1302.世界の見方について



Fw: 国際戦略コラムno.1297.日本の冷戦、世界の冷戦 

確かに北朝鮮は、国際社会において正しいとは言えない事を多く行
ってきました。日本もその違法的な活動の被害にあっています。
これは、日本としてはきちんとその違法性を明らかにし、隣国の納
得できる対応を求めるべきである事は、同意出来ます。

しかし、事はどうしてもおかしな方向へ向かっているように見えて
いるのは私の目だけなのでしょうか?

私は北朝鮮を擁護する気はありません。一刻も早く彼の地の政治体
制そのものが変換して欲しいと願っています。そしてそれは、厄介
者のお隣さんを持った、私達、周囲諸国にとって心配の種がなくな
るだけでなく、彼の国の国民にとっても、これ以上の喜こばしい事
はないでしょう。しかし、この問題の表面下で、別の目的に向かっ
て進んでいるような気配を感じるのです。

2000年米大統領選挙において合憲的なクーデターによって、現米政
権が発足し、新大統領によって一種暴力的なドクトリンが発表され
てから、北朝鮮は一貫して威圧的・強弁な態度を取りはじめていま
す。それはそのはず、それでなくとも国内の貧困は増悪の一途であ
ったし、経済的にも、崩壊一歩手前にあっては、武器や麻薬の裏家
業で外貨を稼がなくては、国家や体制の存続が不可能であったよう
な末期的状態の国に対し、”悪の枢軸”(確かに現北朝鮮体制を表す
には、言い得て妙ですが、)として、世界の軍事超大国に名指しで脅
しをかけられれば、それしかとりえのない軍事に固執するしか、彼
らの取るべき道はなかったのではと思えるのです。

核兵器開発や拉致、日本や韓国からの技術の窃盗・密輸入と大麻や
兵器の密輸出などなどこの国が働いているであろう違法行為の数々
について、世界中から非難を受けても、この国は反省した振りさえ
見せる事はないでしょう。あの国の政治体制や国の状況では、そん
な余裕がないのではないでしょうか? そのような状態は、第2次世
界大戦後期の日本となんら変わりはないでしょう。

しかし、ここへ来て、同様に翳りの見えてきた超軍事大国は、この
北朝鮮と同様に、難癖をつけ、もっとうまみのある中東へその鼻(首
)を突っ込み、旨味部分だけを腕尽くで取り上げたまでは良かったが
、これを真似した(もしかしたらこちらが本家かもしれないが...
)イスラエルにより、パレスチナ人の自爆攻撃が激化しているだけで
なく、イスラエル人同士までもが相争うような末期的状態に成り果
てており、それだけではなく、アフガニスタンやイラクでも先の戦
争で残った残党や、国内紛争、市民蜂起で、一帯がベトナム状態と
化している事が日に日に明らかになって来ています。

これと前後して、米軍は旨味はなく、問題ばかり起こり、世界で一
番危険かもしれない地帯である韓国の在留米軍を段階的に撤退させ
ると言うニュースを今月始めに聞き及んでいます。米メディアの論
調では、これで、米軍が命の危機に曝させる機会が減るため、喜ば
しい事だとしていたようでした。 

そして、同時に日本です。この現米軍事政権では、事ある毎に、
自衛隊の日本軍化を強要しようとしているように私には見えるので
す。1年くらい前には、この大統領による浮ついたような
"show your flag"発言がありました。
この時点では、日本の国家としてのアイデンティティーを認識して
いた識者達からは、この発言を怪訝に感じていたはずだったのに、
米軍事政権による、イラク侵攻後の北朝鮮の締め付けが強まり、後
のない北朝鮮の頑なな反発を誘発し続け、無意味に状況を悪化させ
、日本の識者や世論における自国の軍事化への抵抗を捨てさせる事
に成功したのではないかと言う疑問が日に日に膨らんでいます。

そしてその結果があの有事法なのではないかと言う結論に至るのは
、私の誤りなのでしょうか?

そして、最近では、北朝鮮官僚の米国亡命が相次いでいたというニ
ュースも聞き及ぶにつれ、遥か海を超えた大いなる国に蔓延とのさ
ばっている、正義面した戦争政治屋達にまんまとしてやられたと感
じるのは、私だけでしょうか?

そうなのです。”自分の国・町・家族は自分で守らなければならな
い”、”いつ何処で、どんな悪いやつが、どんなに恐ろしい銃器や
武器で襲って来るとも限らない。そんな時、銃を持たずしてどうや
ってわが身を守るというのか。”このような言葉は、あの銃天国、
軍需産業天国のあの国で、銃製造・販売で財を成す、”銃所持賛成
”支持者達が、さも正論と叫ぶフレーズです。
これによって、あの銃天国では、家庭に銃が溢れ、子供達が誤用し
ようとも物ともしない所になっているのではないかと思います。
 そして、その全く同じフレーズを用いて、今度は他国に対し、
武器の押し売りの基盤を作り出し、彼の国の軍部と一緒にその国の
人間を派兵し、身代わりになってもらう事も可能。
世界中の国家間をいがみ合せる事で、いざこざの種を蒔いておけば
、彼らの最も必要としている戦争や紛争はいつでもこの地球のどこ
かで続ける事ができる。

これも、私の考え過ぎなのでしょうか?

取るべき道が別にあるはずなのに、突然、”お前らは能力がないか
ら必要ない。我々が全て上手くやるから、黙って見ていろ”と、
世界を跳ね除けて戦火を世界中に広げ続けるやり方を正義と呼ぶ人
達を本当に信用できるのか?
日本と言う国は本当に自分自身では”何も”出来ないと言うのでし
ょうか? 自分で何も出来ないから仕方がないというならば、従う相
手が悪過ぎる。

現政権に同調しなければ、その国家とは永久に同盟関係でいられな
くなると言うのでしょうか? まるで、周りに頼りにされる事もなく
、時たまいじめられながら、もっと弱い奴を探していじめ、ジャイ
アンとママがいなければ何も出来ない、スネオ以下に見えてきます。

 たとえがくだらないのは分かっていますが、こんなにぴったり来
る例が他に見当たらないのも悲しいです。

草々
古賀
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(Fのコメント)
3つの議論がごっじゃになっているように感じる。ごっちゃにした
い気分は良く分かるが、やはり、ここは分けて考えたほうがいい。

北朝鮮の強がりを挫くには、日本の経済封鎖は必要です。そうしな
いと、周辺諸国と議論さえしない対応です。韓国との会議でも、核
問題を出すと、逃げるため、北朝鮮に対しては今の日本の処置は、
必要だと思います。

米国と日本の問題はまた別です。イラク派兵では、武器使用に条件
を付けて、ゲリラ戦になるイラクに送るという判断は、正しいのか
という問題ですね。

もう1つが、そもそも米国のイラク戦争は正しかったのか?

この3つの議論の議論がある。整理して、1つづつ議論しないと、
何も国家として戦略が立てられない。そして、この3つのこのコラ
ムでの結論は出ていると思っている。

日本も普通の国家であるからには、自国民を守る義務がある。この
義務(拉致問題解決)を遂行する必要がある。この遂行に米国は、
必要ですよと。

しかし、米国の世界支配体制の構築にはヨーロッパが立ちはだかっ
ている。これには日本は両方とも付き合うべきである。特にフラン
スのシラクは日本びいきですから。

米国のイラク戦争には反対です。この戦争は必要が無かったし、今
後、ゲリラ戦になり、米国は経済的に大変なことになる。米国の石
油資源確保戦争のような気がする。そのような不順な動機のイラク
に派遣するのか、日本もイラク派兵には慎重に対応したほうがいい
。どこまで米国と付き合うかが問題でしょうね。それと行くなら、
自衛隊の装備を重装備するべきでしょうね。任地は戦場ですよ。
ゲリラ戦の戦場は後方も前線もない。いつ、敵がくるか分からない。
==============================
『亜空間通信』616号(2003/06/16)
【ユダヤ教法師ヒトラー台頭時の戒めと正統派イスラエル解体論が旧ソ連圏から飛来】
 
 歴史の必然の中の偶然の一致が、非常に多いことは間違いないにしても、何と、同
じ日に、同じく旧ソ連圏に属する地域に由来する同趣旨の情報、1933年、つまりは今
から70年前のヒトラー台頭時のユダヤ教法師によるユダヤ人への戒めと、その戒めの
思想の継承、2003年現在のロシアのチェチェン弾圧に抗議する組織からのユダヤ教正
統派のイスラエル解体論、行動設定が、わが電網宝庫に飛来するとは、あまりにも符
合し過ぎて、気味が悪いくらいである。
 
 気を持たさずに先に種明かしをしてしまうと、それほどまでに、この問題は、今の
世界の焦点になっているということである。
 
 私は、世界各国に「歴史見直し論者」、もっと正確に言うと「ホロコースト見直し
論者」または「ホロコースト否定論者」の友人を持っている。最も厳しいイスラエル
批判者たちである。わが幼少時には禁じられた「敵性言語」の英語によって、一応の
意志疎通はできるし、英文の転送は時折の化け文字の訂正が面倒にしても、何とかな
るから、情報と意見の交換は、ほとんど自由自在である。特に意見をまとめなくても、
それぞれが選択した英文情報の転送によって、その時折のお互いの関心の的と程度が
分かる。それだけでも、会話と同じ機能を発揮する。
 
「歴史見直し論」は、真珠湾の「誘い込み」問題をも含む幅広い歴史研究である。教
条ではなく、最も科学的な事実の確認に基づく世界観、真の平和構築を目指す運動で
ある。

 それぞれの関心の重点に違いはあっても、今の世界の最大の焦点のパレスチナ問題
に関する見解は、皆、基本的に同じである。当然、この問題に関する可能な限りの情
報を収集し、選別し、お互いに交換し合っているのである。だから、時局柄、その中
に、見事に符合する問題点と主張が含まれている場合が、必然的に、非常に多くなる。
しかも、この「一種の意見交換」の中身は、ますます深く、濃くなっているのである。
 
 1933年、つまりは今から70年前のユダヤ教法師の論文、「なぜヒトラーが権力を握っ
たか」(Why Hitler Came to Power)には、極めて簡略に言うと、いわゆる「反ユダヤ
主義」(anti-Semitism)の興隆の原因を、当時のドイツのみならずヨーロッパ全域に
わたって、文化面でも勢力を誇っていたユダヤ人の改革者、国際主義者、マルクスを
代表とする社会主義者、革命家などの無思慮な思い上がりの「傲慢」(ギリシャ神話
のヒュブリス)として戒め、さらには、当時のソ連の現状を憂い、それらの傾向のも
たらす将来をも暗示する「神罰」(同じくギリシャ神話のネメシス)への深い危惧の
念が、見事な文脈で刻み込まれていたのである。
 
  それもそのはず、と言うべきか、筆者の法師の肩書き、「博士」を含むDr.
Manfred Reifer、を電網検索すると、以下に抜粋紹介するごとく、現在の「偽」イス
ラエルの首都、テルアヴィヴで出版された英語とドイツ語の題名が併記される2巻の
大著、『ブコビナのユダヤ人の歴史』の1巻の冒頭と、2巻の2番目の章の筆者であっ
た。宗教家であると同時に歴史家なのである。

 ブコビナは、地名であるが、現在は、南側がルーマニア、北側がウクライナに属し
ている。この土地が、ユダヤ人にとって、どういう意味を持つかということは、後述
する。
  
----- 引用ここから ------------------------------  
http://www.jewishgen.org/yizkor/Bukowinabook/Bukowina.html
History of the Jews in the Bukowina
Geschichte der Juden in der Bukowina
Edited by Hugo Gold
Published in Tel Aviv
Volume 1 (1958) 
Volume 2 (1962) 

Historical note: Bukovina was a province of the Austro-Hungarian Empire
until 1918, located southeast of Galicia. The area is now partly within
Suceava district, Romania, and partly within Chernivtsi oblast, Ukraine.
[中略]

CONTENTS of Volume I
I. History of the Jews in the Bukowina until the year 1919
[中略]
Dr. MANFRED REIFER, o"h:
The era of the Moldavian princes (1360-1774)

CONTENTS of Volume II
Dr. MANFRED REIFER o"h:
History of the Jews in the Bukowina (1919-1944)
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 この70年前の文章を転送してきた友人の意図は、明らかである。現在の世界の焦点、
「偽」イスラエルの最悪の極右、シャロンを象徴とするシオニストの「狂信」の根源
と、それがもたらす全世界的な悲劇の理由が、やはり、ユダヤ人の「傲慢」であり、
「歴史は繰り返す」の典型だからである。
 
しかも、このマンフレッド・ライフェル博士の1933年の論文の中には、今の今の日本
で、ベストセラーの単行本、『バカの壁』の中心的な主張が、以下のごとくに、見事
に述べられていたのである。引用の括弧内の格言だけを拙訳すると、「ひとは自分が
欲しないことを信じない」のである。
  
 One tried to close one's eyes to the events and acted according to the
vulgar principle: 
 
 "What one does not want, one does not believe."
 
 That was a convenient way to avoid fundamental questions, to look at the
world through rose-colored glasses.
 
 以下では最初に、最近のユダヤ教正統派によるイスラエル解体論と、行動設定を紹
介する。すでに阿修羅戦争35掲示板に投稿済みである。この中には、日本の大手メディ
ア報道が、まったく触れもしない「すべての難民の帰還」も含まれている。

----- 引用ここから ------------------------------ 
 アメリカのホロコースト見直し論者からの通報:ユダヤ教正統派がシオニスト国家
反対の行動を日曜日に挙行
http://www.asyura.com/0306/war35/msg/675.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 6 月 14 日 02:47:42:
[中略]
発信元のkavkazは、英語の綴りではcaucas、カスピ海と黒海の間の旧ソ連領のイスラ
ム教徒の組織の電網宝庫情報。訪問すれば、アフガン、パレスチナとの連帯情報も掲
載されている。

世界の憲兵アメリカは、今、逆に包囲されているのである。囲碁の格言、「取ろう取
ろうは取られのもと」、「大石は死なず」。

 なお、これは、あくまでも平和主義の主張であることに注意されたい。今、もっと
も必要なのは、シオニストの邪教(Zionist heresy)の神、ホロコーストを、嘘だと明
言する知識と勇気なのである。

拙訳『偽イスラエル政治神話』を参照されたい。多くの著名なユダヤ人が、シオニス
ト国家に、最初から反対し、今も反対し続けているのである。

以下の冒頭の2行は、英文の転送の際に、私が付けた週刊誌風の見出しである。

----- 引用ここから ------------------------------
Jews: Zionism is cause of instability in the world/Anti-Zionist Orthodox
Jews/rallying/opposition to Zionist heresy/This coming Sunday

http://www.kavkazcenter.com/eng/article.php?id=1413

13 06 2003 Fri. 20:05 on Djokha
Jews: Zionism is cause of instability in the world
[中略]
Department of Cooperation and Mass Media,
Kavkaz-Center 
----- 引用ここまで ------------------------------

 さて、この旧ソ連圏、カウカスの電網宝庫情報に関する通信を受け取り、上記の投
稿をし終えた後に、WHY HITLER CAME TO POWER - A RABBI'S VIEWが、「特集記事」
(FEATURE)として、以下の情報源からの電子手紙雑誌として届いた。
  
 http://www.politicalsoldier.net/psnews/
 FINAL CONFLICT NewsEmail


以下の冒頭の2行も、やはり、英文の転送の際に、私が付けた週刊誌風の見出しであ
る。

----- 引用ここまで ------------------------------
Why Hitler Came to Power/One Rabbi's Explanation/in 1933/vulgar principle:
"What one does not want, one does not believe." /BARNES REVIEW

http://www.barnesreview.org/Jan_Feb_2001/Why_Hitler_Came_to_Power/why_hitler
_came_to_power.html
[中略]
 They, and in the same measure, the children of liberalism, all those
poets, authors, artists, journalists, prepared the present time, nourished
Jew hatred, furnished the grounds, the material for the era of National
Socialism. They all surely desired the best, but attained the opposite. They
were cursed with blindness, they saw not the approach of catastrophe., they
heard not the footfall of time, the heavy footfalls of time, the heavy
footfalls of the Nemesis of History. v
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 一番最後だけ抄訳する。
 
 自由主義の子供達、すべての詩人、作家、芸術家、ジャーナリスト、彼らは皆、同
じ方法で、現在を準備し、ユダヤ人への憎悪を育て、その土台を築き、国家社会主義
の時代の材料を準備したのだ。彼らのすべては確かに、最良のものを望んだのだが、
その反対物を得たのだ。彼らは、その盲目ゆえに呪われ、彼らは破局の接近を予知で
きず、時代の足音を聞き取ることができず、時代の重い足音、歴史の復讐のネメシス
の呪いの重い足音が近づく響きに、気づかなかったのだ。
 
 私は、もちろん、このユダヤ人の法師、マンフレッド・ライフェルが、すべてを予
知していたとは評価しない。アメリカの、というよりは、ユダヤ人の主流の巨大な資
金が、「反共」を目的、または口実にして、ヒトラーと極右シオニストを同時に育成
するために注がれていた事実は、今、次第に明らかになりつつある。そこまでの洞察
は、やはり、無理だったのであろう。
 
 彼が歴史家として描いたブコビナは、元・モルバビア公国の首都で、現在の世界の
ユダヤ人(ユダヤ教徒の系統)の9割の祖先、カザール帝国の末裔が、現在の東欧圏
に広がっていた当時の中心地であった。
 
  以下は、拙訳『偽イスラエル政治神話』からの関連部分の抜粋である。

----- 引用ここから ------------------------------ 
 http://www.jca.apc.org/?altmedka/nise-33.html
 『偽イスラエル政治神話』(その33)
訳者解説(その1)
[中略]
 世界のユダヤ教徒の人口の九割に当たり、アシュケナジムと呼ばれる宗教上の流派
に属する人々は、古代のユダヤ人の血統上の子孫ではない。七世紀から十世紀にかけ
て南ロシアで栄え、国ごとユダヤ教に改宗したタタール系の民族の王国、カザール
(ハザール、ハザルとも記す)の末裔とその係累なのである。だから、ロシア、ポー
ランドなどの東欧諸国に、桁外れに多いユダヤ人の集団が存在していたのである。彼
らは、「東欧ユダヤ人」とも呼ばれている。
 この問題は、政治的シオニストの主張にとっては都合が悪いから、「血統云々」の
発言を繰り返すモイン卿の暗殺にまで発展した。つまり、生命の危険を覚悟しなけれ
ば公言できない問題だったのである。当然の結果として、今も、欧米のメディアは報
道しない。日本のメディアも、自称歴史学者のほとんども、欧米の習慣に従っている。
しかし、本物の学問の世界では国際的な定説であり、日本でもかなり広く知られてい
る。
 [中略]
 (参考文献)
 『ユダヤ人とは誰か/第十三支族カザール王国の謎』(三交社)
 『ハザール/謎の帝国』(新潮社、96)
 [後略]
  ----- 引用ここまで ------------------------------
  
  

 最後に、この70年前のマンフレッド・ライフェルの論文を再録していた電網宝庫、
BARNES REVIEWについても、若干の紹介をしなければなるまい。バーンズ(BARNES)と、
この電網宝庫の関係については、以下に詳しい。極めて簡略に言うと、バーンズは、
アメリカの「ホロコースト見直し論者」の元祖であり、「ホロコースト否定論者」と
して大手メディアから排斥され、戦い続けた歴史家である。
 
 http://www.antiwar.com/stromberg/s020700.html
The Old Cause
by Joseph R. Stromberg

February 7, 2000

Harry Elmer Barnes (1889-1968):
Progressive and Revisionist
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

ただし、アメリカの「ホロコースト見直し論」の組織的な経過は複雑なので、詳しく
は以下の拙著の項目を参照されたい。

----- 引用ここから ------------------------------  
  http://www.jca.apc.org/?altmedka/aus-60.html
  『アウシュヴィッツの争点』
(その60)「ナチズム擁護派の国際的なネットワーク」というレッテルはり
----- 引用ここまで ------------------------------

 というわけで、今回の70年前の「旧」情報の紹介は、非常に複雑な事情を含んでい
たのである。それほどに、歴史は複雑なのであり、現状も複雑なのである。暗記教育
「マルバツ」式の「バカの壁」の優等生には、到底、解けない謎に満ちているのであ
る。だから、「バカの壁」代表の朝日新聞とか、NHKとか、岩波書店とか、東京大学
とかに、頼っていると、飛んでもないことになるのである。
 
  以上。
木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
==============================
『亜空間通信』615号(2003/06/14)
【パレスチナ問題の一般常識を無視して中東和平騙る厚顔無恥報道戦争犯罪追及(3)】
 
 こと中東問題に関して、大手メディアの戦争犯罪を追及し始めたら、これはもう切
りがない。あまりにも材料が多すぎて、他のことが、まったくできなくなる。今回は、
(3)で、一応の打ち止めにする。
 
  以下、一応、(1)と(2)について、件名と所在だけを示す。
  
 (1)・・・・・・・・・・
 http://www.jca.apc.org/?altmedka/aku609.html
 http://www.asyura.com/0306/war35/msg/421.html
 『亜空間通信』609号(2003/06/07)
【イスラエル不許可を違法と記し読者を誤導する朝日・日経の腰抜け戦争犯罪追
及(1)】

 (2)・・・・・・・・・・
 http://www.jca.apc.org/?altmedka/aku614.html
 http://www.asyura.com/0306/war35/msg/605.html
 『亜空間通信』614号(2003/06/12)
【アメリカを脅すシャロンの実績を暴かず中東和平騙る腰抜け報道戦争犯罪追及(2)】
 
 今回の(3)の主題は、一番大事なことなのだが、それほど難しい問題ではない。こ
の問題は、一般常識を備えた大人が、まともに考えれば、実に簡単なことなのである。
  
   基本的な一般常識すら学ばずに、むしろ、まったく無視する商売人のメディア
関係者や自称研究者らの「バカの壁」族の「非常識」による戦争犯罪の問題なのであ
る。この問題では、メディアや自称研究者だけを批判すると、片手落ちになるので、
「バカの壁」族の中でも、一番、傲慢無礼で阿呆な馬鹿が多くて、狂信的な点でも、
他の職種を遙かに引き離す「政党」の方の「非常識」を、先に紹介する。

いわゆるパレスチナ和平の政策に関して、日本の与党は、議論の相手にしても仕方な
い。一応の野党では、議員の数の多い方から、民主党、共産党、社会民主党、この3
つだけを相手にすると、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」で、見事に一致す
る。根拠を聞くと、まるで考えていない。

 ところが、この「共存」政策は、常識的に考えれば、何と、アメリカの政策と同じ
なのである。「反米」でもなく、「反イスラエル」でもないのである。パレスチナの
存在を認めるのは、当然のことである。ヨーロッパ列強、特にイギリスの「委任統治」
などの時代から、パレスチナという区切りがあったのである。これを無くすことは、
できっこない。
 
 「共存」とか「併存」とかいうのは、常識的に考えれば、かつての「偽」満州国の
「5族協和」と同じような、言葉の誤魔化しでしかない。実は、「強引に割り込んで
きた乗っ取り犯」イスラエルという「偽」国家の「承認」の押し付け以外の何物でも
ないのである。
 
  再度強調すると、「共存」とは口先ばかりのことで、事実は、イスラエルの「存
在」を認めよ、という無理難題の押し付け以外の何物でもないのである。
 
 「バカの壁」の連中は、ほとんどが、教科書丸暗記のマルバツ主義「超エリート」
様だから、教授とか大学教育とかの「バカの壁」に囲まれて育ち、現実を見直すとい
う習慣が欠如している。「共存」とか「併存」と言えば、単純に、アラブ人の権利の
方も認めた「正解」だと思いこむらしい。しかし、いやしくも「国家」という限り、
夢想の宇宙空間にではなくて、地上に「領土」を必要とするのである。
 
 彼らは、狭くて、しかも水不足の土地に、「2国家」の「共存」とか「併存」が、
可能なのかどうかを、考えてみようともしないのである。まあ、しかし、この不可思
議な金満国家の「有権者」様の方も、その主要部分は過密都市の「兎小屋」に住み慣
れており、満員電車を我慢し続ける辛抱強い世界にも希な奴隷根性の持ち主で、ほと
んど考えもしないのだから、「政党」様は、それで通用してしまうのである。
 
  繁殖の盛んな鼠を、狭い箱に入れておくと、すぐに殺し合うという実験の報告が
ある。自称「人間」こと、裸の猿でも、同じことなのである。実は、もっと残虐にな
る可能性の方が、確実に高い。それが今、激発しているのである。

根本的または根元的な問題は、1947年の「国連」こと、「諸国家連合」もしくは「連
合国」の総会における「分割決議」以後の「紛争」の評価にある。アラブ諸国は、こ
ぞって、この「分割決議」に反対し、採決の際には一斉に退席したのである。つまり、
「分割」の押し付けを認めていないのである。

この歴史の様々な問題点については、以下のわが中東3部作に、何度も記したので、
ここでは繰り返さない。興味のある方は、以下を無料公開しているので、直接訪問し
て、参照されたい。

http://www.jca.apc.org/?altmedka/gulfw.html
『湾岸報道に偽りあり』
隠された十数年来の米軍事計画に迫る

http://www.jca.apc.org/?altmedka/aus.html
『アウシュヴィッツの争点』
ユダヤ民族3000年の悲劇の歴史を真に解決させるために

http://www.jca.apc.org/?altmedka/nise.html
『偽イスラエル政治神話』
ナチス〈ホロコースト〉をめぐる真実とは?
イスラエル建国・パレスチナ占領の根拠は?


 さて、無知は、それ自体、犯罪的であるが、自らの無知に気付かずに、ちっぽけな
脳の中に「バカの壁」を築いて、自分は正しいと思い込み、思い上がって、大手メディ
アの記者とか「デスク」とか、大学教授とか、などになれば、他人を積極的に騙すこ
とになるのだから、さらに罪は重く、それを指摘されて居直るようになれば、最早、
同じ「むち」でも、厚顔無恥となる。
 
 ところが、私は、この実例に遭遇したことが、な、な、何と、何と、何度もあるの
である。最も不愉快で傲慢なのは、全部が全部ではないが、朝日新聞の記者であった。
彼らは、大手メディアの「虚名」権力の前に平伏し、実は、愚かにも大手メディアを
利用しようと企む一般の「バカの壁」にも取り囲まれていて、しょっちゅう、あちこ
ちで、ちやほやされ、いわゆる「超エリート」気分に浸り続けているからである。幼
少期から甘やかされ続けた「ちやほや」中毒患者たちなのである。

本シリーズの(1) では、イスラエル政府当局が「不許可」としているユダヤ人の入植
地を、「違法」と記し、いかにも「国際法上」の「違法」であるかのように、「読者
を誤導する朝日・日経」(高級紙?)を批判した。

イスラエル当局さえも許可していないユダヤ人入植地に関する大手メディアの表現は、
「違法入植地」、「不許可入植地」、「不法」、「双方の認識の相違」、その他、まっ
たく矛盾だらけだった。

「不許可」はunauthorized、「違法」はillegal、「入植地」はoutpostの日本語訳と
して考え、電網検索すると、以下の結果となる。熟語の「不許可入植地」
("unauthorized outpost")は、確かに少ないようである。しかし、この用語の使用に、
シオニストが抗議しているという記事もあった。法的根拠を示さない怪しげ
なillegalの使用の方が、事実上強制され、イスラエルやアメリカで、積極的な言葉
の操作が行われているのである。

1)全言語のページからunauthorized, outpostを検索しました。 約5,530件中1 -
100件目 ・検索にかかった時間0.50秒
2)全言語のページから "unauthorized outpost"を検索しました。 約11件中1 - 7
件目 ・検索にかかった時間0.35秒
3)全言語のページからillegal, outpostを検索しました。 約33,200件中1 - 100
件目 ・検索にかかった時間0.43秒
4)全言語のページから "illegal outpost"を検索しました。 約564件中1 - 100件
目 ・検索にかかった時間0.33秒

 その上に、すでに何度も指摘したことだが、厳然たる国際法のジュネーヴ条約によ
れば、「占領地への民間人の移住」は、「行ってはならない」のである。
 
----- 引用ここから ------------------------------ 
http://www.jca.apc.org/?altmedka/nise-24.html
『偽イスラエル政治神話』(その24)
2章:20世紀の諸神話(その12)
[中略]
 占領地区の入植地への移住は、明瞭に国際法、とりわけ、一九四九年八月一二日に
採択されたジュネーヴ憲章を踏みにじる行為である。ジュネーヴ憲章は、その四九条
で、つぎのように規定しているのである。

《占領国は、その占領地区に、自国の民間人口の一部の移住を行ってはならない》
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------
  
 つまり、そもそも、イスラエルが行っているユダヤ人入植地は、すべて、国際法に
違反する戦争犯罪行為なのである。しかも、何度も、「国連」こと、「諸国家連合」
もしくは「連合国」の総会における「非難決議」が、多数決で採択されているのであ
る。 
 
  この歴史的事実の「解説」を付けない大手メディア報道は、それだけでも、イス
ラエル寄り、アメリカ寄り、悪質極まりない、無法者の強者に荷担する戦争犯罪その
ものなのである。
  
  私は、この問題を、今から11年前の拙著『湾岸報道に偽りあり』の最後の「補章:
ストップ・ザ・「極右」イスラエル」の中で、簡略に論じた。
 
  拙著は、1992年5月28日、初版1刷を3,000部発行。電網では、以下の頁(正面玄
関)が、2003年6月13日現在、ヒット数12,006となっている。以下、さらに要点のみ
を抜粋する。
http://www.jca.apc.org/?altmedka/gulfw.html
電網木村書店 Web無料公開
『湾岸報道に偽りあり』隠された十数年来の米軍事計画に迫る

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/?altmedka/gulfw-58.html
補章:ストップ・ザ・「極右」イスラエル(1)
(その58)一九四七年国連決議パレスチナ分割地図の欠落報道

 本章でまず指摘するのは、残念ながら、イスラエル問題をめぐる日本の欠陥報道で
あるが、その基本的原因はやはり、以下一ページほどで要約したような、厳密な歴史
感覚の欠如にある。
[中略]
 湾岸戦争報道のピークとは較べようもないが、日本国内の報道はやはり鳴り物入り
のキャンペイン型だった。私の新聞記事切り抜きファイルは、この会談報道の前後だ
けでたっぷり一冊分になった。 ところが、この中東和平会談の「大量」報道には決
定的な欠陥があった。決して、アメリカ国防総省などの報道規制によるものではない。
「マスコミ・ブラックアウト」の典型である。
 第一の問題は、この中東和平交渉の最大かつ根本的争点、パレスチナ分割の歴史と
現状に関する報道姿勢の誤りである。
 問題点を要約すると、パレスチナ分割の領土問題をめぐる歴史的経過説明の欠落で
ある。はなはだしいのは、発端の一九四七年国連パレスチナ分割決議による分割地図
すら載せなかったり、説明が間違っている欠陥報道であった。根底には、アメリカ側
ないしはイスラエル側寄りの垂れ流し報道姿勢が潜んでおり、その源流には、ニュー
ヨーク・タイムズを典型として、ユダヤ・ロビー支配で知られるアメリカの大手メディ
ア報道がある。そう断言して差し支えない。
 パレスチナ人の議会に当たるパレスチナ民族評議会(PNC)は、一九八八年十一
月に「一九四七年の国連パレスチナ分割決議」(一八一号。以下、四七年決議)にも
とづいてパレスチナ国家の独立を宣言している。この独立宣言は同時に裏を返せば、
イスラエルの方の建国を認めたことにもなっている。アラブ側は最初、この四七年決
議に絶対反対で、以後四十一年間、イスラエルの国家としての存在を認めず戦い続け
ていた。だからこれは大変な歴史的譲歩なのである。アラブ側は「苦汁を飲む」歴史
的決意をしたわけである。しかし、以後はいささかも譲ってはいない。つまり、パレ
スチナ側の領土に関する権利主張は、まず、四七年決議の分割地図によって示され、
なおかつ、その問題点が説明されなければならない。そうでなければ、なぜ以後四十
四年にもおよぶ悲惨な戦いが続いたのかが、およそ理解できないであろう。
 ところがこの一九八八年の独立宣言の報道も論評も、紹介したすべての大手メディ
ア報道例で、ほぼ完全に欠落していた。NHKの『ニュース21』(91・10・30)は、
四七年決議の分割地図と一九八八年に独立宣言をした評議会の映像を流したが、年代
を追う手法だったこともあってか、まったく別々に映し出しており、この両者の関係
の説明は欠けていた。
 [後略]
 ----- 引用ここまで ------------------------------
 
 この件では、別途、当時の新聞報道の証拠をスキャナー読み込みの画像で示すが、
上記の「発端の一九四七年国連パレスチナ分割決議による分割地図すら載せなかった
り、説明が間違っている欠陥報道」の最悪の実例は、朝日新聞(1991.10.29)と赤旗
(1991.11.1.現「しんぶん赤旗」)であった。この両者は、ともに、1967年の第3次
中東戦争の停戦ラインを図示し、「ヨルダン川西岸」と「ガザ地区」の囲みの中を斜
線または鼠色にし、それに「1947年の分割決議」で「アラブ国家」に割り当てられた
地域、という説明を付けていたのである。赤旗の方は、日付から明らかなように、朝
日のパクリであった。正確に言うと「剽窃」という犯罪行為であった。
  
 これはあまりにも酷いので、私は、鄭重に訂正を申し入れたのだが、両者ともに、
実に不機嫌な傲慢無礼、これ極まりなく、もう、呆れてしまって、これが、わが個人
新聞、『フリージャーナル』発行のきっかけとなってくれたのである。ああ、この、
阿呆な「バカの壁」の刺激に、改めて感謝する。

 以上。
木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長


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