1489.超高齢化社会の子供達



<子供達に残すべきモノ、伝えるべき知恵、それが今…。>

少年や、少女は、大人達を見失ってしまった。
砂漠の中で…、都会の中で…。

彼等の言葉が、あまりにも空疎なために、
   責任や、理念が、嘘で塗り固められてしまったために。

しょせん、<力>だけが、正義だと教えられた子供達は、
         どこへ行くのでしょう。
彼等が、あらゆる場所で壊れていくのを、
    どうやって、とめられるというのでしょう。

「それが、自分の利益を達成するためならば、
         あらゆることを正当化しなさい。」
「あなたが、自由でありたければ、
  相手に、<強さ>で、いうことを聞かせることを覚えななさい。」

そう、子供達に教えなければならない程、
      世界は、ジャングルに戻ろうとしている。
私達は、また、キバを手に持った「猿」へと帰ろうとしているのか?
<人間>と<人間>関係の終わりが近づいているのか…?

世界は、たくさんの貧しさで揺れており、
そして、飽食の街では、次から次ぎへと湧き上がる
        あてどない悩みを、抱きかかえている…。

自分達が、より大きなシステムの一部なのだと感じず、
<欲>を制御しそこなった<動物>は、
 自分が壊していく生命系から、復讐されることでしょう。

<地球>は、太陽からの光を、恵みとしてうけとり、
<大宇宙>と<時>を旅している。

ほんのぽっちりとした閉鎖系空間に生まれた、
 ささやかで、しかし、驚くほど多様な生命体が、一緒にあって、
小さな、美しい宝石のような島に、私達は住んでいるというのに…。

 <欲>を制御しそこなった大人達は、
       子供達に、何を残してやれるのでしょう…。

                      まとり
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「超高齢化社会の根っ子」 

日本が超高齢者社会に向かっている今、何をするべきなのか、識者
の皆さんにお聞きしたいと思い、投稿します。 

平成9年1月推計の「日本の将来推計人口」(厚生省国立社会保障
・人口問題研究所)によれば、2025年には、27.4%が65才以上にな
るとされています。 

国民の約3人に1人が高齢者ということになります。 
そのうち、要介護老人は520万人です。 

現在、在宅での介護が充実するように整備されようとしていますが
、この数字を見ると、介護する側の人的資源が極端に多く必要にな
るように思います。 

要介護老人が増えると共に、介護者も増えることになり、他の仕事
に従事できる員数が足りなくなってしまうように思うのですが、い
かがなのでしょうか? 

2025年というと、今年生まれた子どもが大学を卒業し、社会人にな
る時期にあたります。この新卒の社会人からも介護者を捻出しない
といけません。 

今、ご年配の方がたにお伺いしたいのですが、お若い頃の労働環境
はいかがでしたでしょうか? 

昔は、休みは盆・暮れ正月を除き、日曜・祭日だけで、土曜日は半
どんでも疲労が蓄積すること無く働けていたと思うのですが、今は
、週休二日でも皆疲れています。残業が多く、また、休日出勤され
ている方も多いでしょうし、単位時間当たりの仕事の量も多いよう
に思います。 

このような、ゆとりのある生活ができない状況で、介護者を多く確
保しなければならないとしたら、他の産業に従事する人間はどのよ
うに確保するのでしょうか? 

工業製品と違い、人間は、出荷して(出産して)すぐに稼働するも
のではありません。生まれてから十数年から20年近く経たなけれ
ば、一人前の労働力にならないのです。 

上に挙げた例の2025年は、今から数えて、この約20年後に相当す
る年です。 
今すぐに出生率を上げる必要があるように思います。 

多くの人が眉をひそめそうな言葉、「産めよ増やせよ」の時代にな
っているように思います(国内外の情勢を見れば、政治・経済は戦
争状態にあると言っても過言ではないでしょう)。年金制度が破状
しつつあるどころではなく、20年後を見据えれば、既に日本とい
う国は破状している、と言って差し支えないと思います。 

少子化の要因は、ひとつではありませんが、そのひとつに家族制度
の崩壊を挙げることができると思います。 

父親と母親と子どもたちとその上の世代が同居して暮らしていくと
いう物理的なものと同時に進行している、精神的な家族制度の崩壊
です。 

1ヵ月程前に読んだ記事(新聞だったか雑誌だったか失念したので
すが)で、フェミニストの社民党員が「戦略はすでにできている。
後はどう実行していくかという問題だけである」というような発言
をしていました。 

フェミニスト同士でいがみ合っている現実を見ても分かるように、
フェミニズムにも色々な考えがあるようですが、東大教授の上野千
鶴子氏の影響力を無視することはできません。 

非常に過激な考え方の人で、小倉千加子氏との共著「ザ・フェミニ
ズム」という本があるのですが、本文の論旨の目茶苦茶さもさるこ
とながら、あとがきで共著者の小倉氏が
「国が滅んでも、人は生きていく。自分の意見は誰も代表してくれ
ない。人はみな自分に必要な(都合のいい)フェミニズムを武器と
して生き延びればいい。それだけだ。」 
と書いています。 

「都合のいい……生き延びればいい」という考え方は、他人を顧み
ない生き方であって、自分が要介護の状態になった時、自分勝手に
生きる他の人が自分を顧みてくれなかったらどうするのか、という
視点が欠落しています。 

社民党の言う戦略の目標はこれに近いのでしょうか? 
家族制度の崩壊から国の崩壊まで、すべからく崩壊させようという
のでしょうか。 

女優のジョディー・フォスターが「自分は世界中のどこにいても一
人で生きていける」と発言したことがあります。 

彼女は一人で生きているつもりかもしれませんが、彼女が毎日飲ん
でいる飲物や食べ物は、誰が生産して、誰が配送して、誰が彼女の
手元に届くように管理しているのか?彼女が洗面所やトイレで流し
た下水は誰が処理しているのか? 
ということに考えが及んでいません。 

# ハリウッドの3Sを観て感動するのは愚かなことです。 

フェミニストの思考に欠落しているもののひとつに、人間を、哺乳
類であると認識できない点があると思います。 

ブレスト・フィーディングの有効性は、子ども、母親、共に認めら
れているところです。母親も、ブレスト・フィーディングをするこ
とによって、ストレスや睡眠不足に対する抵抗力が増すことが知ら
れています。 

また、かなり昔、猿の赤ん坊に、針金でできた人形とそれに柔らか
いものを被せた人形のふたつを与え、どちらにより長く抱きついて
いるか、という実験を行ったところ、柔らかい方に長く抱きついて
いた、という結果がでました。 

母親が自ら子どもを抱いて育てることの大切さよりも、社会的な地
位や金を優先することがフェミニズムの目標のひとつになっている
ことは、想像にかたくありません。 

専業主婦が給料を貰ったらいくらになるか?という議論が盛んに言
われていたことがありますが、いかにも考え方がフェミニストらし
いと思いました。 

夫が稼いできた給与は、妻やその他の家族全員が力を合わせて得た
結果の報酬であって、夫ひとりの報酬と考えるところがおかしなと
ころです。 

看護士養成校の入試対策用の、ある参考書に、母親が仕事にでかけ
、父親が哺乳瓶でミルクを与えている絵が、両親が協力して子ども
を育てる重要性が書かれている文のところに描かれていました。 

子育てを両親が協力してするのは、あたりまえの事なのですが、ブ
レスト・フィーディングをしていない、という点で、医療関係者を
目指す者のための本として適切なのかどうか、疑問に思ったことが
あります。 

これらの事は、全て、文化の破壊に繋がっています。 

昔、渥美清主演の「泣いてたまるか」というテレビ・ドラマがあり
ました。子どもながらに、泣きながら観ていた記憶があります。最
近の日本のドラマ・映画にはこのような心の奥底を揺さぶるような
作品が見掛けられなくなりました。 
表面的な内容と表現、ただ奇をてらっただけのものが多いように感
じます。 

黒澤や小津のような監督はもう現れないのでしょうか。 

少しずつ、日本の文化が歪んで来ています。 

お隣、韓国を見てみると、何にでも「はいはい」と従う日本人と違
い、頑固に伝統文化を守ろうという気風があるようで、最近日本で
もよく見かけるようになった韓国のドラマや映画は、内容も表現も
深く、心に浸み入るものが多いです。 

文化の破壊が、どれほどその地域の人々の生活をおびやかすように
なるか、社会を混乱させるかを知るには、サハラ砂漠以南のブラッ
ク・アフリカを例にとると良く分かると思います。 

植民地化される前のアフリカは、色々な部族があり、それぞれの文
化を持っていたものの、おしなべて、平和な暮らしをしていました。 

争い、殺しあってばかりいる「野蛮人」というのは、ヨーロッパ人
がアフリカ人に対して勝手な想像でつけた呼名であって、実際には
、戦争自体はあったものの、それは儀式的なもので、一人でも犠牲
者が出るとそれで終る、という暗黙の了解がありました。 

相手を完膚なきまでたたきのめす、ということは決してしなかった
のです。 

また、アフリカ人は、直接的な表現を「下品なこと」とみなし、例
えば、音楽でも、意識的に音程をずらして演奏するということもし
ていまし、人と話す時には、相手の目を見ては失礼に当たる、と考
えていました。 

村・共同体の和を重んじ、平和に暮らすことが彼らの生活だったの
です。 

しかし、植民地化されると、それらの文化は破壊され、紛争の絶え
ないところになってしまいました。また、特に都市部において、倫
理観の崩壊が見られるようになりました。伝統の文化が破壊された
り、急激に否定されるとどこの地域においても同様の現象が起こり
ます。 

ちなみに、日本の文化が今向かっている方向は、言わずと知れた、
GHQから頂戴したものなのは、皆さんご承知の通りです。 

# ただ、アメリカ人全てを批判するつもりはありません。 
# イラクで戦死していった兵士達は、皆、正義の使者だと 
# 騙されて死んでいった者たちです。 
# 
# (けど、アメリカは、もともとインディアンの土地だったんですけど) 

少子化、家族制度の崩壊、少年犯罪、凶悪犯罪、過重な労働、文化
の破壊、全てがどこかで繋がっているように思うのは、少々考えす
ぎでしょうか。 

ご意見をお聞かせください。 
-- 
joe
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(Fのコメント)
日本人の女性・男性の気質が変化しているように感じる。女性が性
に目覚めている。羞恥心がなくなっている。性的相手を変えている。
女性上位社会になっている。男性との間では女性が音頭を取ってい
る。

人間自体も自然や動物に対して、横暴になっている。この見返りが
人間の数の制御でしょうね。そして、発展途上国では人間同士の殺
し合い。中東では核を使った戦争。このようなことで自然を壊す人
間の数をコントロールしているのでしょうね。そして、先進諸国で
は女性がフェミニズムであり、子供を産む行為は苦しいためにしな
いことになる。このため、先進諸国でも人口は減るのでしょうね。

日本の人口は縄文時代で50万人程度、平安時代で700万人弱、
江戸時代で3000万人程度ですから、その後140年後の今、
一億2千万人と4倍に増えたことになる。これがまた、江戸時代程
度に人口が減っていくのでしょうかね。それとともに、日本の煌き
も少しその輝きを減らすのでしょうね。

今後、中国の発展により、繊維の軽工業などの産業が衰退して、失
業率が高くなっている。丁度よく介護という新しいサービスが立ち
上がり、失業者を吸収してくれると期待しているがどうですかね。


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