1491.2004年以後の予想



昨日に引き続き、2004年以後の予想を続いて行う。T&Fより

T、F:あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い
    します。

T:昨日はハルマゲドン後を少しふれたが、この詳細をお願いしま
  す。

F:ハルマゲドンは核戦争になるが、この範囲がよく分からない。
  ヨーロッパまでその範囲であるかどうか??ロシアの参戦はあ
  るかどうか??などですが、その範囲は中東だけであると思い
  たいですね。予言では地球上の人間の半分しか生き残らないと
  ある。反キリスト軍は絶滅するから、米国も大きな被害を受け
  るようにも感じるが。ここはもう少し後に判明するでしょうね
  。そうなるのは、まだ4〜5年先ですからね。この前に手を打
  つ必要がありますが。

  核の冬はチェルノブイリ事故後にも起こっている。ヨーロッパ
  の気候不順という形で現れたようです。この規模を数倍にした
  ような世界的気候不順が起きるのでしょうね。

  食料がなくなり、食料が高騰するでしょうね。特に欧州・ロシ
  アが大きな影響を受ける。そして、石油もなくなるから、中東
  以外のロシアや北海、ベネズエラの石油が高騰することになる。

  日本がエネルギー面でロシアからの石油・天燃ガスの供給を受
  けるのは、この面からもいいことである。

T:ファティマの第3予言は、カトリック教会としてはロシアが悔
  悛したので、無効化したと宣言しましたが、どうですか?
  また、あるカトリックの修道会は米国のイラク戦争支持になっ
  ている。

F:それはない。カトリック教会は表ではそう言っているが、ロー
  マ法王はそう思っていない。預言書の中にカトリック教会にも
  堕落した神父が出てきて、それも神が人間に罰を与える根拠に
  なっている。

  カトリックは聖母マリアも否定し始めた。しかしカトリックの
  核心的な信者は、その方針に従っていない。それが重要でしょ
  うね。聖母マリアに対する瞑想で、各地の修道士たちが危機を
  感じているようである。

  今までのカトリック教がユダヤ系信者に乗っ取られていると陰
  謀系サイトが騒いでいるが、その兆候があるように感じる。
  このため、世界を救えるのはユダヤが侵入していない日本しか
  ないという予言が出てくるのでしょうね。

  ロシアと米国は一時的に蜜月の時があるが、ロシアは最後にな
  って、米国と敵対すると、これはノトラダムスの予言にある。
  ロシアはプーチンによって、再度独裁帝国になっていく。

  黙示録やノストラダムスの予言書の最後の状況に現時点はよく
  合っている。このため、預言書を見ていると次に何が起こるか
  、大体分かる。

T:核戦争後で世界の覇権はどう変わるのですか??

F:米国の第7・6・5艦隊の基幹空母群・空母6編成が破壊され
  、陸軍も恐らく30万人以上が死ぬことになる。これにより米
  国の一国支配体制は崩壊してしまう。国連が停戦に持ち込まな
  いと、世界的な悲劇になる。人類滅亡の危機になる。

  このため、米国、欧州とロシア、中国の集団指導体制に戻るこ
  とになる。この意味は、国連中心になるということでしょう。
  しかし、中国とロシアは上手く行かないような気がする。日本
  へのパイプラインで大慶経由で引く案を中国はロシアと合意し
  ていたが、プーチンは中国を警戒して、シベリア鉄道沿いに引
  くことにした。

  中国が日本をけん制するためにパイプラインを勝手に止める可
  能性があると見ているのでしょうね。北朝鮮へのパイプライン
  で現実に実施している。

  ロシアは現在、石油生産量1位になっている。中東の石油がな
  くなると日本もロシアの石油に頼るしかない。
  プーチンはKGB出身で戦略的なことをよく知っている。中国
  のプライドが将来問題になることを知っている。中国の強引さ
  を知っているように思う。この中国人の気質からロシアは中国
  を警戒している。日本企業も中国との交渉は難しいと言ってい
  る。どうも同じ思いを共有している。

  ロシアは自分だけでは覇権を取れないと見ているように思う。
  EUに加盟してEUで覇権を取ることを指向するでしょうね。
  中国はEUにとっても異質と思う。EUの仲間にはしないでし
  ょうね。

  そして、軍事力だけでは世界の覇権は取れない。経済力と文化
  を持たないと無理である。このためユーロという基軸通貨と日
  本という経済力と文化を持った仕組みを作るしかない。

  中国は中国を盟主とした独自のテイトリーを作るように思う。
  東南アジアは華僑が多く、そこと連合していくのであろう。
  この連合に日本は加盟するよりEUに加盟した方がいいと思う
  。米国は北中南米の連合になるのであろう。シーパワーを維持
  するのは莫大な資金が必要であるため、放棄するしかない。
  世界の警察を止めて、米国はモンロー主義に戻るでしょうね。

T:シーパワーでいくかランドパワーでいくかが議論されているが
  どう思いますか??

F:シーパワーの維持は金がかかることを知って欲しい。空母群1
  編成の維持費は、年経費1兆円程度である。日本の防衛費は5
  兆円程度であり、訓練などを想定すると空母群2編成で1年通
  して運用できる。2編成で2兆円になる。米国でも国防費40
  兆円の4分1以上を空母12編成が占めているので、問題視さ
  れている。このシーパワーを維持運用するには世界帝国しかで
  きない。恐らく、米国が衰退したら、当分は世界的に制圧でき
  るシーパワーはできないでしょうね。シーパワーは簡単ではな
  い。
  世界の港や島を占有して基地を作るということは、ほとんど現
  在の米国以外、不可能である。しかし、大量な物資の輸送をし
  ないRMAにより、今後世界の基地の見直しを米国は行うと言
  っている。横田基地も返還の可能性があるようです。経費削減
  を米国もしている。

  日本は東アジアに友達がいない。中国が巨大であり、東アジア
  はその影響を受ける。このため、豪州や欧州と結ぶしかない。
  ロシアが欧州と連合を組めば、そのロシアとも組むしかない。
  ユーラシア大陸の近傍にいるため、海軍力が落ちた米国と同盟
  を結んでも意味が無い。

  もちろん、日本近海を防衛する意味でのシーパワーは必要であ
  るが、日本への物資や日本からの物資を運ぶ世界の海を全て守
  ることは不可能でしょうね。どうするかというと、太平洋は日
  本・米国が守るとして、インド洋はインド、大西洋は欧州・米
  国というような分担制になるでしょうね。しかし、この場合で
  もインドネシアにある海峡が、非常に問題になる。

  それより欧州への物資は、ロシアのシベリア鉄道で運ぶ方が合
  理的な選択になる。勿論、ロシアとの関係を正常化しておく必
  要があるが、日本の軍事的な負担はない。日本がランドパワー
  を行使することは有りえない。ランドパワーはロシアに任せて
  おけばいい。日本はシーパワーやランドパワーではなく同盟関
  係を巧妙に作り、いいとこ取りするしかない。日本は軍事国家
  になってはいけない。日本は米国のような武士国家ではない。

  日本は基本的に天谷さんが言ったような町人国家である。この
  商人は権力に媚びるのはいいが、権力の変化を機敏に感じ取っ
  て、新しい権力者にも媚びるようにして、どんなことがあって
  も商売することを考えるべきである。
  このためには、世界の情報を分析することが必要ですね。

T:米国はどうなるのですか??

F:米国の問題は「大国の興亡」と読めば一目瞭然だ。ハウスブル
  グ家が欧州のほとんどを占めたが、軍備拡張と戦争の経費負担
  が重くて、潰れることになる。これと同じことが米国で起こっ
  ている。戦争経費負担はやはり重い。それと福音派とネオコン
  の組み合わせで、ハルマゲドンを起こそうとしている人たちが
  権力を握っている。これが問題だ。どうして日本は問題視しな
  いのであろう。

T:最後に日本から救世主が現れるということを言う人がいますが
  ??

F:日本はキリスト教のドグマから解放されている。このため、可
  能性は高いと思う。ハルマゲドン後の世界をファティマの第3
  予言では、世界の半分の人間達が生き残るが、非常に苦労する
  と言っている。石油がない、食料も無い状態であるから、苦し
  いでしょうね。そして、もう1度、アミニズム的な生き物の平
  等観と自然の循環を大切にする必要があるのでしょうね。石油
  を使わない福岡さん的な不耕不機農業が見直されると思う。

  もう1つ、日本で画期的なエネルギー発生機ができると予言さ
  せているようだ。これも楽しみですね。

T:どうもありがとうございました。今後も近未来的な記事をお願
  いします。
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昔の戦争に学ぶ − 野呂邦暢「戦争文学試論」の勧め

イラクに自衛隊が出発してしまった今、
真珠湾攻撃の起きた昭和16年とくしくも同じ数字である
平成16年の始まりをまつ今、
過去の戦争に学ぶ意味があるのではないだろうか。

昭和52年に出版された野呂邦暢の「戦争文学試論」が
昨年8月15日に新装再刊されている。
以下の引用はすべてこの本から。
いかに野呂邦暢が、現代的なセンスで、戦争文学を
おいかけていたかがわかる。

「昔の戦争は昔の戦争だ、ニューギニア? それがどうした、
ガダルカナル? 関係ないね、
硫黄島、レイテ、沖縄、そうだ、われわれの先輩は愚かな
戦争をしたもんだ。
それを今さら細かくほじくり返してみたところで
どうなるというものでもあるまいよ、退屈きわまる。
いいかげんにやめてもらいたい。
過ぎたことは過ぎたことだ。日本は間違った戦争をした。
われわれがそう信じている以上、二度とあのような惨事は
おこらないだろう」(57頁)

これまでぼくたちは、こう考えてこなかっただろうか。
でも、今回の、自衛隊のイラク派遣は、国民をいやおうなく
無意味な戦争に巻き込みかねない、大変な国難だ。
今こそ、昔の戦争に学ぶべきときだと思う。

「一億という国民の中から、ここにいる若干のわれわれだけが
どうしてこの遠い○○に送られる運命を背負ったのだろうか。
(略)
もうひとつの怒り。それは、この戦場が、多数の人間の血を
流すに値する地域であるかどうかという疑問からくる怒りだった。」
(61頁)
このような気持ちを自衛官たちはもつだろう。
ぼくたちも、同じだ。
どうしてあのようなところに日本の自衛隊を派遣しなければならな
いのか。派遣してしまったのか。

「戦争に敗けるということは、少しも恥辱ではない。
敗北を敗北として認めることができればである。
逆に勝利者が勝利におごり、戦いの意味を反省しないとき、
一転して立場はかわる。この場合、勝者が敗者となる。
われわれが敗北の諸相を深く見きわめることができれば
戦いに勝ったといってもあながちいいすぎではあるまい。
そしてそうなればもはや勝敗なぞ問題とするには足りないのだ。
(81頁)」

戦争にきちんと学び、我々敗戦国がおかれた状況を理解することが、
日本人が21世紀を生き延びるために大切である。

この本を手にとって読む価値はある。

野呂邦暢著「戦争文学試論」(2800円)2002年8月15日刊
(株)芙蓉書房出版、電話03-3813-4466、FAX03-3813-4615
ISBN 4-8295-0320-3
天


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