1347.夢を現実に



                     作成者:MN
◆	留学の修了報告
  8月4日を持ちまして、ヘッジ・ファンドのインターンシップも
終了し、この一年間の留学生活の報告をしたいと思います。 まず
、英語に関しては、読解力と文章力の向上に満足しています。
 読解力において立てた目標通り、英フィナンシャル・タイムズ紙
はほぼ読み下せるようになり、文章力は提出しているエッセイの通
りです。 私は、英会話よりもこちらの方が不得手に感じていまし
たので、この成果にかなりの満足を覚えています。
 これは、今後の金融関連の英文レポートを読む際や英文レターを
書く際に大変有効です。また、聞き取り能力も、米国公共のラジオ
放送はほぼ聞き取れるようになりました。この結果にも満足してい
ます。私は、もともと英会話の方に長けており、上記の三つの能力
に不安を感じていたので、今回、この点を飛躍的に高めたことには
大変自信を深めています。ただ、その英会話に関しては課題が出て
います。以前に比べて、語彙力が高まった分だけ、表現能力が上が
ったことは確かですが、発音が悪くなっています。英語はコミュニ
ケーション上発音が重要な言語ですので、この点は日本に帰った後
も自分なりに補填していくつもりです。こちらでアメリカ人の友人
もできましたので、その方の日本の友人を紹介してもらい、英会話
の維持・習熟に努めます。特に、ビジネスに必要なディスカッショ
ン能力、つまり知的会話能力を上げます。
  トレーダーとしての学習は、留学途中に、USA支店の閉鎖が重な
ったため、残りは独学ですることになりましたが、ヘッジ・ファン
ドに1ヶ月いたことが大変、有意義なものとなりました。株式ファン
ドでしたが、投資銀行などから取れるデータやアナリスト・レポー
トを如何に見ていくかを教わったことは今後、先物のトレーダーと
しての実践に有効に感じます。投資哲学・投資戦略などについては
、ファンド・マネージャーとよく話しました。私は、これからの投
資は以前より多角分散型よりも数銘柄への重点特化型の投資スタイ
ルの方が有効だと考えていたので、その点で彼と共感できたことが
幸いです。以上です。

(英文省略)

◆  夢を現実に

人は必ず二つの宝物をもって生まれてくる。一つは才能。もう一つ
は、ハンディである。周知の通り、音楽の才能やビジネスの才能と
いうように「才能」はだれからも持て囃される一方で、貧困や精神
障害といった何かしらの「ハンディ」は文字通りだれからも嫌われ
る。というのは、人はそれらが自分達の夢を破壊するものだと考え
ているからである。"私は、絶対挫けない。それは、試みによるあら
ゆる失敗は必ず次へのステップとなるからだ。"とは、発明王トーマ
ス・エジソンの言葉である。多くの人は、この言葉の真の意味を理
解していないようだ。彼の成功に満ちた人生を振り返れば、その事
実は疑いようもない。それは、彼がハンディを克服していく過程で
はぐくまれた、「情熱」・「信念」・「想像」こそが、彼の成功の
根幹にあることである。私は、これらのものが私の夢を現実に変え
るものだと信じて疑わない。

第一に「情熱」である。情熱は成功への最も基本的な動機である。
才能そのものは、ダイヤモンドの原石のようなもので磨かなければ
光らない。情熱は、それ自体が私の才能に磨きをかける。エジソン
は、若いころから発明の才に長けていた。彼は、発明のための実験
をこよなく愛していたが、貧しい両親はエジソンにその資金を十分
与えてあげることができなかった。すると、なんとこの12歳の少年
は実験費用を自ら稼ぐために、新聞配達のバイトを始めたのだ。
この彼のすさまじい情熱が努力をすることの素晴らしさを彼に教え
、才能までも最大限に伸ばしたのである。

そして、その情熱が彼にやがて更にすばらしい能力を授ける。それ
は、「信念」である。エジソンがあの初の発明品、初期の電信機を
発明したのはわずか22歳のときであった。彼は、その際、度重な
る実験のため、自らの聴覚力を失いながらも決して諦めることなく
、夢の実現に達したのだ。もし、彼がその成功の一歩手前で断念し
ていたならば、彼は一生無名のままで過ごしていただろう。信念は
、彼に何が何でもやりぬく能力を齎したのだ。

最後に、これらの精神が彼に究極の能力を齎す。それは、「想像」
である。よく人は、人間の創造力は生まれ持ったものだというが、
それは真実ではない。どのような才能もその人の継続的な努力がな
ければ具現化しない。エジソンが言うように、"天才とは、1%のひ
らめきと99%の汗の結晶からなるものである"。正しく、彼の言う
とおり、想像は努力の結晶である。何度も何度も繰り返す試行錯誤
が、ある日、突然科学変化を引き起こし、その人にすばらしいアイ
デアを齎す。彼の手記によれば、あの初期の電球を発明するのに2年
もかかったそうだが、そのアイデアはほんの一瞬に生まれたものだ
った。

結論として、私のハンディを克服し、夢を実現するために、以上の
精神がもっとも重要だと言える。あらゆる人間の人生は、苦難に満
ちている。しかし、それらを克服することは、きっと人の成功にと
ってすばらしい触媒になるはずだ。私は、今、自分の成功に確信を
持っている。なぜなら、私は決して自分の過去のハンディに不満を
述べないためであり、決して現状に不満を述べないからであり、
決して努力を止めないからである。私は信じて疑わない。自分の心
がいつか・・ある・・言葉で満たされることを。それは"夢が叶った"
である。
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(Fのコメント)
留学終了、おめでとうございます。語学力も相当上がったようです
ね。語学は使っていないと、直ぐにできなくなるので、日本に帰国
してからも努力が必要ですね。

信念・情熱を持った想像が創造を生むには賛成ですね。それと、
自分の専門分野を長く続けることで、他人にはできないことが出来
るようになる。1つのことを持続することでしょうね。

今後の活躍を期待します。
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  成功の法則 
                    Fより
成功の法則があるような気がする。信念も情熱も、自分が確立して
いてできることである。会社に期待するとか親に期待するとかでは、
情熱も信念も持てない。自己確立して自分の実力を高める努力が必
要なだけである。

自分の実力とは、創造性、仕事のやり方、人間関係などの構築で決
まる。仕事の仕方は先輩からある程度の指導してもらう方が習得が
早いに決まっている。その後は、自分のオリジナリティを付加して
いく必要があるのでしょうね。組織化や企業経営などの人間系の活
動についても知っていた方が、チームや他組織との仕事は進む。

人間系は仕事上で関係する人をどれだけ知っているか。共同で仕事
した実績があるかで、自分の出来る仕事量が決まることになる。
外部、異種業種の人たちとの関係をどれだけ持っているか、そして
、お互いにメリットがどれだけあるかで関係の強さが決まる。

物の見方が違うと、創造するさいのネタが手に入る。このネタが、
重要で同じ会社の同僚と付き合っても、同じ見方しかできないので
ネタが手に入らない。このため、面白い創造性の高いアイデアが、
生み出せない。このため異分野の友達が必要なのでしょうね。

そして、仕事・会社の将来像を、ある程度見通して仕事をするべき
である。自分の会社や仕事をある程度、見通せないようであると、
一流の仕事人ではない。その将来像が悪い時には、仕事の分野の変
革が必要であるし、いい時には、その明るい未来を早く手に入れる
には、どうしたらいいかを考えればいいのです。

日本の未来を見通すと、暗い部分があるために、このコラムで警告
し、かつ政治経済を変革するように促している。仕事も同じだ。


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