1321.読者の声



件名 : 国際戦略コラムno.1309.是非善悪の基本
>是非善悪の基本                Mond
>
>人間が、一人では生きられない群居動物であり(ニーチェによれば
>、「畜群動物」)且つ男女の別があるという制約の中で生きる以上
>、文明を営む時、その社会にはこの制約から発生するルールが出来
>る。それが宗教的表現をとればモーセの十戒のように、「汝、殺す
>なかれ、盗むなかれ、姦淫するなかれ・・・」となる。これは古今
>東西、どの社会でも成立する万古不易のルールだ。

でも何故、人は殺し合ってきたのでしょう。人類の歴史は、戦い、
戦争の歴史にさえ思えます。それも宗教の名の下に。例えば、十字
軍の遠征。ナチスのユダヤ迫害。近くはブッシュのイラク攻撃。
フツ族とツチ族の紛争の背景には、キリスト教があると聞いていま
す。万古不易のルールにもかかわらず、争いは絶えません。今、
地球上でどれ程、多くの争いがあり、多くの人の命が奪われている
事でしょう。
「どうして人を殺してはいけないのか」とアホな子供に問われて、
答えに窮したとか。何かブッシュもそんな問いをするような気がし
ます。「イラク人を殺しては、いけないの」って。
ニイチェは、「神は死んだ」と言った人ですよね。
二元的な神の限界を覚ったのです。人間を「畜群動物」と侮蔑しま
した。どうしてここに引用されるのか?
ちょっと私もニーチェと同じ気分です。
彼は、「超人」を説いたのですよね。

> 【参 考】 宗教(ニーチェ)
>宗教の開祖たちの本来の発明は、第一は、意志の訓練としての効果
>をもち、同時に退屈を除去するような、そうした一定の生活法や
>日常の慣習を設けることである。第二は、まさにそうした生活にあ
>る解釈を与えて、そのおかげでその生活が最高の価値によってくま
>なく照らされるように見え、かくして、その生活が今や、人がその
>ために戦い、事情によっては生命を投げ捨てるような一個の善なる
>ものになることである。

ニーチェの著作のどこに同上のことがあるのでしょう?
読み様によって、こんな風に読めるのかなぁ。
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Akiko Kunii
URL: www.d1.dion.ne.jp/~takunii
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7月6日no1312「神道と米」に一言
 
  豊葦原瑞穂の国の成立、即ち、日本を平定したのは、米作技術に
よって、成し遂げられたと聞き及んでいます。大和朝廷の成立です。
  この日本列島に住んでいる原住民は、雑食、稗、粟、蕎麦、栗等
の木の実に魚介類・・・の類を食料にしていたのでしょう。
   
  大名を石高でその規模を表していたのも「米」が経済の基盤であ
ったことは、充分窺える。しかし国民全体が米を食料に出来るよう
になったのは、そんなに長い歴史があるとは、思えない。貧困層は、
食べられなかったのではないか。先ず、支配階級が食べていたので
はないか。
  今、国民全てが、容易に米を食料に出来るようになって、本当に
幸せな事だと思っていますが。
  棚田の保存が叫ばれていますが、同時に急峻な地形では、雑穀が
食料となっていた事も肝に銘じておくべきではないでしょうか。
   
  『問題は米である。アメリカの占領政策と農産物自由化の下、米
食が激減、農民も次々と水田を手放してきた。日本農業は今や、
後継者問題を含め、壊滅的状況になってきている。』
  ー他国を平定するのは、やはり食料であると実感します。
  軍備によって自国を守るのではなく、国民生活を守ることこそ、
防衛である事を実感します。 
 
  日本は、今や世界第一位の食糧輸入国になっている。これで主権
国家、独立国家とは、到底、言えません。
 
  『「危機管理」を言うならば軍事よりもまず食糧備蓄に真剣に取
り組まなければならないのではないか。例えば、米、麦、大豆、
また野菜、肉は缶詰、瓶詰め、真空パックにし、一旦緩急の際、国
民が飢えないようにすることぐらいは考えねばならない。少なくと
もわが国は三年から五年の米の備蓄は不可欠であろう。』
   ー全く同感である。
 
『余剰米や賞味期限切れの米は世界の飢饉の人々を救うために使う
べきである。』
   ー自民党の講演会でも同趣旨のことを言ってました。
  しかし食料は、「地産、地消」が原則であるべきです。これこそ
、国土を、地球を守ることです。飢饉が起きた時は、お互いに助け
合う事は、大事ですが、飢饉になった原因を解明し、当事国民の主
食が自給できるよう、手助けすることこそ肝要ではなかろうか。
國井明子
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(Fのコメント)
農業と自然保護は繋がっている。農村の再興をする必要がある。
日本の風景は棚田など田がないと、日本的にならない。
この議論は必要でしょうね。
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国際戦略コラムno.1312.神道と米へのコメント
 kazu

 約一年ぶりに投稿します。
 本件、教授の方が投稿したようですが、ちょっとどうですかね。

 前にも言いましたが、米の備蓄が現在の3ヶ月というのを 2−3
年分は必要というようなことをおっしゃっています。
 そもそも日本の石油の備蓄が90日分しかないのに、米だけ 2−3
年あっても、どうやって米をたくつもりなのでしょうか?

田舎ならともかく、東京都でマキを集めてご飯を炊くというのは、
かまどでもマンションに新たに作ってして準備するというのでしょ
うか?

日本は近代化以来自給自足で経済や生活が成り立ったことは一度も
ありません。自給自足できる大陸国家ならばともかく、日本は島国
です。

米だけあっても、電気、ガス、電車、車のない社会というのでは、
なにもならないと考えるのが普通に思います。
その中で食料だけ自給自足せよというのは、現実性がありません。

さらに日本の農家への補助が地方を合わせれば6兆円になるという
のは、日本の財政赤字からすれば、余りにも現実離れしています。
現実に財政の投入が必要なのは都市で働くサラリーマンのはずです。

また、シンガポールや香港には農業は存在しません。イギリスも
ほぼ同じ状態でしょ う。
 中国でさえ、年間1,000万トンの食糧を輸入しています。単純に米
に換算すれば、 日本の一年間1億人分の米に相当しいます。
これらの国はすべて将来飢餓に結び付けて考えなければならないの
でしょうか?

「原点に立ち戻れ」とのことですが、近代日本の歴史的な経緯を考
えれば江戸時代の 農本主義から、明治政府の「富国強兵」戦後の
「加工貿易立国」、「TQC」などをとおして、近代化の初めの時点
で80%が農民だったのを現在の2%くらいまでに落とし、工業化
をはかったために現在の日本の経済的な地位があるのだと思います。

現在私の勤務している中国は約70%が農民です。このような国に
なることが日本の将来の目標といえるでしょうか?

これらの現実を一切無視して、何かの特殊な宗教団体ならともかく、
神道と米を結びつけて論じるというのは、論理の飛躍がありすぎま
す。

戦前にもいろいろな言葉の前に「神」だの「皇」の字をくっつけて
喜んでいた一派がいましたが、その系統の思想が戦後60年近くたっ
てのこっていたとい うことなのでしょうね。
やたらに宗教だの観念だのにくっつけてものを考えるのでなく、
現実やデータを重視して、思考を発展させるべきと私は思います。

みなさんどう思います?
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(Fのコメント)
精神的な問題と、現実解の2つが必要でしょうね。久保先生が議論
したのは、その内の精神面だけです。もう1つの現実解を議論して
おく必要があるのはkazuさんの言う通りですね。
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Re: 国際戦略コラムno.1310.山岡コラム
"あなたは日本人と欧米人の思考の違いが分かっていますか?"を
読んで...

米国の産業や技術が豊かさを極め、これを持ち上げて、米国人は
創造性に富み、高度成長期の日本が欧米に追いつく事に執着し、
躍起になって奮闘し続けた日本人を差して、創造性がないと言う風
に自分自身で自己暗示をかけていたのではないかと私は勝手に推察
します。

米国人の能天気さについていろんな人がこれまでも指摘され、提唱
されているかとも思いますが、彼らのどこから来たのかわからない
能天気さと、異常なまでの愛国心がこれまでの自身が行ってきた
大英帝国やローマ帝国の模写行為も、自分自身の創造性であると
勝手に創造が膨らんでいるのだろうと思い至りました。

欧米・・・と言うよりも特に米国においては、成功した者はどんな
に汚い手を使おうと、それが汚名と言う形で白日の下にさらされる
事がない限り、いつも正義で、社会全体から、これでもかと言う
ほど持ち上げられる一方で、脱落・失敗については、敗北者のレッ
テルを貼られ、下手をすると一生冷たい視線にさらされる... 
最近の日本ですら富に見受けられる現象ですが、このような態度が
強くはびこる社会ですから、どうしても1極的な思考回路に終始す
るようになるのでは? 

それでも能天気な米国人は、”次は上手い事やってやろう”と思う
のに対し、比較的神経質な日本人は、”世間や家族に顔向けできな
い”と言うような鬱的思考に陥ってしまうのかもしれないとも私は
感じています。 

理性と現実は、必ずしも直線的につながっておらず、同じになると
は限らない”判っちゃいるけど、やめられない”と言う考えは、
日本的であるだけでなく、もっと拡大して(東)アジア的な考え方な
のかな? とも思いました。 

米国よりも長く多彩で雄大な歴史を持ち、同時に多くの民族と体制
の間で、尊厳を主張する戦いが、21世紀の現在も面々と続いている
中国の思想や哲学、さらには、さまざまな国や土地で少しづつ変化
が加わっている仏教などの哲学的思想があいまって、”理論はそれ
として捕らえるが、実際の人間生活とは、その通りにはならない”
と言う思いをいつも頭の片隅に置き、その違いを注視して、時には
このギャップを楽しむ風すら見られるアジア的考え方に裏打ちされ
ているのではないだろうか? と自分の考えを頭の中で展開して見
ました。

草々
古賀
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(Fのコメント)
日本人は創造性において、欧米的な創造性でなく、日本的な創造性
の発揮をするような気がする。欧米人は独創的なアイデアを好むが
、日本人は少しのアイデアの積み重ねで革新的な物を作ろうとする。

このため、製品の作り方や考え方が違う。欧米は標準化が好きであ
るが、日本企業は標準化をしない。個別技術で対応しようとする。

良さ、悪さは欧米と日本でそれぞれある。それでいいのでないです
かね。特徴ある製品が、欧米と日本のそれぞれから生む出される。
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件名:Re: 国際戦略コラムno.1316.山岡コラム  

> 件名:美しいものにはご注意!

について、詳細情報を、追加しておこうと思い立ちましたので、
メール致します。

英国で、マリファナ(インド大麻)の薬物としての刑法上の分類に
ついてランクが下げられた事を差して、「大麻の所持を寛容する
法律が施行されている」と表現されていましたが、これは、医薬品
として使用する価値があるとして、医療用として所持する場合のみ
許容する」と言う物です。

マリファナに対するランク下げについては、施行以前から賛否
両論が飛び交っていました。 しかし、原因不明で、回復の見込み
のない激痛を伴う全身性進行型麻痺疾患(この名前が正式名称
ではないのですが...正しい病名がわからないので、以上の
ように表記致します。)等で、麻痺の程度が低く、自分で生活可能
な患者が抱える、日々の苦痛を効果的に押さえ、時には、麻痺の
進行を遅延させた例も見られたため、医療用としてマリファナ抽出
物のインヘラー(口腔吸引型の医薬品)を自分で所持する事を認めた
と言う経緯による物なのです。

これによって改正となった薬物に関する英国の法律では、嗜好の
ためのマリファナ喫煙が、許されたわけでは決してないのですが、
分類わけで、所持が可能になったため、都市部の富裕層がたとえ
嗜好目的として所持していても、それだけでは、警察は取り締まれ
ないと言う妙な事態を同時に生み出してしまったのです。

このような事態の中で、ブレアやロンドン市長等は、若者のマリフ
ァナ喫煙に対し、厳しい措置とは正反対の、softly approach(寛大
な対応)を取っているため、事情を知らない人々には、”マリファナ
の全面解禁”等と間違って解釈されてしまっているようです。

ケシから取れる阿片(opium)系のモルヒネ等に代表される、麻酔薬
や鎮静剤は、医薬品として強力な効果を持っており、医療機関内や
医師の責任の下で、患者に直接投与される事はあっても、その効果
に比べて、依存性と言う副作用の方が、非常に大きいため、たとえ
投薬が目的であっても、患者が自分で所持する事はできないのです。

日本では、特に知っていなくても良い事ですが、たまたまこのコラ
ムを見かけ、そして、たまたま上記のような詳細を知っていたので
、お知らせして見ました。

草々
古賀
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S子さまへ

では、たばこの値下げをしたら、
麻薬・覚醒剤中毒者がたばこで我慢できるようになるとでも言うの
ですか?

たばこに関しては小中学校段階でたばこの害・薬物の害について
正しい知識を教育する事と社会的規制を拡大する事によって、
可能な限り喫煙率を下げる事の方が、薬物中毒者を減らす効果が
期待できるのではないでしょうか?

基本的に「たばこを買え」という圧力も、「たばこを公的な場所で吸うな」
という圧力も海外から入ってくる事は確かだと思いますが。

うみ

> 値上げ前のたばこ狂騒・・・S子 
> 最近の嫌煙運動は、たばこ愛煙家にとっては一種魔女狩り的である
> ように感じる。確かにたばこは百害あって一利なしではある。
> たばこを吸わないものにとっては、漂ってくる煙にさえ拒否反応を
> 示すのは当然だろう。
>  
> 今回の値上げ前のたばこ買いだめは、少し異変だったように感じた
> 。飛び込み客が多かった。これもデフレ不況のなせる業か。。。
> これを期にたばこを止めようかという声も聞く。
>  
> で、私が心配するのが愛煙家が追い込まれ、行き着く先が極端な話
> 、麻薬、覚せい剤の類に流れるのではないかということです。
> 私にはこちらのほうが、余計に恐いと思うのですが、どうでしょう。
>  
> それともこの嫌煙運動もどこかの圧力からくるのでしょうか。考え
> すぎでしょうか。


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