1309.是非善悪の基本



是非善悪の基本                Mond  
   
人間が、一人では生きられない群居動物であり(ニーチェによれば
、「畜群動物」)且つ男女の別があるという制約の中で生きる以上
、文明を営む時、その社会にはこの制約から発生するルールが出来
る。それが宗教的表現をとればモーセの十戒のように、「汝、殺す
なかれ、盗むなかれ、姦淫するなかれ・・・」となる。これは古今
東西、どの社会でも成立する万古不易のルールだ。
 
人は男と女の別があり、協力して子孫を造り、これを滋養成長させ
、文化規範を教育していく。そこには当然ながら男女の役割分担が
ある。また、両親のみで出来ないところは経験豊かな祖父母が面倒
を見、教育もする。青年時代は地域が協力して文化規範を教え込む
。そうして一人前の次の世代を担う成人ができあがる。こいうこと
を何世代もかけてやってきて、ようやくそこに文化が成熟し、民族
のアイデンティティーが成立してくる。そこには自分の属する社会
集団への忠誠と愛が発生する。それが拡大して国というまとまりが
出来るときに愛国心がある。

これは否定するとかしないとかいう次元の話ではない。それは人間
集団から逃れられない我々の生き様の中で自然に備わった感情や徳
目である。基本的に宗教やイデオロギーとは関係がないが、それに
よって脚色され将にそれに生命を捧げても悔いのないように価値付
けされてもいる。

ところが、現代日本人は余程退行したらしく、アホな子供から「ど
うして人を殺してはいけないのか」と問われて、答えに窮したとか
、そんなアホな子はぶん殴ればいい、とアドバイスしたとかいう下
らない言説がマスコミを賑わしたりしている。「哲学の貧困」とい
うべきか。いや哲学というほどの世界観でもあるまい。文明を営む
ための訓練(ディスチプリン)をスポイルしてしまったのだ。
日本文明の根幹が腐ってうろ状態だ。

男女同権など当たり前のことで、そのまた昔より日本人は人前では
夫が責任を持ち、家庭では妻が強いのを常態としてきた。更に社会
で女性が強くなれば男性は立つ瀬がない。その上、子を産む決定権
は女にあるというとんでも無い社会的風潮が強くなってきている。
こういう馬鹿化た言説を弄するものがいる。実際、結婚しない、子
を作らない女性が蔓延してきている。そのくせ性行動は旺盛かつ
刹那的で相手を選ばず、売春しても罪業感を感じないらしい。性衝
動はアナーキーへ流れるものだから法による抑制も仕方がないと考
えるが、それにしてもこのままでは日本民族自体が滅亡するかしな
い。男女同権などのうわべの理念とは質の違う大事な筋目を混同し
ている。もっと基本的な人間としての考え方と姿勢が問題なのだ。
保守も進歩も関係がない原点の話だ。この大事が解らなければ、
いまに日本の各都市はゴーストタウンかチャイナタウンになってし
まうだろう。

ここに見られる社会の病理はすべて上記の基本的な万古不易の世界
観の喪失に根ざしているのは確かだ。こんな簡明な世界観すら持ち
得ない現代日本人は本当に是非善悪の判断能力を失ったように見え
る。何度も言うが、これは保守主義とも関係がなく、進歩主義とも
関係がない。最も基本的な感情と徳目の生まれた由縁(ルーツ)を
言語化したに過ぎない。普通の日本人が普通の考えに自信を取り戻
せば済むことであり、奇を衒った言説を弄する輩を排斥する気持ち
が大変大事なのだ。何も恐れる必要はない。この社会のルールと
社会への忠誠心を忘れた輩は軽蔑され、政治家や官僚なら保守であ
ろうが、進歩主義者であろうが「売国奴」と呼ばれ断罪されること
になるだけだ。
 
 【参 考】 宗教(ニーチェ)
宗教の開祖たちの本来の発明は、第一は、意志の訓練としての効果
をもち、同時に退屈を除去するような、そうした一定の生活法や
日常の慣習を設けることである。第二は、まさにそうした生活にあ
る解釈を与えて、そのおかげでその生活が最高の価値によってくま
なく照らされるように見え、かくして、その生活が今や、人がその
ために戦い、事情によっては生命を投げ捨てるような一個の善なる
ものになることである。
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初めまして。宗教法人神道大教教師の柿添政可です。
私、自分のサイト上で内外の出来事について神道の立場から
意見を述べているのですが、様々な分野の方々のご意見を頂戴
致したく思いまして、投稿したいと思います。
神道の精神とは日本人のDNAに固有のものであります。
理念なき政治は国を滅ぼし、信仰なき生活は人を滅ぼすもの
です。日本人が信仰の心を取り戻せば、もう少しこの国にも
活力が蘇るのではないでしょうか?
今後とも、応援いたします。では。
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世界の財布日本
http://www.nona.dti.ne.jp/~pripia

子供の世界には、よくある事ですが、皆に遊んでもらいたくて、仲間に入れてもらいたくて
自分の小遣いで、皆にジュースやアイスキャンデーやお菓子をおごるのですが、そうやって
一生懸命、皆の気を引こうとしても、ご機嫌を取ろうとしても、彼の存在感は希薄なままで
いつまでたっても、友達ができない。
私が子供のころにも、こういう同級生がいました。決して彼を嫌いなわけではないのですが
なんとなく付き合い難いような気がして、自分から遊びに誘うことはありませんでした。

鋭い方はもうお気付きかと思います。
この存在感の希薄な同級生とは、すなわち戦後の日本に他なりません。
戦後一貫して我が国は、諸外国、特にアジア諸国に対して「ご迷惑をおかけしました。もう
二度と過ちは犯しません。これからは仲良くして下さい。」と謝り続け、求められるがまま
けなげにお金を出し、そのくせ、ほとんど感謝もされないという情けないミツグ君(死語?)
状態でした。
戦前の我が国は、と言えば、完璧な悪玉としての役割を演じていたものの、いかなる相手に
対しても、物おじせず自分の要求を主張し、諸外国のひんしゅくを買いながらも、威風堂々
我が道を往く気骨がありました。
米国に負けたからと言って、そんなに卑屈になることはありません。
戦いには負けましたが、帝国軍人はよく奮戦し、根性では、完全に勝っておりました。
すみません。子供の喧嘩のような、大人げない発言でした。
我が国がミツグ君としての本領をいかんなく発揮したのが、1991年の湾岸戦争でした。
我が国は、多国籍軍への自衛隊の派遣を免除してもらう替わりに、総額で130億ドルもの
大金を支払ったにもかかわらず、クウェート政府が出した多国籍軍に対する感謝の意を表す
新聞広告には、日本の名前はありませんでした。
我が国が、いくら胸を張って「国際貢献」をしているつもりでも「憲法上、集団的自衛権は
認められていませんので自衛隊の派遣はできません。替わりにお金を出します。」と言い訳
しているようでは、実際に体を張って命を懸けて守ってくれた相手にしか、感謝の念は湧か
ないものです。

国際貢献と言えば、現在、イラクの復興支援の為に自衛隊を派遣するにあたって新法を作る
と言う話が出ていますが、どうせ、人員と物資の提供だけでは、済まされないでしょう。
私はもともと、イラク攻撃には反対でした。戦争には、確固とした誰もが納得し得うる大義
名分が絶対に必要なのです。米国はイラクの大量破壊兵器の保有とアル・カーイダとのつな
がりを示す証拠もないのに、戦争を始めるべきではなかったと思います。
正当な理由のない戦争は、敗戦国の恨みを増幅させるだけでなく、何世代にも渡って憎しみ
と悲しみが、拡大再生産されることになるのです。
今度こそ日本政府は、米国によくやったと誉めてもらいたいところでしょうが、例によって
イラクの復興支援の為の新法の中で、自衛隊員の武器の使用基準の緩和は、見送られる事に
なるそうです。現地では今もなお、米軍に対して散発的な攻撃が続いているというのに。
結局、我が国は現行憲法を改めない限り、敵の攻撃から我が身を守ることさえままならない
のです。いつまでたっても、米軍に守ってもらうしか術がないのです。
憲法改正が、現実には相当困難であるならば、いっそのこと自衛隊の派遣などやめにして、
世界の財布に徹したらいいのでは?しかし、払えるお金が底を突いた時には我が国は確実に
世界の孤児になるでしょう。03/06/10
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目を覚ませ

イラクの首都バグダッド周辺では、米軍への攻撃が激しくなってきています。
これは、米軍によるイラク民兵に対する掃討作戦への報復と考えられますが、戦闘終結宣言
とは何だったのでしょうか?せっかくエキストラを動員してまでフセイン像を倒したのに。
フセイン政権崩壊後、米軍の死者は50人を超えたとの報道もあり、イラクの現状は、戦後
と呼ぶにはまだ時期尚早と言わざるを得ません。
大量破壊兵器も未だに発見されず、イラク戦争の正当性を疑問視する声が日に日に高まって
いく中で、頭の弱いブッシュをけしかけて戦争を始めた、キリスト教原理主義者達は戦死者
の遺族に対して、どのように申し開きをするつもりでしょうか?
まあもっとも、原理主義者というものは、自らの信仰を守ることが精一杯で他人の心の痛み
など感じる余裕はないのですが。
イラク戦争に従軍した若者の多くは、ヒスパニックや黒人など貧しい移民の子弟で、裕福な
白人家庭の人間は、ほとんどいないそうです。ですからエリートたるネオコン達は、罪悪感
などこれっぽっちも感じないはずです。
進学の為の奨学金を目当てに従軍し戦死した貧しい若者は犬死以外の何者でもありません。
米国の自由と民主主義は、弱者の犠牲なくしては成り立たないものなのです。

このような偽善に満ちた建国200年そこそこの、どこの馬の骨かわからないような流れ者
達が寄せ集まった国に、我が国は「無条件降伏」をしたのです。
無条件降伏をしたのだから、我が国は、いまのところは、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び
米国に付き従うしかないのです。我が国の外交政策は対米追従以外の選択肢はないのです。
戦争が終わらないイラクに自衛隊を送るしかないのです。
在日米軍の存在は、極東における国際平和及び安全の維持に寄与するために、必要不可欠で
あるなどと言われていますが、我が国は米国に「おとなしく言う事を聞け」とのど元に銃を
突き付けられているようなものです。
すべての日本人に、かくのごとく、惨めなこの国の現実を直視して、いかにして、天の徳、
地の恩に満ち満ちた、清浄の世界を実現するのか?を真剣に考えるべき時が来たのです。
民族の自信と誇りを取り戻し、米国に隷属している状態から抜け出さなければなりません。
いいかげんに、目を覚ましなさい。03/06/24
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『亜空間通信』619号(2003/06/27)
【イラク戦口実嘘で血迷うブッシュは批判者を修正主義者と誹謗し毎読報じ朝日沈黙】
「修正主義者」は[注]参照。
 
 [注]:「修正主義者」の原語はrevisionistである。「修正主義者」は日本の大手
メディアの普通の訳だが、私は「見直し論者」と訳す。最も論争的な問題点に因み、
さらに具体的には、「ホロコースト見直し論者」とも「ホロコースト否定論者」とも
言う。かくいう私・木村愛二も、その一人である。ブッシュは、「修正主義歴史家」
revisionist historians(私は「見直し論の歴史家」と訳す)、とも言っている。
 
 今回の通信の題名の内、日本国内で特に意味があるのは「朝日沈黙」である。朝日
新聞は、NHK、東京大学、岩波書店、などと並ぶ戦前からの日本4悪の戦犯組織一角で
あり、この件に関しては「ホロコースト真理教患者」の悪の巣である。つまり、実質
的にはイスラエル支持、シオニスト支持、ひいてはシャロンを畏れて咎めず、アメリ
カの「正義」の欺瞞を暴かず、平伏し続ける亡国植民地奴隷根性こそが、偽善系心情
左翼を食い物にする朝日新聞の正体なのである。
 
 ところが、な、な、何と、この超々稀代の国際的な「実は悲痛」な笑い話を、日曜
日(2003/06/22)の夕刻、日本のテレヴィ放送局(ラディオ兼営)、TBSでやっていた
との耳情報を得た。日本最初の民放局、TBSも、一応、日本の大手メディアである。
 
 午後5時半からの「報道特集」だったのかな。もしや、と思って、即座に、「TBS、
報道特集」の電網検索をすると、電網向けの動画が入っているらしい。
 
----- 引用ここから ------------------------------ 
http://www.tbs.co.jp/houtoku/ 
 こちらでは内容を動画で、ご覧になれます。画像をクリックしてください。
再生するには RealPlayer が必要です 

6月22日放送予定 
噴出!大量破壊兵器疑惑

ブッシュ、ブレア、コイズミ・・・。
イラクからは未だ大量破壊兵器は見つからず、彼らの掲げた戦争の大義が揺らいでい
る。 そして、戦争を仕掛けるため、意図的に情報を曲げたのではないかという疑惑
が噴き出した。
アメリカ一国主義のもたらしたツケを検証する。
----- 引用ここまで ------------------------------

ところが、どっこい、肝心要の「動画」の方は、22日の日曜日の放送分が、その時に
は、まだ「予定」だったから、最初の項目の説明部分しかない。私が最初に覗いた時
には放送終了からすでに4時間は経過しているのに、仕事が遅い。「検閲」があるの
かな。ともかく、当日は日曜日で、もう担当者がいないので、詳細の電話確認は翌日、
つまりは月曜日(2003/06/23)になるが、項目から判断すると、どうやら、間違いない
らしい。内容を確かめ得たのは、23日の午後10時40分なり。
 
 さて、お立ち会い、この問題は、わが電網宝庫参照。1994年以来の9年間の最大の
主題、「ホロコースト見直し論」、または「ホロコースト否定論」、「ホロコースト
の大嘘」、「偽」イスラエルの「建国の根拠」とアメリカの「正義」の実態を暴く理
論的土台となる「歴史見直し論」(historical revisonism)にかかわる重大な言葉な
のである。「修正主義歴史家」(冒頭の[注]参照)なる言葉が、ワシントン周辺で、
非常に歪んだ形ではあっても、発せられ始めたのであれば、それを詳しく論じるのは、
当然のことである。私には、関連の著書も多数あるから、むしろ、しかるべき資格の
ある論者は、私をおいて他にないと断言して差し支えない。しかし、私は、自称マス
「ゴミ」界の凶状持ちだから、皆が畏れて、なかなか取材にはこない。
 
 さて、この問題発言が、阿修羅戦争35掲示板に出現したのは、以下に抜粋紹介する
投稿によってであった。つまり、本日(2003/06/27)から数えると、10日も前のことで
ある。
 
----- 引用ここから ------------------------------
 ブッシュ大統領、イラク戦争の意義強調 [CNN]【大量破壊兵器問題でケチを
付けるのは「歴史修正主義者」だと】
http://www.asyura.com/0306/war35/msg/823.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 6 月 17 日 21:15:03:
[中略]
(CNN) イラク戦争の大義名分だった大量破壊兵器が発見されず、国際的批判が
高まるなか、ブッシュ米大統領は16日、フセイン「独裁」政権を倒した戦争の意義
を強調し、「歴史の修正主義者」を批判した。

 ニュージャージー州で地元経済界トップと会食した際、ブッシュ大統領は「この国
は、イラクの独裁者の脅威に対抗した。なのに、その歴史を書き換えようとしている
人々がいる。修正主義者だ」と戦争批判の声を「逆批判」。
 [後略]
----- 引用ここまで ------------------------------ 

 
 ところが、この言葉の突如の乱舞に背景には、911→アフガン→イラク→イラン戦
火拡大の不始末が、アメリカの政界で、史上空前の混乱の極に達しているという事情
があった。
 
 たとえば、その象徴的な報道は、以下の世論調査結果である。
 
 http://www.asahi.com/international/update/0617/007.html
ブッシュは世界の嫌われ者」BBCが11カ国で調査
 
 私は、この問題をまず、「血迷ったブッシュは2馬鹿[注]の口真似で批判者を修正
主義歴史家と誹謗した積もり」と名付けてみた。
 [注]:同じ言葉を、ブッシュより前に、言い逃れに使ったのは、イギリス首相ブレ
アと米大統領安全保障担当補佐官ライスであった。この2人に、私は、ブッシュを加
えて「3馬鹿大将」とする。
 
 ブレアもライスも、ブッシュより、少しは頭が良さそうである。しかし、底が浅い。
皆が皆、イラク攻撃の急先鋒だったから、この「3馬鹿大将」は皆、尻に火がついて
(英語では「パンツに火がつく」と言う)、逃げ惑い、イスラエル支持、シオニスト
支持のユダヤ人記者が圧倒的に多い大手メディアに取り入るために、この言葉を使い
始めたのである。
 
 この言葉は、戦前の日本語で言えば、「不敬罪」、「朝憲紊乱罪」、「朝敵」「非
国民」の類である。言われただけで、「命が縮む」想いがする言葉である。
 
  
 TBSの動画は、放送の翌日には、電網で視聴できたが、肝心の部分が省略されてい
た。しかし、スタッフに直接電話して、次の毎日新聞記事と、ほぼ同様のコメントが
入っていたことを、確かめることができた。
 
 TBSとは、明白な系列関係にはないが、毎日新聞の報道が、戦前からの戦犯3大紙、
朝、毎読の中では、一番、評価できた。以下は、わが「採点付き」投稿による毎日記
事の紹介である。

----- 引用ここから ------------------------------
毎日はブッシュ「修正主義者」批判を「ナチスによるユダヤ人大虐殺は作り話」説に
結合:採点60点
http://www.asyura.com/0306/war35/msg/867.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 6 月 18 日 21:09:48:

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030619k0000m030041000c.html
大量破壊兵器:
米大統領が疑惑提起の人々を修正主義者批判

 【ワシントン中島哲夫】ブッシュ米大統領は16日と17日の遊説で、ブッシュ政
権がイラクの大量破壊兵器に関する情報を操作・誇張したなどと疑惑を提起する人々
を「修正主義者」と表現して批判した。大量破壊兵器が見つからない苦しさの反映と
みられる。

 大統領は16日、ニュージャージー州での演説で、「米国はイラクの独裁者の脅威
に対して行動した」と述べ、イラク戦争の正当性に疑義を唱える学識経験者を念頭に
「修正主義者の歴史家たちがいる」と指摘した。17日のバージニア州での演説でも、
ほぼ同趣旨の主張をした。

 「修正主義者」という言葉について大統領は具体的な説明をしなかったが、フライ
シャー大統領報道官は「戦争前、サダム・フセイン(イラク大)が大量破壊兵器を保
有していなかったという考え」の持ち主を指すと説明。野党・民主党の議員をはじめ、
情報操作疑惑を提起している人々を非難したものであることを事実上認めた。

 米国で使われる「修正主義者」の意味の一つは「ナチスによるユダヤ人大虐殺は作
り話だと主張する人」であり、ブッシュ政権はこれを背景にして、イラクの大量破壊
兵器保有に疑惑を抱くこと自体が「常識外れであり非人道的」だという印象を与えよ
うとしているようだ。

[毎日新聞6月18日] ( 2003-06-18-19:30 )
----- 引用ここまで ------------------------------

以上に関する英文記事は溢れているが、煩雑を避けて、一番皮肉が効いているロイター
記事の抜粋のみを紹介する。他の英文記事は、別途、英語頁に特集する予定である。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.thetruthseeker.co.uk/article.asp?ID=841

Bush's Critics Called "Revisionist"
June 10th, 2003
Efforts to counter those who have questioned if Iraq did in fact have
Weapons of Mass Destruction (WMD) have taken a new turn. Those who have
questioned President Bush's invasion of Iraq are not just unpatriotic and
misguided, they have been accused of something altogether more serious.
According to a Reuters report, June 10, 2003:

White House spokesman Ari Fleischer, and other U.S. officials, including
national security adviser Condoleezza Rice, accused critics of "revisionist
history" in questioning whether Iraq had banned weapons.

"What the president has said is because it's been the long-standing view of
numerous people, not only in this country, not only in this administration,
but around the world, including at the United Nations, who came to those
conclusions," Fleischer said. "And the president is not going to engage in
the rewriting of history that others may be trying to engage in."

Whether they realise it or not, elements in the White House have just given
revisionist historians a massive boost of credibility.
----- 引用ここまで ------------------------------

最後の部分だけ拙訳する。「自覚していたか否かを問わず、ホワイトハウスの一団は、
歴史見直し論の歴史家の信頼性に、物凄い勢いの爆発力を与えたのである」

以下の読売記事は、電網に発表されているものの、印刷された紙面には載っていない。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030618id01.htm
米大統領、連日「修正主義史観」を批判
 【ワシントン=永田和男】ブッシュ米大統領は17日ワシントン近郊で演説し、
「われわれはイラクの独裁者(フセイン大統領)を武装解除させた」と述べイラク戦
争の目的がフセイン体制の大量破壊兵器保有・開発阻止にあったことを改めて強調。

 その大量破壊兵器発見が遅れていることについては「いろいろな修正主義史観が出
ているのは知っているが、一つだけ確かなのはフセインが自由世界の脅威でなくなり、
イラク国民が自由になったことだ」と述べ、兵器の存在や戦争の正当性を疑う声に強
く反論した。 

 ブッシュ大統領がイラク戦争につき「修正主義」という言葉を使うのは16日に続
き2日連続。フライシャー大統領報道官は「大統領には(イラクの大量破壊兵器保有
を示す)情報が正確だったと信じる十分な理由がある。今になって情報に疑問を呈し
てフセインが大量破壊兵器を持っていなかったなどという議論を修正主義史観と呼ん
でいるのだ」と述べた。
(2003/6/18/08:41 読売新聞)
----- 引用ここまで ------------------------------

朝日新聞の広報に、上記の毎日、読売の報道状況を説明し、朝日の記事検索を求めた
ところ、「ブッシュ、修正主義」で、出てきたのは、2年前、真珠湾攻撃60周年を巡
る論争の記事であった。

----- 引用ここから ------------------------------
Re:「歴史修正主義」:朝日新聞広報に聞き図書館で、朝日2001.06.09.「視点」真珠
湾論争「米国内の党派抗争を映す」を複写し、精読の唖然!爆笑!ここではブッシュ
ら共和党の方が「歴史修正主義」と批判されていた!
http://www.asyura.com/0306/war35/msg/848.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 6 月 18 日 16:15:23:


Re:「歴史修正主義」:朝日新聞広報に聞き図書館で、朝日2001.06.09.「視点」真珠
湾論争「米国内の党派抗争を映す」を複写し、精読の唖然!爆笑!ここではブッシュ
ら共和党の方が「歴史修正主義」と批判されていた!

 アメリカの某教授の寄稿の最後には、(英文原文は13日付ヘラルド朝日に掲載しま
す)とあるが、すぐには確認できない。(その後、電網検索で、長文の英文記事を発
見したが、読む時間が取れない)。

 多分、「歴史修正主義」はhistorical revisionismの訳と思われるが、私は、「真
珠湾やらせ説」記事を掲載したアメリカの歴史見直し(修正主義とも訳される)研究
所発行の雑誌を、何冊か持っている。

 この件では、ホロコーストの見直しもする仲間が、早くから主張し、検証し続けて
きた「やらせ説」が、今では、むしろ、定説となっているのである。

 この状況のド真ん中で、軽度精神薄弱のモローン・ブッシュは、この言葉を、「嘘
つき」の意味と思いこんでか、重大な政治危機の最中に、語気鋭く、使ってしまった
のである。どうやら、その前に、ブレアとライスが、同じ意味で使っているらしいか
ら、ああ、これ、この「3馬鹿大将」、ハリウッドのスラップスティック無声映画時
代、そこ退け!なのである。

ホロコースト「大好き」の典型の朝日新聞の広報には、以上の報告と同時に、徹底的
な自己検証記事を求めた。
----- 引用ここまで ------------------------------

 以上。 
木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
==============================
『亜空間通信』618号(2003/06/22)
【イラク戦失敗を米役将軍が公然非難し泥沼化でヴェトナムと共通と認めるに至りて】
 
 目下、わが予想通りの急転直下のイラクでの米侵略「敗北」必至の状況下、イラク
現地でもアメリカ首都でも、混乱の極み、急ぎの情報は、訳出の時間もこれ無く、広
く転送すると同時に、わが電網宝庫の英語頁に入れ、阿修羅戦争掲示板への投稿とし
て処理している。
 
 本通信では、いちいち出典を記さず、上記の資料に基づき、論評を主とする他ない。
以下は、本日早朝(2003/06/22)、入手したばかりの最新情報の中から、選択し、阿修
羅戦争35掲示板に投稿したものである。

----- 引用ここから ------------------------------ 
米イラク「戦争」失敗を湾岸・コソボ戦争の著名退役将軍が公然と非難:英オヴザー
バー取材報道がロシア経由で到着せり。
http://www.asyura.com/0306/war35/msg/1000.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 6 月 22 日 11:27:20:


米イラク「戦争」失敗を湾岸・コソボ戦争の著名退役将軍が公然と非難:英オヴザー
バー取材報道がロシア経由で到着せり。

いやはや、故アチャコ曰く:無茶苦茶でござりますがな。いちいち論評している時間
はない。好い加減にせい!


US general condemns Iraq failures/US military, General William Nash told The
Observer/Источник: The Guardian/22.06

http://www1.iraqwar.ru/iraq-read_article.php?articleId=9669&lang=en
http://www.observer.co.uk/iraq/story/0,12239,982654,00.html
US general condemns Iraq failures
22.06.2003 [05:06] 

One of the most experienced and respected figures in a generation of
American warfare and peacekeeping yesterday accused the US administration of
'failing to prepare for the consequences of victory' in Iraq.
At the end of a week that saw a war of attrition develop against the US
military, General William Nash told The Observer that the US had 'lost its
window of opportunity' after felling Saddam Hussein's regime and was
embarking on a long-term expenditure of people and dollars for which it had
not planned. 

'It is an endeavour which was not understood by the administration to begin
with,' he said. 

Now retired, Nash served in the Vietnam war and in Operation Desert Storm
(the first Gulf War) before becoming commander of US forces in Bosnia and
then an acclaimed UN Civil Affairs administrator in Kosovo.

He is currently a senior fellow at the Council on Foreign Relations in
Washington, specialising in conflict prevention.

In one of the most outspoken critiques from a man of his standing, Nash said
the US had 'failed to understand the mindset and attitudes of the Iraqi
people and the depth of hostility towards the US in much of the country'.

'It is much greater and deeper than just the consequences of war,' he added.
'It comes from 12 years of sanctions, Israel and Palestinians, and a host of
issues.' 

As a result, he says, 'we are now seeing the re-emergence of a reasonably
organised military opposition - small scale, but it could escalate.'

It was insufficient for the US to presume that the forces now harassing and
killing American troops were necessarily confined to what he called a
residue of the Saddam regime. 'What we are facing today is a confluence of
various forces which channel the disgruntlement of the people,' said Nash.

'You can't tell who is behind the latest rocket propelled grenade. It could
be a father whose daughter has been killed; it could be a political leader
trying to gain a following, or it could be rump Saddam. Either way, they are
starting to converge.'

He said: 'the window of opportunity which occurred with the fall of Saddam
was not seized in terms of establishing stability'.

'In the entire region - and Iraq is typical - there is a sense that America
can do whatever it wants. So that if America decides to protect the
oilfields and oil ministry, it can.

'And if America doesn't provide electricity and water or fails to protect
medical supplies, it is because they don't want to or they don't care.'

Nash is reluctant to make comparisons with Vietnam: 'There are far more
things that were different about Vietnam than there are similarities. Except
perhaps the word "quagmire". Maybe that is the only thing that is the same.'

Источник: The Guardian
----- 引用ここまで ------------------------------

 ナッシュ将軍は、ヴェトナム戦争との比較に関しては、相似点よりも相違点の方が
遙かに多いとして、答えを躊躇ったのだが、その答えの最後だけを訳すと、多分、
「泥沼化」と言うのが「唯一の共通点」と言ったのである。
 
 さてさて、"quagmire"(沼地から転じて、「あがきの取れない苦境」)、アメリカ
ン英語ではなくてイギリス風のようであるが、簡略オクスフォード英々辞典では、
difficult or dangerous situation と説明している。恐ろしい状況なのである。実
は、これこそが、唯一」「最大」「最重要」の共通点なのである。
 
 以下は、多分、私と同年代の日本人の電網宝庫作者によるものであろう。私は、北
京の国民学校に通う時、6歳から8歳の夏まで、上級生の指導で、この歌の意味も分か
らずに、丸暗記で歌い続けたのであった。
 
 戦争が、「泥沼化」となると、この軍歌が、わが頭の中で鳴り始める。日本は今ま
さに、世界に向けて、この泥沼の侵略戦争で、現地をも破壊し、300万人の日本兵が
死んだ歴史的事実を踏まえてこそ、発言すべきなのである。同じ想いは、世界中に、
イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガルにも、アメリカにも、彷徨って
いるのである。おお、亡霊よ、遺族よ、侵略の被害国と敗戦国の子孫たちよ、声の限
りに歌え!叫べ!
 
 ----- 引用ここから ------------------------------
 どhttp://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/1446/chousamade.html
中国の旅(長沙への列車で)
[中略]
「どこまで続くぬかるみぞ、三日二夜を食もなく、雨降りしずく鉄かぶと。ひずめの
あとに乱れ咲く、秋草の花しずくして虫が音ほそき 日暮れ空。」、少年時代に軍歌
行進で唄った歌が口からでる。これはいけない、中国では軍歌はご法度だ。とあたり
をキョロキョロ・・・

 4年間の泥沼の日中戦争が膠着状態に陥り、とうとうアメリカとの開戦となり、昭
和17年4月東京初空襲、このときの米軍機がこの あたりの飛行場に着陸したこと
から大本営は衝撃をうけ、この中部中国の基地を攻略する命令を発した。この作戦が
前述の「淅かん」作戦 で、私の従兄弟も参加したという。更に長沙へと進軍した話
を夢中になって聞いたことを思い出す。「泥水すすり草を噛み越えた山河も・・・」、
汗とほこりの進撃したのもこのあたりか?

長沙駅前

 なにも戦争を懐かしんでいるのではない。こんな広い所に兵を出しても勝てるわけ
ないと痛感しているのだ。点となる城鎮を攻めても 逃げればよい、あちらを叩けば
こちらに逃げる。こちらを叩けばあちらに逃げる。隙があれば反撃する。土に生きる
農民兵の反日抗戦に お手上げになるのはわかりきっている。勝った勝ったと言いな
がら自滅していく愚かな戦・・・
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 以上。
木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長


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