1443.世界の動向と木村コラム



世界日報の記事に注意を。   Fより
世界日報の記事を読むと、米国のネオコンの主張がされている。
正義の戦いと言って、他国を侵略した世界の歴史は山ほどある。
しかし、基本的なストーリーは侵略したサイドがゲリラ戦やその民
族の抵抗で国力を疲弊させて撤退したことが断然多いと言う事実に
突き当たる。周辺に支援国家を抱えている時は特にそうなる。

この事実を知っていれば、米国のイラクへの侵略は成功しないこと
が分かる。ベトナムでそのことを痛烈に米国は感じたはずであるの
に、再度同じ間違いと犯している。

米国の主張する民主主義より民族の独立や尊厳の方が民族としては
上である事実を知な過ぎる。侵略ではなく同一民族間での民主主義
の戦いであれば、米国の言うように民主主義が独裁主義より上であ
るが、今回のように米国の軍隊が米国に何も悪いことをしていない
イラクを攻めること、それを正義の戦いと言うのは侵略戦争のこと
であるから、これは激しい抵抗に会うことが確実であろう。

イラク軍を募集して、訓練してもほとんど寝返ることになるため、
敵の兵力を増強しているようなものになる。これもベトナム戦争で
経験しているはずであるのに、同じ過ちを米国は犯している。
==============================
件名:国際テロの背景は急進的イスラム教  

思想面の戦略強化を望まれる米国・過激派組織に賛同するアラブ・
イスラム民衆超宗教超国家の視点必要

 バース党(イラクの旧政権政党)地方組織幹部と名乗る勢力が十
月下旬、ブッシュ米大統領が五月一日に出した大規模戦闘終了宣言
をあざ笑うかのように、半年後の十一月一日から三日間を「抵抗の
日」として、学校や省庁などを標的とした大規模テロを実行する旨
の脅迫状を配布した。テレビやチラシでその話を知った市民は官公
庁などへの出勤を控え、父母も子供たちを学校に登校させなかった
。実際、官公庁や学校でのテロはなかったものの、一般民衆を恐怖
におびえさせるテロの卑劣で残忍な手法を見せつけるには十分だっ
た。(カイロ・鈴木眞吉・世界日報)

 この期間の実際の攻撃対象は、米軍を中心に、軍関係の民間人や
、警察署、バース党関係者を訴追する委員会の委員長、バグダッド
市西部のカルハ地区評議会議長、同ディヤラ州の副知事など、イラ
ク復興にかかわる重要人物にまで拡大され、石油パイプラインも二
カ所で爆破された。それらの中で最大の死者を出したのは、米軍の
大型輸送ヘリコプター「チヌーク」が二日午前、イラク中部都市フ
ァルジャ付近の上空を飛行中、何者かの攻撃を受けて墜落、米軍兵
士十六人が死亡した事件だった。一回の攻撃で米軍が受けた死者数
ではイラク戦後最大となった。

 今回を含めた一連のイラクにおける攻撃勢力は、その手口から見
て、「サダム(フセイン元大統領)の支持者と国際的なイスラム過
激組織が協力しているのは状況証拠から明白だ」(イラク暫定統治
評議会特別治安委員長報道官)との見解が大勢で、「外国人のグル
ープがイラク国内で活動していることを把握している」(イラク駐
留米軍のサンチェス司令官)としてエジプト、シリア、イエメン、
スーダンの名が挙げられている。

 最近顕著になりだしたのは、特に国際テロ組織アルカイダとの連
携を示すと思われるテロが増加傾向にあることで、これはただ単に
イラク人に主権を委譲したり、米軍が撤退すれば済む問題ではなく
、国際テロ組織との真っ向からの戦いになってきたことを意味して
いる。

 国際テロリストの考えは、イスラム教の教義を急進的、教条的な
ものにし、イスラム法(シャリア)を導入してイスラム国家を建設
するという、しかもそれを武力を使用してでも実行するとして、そ
のための戦いを「聖戦」と位置付け、死後の世界への確信に基づい
た四次元的戦いをしていることだ。

 ただこの考え方は、過激派テロリストのみならず、アラブ・イス
ラム諸国のイスラム教徒にかなり広く支持されていることが実態だ
。連合軍はもとより、国際機関などイラクの民主化や復興を目指す
人々へのテロ組織による攻撃に、心の底で拍手喝さいを送る人々が
多数存在することは否めない。

 アラブ諸国のイスラム教復興運動に大きな影響を与え、現過激派
組織の源流となったエジプトのムスリム同胞団は一九二八年三月、
スエズ運河沿いの町イスマイリヤで結成されたが、当時小学校の教
師だった指導者のハサン・アル・バンナー氏は、「イスラムこそ解
決」を標ぼうして、庶民の抱える各種問題に解決の手を差し伸べ、
各界各層にその勢力を伸張した。しかし同胞団の最終目的は、国家
にイスラム法を適用させ、純粋なイスラム国家を建設することにあ
る。穏健であろうとする同胞団から分かれたイスラム団やジハード
団が、サダト前エジプト大統領を暗殺し、観光客狙いのテロを繰り
返してついには一九九七年、ルクソールで邦人十人を含む六十二人
を殺害した。

 同胞団の流れは、パレスチナでハマスとなり、シリアに拠点をつ
くって現在はイラクに流れ、エジプトから逃れたアイマン・ザワヒ
リ氏は、国際テロ組織アルカイダの副官として世界中でのテロを指
揮し、今イラクに集中している。

 イラクでの復興を軌道に乗せるには、これらテロリストの侵入を
防ぐ国境警備やテロリスト掃討作戦の強化、そのための治安部隊創
設などの軍事的方法も必要だが、テロリストをこれ以上生み出さな
いための長期的対策も急務と思われる。

 エジプト政府はルクソール事件以降、テロ組織を厳しく取り締ま
り、同胞団を「過激派を生み出す温床」として監視を強め、収監し
た過激派活動家に対し、穏健なイスラム教解釈を持つイスラム指導
者や転向した元幹部に教育を担当させ、本来のイスラム教からはな
はだしく逸脱していることを知らしめてきた。ただその教育の限界
は、国家権力や観光客に対する殺害行為を否定することには成功し
たが、イスラム法を適用したイスラム国家建設を目指すことを捨て
させることはできないでいる。

 ここで問題なのは、人権尊重の時代に、過酷な刑罰を科す時代錯
誤的なイスラム法の適用を叫んで、イスラム国家建設を標榜すると
いう穏健派も含めたイスラム教徒全般の考え方は、かなり独善的で
排他的、信仰思想言論の自由や民主主義思想に触れる可能性が大い
にある点だ。信仰の自由は他人の信仰を尊重して初めて成り立つも
のであるにもかかわらず、遮二無二イスラム法の適用を迫ることは
、スーダンの内戦など世界各地の紛争を巻き起こす種を蒔いている
。まさに「イスラムこそ破壊」の現状を産み出している。

 自分の国や宗教に固執することが歴史上どれほどの悲劇を生んだ
かは歴史が示すところで、超宗教超国家的発想が願われるゆえんだ
。その観点からの思想教育がイスラム教指導者も含めて早急に実施
されることが、テロリストをこれ以上生み出さないための必須の条
件のように思われる。古いイスラム教理解に基づく聖戦思想や、他
宗教を異教として排除する独善的思考、それを助長している情報封
鎖、偏狭教育、イスラム教指導体制などの変革が必要なようだ。

 ラムズフェルド米国防長官が「思想戦」との認識を示したが、ま
さに思想戦が急がれる。ただ、自分の宗教に固執する勢力は一部ユ
ダヤ教徒やキリスト教徒、仏教徒などにも見られることから、全宗
教を対象となるのが好ましい。

 その点、今回ノーベル平和賞を受賞したイランの弁護士で人権活
動家のエバディさんの姿勢は称賛に値する。古い教条主義的イスラ
ム解釈を否定し、本来のイスラム教は自由と民主主義と矛盾しない
と主張、解釈の自由を提言した。このような近代的イスラム解釈を
採用するイスラム指導者が増大することが願われる。

 キリスト教の場合は、文芸復興と宗教改革、またその後の聖書批
評学や科学からの攻撃をいやというほど受けて多くの論争を経て、
聖書自体がズタズタになるほどの批判や否定にさらされた時代を通
過した。

 それに対し、イスラム教は、解釈や研究の自由を禁じたため、い
わば欧州史でいうキリスト教暗黒時代や逐語霊感説時代をそのまま
体現しているのが現状で、イスラム教内部から宗教改革ののろしが
上がり、時代的な制約を超えた新たな聖典解釈やイスラム教理解が
表れ、自由と民主主義時代にマッチした解釈が出現することが願わ
れる。

 根本主義過激派が掲げる聖典解釈は間違いなく時代に逆行してい
る。アルカイダが理想とした旧アフガンの状況を見れば、いかに勘
違いした時代錯誤の中で、地獄を現出したかがはっきりわかる。
(世界日報)▽掲載許可済です
Kenzo Yamaoka
==============================
件名:われわれの味方か、テロリストの味方か  

 大爆発が5回起こり、昨日はサダム・フセインが権力の座を追われてから最悪の日とな
 った。イラク平和回復の難題の多くが外来のものだという証拠はますます積み重なって
 いる。米軍は昨日大混乱の最中、バグダッドの警察署に向けて手りゅう弾を投げている
 男を捕まえた。このテロリストはシリアのパスポートを所持しており、シリア人である
 と疑われている。彼の車にはダイナマイトや迫撃砲が満載されていた。次々に起こる攻
 撃は日ごとに統制がとれているように思え、イラクの治安かく乱にシリアが果たしてい
 る役割は重大であるようだ。
 イラク復興の敵に援助と慰安を提供しているのは、外国人戦闘員だけではない。イラク
 における襲撃とシリアとのつなかりが、多量に暴露されればされるほど、欧州連合(E
 U)はシリアとの経済的つながりを増やしている。ダマスカスで週末、EUの資金でビ
 ジネス会議が開催され、そこには欧州から役人および実業界の大物180人が、シリア、
 レバノン、そして、ヨルダンから同じく役人および実業界の大物226人が集合した。そ
 の目的は、実業面での協力の強化と、年末までにシリア・EU通商協定締結の地ならし
 をすることであった。

 この欧州人のシリアに対する甘い態度は、米国による対シリア制裁への動きが大きくな
 っていることに、直ちに反応したものであることは、はっきりしている。フィナンシャ
 ル・タイムズ紙は昨日、シリアのアナリストが、それには疑問の余地はないと語ったと
 伝えた。「シリアは大急ぎで米国の圧力をかわそうとしている」「欧州との関係を緊密
 化すれば、それだけわが国の政府の安心感は増すのだ」とそのアナリストは語ったとい
 う。

 対シリア制裁は米政府では超党派の強い支持を引き付けている。下院はつい2週間前に
 398対4でシリアに対する新たな制裁に賛成票を投じた。ブッシュ大統領の報道官であ
 るスコット・マクレラン氏は、「シリアは方針を変えて、態度を改め、テロリストをか
 くまうことをやめる必要がある」と言って、米政府の立場を極めて鮮明にした。米国の
 役人は、シリアがハマスやパレスチナのイスラム聖戦のシリアでの訓練、資金調達およ
 び後方支援などの活動をやめさせることを拒否していることに特にフラストレーション
 を感じている。
 シリアがテロを黙認し、テロの後ろ盾になっていることに対して、米国が断固とした態
 度を取ろうとしていることが、予想されたことではあるが、日ごろテロを弁護している
 側からの反撃を引き起こしている。イラン外務省のハミド・レザ・アセフィ報道官は、
 制裁は明らかに米国の政治におけるユダヤ人の影響力の表れであると語り、レバノンは
 「シオニスト・ロビー(ユダヤ主義の圧力団体)」を非難した。イスラム諸国会議機構
 (OIC)加盟の57カ国は、シリアのテロリストとのつながりを一言も非難することな
 く、米国のシリアに対する制裁を非難するという意思表示をした。

 そして、無論フランスも黙ってはいない。ジャック・シラク仏大統領は制裁について、
 「これは効果が無く、解決よりも、それを上回る問題を作り出すということは、歴史が
 われわれに教えている」と語った。同大統領の政府は、シリアとの通商を増やすための
 EUの政策を推し進めようとしている。シラク氏は、フランスのサダム・フセインとの
 商取引でイラクの民主化が進まなかったことを忘れているようだ。EUは私たちの味方
 なのか、はたまた、テロリストの味方なのか、首をひねらざるを得ない。(世界日報)
 ▽掲載許可済です
Kenzo Yamaoka
==============================
『亜空間通信』683号(2003/11/07)
【イラク「派兵」是非論議の短絡を戒め画期的な私見の平和繁栄論に高めるべく早め
に概説】
 
 これまた時局柄、イラク「派兵」是非の論議ともなれば、勢い、急ぎの早仕事とな
るが、わが概説を早めに述べて置かないと、手前勝手な思いこみの誤解から、八階ま
で登ってしまって、高所恐怖症で墜落死でもされたりして、はた迷惑も甚だしいから、
ともかく、概説する。
 
 しかも、この概説自体が、ことの性質上、どう工夫しても長くなるから、まずは、
その「目次風」程度を最初に記す。
 
 1。自衛隊と称する軍隊は憲法違反の存在であるし、憲法がなくても廃止すべきで
ある。
 2。しかし、その廃止以前の最後の仕事として、何かの役に立たないと、すべてが
無駄な浪費で終わって仕舞うから、国際的な現状に鑑み、イラクには、「災害救助」
「医療」「土木建設」などの民政の役割を果たす目的で、派遣すべきである。
 3。派遣はアメリカの戦力の一翼としてであってはならない。国連の組織の一環と
してでなければならない。
 4。私を含む民間人も、大挙して行くべきである。先頭に立つのが、旧知の日本山
妙法寺の僧侶たちであれば、ますます好ましい。私は、アラブ語の有名な恋の歌を歌
いながら、一緒に歩く。
 5。劣化ウラン弾の塵が舞ってはいるが、イラクの幼児までが吸わされているのだ
から、これを理由として腰を引くべきではない。それぐらいの覚悟は必要であるし、
すでに出来ている。唯一の原爆被害国の日本は、特に、劣化ウラン弾の塵の調査、始
末と医療に、全力を尽くすべきである。
 6。自衛隊は、国際的な常識では軍隊であるが、今回のイラクでの仕事を契機とし
て、国連の「災害救助」「医療」「土木建設」などの民政の役割を果たす組織として、
即刻、改編を開始すべきである。
 7。今後の方向としては、地球温暖化として国際的な課題となっている難問に挑む
巨大事業がある。まずは、イラクの砂漠地帯の緑化に挑み、続いて、サハラ砂漠など
の緑化事業に展開すべきである。
 8。砂漠化、地球温暖化と、ヨーロッパでも広がった殺人的な猛暑は、考古学的太
古にまで遡って見直せば、何度も起きた気候変動の一環であるのかもしれないが、現
代人の牧畜、灌漑農業、化石燃料消費などの影響で短期的に加速されている可能性が
高い。
 注:何度も起きた気候変動の参考資料:
---------- 引用ここから ----------
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000117236
(このURLの中身は週毎に記事が変わるから、「Vol.8 2003.11.06」で探すこと)。
木村書店Web公開シリーズ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Vol.8 2003.11.06 ━━
 ■■■『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』■■■
     近代ヨーロッパ系学者による“古代史偽造”に真向から挑戦!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                      等幅フォントで御覧下さい。
              出典:木村愛二の同名著書(1974年・鷹書房)
[中略]
http://www.jca.apc.org/?altmedka/afric-g.jpg
2000万年前から現在までのアフリカの降雨量
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

9。以上の史上空前の巨大事業の費用は、当面、アメリカを筆頭とする諸国の軍事予
算の転用で賄う。
10。日本が先頭に立って、軍隊を廃止し、諸国には、日本の敗戦時の軍需産業の転身
の教訓を学ばせ、軍事予算ではなく民需予算を、上記の史上空前の巨大事業に振り向
けることで、恐慌局面の打開に向わせるのが、わが一石二鳥の妙案の骨格である。
11。巨大事業による軍需産業中心の経済の転換に関しては、すでに、アメリカのラルー
シュ運動による「ユーラシア・ランド・ブリッジ」の提案があるが、わが提案の方が
巨大で、緑なす夢に溢れ、全地球規模である。

 さて、一昨日(2003/11/05)にも、急ぎ、とは言っても諸事情により、主題の11月2
日の集会の終了よりは3日遅れて、以下の通信を発した。
 
---------- 引用ここから ---------- 
http://www.jca.apc.org/?altmedka/2003aku/aku682.html
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1325.html
『亜空間通信』682号(2003/11/05)
【天木直人前レバノン大使を迎えた「総花」シンポが象徴する日本反体制総崩れ「反
戦」空洞化】
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

 この通信に託したわが評価は非常に複雑で、いささかの「毒を含む」憎まれ愚痴な
のであったが、即時、主宰者側と思しき以下の御礼投稿があった。冒頭のみ紹介する。
興味のある方は、URLを叩いて、直接訪問されたい。

---------- 引用ここから ----------
Re: 木村レポートありがとうございました
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1336.html
投稿者 レイ 日時 2003 年 11 月 05 日 14:29:34:mRt2rX4ca0PnA
(回答先: 天木直人前レバノン大使を迎えた総花シンポが象徴する日本反体制総崩れ
反戦空洞化 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 05 日 11:41:44)
 ニュースでも今のところ取り上げてないみたいで、どのようなシンポジウムなのか
気になっていました。下はブナ林便りからの転載です。
 http://members.jcom.home.ne.jp/pinuskoraie/0305.htm
●皆様 小林です。このMLの本格的な開始が延びていて済みません。天木シンポが終
わりましたので、その報告を転送させて頂きます。取り急ぎ。
[後略] 
---------- 引用ここまで ----------

 その他、集会に関する様々な角度からの意見が、伝わってきた。当日、わがチラシ
を受け取った参加者からは、新著の注文の電子手紙や郵便振り込み通知が何通か届き、
ファックス通信などによる意見も寄せられた。
 
 この「イラク派兵」問題に関しては、まず、「派兵」という用語そのものの規定な
しに、それぞれの角度からの思いこみによる論争、とは言い状、実は、すれ違いで白
けるか、売り言葉に買い言葉の子供の口喧嘩程度の低い応酬に終わるのが、このとこ
ろの関連集会の通例である。
 
 以下、その後のわが投稿の中から、必要な問題点の指摘の部分だけを拾い上げる。
URL以外の題名や文章は抜粋で、若干補正してあるから、全文の文脈に興味がある方
は直接訪問されたい。
 
 ---------- 引用ここから ----------
私は非暴力主義であり自衛でも戦力保持反対である。
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1215.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 03 日 00:49:52:CjMHiEP28ibKM

 理論的な混乱が激しいのが、日本の平和ぼけ状況である。
 本日は、東大駒場の天木直人(元レバノン大使)を迎えた緊急シンポジウムに参加
してきた。
 そこでも、少しは会場発言の時間があったが、イラク派兵反対を滔々と述べる元・
防衛庁教育訓練局長、現・新潟県加茂市市長、小池清彦の弁に注文を付ける時間がな
くて、残念であった。小池は、自衛隊は自衛のためにあるのだから海外派兵反対との
主旨であった。これは憲法解釈の上からも間違いである。自衛隊法は違憲なのである。
 憲法でもそうだが、憲法にあろうがなかろうが、自衛と称して戦力を持つのが危険
なのである。自衛隊容認論に傾きながら派兵反対という政党もあるが、平和ぼけの間
抜けな「有権者」からの票稼ぎの詭弁にすぎない。
 非暴力、非武装で良いのである。私は、アラブ人にも非暴力を勧めている。特攻隊
の真似をするなと言っておる。
---------- 引用ここまで ----------

 以上のわが投稿に対して、以下の匿名投稿があった。

---------- 引用ここから ----------
Re: シンポジウム
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1216.html
投稿者 pooh 日時 2003 年 11 月 03 日 00:56:05:1V/N3pq3rRa6M

 だってあの時木村さん、口調が熱くなりすぎちゃって聞いてる方は何がなんだかわ
かんなくなってしまいましたよ。あれじゃ下村さんに遮られちゃっても仕方ないかな。
結局なんだったんですか?派兵すべきだってことだったんですか?
---------- 引用ここまで ----------

そこで私は、以下の回答をした。

---------- 引用ここから ----------
「派兵」と言えば「兵」、軍隊と兵隊を送ることになる。あれは素人の集まり。Re:
シンポジウム
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1224.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 03 日 05:29:11:CjMHiEP28ibKM
(回答先: Re: シンポジウム 投稿者 pooh 日時 2003 年 11 月 03 日 00:56:05)
「派兵」と言えば「兵」、具体的には軍隊と兵隊を送ることになる。
 ことは日本の進路の決定である。使う言葉から定義して議論しなければ、かえって
問題が拡散し、分かりにくくなる。
 中国の孫子などの「兵」は戦争のことである。私は、「自衛隊」という名の既存の
集団を、災難救助活動に送り、むしろ、それより先に私も含めた民間人が大挙して行
くことを提唱している。すでに旧知のJVC(日本国際ボランティア・センター)の若
者たちが行っている。
 私は、違憲の存在の自衛隊の最後の仕事と位置付けている。
 あそこの議論では、天木さんが国連の名の下に行くことを主張し、板垣さんも同様
の主旨であった。
 小池さんが自衛隊(防衛庁の方が正確)経験者で、行くことに反対していたが、彼
は憲法違反の自衛隊を自衛力として認める立場である。「なまくら四つ」と言ったと
ころの政治屋である。その程度の彼を、平和主義者と見間違えるようでは、烏合の衆
の域を出ない。
 日本国憲法では、自衛のための戦力も認めていないのである。

軍隊と警察など、定義が必要な言葉が飛び交ったが、カンプチアPKOの時期にも、あ
のような混乱した議論が続いた。
 要するに、教授とか弁護士とかの肩書きの素人が、偉そうに発言しているだけで、
シンポジウム(注:ギリシャ語の意味は先の亜空間通信で紹介した)にはなっていな
いのである。
 むしろ逆に、ますますわけが分からなくなるのが、この種の「総花」型の集会の常
である。そこに「水準」が露呈している。
 しかも、本来、あのような問題の討論の場であれば、不肖、私を置いて論者はいな
い。他に関連の著書を何冊も発表しているのは誰もいない。要するに、一番重要なシ
オニスト、イスラエルの問題点を避け、逃げる議論ばかりがが続いているのである。
 それで「国論」が定まるわけがない。「真似フェスト」ぐらいがせいぜいであある。

 文化功労賞の受賞者の板垣さんも、ホロコーストの嘘を知っているが、絶対に公言
しない。そこが「東大名誉教授」の限界なのである。
 会場から旧知のアラブ通の阿部政雄さんが、唯一、シオニストに関して発言したが、
ホロコーストの嘘は愚か、シオニストどころか、ネオコンの位置づけすらを避けるか
逃げるかしている議論では、何の役にも立たない。
 私は、事前のチラシ撒きと短い会場発言で一応の存在を示したから、今後が楽しみ
である。

 下村さんとも板垣さんとも旧知の仲であり、チャンスの小林イチローさんは、会場
の準備中に会い、向こうから「木村さんでしょ」と話し掛けてきたから、「いつかゆっ
くり話したい」と言って置いた。
 あの時は、自衛隊員の気持ちに話しが向いていたので、それを知るものの会場から
の意見を求めてきたから、ああいう発言をした。「発言が長い」という雰囲気が出た
ので、途中で切り上げた。
 今後の展開を待つ。その可能性を見ていたから、12.19.ワールド・フォーラムの日
程も入れた宣伝チラシを配って置いたのである。
 今回は、これまでにも増して、積極攻勢に出る覚悟である。

 すでに9年前に、「NGO(非政府組織)・熟年・非武装・無抵抗・平和行動隊結成」提
唱せり。
 これを発表し続けているから、わが66歳の未来が数十年(途中で死ぬことが不可能
になるDNA修復ウィルス感染の可能性を恐れつつ)もあるこの青年は、今回、劣化ウ
ラン弾の塵を吸いに行かざるを得ないのである。
---------- 引用ここまで ----------

 以上の投稿の最後には、上記のような「カンプチアPKOの時期にも、あのような混
乱した議論が続いた」状況の中で、私が編み出した以下の「緊急提言」「平和のため
に血を流す覚悟」を紹介した。

---------- 引用ここから ----------
http://www.jca.apc.org/?altmedka/hibusou.html


NGO(非政府組織)・熟年・非武装・無抵抗・平和行動隊結成
初出:『フリージャーナル』23号(1994.7.8)
一部改訂:1998.9.17.
追記:2001.10.18.
「自分は何をするのか」/実践なき理論は無力
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

上記のごとき「素人の集まり」というわが評価は、単に軍事とか中東とかに関する水
準の評価だけではなく、シンポジウムという討論の形式の意義さえ知らない「ド素人」
、つまりは、人前で議論を展開してみせる資格が疑わしい「肩書き」人種という意味
である。

 再び、古代ギリシャに戻って評価すれば、以後の地中海周辺の哲学の歴史の源流を
なす「弁証法(Dialektik)」の何たるかをも心得ない烏合の衆なのである。

 もとより、「弁証法」という訳語自体にも問題がある。原意を汲めば、実に単純で、
「対話法」なのである。立場の違う者は当然、意見を異にする。その両者が対話する
からこそ、事態の全体像が提示され、議論が深まり、当面の問題の解決法が見えてく
るのである。

 以下、とりあえず、「弁証法(Dialektik)」に関する簡略な電網記事を紹介する。
 
---------- 引用ここから ----------
http://www.geocities.jp/enten_eller1120/modern/idealismus.html
第4章 ドイツ観念論
[中略]
弁証法(Dialektik)とは,運動の内的構造を明らかにするためにある方法である.
まず,あるテーゼ(定立,正)を立てる.そしてそれにたいするアンチテーゼ(反定
立,反)が立つ.その後,テーゼとアンチテーゼの内容を保存したまま,それらを統
一する,さらに高次の概念のジンテーゼ(綜合,合)に至る.このような正−反−合
といたるプロセスを止揚(aufheben,アウフヘーベン,揚棄)という.

そのようにして得られたジンテーゼにたいして,再びアンチテーゼが立てられ,また,
そのジンテーゼに統一され,というように,われわれの認識はより高度になり,「真
なるもの」すなわち「全体」へ近づいていく.そしてこの時,全体は,もちろん,そ
の諸段階におけるテーゼをその中に保存しているのである.
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

 まあ、何と申しましょうか、いかにも「観念論」を観念的に囓るだけの怪しげな肩
書きのみ人種らしき、こむずかしき表現ではあるが、要するに、甲と乙が意見を交換
し、そのまとめを丙とし、それに丁が加わり、いわゆる総合的な納得づくの見解をま
とめ上げるというようなことである。
 
 ただし、それ以前の問題として、甲乙丙丁のすべてに、議論の前提となる事実また
は概念に関する認識の共有を求めなければならない。

 この「認識の共有」への基本作業として、私は、昨年発行の編著、『9・11事件の
真相と背景』(副題:「テロ」か? 自作自演の戦争挑発謀略か?アメリカ=イスラ
エル=世界支配構想の核心を突く)の中で、つぎのように述べた。

 ・・・・・・・・・9・11事件の真相も背景も、およそ考え得る限りの事件の中で、
最も複雑怪奇である。それを思い切って「分かりやすく」し、その背景に迫るために
は、まず出発点で、「分かる」の語源とされる「分ける」を徹底するに越したことは
ないだろう。まずは、事件の要素を徹底的に分解し、整理し直すことである。・・・・
・・・・・・
 
 イラク「派兵」是非の論議もまた、9・11事件と同様に、「最も複雑怪奇である」。
基本的な要素としての「自衛隊」に関しては、すでに先に補正再録したわが投稿、

 ・・・・・・・・「派兵」と言えば「兵」軍隊と兵隊を送ることになる。あれは素
人の集まり。Re: シンポジウム・・・・・・・・・

 を参照されたい。
 
 自衛隊を合憲とし、イラク派兵は違法とする手品師、東大法学部卒の小池清彦に関
しては、別途、電網調査の上、以下の投稿をした、
 
---------- 引用ここから ----------
小池清彦は自衛隊駐屯地に近い市で票を稼ぐ言論詐欺師:Re: 新潟県加茂市長
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1304.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 04 日 23:22:03:CjMHiEP28ibKM
(回答先: 自衛隊のイラク派遣を行わないことを求める要望書:新潟県加茂市長:小
池清彦 投稿者 朝日昇 日時 2003 年 11 月 04 日 22:33:03)
 小池清彦は、元防衛庁の教育局長とかで、自衛隊駐屯地に近い市で票を稼ぐ言論詐
欺師なり。
 東大法学部卒で、当時は世間を憚る身分の自衛隊員に憲法違反の自衛隊法を教えて
いた程度の下司官僚上がりである。現場の隊員の経験者ではないし、防衛大学校出身
でもない。いわゆる軍人ではない。
 私は、一昨日の東大駒場の集会で、彼が自分の文章を棒読みするのを我慢して座っ
ているのが、実に不愉快で疲れた。

 投稿の文章(注:上記の「回答先」をクリックすれば、「要望書」が出てくる)を
読めば、すぐ分かる。実は、自衛隊の「合法性」を主張しているのである。
 言葉の遊びでしかない。
 私は、彼に聞こえるように大声で、このボロ大学に来る前には防衛大学校、三期生
と言った。その時の彼の態度は、竦んでいた。本性見たり!

 再度繰り返す。自衛のための戦力も憲法違反であり、憲法がなくても率先廃止する
のが、日本人の歴史的使命なのである。

 小池は、検索調査したら、加茂市の電網宝庫には年齢を記していなかったが、電話
で総務課に聞いて、私より半月後の生まれと判明した。著書はまったくない。
 あのこすからいのが、大和心などと言えた面か!
---------- 引用ここまで ----------

 ことほど左様に、表面上の主張と、腹の底と、本人すら自覚しない「目的」は、食
い違うものなのである。ところが、上記の集会では、「反戦」「イラク派兵反対」と
思える参加者たちが、小池の棒読み発言を歓迎して、拍手していた。彼等も、実は、
単に「反対」と唱えているだけで、現状の認識は愚か、先の先まで読み通した考えな
どは、まったく持ち合わせていないのである。
 
 この状況は、基本的には、上記の「カンプチアPKOの時期」と同様であった。当時
も私は、国側が「自衛隊派遣」とし、反対派が「自衛隊海外派兵」としていた事態を、
海外出兵」とせよと唱えた。
 
 たとえば、ロシア革命への干渉戦争では、「シベリア派兵」とは言わず、「シベリ
ア出兵」と表現していた。この出兵の失敗を、当時の落語家は、「シベリアしっぱい」
と揶揄した。
 
 さてさて、やはり長くなってしまったが、ここらで締めると、「カンプチアPKOの
時期」にも、不勉強な自称平和主義者たちは、熟慮も対話もせずに、中途半端な解決
策を出したがり、自衛隊の始末に困り、国連警察軍に参加するのなら良いと、一斉に
言い出したのである。警察も軍隊も似たようなものである。
 要は、若者を雇って、力づくで秩序を保つのである。その仕事が危険極まりないの
であるからして、若者の命を代償として平和を語る、いや、騙る、ずるがしこい年寄
りの嫌ったらしさが、ぷんぷんと臭ったから、私は、上記の「NGO(非政府組織)・熟
年・非武装・無抵抗・平和行動隊結成」を提案したのである。
 
 今回の提案は、この継続発展である。はい、そこで、冒頭の「目次風」の記述に戻
れば、本通信の主張の主旨は、分かり易くなるであろう。
 
 以上。
木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
==============================
『亜空間通信』682号(2003/11/05)
【天木直人前レバノン大使を迎えた「総花」シンポが象徴する日本反体制総崩れ「反
戦」空洞化】
 
 木村愛二注:シンポジウムの語源に関しては、一応の教養人なら常識中の常識であ
るが、上記の「シンポ」の実態は、誤解も甚だしい日本的な亡国植民地根性カタカナ
語ミーハーの典型例、ただし、すこしはましの評価なので、以下の説明例を最初に紹
介して置く。
 
---------- 引用ここから ----------
 http://www.take.co.jp/i/pu/matsuo/matsuo06/matsuo06-8.html
VIII.彫刻シンポジウムの歴史
 シンポジウムの語源は、ギリシャ語の「シュンポシア」「シュンポシオン」に由来
し、「一緒に酒を飲む」「饗宴」を意味する。現在一般的に使用されているシンポジ
ウムは、一つの問題を共通の場で論じあうことを意味し、プラトンの『饗宴』から使
用されるようになったという。彫刻シンポジウムの場合は、一定の場所と期間に公開
制作をし、彫刻について論じ、酒宴も共にするという意味合いが強い。
[後略]
---------- 引用ここまで ----------

 何も古代ギリシャを崇めることはないが、『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』
(わが電網宝庫で無料公開中)の著者としての私は、古代ギリシャの知識人は、ギリ
シャ人にとっては外国人の古代エジプト人、つまりはアフリカ大陸の黒色人種の系統
と考えているから、あまり気にしない。

 ともかく、古代ギリシャの風習を真似るのなら、シンポジウムとやらは、少なくと
も、酒食を共にしながら、「一つの問題を共通の場で論じあうこと」でなければなら
ず、名の売れた「文化人」とやらを壇上に並べて聴衆が黙って聴くだけのような現状
は、越中ふんどしの美風を忘れた堕落、亡国植民地根性の日本人が、アメリカ人を真
似て、パンツを逆様に履いて気取るような滑稽極まる風景なのである。

 それはさておき、本日から3日前の11月2日の日曜日に、どこにでも平和的、非暴力
的に「神出鬼没」する主義の私は、以下の「緊急シンポジウム」とやらに参加し、会
場の前で参加者に拙著の宣伝チラシを撒き、何冊かの拙著、編著を売り、会場での短
い発言の機会をも得た。

 まずは、以下が、その「緊急シンポジウム」の参加呼び掛けである。
 
---------- 引用ここから ----------
緊急シンポジウム 「日本外交と「反テロ」世界戦争 ──天木直人前レバノン大使
を迎えて──」
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/954.html
投稿者 レイ 日時 2003 年 10 月 28 日 13:23:16:mRt2rX4ca0PnA

http://give-peace-a-chance.jp/sympo1102/
■■■ 緊急シンポジウム
■■■
■■■ 日本外交と「反テロ」世界戦争
■■■ ──天木直人前レバノン大使を迎えて──
■■■
日時:2003年11月2日(日)14:00〜(開場13:30)
会場:東京大学駒場キャンパス900番教室
入場無料
 日本政府は、国連決議を無視し、国際世論から孤立していたブッシュ米大統領の強
硬路線を勢いづけ、イラクの人々を戦火に巻き込んでしまいました。また、「何が何
でも対米関係優先」という外務省の態度は、長年にわたる多くの人びとの努力によっ
て築かれてきたイスラム諸国の日本への信頼をいちじるしく損ないました。
 イラク戦争前、そして攻撃が始まってからも、戦争支持政策を見直すよう小泉首相
に意見具申したレバノン大使(当時)、天木直人氏の行動は、賞賛されるべきもので
した。
 ところが、外務省は意見具申を首相・外相に伝えなかったどころか、天木氏に辞職
を勧告し、ついに氏を退官させたことに大きな注目が集まっています。
 そこで、緊急に天木氏をお招きしてンポジウムを開催することにしました。防衛庁
出身で、自衛隊海外派遣に反対している新潟県加茂市の小池清彦市長にも駆けつけて
いただき、政府方針の問題点についてお話しいただきます。
 有識者の方々からもご意見をいただき、日本外交の問題点と、それをわたしたちが
変えていくための方法を、みなさまとともに考える機会としたいと思います。多彩で
活発な議論を期待しています。ぜひ、ご参加ください。

■ 第一部 天木氏「解雇」事件が問いかけるもの
「さらば外務省」(60分)
天木直人(前レバノン大使)
「日本外交の哲学的貧困」(15分)
山脇直司(東京大学大学院教授・社会哲学)

■ 第二部 いかに変えていくのか? 日本外交の貧困
「国を亡ぼし、国民を不幸にするイラク派兵」(30分)
小池清彦(新潟県加茂市市長)
「新しい世界ビジョンを求めて」(15分)
板垣雄三(東京大学名誉教授、中東・イスラーム研究)
「北朝鮮とどう向きあうか 北東アジアの平和と安定のために」(15分)
岡本厚(岩波書店『世界』編集長)
「日本外交に公共性はあるか?」(15分)
小林正弥(千葉大学教授・比較政治学)
「外交は誰のため?」(15分)
池田香代子(翻訳家・『世界がもし100人の村だったら』再話者)

司会: 下村健一(東京大学・社会情報研究所 非常勤講師)

全発言者によるパネルディスカッション
会場との質疑応答(※事前申し込み 詳細は末尾をご覧下さい)

■ 共催
東京大学駒場教員有志
公共哲学ネットワーク
http://homepage2.nifty.com/public-philosophy/network.htm
CHANCE!pono2
http://give-peace-a-chance.jp/2002fall
http://give-peace-a-chance.jp/

当シンポジウムに関する連絡先
mail: sympo1102@give-peace-a-chance.jp
TEL : 080-1045-8030 (CHANCE!pono2 小林)

■報道機関、ジャーナリストのみなさま
会場の規定により、取材される場合は事前に大学への申請が必要となります。報道機
関名、部署、氏名、連絡先を記載の上、10/30(木)まで
にsympo1102@give-peace-a-chance.jp までお申し込みください。特にテレビカメラ
を持ち込まれる場合は、必ず事前の連絡をお願いいたします。


■ 質疑応答への参加を希望される方へ
質疑応答は事前申し込みとさせていただきます。必須事項ご記入の上、下記アドレス
までお送りください。
申し込み先:sympo1102@give-peace-a-chance.jp

 ご意見を寄せて頂いた方の中から、当日登壇していただきお話しをお願いする場合
があります。
★必須記入事項:氏名(匿名可)、年齢、当日の登壇可否
 登壇可の場合は、電話番号をご記入ください。
★いただいた個人情報はシンポジウム終了後、消去いたします。

※恐れ入りますが、すべてメールでの受付とさせていただきます。※トラブル防止の
ため、添付ファイルはご遠慮ください。メールに直接ご記入の上、お送りください。
お寄せいただいたご意見は、すべて次のURLに掲載させていただきます。
http://give-peace-a-chance.jp/sympo1102/
なお、著しい誹謗中傷がある場合には掲載を見合わせる場合がありますのでご了承く
ださい。
---------- 引用ここまで ----------

 私は、忙しかったし、それほど熱心に質疑応答の機会を求めたわけではないから、
上記の「事前申し込み」はしなかった。呼び掛けを見た途端に、ああ、これ、いつも
のように「幕が開き」、「総花」式の空疎な話ばかり、シンポジウムとは名のみの風
の寒さよ、と感じた。当日は小春日和だったが、会場に向かうわが心の底は冷えてい
た。
 
 総花式も、最近の流行りである。「パネル・ディスカッション」という形式も一時
流行ったが、似たようなもので、「てんこ盛り」とも言う。原因は簡単明瞭である。
主宰者にはプラトンのような「一つの問題」に関する学識、経験がなく、自信がない
癖に、世間で評判の問題に関する集会を開いて、「人集め」をしたいものだから、名
の売れた「人寄せパンダ」風の複数の「パネラー」(元の意味は名簿)を並べて見せ
るのである。
 
 当然、古代ギリシャのプラトン時代のシンポジウムとは、まったく逆の「薄味オン
パレード」、何を議論したのか分からなくなるような「お疲れ様」となる。参加者が
「不幸にして」多い場合には、集会後の「懇親会」もまったく設定されず、「実行委
員だけの反省会」ぐらいで「お茶を濁す」ことになり、「一般聴衆」は不満の塊を胸
に秘めて、「お帰りはこちら」となる。ああ、疲れた。
 
 何のことはない、「朝生」とやらの通称の下品な番組の真似でしかない。どうせ一
方通行の言論なら、自宅でテレヴィでも見ているほうがましなのである。
 
 それでも今回は、少しはましであった。司会の下村健一とは旧知の仲だが、元TBS
記者だけのことはあって、捌き方が上手だった。
 
 中身については、主役の天木直人が、しっかりしているから、その話と対話の討論
の部分は面白かった。「またやる」との主宰者側の挨拶にも、今後の期待ができる。
 
 この件は非常に複雑な問題点が多いから、今回は、以上のような「形式」だけの論
評に止め、続きを予定する。
 ただし、一つだけ、すでに阿修羅戦争41掲示板に投稿して置いた「パネラー」、
「国を亡ぼし、国民を不幸にするイラク派兵」(30分)小池清彦(新潟県加茂市市長)
についでだけ、これが最も象徴的な問題点だったので、以下のわが投稿を紹介して置
く。

---------- 引用ここから ----------
小池清彦は自衛隊駐屯地に近い市で票を稼ぐ言論詐欺師:Re: 新潟県加茂市長
http://www.asyura2.com/0311/war41/msg/1304.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 11 月 04 日 23:22:03:CjMHiEP28ibKM
(回答先: 自衛隊のイラク派遣を行わないことを求める要望書:新潟県加茂市長:小
池清彦 投稿者 朝日昇 日時 2003 年 11 月 04 日 22:33:03)

 小池清彦は、元防衛庁の教育局長とかで、自衛隊駐屯地に近い市で票を稼ぐ言論詐
欺師なり。
 東大法学部卒で、当時は世間を憚る身分の自衛隊員に憲法違反の自衛隊法を教えて
いた程度の下司官僚上がりである。
 私は、一昨日の東大駒場の集会で、彼が自分の文章を棒読みするのを我慢して座っ
ているのが、実に不愉快で疲れた。
 投稿の文章を読めば、すぐ分かる。実は、自衛隊の「合法性」を主張しているので
ある。
 言葉の遊びでしかない。
 私は、彼に聞こえるように大声で、このボロ大学に来る前には防衛大学校、三期生
と言った。その時の彼の態度は、竦んでいた。本性見たり!
 再度繰り返す。自衛のための戦力も憲法違反であり、憲法がなくても率先廃止する
のが、日本人の歴史的使命なのである。
 小池は、検索調査したら、加茂市の電網宝庫には年齢を記していなかったが、電話
で総務課に聞いて、私より半月後の生まれと判明した。著書はまったくない。
 あのこすからいのが、大和心などと言えた面か!
---------- 引用ここまで ----------

 元防衛庁の小役人を「反戦」と勘違いする程度の「平和運動」であれば、ますます
心配なのである。 だから、わが主義通りに率直に、「憎まれ愚痴」を放つ。このわ
が意見について、「一緒に酒を飲む」「饗宴」で「論じあう」ことができないようで
あれば、どこかで、いじけて、テレヴィでも見ていなさい。

 以上。
木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
==============================
『亜空間通信』681号(2003/11/04)
【マハティール演説への反応の一つイスラエル発らしき怪しげな記事を紹介し調査と
研究を求む】

 本日(2003/11/04)夕刻、電子手紙を受信したら、アメリカの歴史見直し研究所発行
の電子手紙情報誌に、以下のように私が表現する「イスラエルnationalnewsの怪しげ
な記事」が紹介されていた。


イスラエルnationalnews怪しげな記事が伝えるイスラム諸国のホロコースト不信状況

 このイスラエル発とおぼしき電網宝庫は、見ているとなぜか、パソコン画面が凍結
するだが、マハティール演説への反応であることは確かである。頁の見出しは映像だ
が、OPINIONとなっている。

 どういう位置づけの記事なのか、良く分からない。筆者の電網宝庫リンクもあるが、
これを叩いても、つながらないで、凍結する。わがADSLでは駄目な情報量なのかもし
れないが、お試しあれ。

 ともかく、この記事には、イスラム諸国では、圧倒的にわが見解と同じく、「ホロ
コースト」は「大嘘である」(hoax)との説の方が信じられているとのアメリカの首都
ワシントンの中東政策研究所の世論調査結果が引かれている。

 以下で公開中の拙訳『偽イスラエル政治神話』の原著者、ロジェ・ガロディがエジ
プトで大歓迎との知る人ぞ知る情報も簡単に紹介されている。

http://www.jca.apc.org/?altmedka/nise.html
電網木村書店 Web無料公開
『偽イスラエル政治神話』
ナチス〈ホロコースト〉をめぐる真実とは?
イスラエル建国・パレスチナ占領の根拠は?

以下が、アメリカの歴史見直し論者が送ってきた電子手紙情報誌によるイスラエ
ルnationalnewsの記事である。これを取り込むために、5回ものパソコン凍結、電源
切り、やり直しをしなければならなかったのである。

http://www.israelnationalnews.com/article.php3?id=2905

One Lie the Malaysian PM Didn’t Tell
by Dr. Rafael Medoff
Nov 02, '03 / 7 Cheshvan 5764

The recent speech by Malaysian Prime Minister Mahathir Mohamad was filled
with anti-Semitic lies about Jews controlling the world. But his address
also contained one truthful and noteworthy remark: “The Europeans killed
six million Jews...” Those six words may not seem significant by Western
standards, but they are uncommon in the Muslim world, where the Holocaust is
widely regarded as a hoax.

A poll sponsored by the Washington Institute for Near East Policy in 1999
asked Muslims from Syria, Lebanon, Jordan, and the Palestinian Authority if
they felt any sympathy for “the victims of the Holocaust.” More than 80%
said no (that figure reached 97% among the most religious of the
respondents). Of those who said no, 53% said they felt no such sympathy
because “the Holocaust never occurred.” (An additional 32% explained their
lack of sympathy on the grounds that “the Jews were conspiring against
Germany.”)

Such sentiments are actively encouraged by government-sponsored
Holocaust-denial in Muslim countries.

The Syrian government newspaper Tishrin has described the Nazi genocide as
“the Holocaust myth,” and Damascus Radio has opined that nobody “should
be compelled to pay reparations for fictitious victims of dubious tragedies.”

The Saudi Arabian daily al-Madina characterizes the Holocaust as “stories
and exaggerations.” The Egyptian government-supported newspaper al-Ahram
refers to the Holocaust as “the myth of the extermination of Jews in ovens.”

Two years ago, Jordan hosted a conference of Holocaust-deniers in Amman, at
which Jordanian and Lebanese intellectuals explained how “it would have
been impossible to burn six million people in the gas chambers.”

For its part, the official Palestinian Authority newspaper, al-Hayat
al-Jadida, has called the Holocaust “the forged claims of the Zionists”
and “a lie for propaganda.”

Such sentiments can be found among Muslims living in non-Muslim countries,
as well. Not long ago, a Muslim radio station in South Africa, Radio 786,
featured a “historian” from the London-based Muslim Institute who
declared, “I accept that one million-plus Jews died during the Second World
War, but I dispute the fact that they were murdered, that they were killed
by gassing.”

Holocaust deniers have been treated as heroes by some Muslim regimes. When
French Holocaust-denier Roger Garaudy visited Egypt in 1996, he received
sympathetic coverage on Egypt’s official radio and television and was
awarded a prize by the editor-in-chief of the government newspaper al-Ahram.
When Garaudy found himself in trouble with the law two years later
(Holocaust-denial is illegal in France), the Palestinian Authority’s
secretary-general and Minister of Communications led a rally in Gaza on his
behalf.

Even many Muslims who do acknowledge that the Holocaust occurred often twist
its meaning beyond recognition.

For example, the Syrian government newspaper al-Ba’ath has argued that
Germany did persecute the Jews, but “the Zionist movement itself played a
role in the persecution, in order to rally the Jews around it.” A columnist
for the Egyptian al-Ahram acknowledged that Hitler murdered Jews, but “what
happened to the Jews of Germany, Poland, and Russia, was justified,”
because of “Jewish barbarism.”

Mahmoud Abbas, who until recently served as prime minister of the
Palestinian Authority, combined both themes -- denial of the Holocaust and
blaming the Jews for the Holocaust -- in his book, The Other Side: The
Secret Relationship Between Nazism and the Zionist Movement. He wrote that
the Nazis murdered one million, rather than six million Jews, and that the
Zionist leadership encouraged the killings in order to gain international
sympathy for creating a Jewish State. In a novel twist on this theme, the PA’
s newspaper recently asserted that Zionist leaders helped the Nazis in order
to kill off anti-Zionist Jews.

Indeed, Malaysian Prime Minister Mohamad acknowledged the Holocaust in his
recent speech not in order to encourage his audience of Muslim leaders to
change their view of the Nazi genocide, but to illustrate a different point.
His main theme was that Muslims should learn from history, including Jewish
history, that those who are steadfast can overcome adversity and eventually
attain “final victory” over “the enemy” (which he defined as “the
Balfour and Zionist transgression”).

Thus, while Malaysia’s prime minister may have been bucking the tide of
Muslim public opinion by acknowledging the Holocaust, the audience of Muslim
leaders probably did not have in mind that part of his speech when they gave
him a standing ovation. The one lie he didn’t tell undoubtedly fell on deaf
ears. 

Dr. Rafael Medoff
Dr. Medoff is director of The David S. Wyman Institute for Holocaust
Studies, which focuses on issues related to America’s response to the
Holocaust. 
Author's Website
Recent by Dr. Rafael Medoff:
One Lie the Malaysian PM Didn't Tell
木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長


コラム目次に戻る
トップページに戻る