとな
る。「イラク北部」は、上記の「クルディスタン」、またはクルド地帯に近いのであ
る。
 
 はいっ、再び、「草の根アラブ情報」の抜粋紹介に戻る。

2003 年 11 月 30 日
トルコ情報:イスラエルが、モスルの油田地域を購入 <Al-Ahram>
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/709.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 11 月 30 日 08:41:21:PfNx5sWzYkpAE
 この情報は以前から流れていたが、最初にこの問題を取り扱ったのは、アシュカム
新聞で、「トルコの情報機関の報告は、複数のイスラエル人がイラクのモスル地域の
石油が豊富な土地をクルド人から買っていることを示している」と報じた。この報告
書はトルコ外相に提出された。外相は、特にこの件がトルコ、及び近隣地域に与える
影響度の調査を求めた。
 広く読まれているジュンホーリヤト紙は一面に「イスラエルは産油地帯を所有-第
二のイラク占領」との見出しで次のように報じた。イラクのアメリカ当局は複数のイ
スラエル企業に土地所有の許可を発行した。
 トルコにとって最大の憂慮は、クルドが独立を求めるイラク北部のクルド自治区と、
イスラエルが結びつくことだ。

2003 年 12 月 03 日
血なまぐさい事件に隠れて静かに進行
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1195.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 03 日 18:14:29:PfNx5sWzYkpAE
(回答先: 最も貴重な最新情報に感謝。イスラエル電撃作戦の下準備に韓日西下請け
連合 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 03 日 15:39:10)
 スンニトライアングルを中心とする流血事件の陰に隠れて、クルディスタンではイ
スラエルの陰謀が静かに進行しているようですね。アラビア系のメディアでは毎日の
ように報道されています。
それにしても日本の大手メディアというのは、腰抜けなのか、問題意識が欠落してい
るのか、愚民政策なのか、全く役に立ちませんね。
 アラビア系の新聞を読むと、ユダヤ人は相当イラクに浸透しているという報告や論
文があります。イスラエルの狙いは何なのか?イラク北部の石油をパイプラインを引
いてイスラエルに運ぶ、パレスチナ人をイラクに追放する、?
 クルド人との関係はどうなっているのでしょうか?
 色々と密約があるようなのですが内容は分かりません。

2003 年 12 月 03 日
イラク北部にユダヤ人用プレハブ建設 <IslamMemo>
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1172.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 03 日 13:31:15:PfNx5sWzYkpAE
 イラク北部の情報筋はカタルの「アル−バヤーン」紙に、「アメリカはプレハブハ
ウスのシオニスト複数企業と協力してイラク北部のクルド人地域にプレハブを建設し
始めた。これらの建築はクルド人のユダヤ人(15万人)がイスラエルや他の場所か
らイラク北部に帰還しやすくする為の措置。
 この予算は1500万ドル。
 アメリカはシオニストと協力して、来年初頭から到着が見込まれる帰還移民の保護
のために専門の軍事部隊を編成した。同部隊の指揮官はイスラエル人。実際に11月
中に同部隊専用の全ての兵器がイスラエルからイラクに到着した。」と語った。

2003 年 12 月 03 日
アメリカ、シオニストによるイラク石油盗掘 <IslamMemo>
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1173.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 03 日 14:19:42:PfNx5sWzYkpAE
 情報筋によると、「アラブ首長国連邦(UAE)の高官やビジネスマンたちはイラ
ク石油の非合法取引のアメリカ側からのオファーを何度も断ってきた。」
 アル−コドゥス・アル−アラビー紙の掴んだ情報によると、「このオファーはCP
Aの複数高官からもたらされた。」
 UAEの人たちが断ったとされるこのオファーは、以前に湾岸地帯のほかの人たち
が同意して実際に取引をしたようだ。
 同筋によると「湾岸地帯の米軍は英軍とともに、英軍が占領している南部のシーア
派地域、また同様にクルド人地区の北部からのイラクの石油略奪作業に必要な保護を
受け持つ。
アメリカ軍は原油や精製油を密輸オイル商人たちに国際価格の半額程度で売却してい
る。また、米海軍は密輸オイルタンカーを護衛する。
 同筋によると、暫定評議会や臨時政府の有力者は、占領軍当局から秘密を漏洩しな
い手数料を受け取っている。

2003 年 12 月 06 日
イラクのスンニ派、 クルド、シーア派の民兵組織設立を警戒 <IslamMemo>
http://www.asyura2.com/0311/war43/msg/1578.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 06 日 08:23:55:PfNx5sWzYkpAE
 写真あり
 イラクのムスリム学者機構は、クルドとシーア派諸党のいわゆる「テロ」攻撃を目
的とする民兵組織設立構想を警戒する声明を出した。
 生命(「声明」の変換ミスであろう)によると「同構想は、除外されたグループ
(スンニ)を反対勢力側に追いやることにもなる」
 アルスンニ派のイマーム(モスクでの礼拝の導師)は「このような方法での民兵設
立は、民族的、宗派的な内戦状態をもたらす」と述べた。

2003 年 12 月 08 日
クルディスタンの空港拡張工事:英語記事URL発見!AFP仏語記事もあるはず。これが
深層の真相か!
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/206.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 17:23:02:CjMHiEP28ibKM
 クルディスタンの空港拡張工事:英語記事URL発見!AFP仏語記事もあるはず。これ
が深層の真相か!
 アラブ発、草の根情報は下に潜っているので、新規投稿。
 以下のアラブ語版は全部化けるが、英語で読めば、バグダッド空港での輸送機「攻
撃」も自作自演を疑う必要あり。
 クルド地帯に軍事にも使える空港建設に米軍は青信号、資金は、どこが出すのか。
おい、貢がせ君!

2003 年 12 月 08 日
クルディスタンの空港拡張工事、トルコ企業が受注 <Iraq4all>
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/198.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 14:50:47:PfNx5sWzYkpAE
(回答先: キルクークは油田地帯:ユダヤ人用バラック(兵舎)建設「人道支援」事
業との関係を疑え! 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 11:16:13)
 情報源:AFP
 クルディスタン地域政府のの運輸大臣、ハリール・ドスキーはAFPに、ジャラール・
タラバーニ政府は最近トルコの建築会社との間で、スレイマニーヤから8キロm南に
位置するバカルジュー(発音不確か)空港の拡張工事契約書を交わしたと語った。
 ドスキーは隣接諸国や国内の企業に入札参加を呼びかけていたと語った。応札企業
の審査の結果、トルコのAGS(或いはEGS)社が落札した。
 工事期間は6ヶ月。金額は420万US$.将来は国際空港にもなりうる。
クルディスタン地域政府の「大統領」ブルハム・サーレは、「地域政府は本プロジェ
クト成功に多大なる努力をした米軍の責任者たちに深く感謝する」と述べた。
 この空港は前政権が1986年に作ったが、クルド人の暴動後は、農民が穀物集積場と
して使っていた。今回の戦争開始前に、アメリカの軍事ヘリコプターの離発着に使わ
れた。 

2003 年 12 月 08 日
貴重情報感謝。別途の情報、米軍がクルドを含むイラク民兵組織化へと関係ありか。
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/172.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 11:43:26:CjMHiEP28ibKM
(回答先: PUK,イラク北部石油会社の権利回復を求める <Islam Memo> 投稿者 草の
根 日時 2003 年 12 月 08 日 11:39:03)
 別途の情報、米軍がクルドを」含むイラク民兵組織化へと関係ありか。
 これまた3人の殺害事件の背後関係として研究すべきである。
 いわば「土地勘」ですな。

2003 年 12 月 08 日
PUK,イラク北部石油会社の権利回復を求める <Islam Memo>
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/171.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 11:39:03:PfNx5sWzYkpAE
(回答先: キルクークは油田地帯:ユダヤ人用バラック(兵舎)建設「人道支援」事
業との関係を疑え! 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 11:16:13)
 クルディスタン愛国同盟(PUK)の議長、ジャラール・タラバーニを団長とする使節
団は、キルクーク石油会社のアメリカ人支配人に、同社のクルド人従業員の割合を増
やすように求めた。同使節は、サッダームはイラク北部の石油会社数社からクルド人
を追放し、代わりにアラブ人を任命したと強調した。

2003 年 12 月 08 日
米商務省、トルコでイラク再建会議を   <Iraq4all>
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/188.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 13:36:58:PfNx5sWzYkpAE
(回答先: キルクークは油田地帯:ユダヤ人用バラック(兵舎)建設「人道支援」事
業との関係を疑え! 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 11:16:13)
http://iraq4allnews.dk/viewnews.php?id=33664
 米国務省は、米国は、トルコの複数企業にイラク復興事業参加支援する目的で、来
年1月にトルコで一連のイラク再建に関する諸会議を開催すると発表した。
 サウジ通信社は、ワシントンで開かれた米国-トルコ経済委員会の会議終了後に、
米国務省の以下の発表を報じた。
 このような諸会議は、イスタンブールやアンカラ、イズメールで開かれる。声明に
よるとワシントンとアンカラはイラク-トルコ国境の通過地点の改善、及びキルクー
クとトルコのユモルタリク(発音不確か)間を結ぶ石油パイプラインの治安強化を目
的としている。

2003 年 12 月 08 日
米占領軍、キルクークのアラブ人を追放 <Islam Memo>
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/167.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 11:08:49:PfNx5sWzYkpAE
 イラク北部のキルクークの米軍指揮官、ウィリアム・マイフィール大佐派、サッダー
ム・フセイン政権時代にキルクーク及び管轄の村落に住み付いたアラブ人住民に現在
所有している不動産を放棄し、立ち退くように指令した。
 イラク北部の新聞情報筋によると、ある2村落では実際に、アラブ住民がクルド人
家族を追い出して1987年から住んでいた場所から、立ち退いた。逆にこの地域に
はクルド人の35家族が戻った。

2003 年 12 月 08 日
イラク当局、4油井を修理 
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/180.html
投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日 13:04:03:PfNx5sWzYkpAE
 イラク当局は米軍による戦争後に被害を受けた4油井(ゆせい)の修理をした。
アル-アラビーヤ衛星放送によると、修理後の産油量は90万バレル/日 と期待され
る。
 イラク当局は秘密裏にイラク石油をトルコの「ビジヤ(発音不確か)」港から輸出
しようとしている。
【投稿者注】 以上は全文です。4油井の場所も名称も記されていません。

2003 年 12 月 08 日
キルクークは油田地帯:ユダヤ人用バラック(兵舎)建設「人道支援」事業との関係
を疑え!
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/169.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 11:16:13:CjMHiEP28ibKM
(回答先: 米占領軍、キルクークのアラブ人を追放 <Islam Memo> 投稿者 草の根
日時 2003 年 12 月 08 日 11:08:49)

2003 年 12 月 08 日
イラク当局は米軍による戦争後に被害を受けた4油井(ゆせい)の修理をした。
アル-アラビーヤ衛星放送によると、修理後の産油量は90万バレル/日 と期待され
る。
イラク当局は秘密裏にイラク石油をトルコの「ビジヤ(発音不確か)」港から輸出し
ようとしている。
【投稿者注】 以上は全文です。4油井の場所も名称も記されていません。

2003 年 12 月 08 日
トルコの港からなら殺人現場のそばのクルド地帯が一番近い。Re: 4油井を修理 
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/187.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 08 日 13:29:49:CjMHiEP28ibKM
(回答先: イラク当局、4油井を修理  投稿者 草の根 日時 2003 年 12 月 08 日
13:04:03)

「イラク当局は秘密裏にイラク石油をトルコの港から輸出しようとしている」となれ
ば、クルド地帯が一番近い。
ますます、きな臭い。

2003 年 12 月 11 日
クルド系ユダヤ人のための“植民地建設”の動きはあるようです
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/614.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 12 月 11 日 19:48:20:Mo7ApAlflbQ6s
(回答先: イラク復興事業にユダヤ人植民地建設がおり込まれている可能性はあるの
では 投稿者 ぷち熟女 日時 2003 年 12 月 11 日 19:24:49)
ぷち熟女さん、こんばんわ。
草の根さんがたぶん戦争43に書き込まれた記事のなかに、クルド系ユダヤ人(15
万人)のために居住施設を建設する動きがあるという記述がありました。

2003 年 12 月 12 日
もうイスラエル人兵士がいるということですね
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/669.html
投稿者 ぷち熟女 日時 2003 年 12 月 12 日 02:02:52:WgkZZjZT3HifU
(回答先: クルド系ユダヤ人のための“植民地建設”の動きはあるようです 投稿者
あっしら 日時 2003 年 12 月 11 日 19:48:20)
追伸:引いて下さった記事中に、帰還移民用住宅建設地に派遣された軍の指揮官はイ
スラエル人だと書かれていますから、
もうイスラエルがとっくに『参戦』しているかのような気持ちにさせられてしまいま
す。
実際そうだ、と解釈して問題なさそうですよね。
メチャクチャ怖いですねー。

 以上で一応、「草の根アラブ情報」関係の阿修羅戦争掲示板の投稿の抜粋を終える
が、この最後の「もうイスラエルがとっくに『参戦』している」件に関しては、以下
のわが「2003 年 12 月 19 日」の投稿と、その直後、「2003 年 12 月 21 日」の投
稿で紹介された同日付けの東京新聞「特報」記事があり、東京新聞の「ぱくり」の証
拠となっている。「日本語訳ご苦労様」である。これも抜粋紹介する。

1)・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
---------- 引用ここから ----------
イラクでイスラエル軍の訓練を受け軍事顧問を頂く必殺突撃隊が活躍中
http://www.asyura2.com/0311/war44/msg/1585.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 12 月 19 日 13:48:35:CjMHiEP28ibKM
 イスラエル関係の調査報道では追随を許さぬユダヤ人記者、セイモア・ハーシュの
追跡、著名雑誌、ニューヨーカー、ガーデイアンなどで、イスラエルが果たしている
役割が、次々に報じられている。
 それなのに、まあ、日本の恐米萎縮症メディアの情けないこと。政治屋は、言うに
及ばず。
http://www.antiwar.com/reese/reese9.html
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

2)・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自衛隊イラク派遣 もうひとつの危険 『文明の衝突』加担(東京新聞)
http://www.asyura2.com/0311/war45/msg/146.html
投稿者 ああ、やっぱり 日時 2003 年 12 月 21 日 18:04:30:5/1orr4gevN/c
[中略]
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20031221/mng_____tokuho__000.shtml
[中略]
 ■米軍統治『イスラエル化』
 今月十四日のフセイン元大統領の拘束を伝える米紙「ニューヨーク・タイムズ」の
片隅に、見慣れない単語が記されていた。「特殊部隊タスク・フォース121」。米
陸軍第四歩兵師団とともに拘束劇を演じた。
 この特殊部隊の存在は今月初め、英紙「タイムズ」にスクープされ、一部の欧米メ
ディアで注目された。米誌「ニューヨーカー」のシーモア・ハーシュ記者の報告を要
約すると−。
「(121は)先制的な“人狩り”戦略のため、ラムズフェルド国防長官の肝いりで、
陸軍のデルタフォース、海軍のSEALSなど特殊部隊、加えて米中央情報局(CI
A)の選抜メンバーで編成された。イラクのバース党の地下情報網を操る中核メンバー
の暗殺や拘束が主任務だ」
 ■人狩り部隊訓練を依頼
 英紙「ガーディアン」はさらにこう付け加える。
 「国防総省はこの部隊の訓練のため、イスラエル軍の対ゲリラ戦専門家をノースカ
ロライナ州のフォート・ブラッグ訓練基地に招いた。イスラエル軍のコンサルタント
はすでにイラクにも入っている。『121』にはシリア国内に潜入し、イラク国境を
越える前にアラブ志願兵を暗殺する任務も課せられている」
[中略]
 この「121」の創設に携わった国防総省メンバーも、強硬路線をひた走るイスラ
エル右派のシャロン政権に連なる面々だ。
[中略]
 この特殊部隊に限らず、今秋以来、米軍は泥沼状況をパレスチナ自治区で続く「イ
スラエル方式」で打開しようとしている。抵抗勢力の同調者と見られる住民の家屋破
壊、メンバーの自首を促すため親族の拘束、抵抗勢力が潜んでいるとされる村落の封
鎖などだ。
[中略]
 「ベトナム戦争でもこれと似た方式が採られ、二十万人以上が犠牲になった。戦争
に関与した者だけでなく、私的な感情で殺された者もいた。この作戦の責任者である
ウイリアム・コルビーCIA元長官は『すべきでない多くのことがなされた』と振り
返った」(前出のハーシュ記者)
[後略]

 こののような状況下なら、何が起きても不思議ではないのである。特にクルド地帯
周辺を巡る情勢変化は、要注意である。

 以下は、日経新聞の最新情報である。
 
 ---------- 引用ここから ----------
 http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040105AT2M0501Y05012004.html
 イラク暫定政権後も北部クルド人自治区は現状維持
 5日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、米国は6月までにイラク
で発足させる予定のイラク人による暫定政権下でも北部のクルド人自治区を現状のま
ま残すことを決めた。両国の当局者が明らかにした。暫定政権樹立までの短期間に、
複雑な民族事情が絡むクルド人自治区を巡る問題を解決するのは困難と判断した。
 クルド人自治区は1974年に創設。91年の湾岸戦争まで自治権は有名無実だったが、
戦後に国連が監視下に置き、一定の権利を得た。クルド人はイラク周辺国に分散して
いる。各国はイラクのクルド人が自治権を拡大した場合、民族意識が過度に高まり、
周辺に波及することを懸念している。 (22:32)
---------- 引用ここまで ----------

 以下では、この記事の解説として、わが本日の阿修羅戦争46掲示板への投稿を抜粋
紹介する。
 
---------- 引用ここから ----------
 クルド地帯に15万人の帰還ユダヤ人受け入れバラック建設中情報の裏づけ計算。
http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/188.html
投稿者 木村愛二 日時 2004 年 1 月 06 日 13:08:15:CjMHiEP28ibKM
 統計は不正確だが、以下の情報から、仮に「3000万人」の「2/3はイスラム教スン
ニ派。その他にイスラム教シーア派、キリスト教、ユダヤ教など」として考えると、
「偽」イスラエル国家が「ユダヤ人」に認定してイスラエル国籍を無条件で与えるす
「ユダヤ教徒」の数は、「3000万人」の1/3、1000万人の内の何分の1かになる。
 その1000万人の内、仮に、シーア派が9割の900万人、キリスト教が50万人とすると、
残りの50万人はユダヤ教なのかもしれない。すると、「15万人の帰還ユダヤ人」の数
字は可能であり、つまりは、そのほとんどが、イスラエルの兵役経験者だとすれば、
かなりの戦力なのである。しかも、凶暴この上もないのである。

http://www.peace-winds.org/jp/F4/kurd.html
クルディスタン 研究室 Peace Winds Japan
[中略]
クルディスタンとは
クルド民族の住んでいる地域は、クルディスタンと呼ばれ、イラン領・トルコ領・イ
ラク領・シリア領などにまたがっています。勝又郁子氏は、クルド民族について「アッ
シリア・アラブ・トルコ・モンゴル等様様な民族の混血であり、この民族にアイデン
ティティを与えているのは、クルド語とクルド民族意識と言える」(「クルド・国な
き民族のいま」、新評論)としています。クルディスタンは政治的・文化的・言語的
に1つのまとまりとみることのできる9つの地域(主にクルド人が住むイラン・トル
コ・イラクに各3地域)に分けることができます。社会生活には、部族社会の性格が
色濃く残っています。
 
クルド民族は、「国を持たない世界最大の民族」といわれ、人口は2000万人とも3000
万人以上とも推定されています。勝又氏によると中東地域ではアラブ人、トルコ人、
ペルシャ人に次ぐ大きな民族です。
クルディスタン・ファクトシート
一般事情
面積: 約50万平方キロあまり。日本の約1.4倍
人口: 2000万人とも3000万人を超えるともいわれる。
イラクという国
世界四大文明の一つ、メソポタミア文明発祥の地でもあり、近代以降は豊富な埋蔵量
を誇る石油の大産出国となったイラク。サダム・フセイン大統領と与党、バース党に
よる強力な統治の下、1980年以降、イランイラク戦争、クウェート侵攻にともなう湾
岸戦争と戦争が続き、湾岸戦争後は国連による経済制裁を課されて国民生活に大きな
影響が出ていました。一方、北部を中心に生活するクルド人は独立や自治拡大を求め
て運動を続け、政府から厳しく抑圧されてきました。
 
91年の湾岸戦争終結後、クルド人や南部のシーア派住民が蜂起しましたが、政府軍に
よって鎮圧され、弾圧を逃れようとした多くの国民が難民化しました。
[中略]
クルド人自治区
クルド人自治区は、1992年に成立しました。91年の湾岸戦争後の大規模な蜂起で多数
のクルド人が難民となり、避難途中で多くの犠牲者が出たことにより、クルド人保護
区(セーフヘブン)が設置されたことが自治区成立につながりました。しかし、自治
区成立後も、苦難は続きました。イラクに対する国連制裁と、自治区に対するイラク
中央政府の締め付けという「二重の制裁」の中で、住民たちは不自由な生活を強いら
れました。

約400万人の自治区人口のうち、70〜80万人が国内避難民だといわれています。イラ
ンイラク戦争やアンファル・キャンペーン、湾岸戦争、クルド内戦などで、もともと
住んでいた村を離れ、その後も村に帰れない人たちです。避難民の帰還をはじめ、夫
を連れ去られたり、失ったりした女性たちや、親を亡くした孤児たちの支援、将来へ
の希望を持てない子どもたちの自立促進などの問題は、イラク戦争終結後も大きな課
題として残っています。
[中略]
政党: 
クルディスタン民主党(KDP):マスード・バルザーニ党首。
自治区西部および中央部(アルビル県とドホーク県)を拠点。
クルディスタン民族主義運動指導者 ムスタファ・バルザニが
創設
クルド愛国同盟 (PUK):ジャラル・タラバーニ書記長。
東部の地域(スレイマニア県)を拠点。
イランとの関係が深いといわれる。

勢力: イラク戦争前、KDPの勢力は約1万5000人、PUKは約1万2000人ともいわれた。
両政党はそれぞれ独自の兵力(ペシュメルガ)を持ち、朝日新聞(2002年10月2日朝
刊8面)によると、合わせて8万〜10万人の兵力の動員が可能とされた
難民・避難民: イラク戦争前、クルド人自治区内には約80万人の国内避難民がいる
とされていた。
アメリカ難民委員会(U.S. Committee for Refugees)によると、2001年の自治区内
の国内避難民数は推定60万人。
なお、イラク戦争終結後、旧中央政府側地域出身の国内避難民の一部に帰還の動きが
ある。
更新:2003.07.15
---------- 引用ここまで ----------

 私は、かねてから、アメリカを牛耳るイスラエル、もしくはシオニスト、もしくは
ユダヤ人の主流は、クルド独立の手助けをすることで、クルドを、「大」イスラエル
の狂信計画に、同盟者として組み込んでいるものと、睨んできた。大きな構図のジク
ソーパズルの断片を、あちこちに、ぱらりぱらりと、置きながら、並べ替えながら、
必要な情報を収集し続けてきた。
 
 日本人外交官の惨殺事件の真相は、このような緊迫した状況を、俯瞰的、巨視的に、
観察し続けることによって、次第に、その細部までが、見えてくるであろう。

 以上。
木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長


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