1297.S子&CHOCOコラム



1291 「情報社会の通貨について」を読んで・・・S子 

「・・・ここでの商的な取引は、得た情報に対する感激としての投
げ銭のような感覚での取引なのであろう。」とありましたが、私が
最近手にした本「ひらきこもりのすすめ(デジタル時代の仕事論)」
 渡辺浩弐 著にも同様のことが書かれていました。
 
彼も「大道芸人に対する「おひねり」に近いかな。」と言っていま
す。例えば渡辺氏が町を歩いていると、若い女のこに見つけられ声
をかけられる。「きゃあー渡辺さあん!ステキ!!はい、千円!」
と、その感激料をもらう。
 
またどのお店にはいっても食事代がタダになる。とか、本人が本気
で書いています。これにはまず、本人がメジャーになることが先決
ですが。
 
そして個人のHPへも投げ銭スタイルがありえるだろうとも述べてい
ます。おもしろいので少し紹介します。
 
引用開始
「物質文明が限界に行き当たった今、僕らは迷わずにバーチャル世
界に飛び込んでゆくべきだ。そして、そこではまず、自分自身が気
持ちいいと感じるかどうかをすべての価値基準とするべきだ。
 
・・・実際異性と一緒にベッドに入って、汗水流して腰を動かす
リアル・セックスへのアンチテーゼとして、目を閉じてスイッチを
入れたあとは脳の中だけで味わうバーチャル・セックスが出現する
だろう。その時、コペルニクス的転回が生じるはずだ・・・」
引用終わり
 
と、まあ非常にわかりやすく(^^;)、楽しい発想です。という
かIT時代ならではの発想でしょう。その他にも、やがて教育論なる
ものも無意味となってゆくだろうとも言っています。彼は「資本主
義から自分主義」への移行を説いています。
 
少し話しがそれたような感はありますが、世の中が大きく変わりつ
つある、そのさなかを生きているわけです。どうせなら情報社会を
有利に生きた方が得策です。興味をもたれた方は読まれて下さい。
笑いながら楽しく一気に読めます。
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(Fのコメント)
その本も読んいます。しかし、一番アイデアも貰ったのは、公文先
生のHPからです。このように情報が無限大にあるインターネット
社会では、興味、視点と調べる時間があれば、情報を作り出すこと
はそんなに大変ではない。

その時、一番大事なのが、物の見方、感じ方、それとウソをどう発
見するかでしょうね。特に米国の情報にはウソが隠されていること
が多いように感じる。

通貨問題はいつか、徹底的に議論する必要があると感じている。
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「日本技術者の起源」を読んで、思い出したこと二三。

いつも興味深いテーマをありがとうございます。
私も、海外に渡航する以前、大学を選択するときに、非常に入試が
難しい時期だったこともありますが、ひょんなことから、梅原の「
地獄の思想」という本に出会い、結局、チベット仏教や曼荼羅への
関心が高い時期だったので、迷いながらも、京都のとある仏教系大
学に進学しました。

なにはともあれ、技術でも、文学でも、芸術でも、やはりその起源
になっているのが、多かれ少なかれ、古い時代に遡れば、仏教や
その他の外来信仰の伝来と重なる部分があります。
最初は、関心からサンスクリット語をやってみたり、チベット語を
かじったり、いろいろしましたが、最終的に一番、私が面白いと
思ったのは、やはり渡来人が、仏教伝来期に日本文化に与えた影響
でした。

そういう意味では、本当に秦氏という存在はすごいですよね。
後、個人的には、役小角(えんのおづぬ)の伝説や、(鬼を使って
、山中に橋をかけさせて、反対勢力の渡来系有力者を呪術で拘束し
ただとか、後年になればなるほど、尾ひれが付いてくる大変愉快な
話なのですが、どこまで実話かは不明)
真言密教や天台の鎌倉時代の祈祷仏教とでもいうのでしょうか。

今では、お笑いにも思える、憑き物を払う信仰なども非常に面白い。
こういう部分って、現在の精神病と共通するような、心の病みを落
とすって意味を感じるのです。

やはり、こういう歴史の一種、闇の部分にこそ、もっと精密なメス
を入れて、日本人の本来の足跡や、渡来人の役割や彼等との接触、
文化的融合の発達を、いかに現代に応用していけるか、
もっと有効に歴史を活用すべきだと思う次第です。

CHOCO
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(Fのコメント)
その通りですね。網野先生の登場で、日本の近世史、中世史が大き
くその見方を変えている。古代史は梅原先生の登場で変革している
ので、その2つの日本史を繋いだら、どうなるかを議論したいです
ね。ヨーロッパ中世史も日本史の参考として見ていく必要があると
感じています。

将来を見るとき、過去の歴史は重要になる。特に日本史は重要。


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