1288.イラク問題など



異議を唱えられる事を承知の上で、イラク(侵略)戦争に関しては、
たとえ化学・生物・核の内、いかなるWMD(私はあえて大量殺戮兵器
と訳したいと思います。)を今、発見できたとしても、米英政府には
、もう既にこの侵略の正当性を訴える事は不可能であると私は考え
ています。

同侵攻が始まる以前、国連安全保障理事会におけるイラクの脅威に
関する会議において、米国大統領以下、国務省長官は、”国連査察
は機能していない。これ以上の続行は無意味だ。”に値する罵倒を
行った上で、後1ヶ月程度の査察続行を要請する安保理に対し、”
もう、一刻の猶予も与えられない”とこれを一蹴、半ば無理矢理、
同国への攻撃を開始したはずです。

そして、あの破壊と一般市民及びジャーナリストの殺戮、誤砲撃に
満ちた侵攻が一時収束し、某国の大統領は、幼稚な方法で、勝利を
宣言し、イラク国民の自由開放を強調したが、1ヶ月経った。
今も、大量殺戮兵器は出て来ず、同国内の混乱は全く収まる気配を
見せていない。 数日置きに、在留米兵達とイラク市民との衝突に
よる米兵殺傷事件がこちら英国では報道されています。

国連安保理が、要請した1ヶ月が待てずに先制攻撃し、味方の兵士
も本来行うべき戦闘ではない誤砲撃で殺傷し、必死に隠蔽を試みて
いるものの市民の犠牲数も留まる事を知らないような醜悪な侵攻を
行い、これが終わって1ヶ月が経った後も、WMDの発見は今までに
10前後に及ぶ茶番のような擬陽性が報告されたのみです。
さらに、まるで冗談のように、世界の脅威たる"サダム・フセイン"
の消息すら誰も確認していない状態。国連を愚弄し、国際世論を足
蹴・踏み付けた上での、この情けない有様を一体どのように正当化
できるというのでしょう?

そして、今度は事実を捻じ曲げ、確証のない仮の証拠文書をでっち
上げた事によって、無理に侵攻に及んだ事実が明らかになりつつあ
ります。MI6・MI5(英諜報機関)職員からも英ブレア首相は、同機関
からの情報を捏造したり、確証のない諜報情報を自らの政治生命の
ために悪用したと言う証言がでており、さらに、英政府内で国際関
係を担当するクレア・ショート国際開発相(ロビン・クック元英外
相と同様に、イラク攻撃に反対し、英が提出した修正国連決議案が
国連安保理で承諾される事なく、攻撃に踏み切った場合、国際法違
反や国連侵害を容認できないと辞職を宣言したが、ブレア以下、
政府の懇願を受け、国際開発相の職に留まった現職大臣)ですらも、
イラク侵攻前後における政府の倫理観欠如、国家・国民への欺瞞の
形跡が、多く見られたとの実態を明示しています。

Intelligence chiefs tell Blair: no more spin, no more stunts
Thursday June 5, 2003
The Guardian
http://www.guardian.co.uk/guardianpolitics/story/0,3605,970629,00.html

Cook and Short harry Straw as he fights to hold the line on war decision
Thursday June 5, 2003
The Guardian
http://www.guardian.co.uk/guardianpolitics/story/0,3605,970579,00.html

一部では、ブレアは、昨年9月キャンプデービッドにてブッシュ米大
統領と、イラク侵攻の日取りも予め決定していたのではないか? と
の疑惑も、英各紙に取り沙汰されている。

現在のイラクの状態は、まさしく混沌としており、イラク国民自身
による議会の設立も、実際には、その設立過程が頓挫された状態に
なっており、この愚行によって、わざわざ起こす必要のなかった国
際社会・国家間の深く大きな軋轢を生み出しました。これが、ある
大国の米ソ冷戦後の新たな冷戦のための敵を作り出す計画通りの行
動であると、取られてもおかしくありません。(現に米国における異
様なまでの反仏感情は、未だに見られるようで、冗談にすら見える
その異常さは不気味でもあります。)

この現状を垣間見れば、予めこの侵攻が予定されていたと言う疑惑
は、仮定の域を出ずとも、たとえ、今更、何らかの大量殺戮兵器の
存在が立証されても、それは国連査察の有効性を示す事にはなって
も、今回のイラク侵攻について、国際社会に対し、人道的にも法の
下にも正当性を見出す事は皆無だと私は考えています。

草々
古賀
==============================
『亜空間通信』609号(2003/06/07)
【イスラエル不許可を違法と記し読者を誤導する朝日・日経の腰抜け戦争犯罪追
及(1)】
 
昨日(2003/06/06)の日経社説の冒頭、「中東紛争の歴史に終止符を打つ時だ」の導入
部には、シャロン首相は「[中略]違法なユダヤ人入植地の撤去」を「約束」とある。

この「違法」という言葉は、「中東紛争」という「国際問題」なのだから、普通の読
者が読めば、当然、「国際法に違反」と思いこむに違いない。「誤解させる」と言う
よりも、むしろ、「従軍報道」ならぬ「従イスラエル報道」であり、「誤導する」と
表現した方が的確な、怪しげな言葉遣いである。すべての入植地が、以下の拙訳のご
とく、そもそも、ジュネーヴ憲章違反の「違法」なのであり、シャロンは、この事実
を熟知しているのである。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/?altmedka/nise-24.html
『偽イスラエル政治神話』(その24)
2章:20世紀の諸神話(その12)
4節:"民なき土地に土地なき民を"の神話(その2)
[イギリス委任統治時代の“緊急事態法”を活用]
[中略]
 アリエル・シャロンに関しては、以下の事実を思い起こしてほしい。彼は、レバノ
ン侵略の際の総指揮官だった。彼は、サブラとシャティラのパレスチナ人のキャンプ
に対する“ポグロム”を行った国粋党の民兵に、武器を供給した。シャロンは、この
不当な行為に目をつむったが、事実が発覚した以後には、いかなイスラエルでさえも
設置せざるを得なくなった虐殺事件調査の委員会に、共犯者として喚問された。
 
 これらの占領地区の入植地が維持され、それを保護するためのイスラエル軍が出兵
し、入植者たちが、かつてのアメリカ西部フロンティアの冒険者たちのように武装し
ている現状の下では、パレスチナ人が実際の運営に当たる“自治”なるものも、すべ
て幻想でしかない。事実上の占領が続く限り、本物の平和の実現は不可能である。

 入植地への移住の努力の中心には、エルサレム全体の併合を不退転の決意で確保し
ようという、すでに自ら告白した誓いの目標がすわっている。しかし、この併合宣言
に対しては、連合国加盟国(その中にはアメリカも加わっているのだ!)が、異口同
音に非難の声を挙げているのである。

 占領地区の入植地への移住は、明瞭に国際法、とりわけ、一九四九年八月一二日に
採択されたジュネーヴ憲章を踏みにじる行為である。ジュネーヴ憲章は、その四九条
で、つぎのように規定しているのである。

《占領国は、その占領地区に、自国の民間人口の一部の移住を行ってはならない》

 ヒトラーでさえも、この国際法に背きはしなかった。彼は、決して、フランスの農
民を追い出した土地に、ドイツの民間人の“植民者”を移住させたりはしなかった。
 [後略]
----- 引用ここまで ------------------------------ 

 ところが、ところが、朝日新聞も、この言葉、「違法な占領地」のごくごく一部で
しかない「違法入植地」を、シャロンの口先だけの「譲歩」の説明に使った。どうや
ら、朝日が先に使ったので、「横並び」商売の日経が真似たらしい。朝日も日経も、
この件の記事では矛盾だらけの記述振りである。呆れた話であるが、偽善系左翼、実
は、すぐに居直るネオコン型の権力主義者の「ホロコースト真理教患者」が支配的、
つまりは親イスラエルの商売人が溢れる「似非紳士」こと朝日新聞では、いつものこ
とでもある。

しかも、この言葉は、朝日や日経だけことではなく、突然、昨日になって出てきたも
のでもない。この件の根は深いが、目下の世界の焦点なので、継続して取り上げるこ
とにする。今回は、この件の主役、いや、悪役、シャロンと、その正体の報道に関す
る目下の最大の問題を優先する。


シャロンは、昨年秋、「われわれユダヤ人がアメリカを支配し、それをアメリカ人は
知っている」という暴言を吐いた。

 この事実に関しては、以下に示す検索結果のごとく、アメリカでも広く知られ、電
網に溢れている。これを、まったく報道しない日本の大手メディアは、完全な腰抜け
であり、重度の米・イスラエル恐怖萎縮症に犯されているのであり、この事実上の言
論封鎖は、核爆弾の投下に勝るとも劣らない裸の猿の史上最大の戦争犯罪なのである。

http://zog.to/3/Sharon/Sharon07.htm
Occupied Jerusalem:3 October, 2001 (IAP News)

An acrimonious argument erupted during the Israeli cabinet weekly session
last week between Israeli Prime Minister Ariel Sharon and his foreign
Minister Shimon Peres during which Sharon reportedly yelled at Peres, saying
"don't worry about American pressure, we control America."

Comment: Admittedly, this is not a stellar source, but can you imagine that
the jews would report something like this. In my opinion this is probably a
true and accurate account.

According to the Israeli Hebrew radio, Col Yisrael Wednesday,Peres warned
Sharon that refusing to heed incessant American requests for a cease-fire
with the Palestinians would endanger Israeli interests and turn the US
against us. 

At this point, a furious Sharon reportedly turned toward Peres, saying
"every time we do something you tell me America will do this and will do
that... I want to tell you something very clear, don't worry about American
pressure on Israel, we, the Jewish people control America, and the Americans
know it." 

The radio said Peres and other cabinet ministers warned Sharon against
saying what he said in public because "it would cause us a public relations
disaster." 

 以上。

木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
==============================
『亜空間通信』608号(2003/06/04)
【911/アフガン/イラク/イラン/パレスチナ急変状況に対応し国際情報資料室開設】

 すでに予告したごとく、911からアフガン、イラク、イラン、パレスチナと、急変
する状況に対応し、国際情報資料室を、わが電網宝庫内に、以下のごとく開設した。
 
http://www.jca.apc.org/?altmedka/giga-i.html

giga-i(Global Information General Analysis Insititute)
国際情報総分析研(国際情報総合分析研究所)5.20設立

資料室6.3開設

English News Selected by Kimura Aiji 
911English Archives

資料室(文書倉庫) 
アメリカ911攻撃から
アフガン侵略への関連記事
911 総合目次 911事件総覧 -1,-2,-3
911事件謀略 -1,-2,-3
アメリカ下院議員Cynthia McKinneyの911言動特集
リンドン・ラルーシュ研究
米モロン大統領モロナルキー批判発言
シオニストによるテレビ朝日解説者更迭の脅迫事実とNHK解説主幹「殺害」疑惑
極右政治的シオニストの歴史的事実に関する掲載記事の総覧
アメリカ/21世紀アメリカの世界戦略を考える
イラク戦争挑発ネオコン
ユーゴ戦争:報道批判特集
外交安全保障戦略会議 イラク〜湾岸戦争〜イラク戦争
中東問題総合リンク
イラン/イラン関連文書倉庫
パレスチナ
イスラエル
イスラエル核疑惑国って何?
ホロコースト神話総合リンク

 以上の資料は無料公開である。
 
 併せて、無償の研究員を募集する。以上の資料に基づき、出典と執筆者(筆名も可)
を明示する文章を、わが電網宝庫に設置の電子手紙送信の仕組みを通じ、「掲載希望。
部分削除、添削など、随意にされたし」と明記して送信すれば、当方で検討の上、し
かるべき訂正、添削をほどこして、編集責任を付記し、わが研究所の所定頁に掲載す
る。採用が不採用かの発表は、掲載の有無によるのみとし、問い合わせには応じない。
 
 以上。 

木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
==============================
『亜空間通信』607号(2003/05/31)
【ネオコンが手先の大イスラエル主義狂信の根源断つ歴史視点欠く半端言論人は偽の
友】

  昨日(2003/05/30)、以下の通信で、「緊急特集 ネオコン」の新設を発表した。

http://www.jca.apc.org/?altmedka/aku606.html
http://www.asyura.com/0306/war35/msg/110.html
『亜空間通信』606号(2003/05/30)
【ネオコン疑問が衆議院予算委員会に出る現状の危うさに堪りかね助言の特集新設】
 わが電網宝庫の中に急遽、以下の特集頁を新設した。
 http://www.jca.apc.org/?altmedka/neocon.html
 緊急特集 ネオコン
 画像:ブッシュ人形操り手「悪魔の王子」パール
 亜空間通信より抜粋
 
 さらに、その後、「ネオコン、特集」で検索したら、以下が出てきた。
 
----- 引用ここから ------------------------------ 
 http://www.eonet.ne.jp/?seagull/j-rem03mar.html
 2003.Mar.
[中略]
 NHK特集.ネオコンなどという業界用語がいきなり出てきてちょっと驚く
  [後略]
  ----- 引用ここまで ------------------------------
  
  このNHK特集は録画して見た。いかにもNHKらしく大袈裟に構えて、おどろどろし
く作っているが、たいした情報ではない。肝心のところは、見事に抜け落ちている。
「ホロコースト真理教患者の巣」の作品だけのことはある。
  
 言葉は悪いし、今時、「差別用語」などと非難を浴び兼ねないが、昔は、以下のよ
うな表現は当たり前だった。
 
 http://homepage2.nifty.com/makoto-kawabe/buzokugyakusatsu.htm
[中略]
「半端人足」はどこの世界でも一人前としてはつかえないのである。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

「半端者」という言葉もある。大工などの職人の場合には、「半端者」の仕事は危険
を呼ぶ。ところが、ことメディアとか、言論とか、ジャーナリズムとかになると、明
らかに「半端な仕事」が、平気で罷り通るのである。だから、実に危険な「戦争」が
、」正義」の美名、大義名分で、世界中を破壊しまくっているのである。恐い、恐い。
そこで今後、私は、「偽の友」批判の一環として、「半端言論」の徹底批判をも、展
開することを決意した。

 念のために繰り返す。「偽の友は公然の敵より悪い」「公然の敵は偽の友より良い」
のである。「半端言論は百害あって一利なし」で「危険極まりない」のである。

  つぎに、以下を試してみた。

全言語のページからネオコン "ネオコン特集"を検索しました。 1件中1 - 1件目・
・検索にかかった時間0.24秒
http://society.2ch.net/test/read.cgi/kokusai/1047568951/
戦後イラク利権は米企業が独占へ。英国から怒りの声
[中略]
62 :[中略]ザ・ワイドでネオコン特集
[中略]
主婦に分かるのか?
[中略]
67 :[中略]ザワイドの時間帯に国際情勢論じる62ってステキ。
68 :[中略]【要点整理】従来の共和党保守派と現ブッシュ政権新保守(ネオコン)
の相違点;
【従来の保守派】=スコウクロフト、ベーカー、(本来はパウエルも)
パパブッシュ政権時代のブレーンら中心
政策=同盟国との協調重視。集団安全保障。
   均衡戦略でアラブとイスラエル双方を重視 
   軍事以外にも外交や経済などソフトパワー重視
【現ブッシュ政権】=いわゆる「ネオコン」ラムズフェルド、チェイニー、ウォルホ
リッツ
リチャードパール、ダグラスフェイスら
その政策;アメリカだけマンセー。同盟国よりアメリカ
のむき出しの利益優先。イスラエル以外はすべて潜在的仮想敵
アラブ軽視イスラエル重視。外交より軍事で権益確保
----- 引用ここまで ------------------------------

この「若者人気」の2chの議論の方が、NHK特集よりも簡潔に問題点を要約している。
「ウォルホリッツ」とあるのは普通、「ウォルフォウッツ」としているが、原語の綴
りは、Wolfowitzで、ドイツ語読みなら「ヴォルフォヴィッツ」だったりするので、
どうせ、細部の発音は口真似が難しい外国人の名前のことだから、この場合は、まあ
結構である。

「ザ・ワイド」は、わが古巣、日本テレビの番組である。「主婦に分かるのか?」と
いうのは、私の発言ではないから、別に気にする義理はない。

「特集」を外して「ネオコン」だけで探したら、以下が面白そうだったので、全文を
取り込んだ。毎日新聞の「民主帝国」取材班の連載記事のひとつである。これもNHK
特集よりは迫力がある。

 なお、毎日新聞の「民主帝国」取材班の連載記事で、ネオコンを取り上げたのは、
わが電網検索によれば、この回の記事だけのようである。

----- 引用ここから ------------------------------
  http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/tokusyu/power_1/05.html
http://216.239.51.100/search?q=cache:JXbDxYZZxTgJ:www.mainichi.co.jp/eye/fea
ture/nybomb/tokusyu/power_1/05.html+%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%
80%81%E7%89%B9%E9%9B%86&hl=ja&ie=UTF-8&inlang=ja
◇ネオコンと連帯する宗教右派

映像:恍惚(こうこつ)とした表情の信者たちの前で説教をするヘイギー師=テキサ
ス州サンアントニオで、加古信志写す

 昨年11月24日の日曜日、テキサス州南部サンアントニオのキリスト教会は、異
様な熱気に包まれていた。テレビ伝道師のジョン・ヘイギー師(62)が壇上で、ド
スのきいた声を響かせる。「フセイン(イラク大統領)よ、よく聞け。ホワイトハウ
スにいるテキサス人(ブッシュ大統領)が、おまえを必ず引きずり降ろす」。会場を
埋めた6000人の聴衆は総立ちとなり、拍手と歓声が渦巻いた。

 主催した教団「コーナーストーン教会」は信者数1万7000人と小規模だが、集
会の模様は全米110のテレビ局で放送された。設立者のヘイギー師は、ブッシュ大
統領がテキサス州知事時代に親交を持った実力者だ。この集会は「イスラエルをたた
える夜」と題し、毎年開かれているもので、昨年は、さながら「フセイン打倒決起集
会」の様相を呈した。

 同教団はイスラエルの右派政党リクードとの関係が深く、聖書を厳密に解釈する福
音主義派(キリスト教原理主義)に属する。同党のネタニヤフ外相(元首相)は過去
2回、集会に出席している。

 ヘイギー師は「聖書は、エルサレムがユダヤ人に与えられた『約束の地』としてい
る。米国のキリスト教徒は預言を実現させる責任がある」と語る。ヘイギー師はユダ
ヤ系ではないが、自らシオニスト(ユダヤ民族主義者)と称し、旧ソ連圏などのユダ
ヤ人をイスラエルに移住させる運動を熱心に展開する。

 旧約聖書の「出エジプト記」(Exodus)にちなみ「エクソダス2」と呼ぶこ
の活動に過去3年で370万ドル(約4億4000万円)の募金を集め、約1万人の
移住に貢献してきた。
◆  ◆  ◆
 福音主義派は近年、米国で勢力を伸ばし、全米の信者は7000万人前後とされる。
同派を含むキリスト教右派の政治団体「キリスト教徒連合」(クリスチャン・コアリ
ション)は会員数200万人とも言われ、政治への強い影響力を持つ。99年春、大
統領選の準備を進めていたブッシュ陣営は、同団体のラルフ・リード元事務局長を選
対顧問に迎え入れた。

 テキサス州のジャーナリスト、ルー・ドゥボースさん(53)は「選挙における宗
教右派の力は無視できない。リード氏の存在自体が信者に訴えかけた」と語る。大統
領選でのブッシュ氏への投票の3〜4割が福音派の票だった、というのが定説だ。

 01年1月22日、就任3日目のブッシュ大統領は、海外で中絶を伴う家族計画を
支援する米団体への援助を禁止する政策を発表した。「中絶反対」は福音派の活動の
大きな柱であり、この発表は選挙支援への「お礼」とも受け取られた。

 同時多発テロ後の米国内の動きについて、イスラエル高官は「約500万人のユダ
ヤ系人口にキリスト教右派の7000万人が加わり、(親イスラエル勢力が)大きく
膨れ上がっている」と解説する。この連帯に、イスラエル中心の中東再編を目指す新
保守主義者(ネオコン)が加わり、イラク攻撃をあおる三位一体の構図が浮かび上が
る。 

 バージニア軍事研究所のクリフォード・キラコフ教授は「内政分野にしか関心がな
かった宗教右派の議員らに、外交面での知恵を授けたのはネオコンだった。ネオコン
とキリスト教右派の協力体制が確立されて政治的な影響力が強まった」と語る。
◆  ◆  ◆
 一昨年9月11日、同時テロが起きた日の夜、ブッシュ大統領は「彼ら(犠牲者)
が、誰よりも偉大な力により慰められるよう祈る」と国民に語りかけ、旧約聖書の一
節を引用した。 

 死の陰の谷を行くときも
 私は災いを恐れない。
 あなたがわたしと共にいてくださる。
 「ダビデ(古代ユダヤの王)の祈り」を収めた詩編の一部だった。キリスト教の熱
心な信者とされる大統領の発言には、テロ後、「我々の使命」「全能の神」などの言
葉が目立つようになった。

 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世は昨年11月14日、イタリア国会で演説し「キリ
スト教は和解の宗教だ。対決の論理のとりこになってはいけない」と訴えた。テロ後、
寛容の精神を失いつつある米宗教界への警告とも受け止められている。【「民主帝国」
取材班】=つづく 

 ◇福音主義派 

 聖書に絶対的な権威を置くプロテスタントの流派で、霊的体験から突然、宗教心に
目覚めたという信者が多い。特に、米国南部で「レッド・ネック」(日焼けした首)
と呼ばれる貧しい白人層に浸透。人間は神によって造られたとして進化論教育に反対、
中絶にも強く反対している。中絶を行う医師が、福音派を含む宗教右派に殺害される
事件も起きている。 

(毎日新聞2003年1月6日東京朝刊から)
----- 引用ここまで ------------------------------

この「テレビ伝道師のジョン・ヘイギー師(62)」の顔写真は、わが電網宝庫の中
の以下に、以下の説明付きで入っている。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/?altmedka/musi.html
戦争の虫たち 
なんとかならないか、この連中
 伝道虫
(キリスト教原理主義科)
2003.4.21
 ジョン・ヘイギー師
薮猿を調教して
「God Bless America」
を仕込んだ
 [後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 この種の「宗教屋」は、リクード党のアメリカ国内での実際は違法な政治資金集め
の「お先棒」を担いでいる。もちろん、名目は「リクード党云々」ではなくて偽装し
ている。上記のごとくに、ヘイギー師は「聖書は、エルサレムがユダヤ人に与えられ
た『約束の地』としている。米国のキリスト教徒は「預言を実現させる責任がある」
と語るのであるが、この「約束の地」の解釈が、以下の拙訳のごとく、大問題なので
ある。
 
 
----- 引用ここから ------------------------------
 http://www.jca.apc.org/?altmedka/nise-7.html
 『偽イスラエル政治神話』
1章:神学的な諸神話(その1)
1節:“約束”の神話……約束の土地か、征服した土地か?
《わたしはこの地をあなたの子孫に与える。エジプトの川から、かの大川ユフラテま
で》(『創世記』15章18節)

政治的シオニズムの統一主義者の読み方
●《聖書を所有し、聖書の民と同様に考えるものは誰でも、聖書に記された土地すべ
ての所有を要求すべきである》(モシェ・ダヤン将軍、『エルサレム・ポスト』67・
8・10)
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 この狂信は、かつての大日本帝国の「大東亜共栄圏」「八紘一宇」などの神がかり
狂信と同じものである。わが三等国家は、わが幼少期の柔らかい頭脳に、この「神が
かり狂信」を植え付けたのである。イスラエル人および世界中のユダヤ人の主流の子
弟の頭脳は、同じ状態にある。
 
 私は、すでに、様々な角度から、アメリカとイスラエルの関係を、かつての大日本
帝国の「本土」の右翼や財界と、満州国、またはそれを捏造した関東軍の関係などと、
比較して考察している。ネオコンも、その同類である。
 
 拙訳『偽イスラエル政治神話』の「訳者解説」の最後には、訳題の説明を以下のよ
うに記した。
 
 ----- 引用ここから ------------------------------
 http://www.jca.apc.org/?altmedka/nise-4.html
[中略]
  本書の原題を厳密に訳すと『イスラエルの政策の基礎をなす(または、支える)
諸神話』であろうが、これはいかにも長いし、くどくなる。さらに本書の内容に立ち
入ると、このすぐあとの「著者はしがき」にも、イスラエルは「世界の暫定的な主人、
アメリカ」のための「不沈空母」という位置付けが出てくる。イスラエルが欧米列強
にとっての「満州国」という認識は、大声で語られないだけの話であって、まともな
議論では常識中の常識である。そこで、満州国に対する中国側の呼び名、「偽満」を
真似し、訳題の『偽イスラエル政治神話』を選んだ。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 温故知新、歴史を紐解けば、対外進出した軍隊が、領土を広げ、独立性を持ち、本
国の体制を軍国主義化、侵略主義化した例は、枚挙に暇がない。カエサルがゲルマー
ニア、エジプトを征服し、ローマの皇帝たらんとして暗殺された後、ローマ共和国は、
地中海周辺の世界帝国となった。
 
関東軍の総参謀長だった東条英機は首相となり、原爆を招き寄せるまでの大戦争を繰
り広げた。

 敗戦後、わが民間人の一家、新生児を含む6人の家族は、手に持てるだけの荷物し
か北京から持ち帰ることが出来なかった。その補償は、帰還船の入港地、佐世保港の
出口で渡された1人当たり新円千の「円札」1枚、紙切れの給付だけだった。

今、アメリカの満州国のイスラエルは、イスラエル人自身によって「国家が軍隊を所
有しているのではなくて、軍隊が国家を所有している」と言われている。軍人首相の
シャロンは、今、アメリカでは「アメリカ政治のシャロン化」とまで言われるほどの
権力を握っている。ブッシュは傀儡でしかない。この状況は、大日本帝国の首相に、
関東軍の総参謀長がなったのに等しい。

日独伊三国同盟の元首、ヒトラーは24回の暗殺未遂、最後は自殺、東条英機も一度の
暗殺未遂、戦後に自殺(心臓を撃ち損ねてわざと失敗の狂言か)未遂、ムッソリーニ
は、パルチザンが逮捕、処刑、それぐらいのことがないと、軍隊を握る権力者の狂気
の暴走は、阻止できないものなのである。
 
 この際、特に重要なのは、まず、イスラエルという「人種差別国家」の正体を、徹
底的に「ひんむき」、かつての「アパルトヘイト」国家、南アフリカ「共和国」と同
様の国際的な世論の中での孤立に、追い込むことである。決定打は、「ホロコースト
の大嘘」を、徹底的に暴露することである。

 満州国も、南アフリカ「共和国」も、確かに長期にわたる戦いの結果ではあったが、
その本質が暴露され尽くし、現地の住民の要求が実現したのである。
 
 それでも、満州国は、16年間も存続したのである。私は、拙著、わが最初の単行本、
『古代アフリカ・エジプト史への疑惑』の執筆準備中のことだから、多分、1972年当
時に、アパルトヘイト撤廃を最重要課題に掲げていたアフリカの組織の代表、小包爆
弾で暗殺されたケニア人の言葉を知った。「われに15年をかせ」という主旨であった。
15年後には、要求を実現するという宣言である。
 
 以後の経過は複雑であったが、ほぼ15年後には、アパルトヘイトの壁は破れ始め、
以下のように、ほぼ20年で、現地人の要求が実現されるに到った。
 
 ----- 引用ここから ------------------------------
 http://www.h3.dion.ne.jp/?win-tom/page105.htm
用語解説(歴史・政治・文化)
アパルトヘイト 1948年以降南アフリカの政権を握ったアフリカーナー中心の国民党
がすすめた政策で、「人種隔離政策」と訳される。出生時に肌の色等で人間を4人種
(白人・カラード・インド人等・黒人)に分類し、生活のあらゆる領域で「区分け」
を行った。白人政権の最終的ねらいは、圧倒的多数をしめる黒人を安価な労働力のみ
を提供する「外国人」化することであり、そのためにホームランド政策が強行された。
アパルトヘイトの終焉 アパルトヘイト根幹法(法律の名称ではない。アパルトヘイ
ト政策を支えたさまざまな法律のうち、特に支柱となる「原住民土地法」「集団地域
法」「人口登録法」「バンツー教育法」をまとめて根幹法と呼ぶ)のうち最後まで残っ
ていた「人口登録法」の廃止が議決された1991年6月17日をもってアパルトヘイト廃
止の時期とする説が罷り通っているが、これは誤りである。根幹法には含まれない関
連法の中で最重要の「選挙法」があいかわらず黒人の選挙権を否定していた時期に、
「アパルトヘイトはなくなりました」などと言えるわけがない。アパルトヘイト批判
を行ってきた国際連合も、1991年時点でアパルトヘイト消滅の確認などしていない。
日本においても1991〜94年の時期こそ反アパルトヘイト運動の正念場であったという
事実を明記しておきたい。
アパルトヘイトの終焉は全人種参加の選挙が挙行された1994年4月27日である。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 ついでに、アパルトヘイトと「偽イスラエル」の顕著、かつ象徴的な関係を示すの
は、以下の状況である。

----- 引用ここから ------------------------------
newsletter - Institute for Research in Humanities, Kyoto Univ.
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/shoho/sh49/naigai3.html
国連反人種主義世界会議に出席して

竹 沢 泰 子

 二十一世紀の幕開けをあまりに暗く悲哀なものとした「9・11」が生じたのは,南
アフリカのダーバンで開催された国連反人種主義世界会議が,人種主義・人種差別撤
廃を宣言して閉幕した僅か三日後のことであった。テロ行為の野蛮性は問題外として,
その根本的問題の一つであるパレスチナをめぐるイスラエル・アメリカとイスラム圏
アラブ諸国との対立は,人種差別の撲滅を目指して連帯するはずの会議で相互の憎悪
が一層表面化したと言わしめるほど,深く深刻なものであった。シオニズムを人種主
義の一形態として認めるか否か,それが奴隷制に対する賠償問題と並び,今回の世界
会議の最大の争点であった。大混乱の末の最終宣言では,イスラエルという名指しを
削除し,パレスチナをめぐる双方の迫害を列挙して人種主義を戒める内容となった。
しかし真の合意からはほど遠く,双方に不満を残す結果となった。

 私自身は国際人類学民族学連合のパネリストとして出席したのだが,私の予想以上
に,過去の帝国主義・植民地主義から今日のグローバリゼーションに至るまで,アメ
リカや他の西洋諸国に対する第三世界の反発は熾烈なものであった。あるパネリスト
の一人が,「安い材料,安い労働力は,ここアフリカから彼らは得たのだ」と叫び,
会場が拍手喝采で応えたことが印象的であった。

 アパルトヘイト廃止を勝ち取った南アフリカが開催地となったのは象徴的である。
しかし南アがこのような世界会議の主催国になるには早熟すぎたという現地の声もあっ
た。近代都市ダーバンでさえホテル数が圧倒的に不足し,会場から四〇 ―五〇キロ
離れたB&Bに回された客も多かったし,エクアドルの知人の男性グループは白昼ホ
テル前でナイフでシャツを切られ,財布を奪われたそうだ。南アフリカの現在の失業
率は四十七%だという。黒人居住区と呼ばれる地域に案内してくれたガイドは,アパ
ルトヘイトの後遺症で今も多くの黒人が苦しみ,日々糧を求めてギリギリの生活を強
いられている人々は,犯罪に走るか精神病に陥るかどちらかだという。南アは他のア
フリカ諸国に比べれば比較的裕福な国とされる。しかしそれは平均値であって,ブラ
ジルと並んで世界でもっとも貧富の格差の激しい国でもあるのだ。
 [後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 では、満州国の場合、足下の大日本帝国の内部での言論状況は、どのような経過を
辿ったのであろうか。私は、拙著『読売新聞・歴史検証』(汐文社、1996、電網木村
書店で現在も販売中)の第11章の見出しを、「侵略戦争へと軍部を挑発した新聞の責
任」とし、その冒頭の項目に、「『満州国』を支持する全国132社の『共同宣言』」
を配した。
 
 当時の国際連盟で、ただの一国、日本のみが退場をせざるを得なかった国際世論か
らの孤立にもかかわらず、満州国は、前述のごとく、16年間も存続したのである。当
然、この間、少なくとも日本国内では、「満州国は違法であるから解体せよ」などと
いう発言は、少数どころか、事実上、存在し得なかったのである。
 
 ところが、私は、いまから1年以上前に、以下に抜粋引用する通信と投稿を、せざ
るを得なくなったのである。この再録によって、本通信の最後にもう一度、「半端人
足」のアカデミー業界の商売人を「こきおろし」て置く。これまた、甘やかすと、す
ぐに「付け上がる」「お高く止まった」連中だからである。前後の事情を改めて記す
と、911直後に、私は、ある市民集会を覗いた。中東史が「専門」とされている旧知
の某有名大学教授が、講師に招かれていたのである。
 
----- 引用ここから ------------------------------  
http://www.jca.apc.org/?altmedka/aku250.html
http://www.asyura.com/2002/war11/msg/913.html
★阿修羅♪  戦争11   
「偽」イスラエル解体要求ユダヤ教正統派を「少数派」と呼ぶ少数派も「偽」か 投
稿者 木村愛二 日時 2002 年 5 月 09 日 01:16:01:

『亜空間通信』250号(2002/05/08)
【「偽」イスラエル解体要求ユダヤ教正統派を「少数派」と呼ぶ少数派も「偽」か】
[中略]

「★阿修羅♪  戦争11」掲示板に、「ニューヨークのラビ、『イスラエル国家の
平和的解体』を求める 」と題する投稿があった。

 この「ラビ」(私はユダヤ教の「法師」と訳す)は、Neturei Kartaという宗派に
属している。「偽」イスラエル建国の動きの初期から、ユダヤ人国家の建設に反対し
続けてきたユダヤ教の正統派の系統である。

 ユダヤ教の法師や宗派の動きに関して、私自身は、昨年、以下の2つの通信を送っ
ている。後者はNeturei Kartaである。

『亜空間通信』71号(2001/10/29)
【イギリスのユダヤ教法師がイスラエル「植民地主義」政策を批判し激怒の相克】
『亜空間通信』107-2号(2001/11/22)
【イギリスのユダヤ教徒の組織がシオニスト国家の解体を呼び掛ける画期的大決断】

 ところが、中東史が専門の某教授(まだ見込みがありそうなので、実名は記さない)
は、私の意見と質問に答えて、この宗派、Neturei Kartaを、いとも簡単に「少数派
です」と分類してくれたのである。「無視せよ」と言わんばかりの調子だったので、
呆れてしまった。

 最近の優等生には、この種の簡単な分類で済ませる傾向が強い。しかし、分かりや
すい実例を挙げると、ガリレオの地動説も当時は少数派だったのである。私は上記の
某教授の説明に対して、「メディアが報道しないから少数派に止まっているのであっ
て、歴史の実例と教訓に照らせば、偽満州国と同様に、イスラエル(集会の雰囲気を
考慮して「偽」は省いた)は解体すべきである」との意見を追加しておいた。

 上記の某教授を「偽の友」と呼ぶのは厳しすぎるであろうが、このような「右顧左
眄」型の見解を放置しておくわけにはいかないから、ここで記して置く。
 [後略]
 ----- 引用ここまで ------------------------------

 このような指摘が恐くて、できない連中、「沈黙」する連中、メディアは、すべて、
「沈黙」の「共犯者」なのである。半端者も、卑怯者も、「直ちに、すっこめ!」
 
 上記のわが通信:
 『亜空間通信』107-2号(2001/11/22)
【イギリスのユダヤ教徒の組織がシオニスト国家の解体を呼び掛ける画期的大決断】

の原文の題名は、British Jewish Group Calls For Dismantlement Of The Zionist
Stateである。原文は、以下の電網検索によって、アメリカの著名な独立系電網宝庫
にも掲載され続けていることが分かった。直接訪問されたい。

 全言語のページから "British Jewish Group Calls For Dismantlement Of The
Zionist State"を検索しました。 約10件中1 - 9件目 ・検索にかかった時間0.18秒
 
 なお、上記の「9件」の内の4件は、上記のわが通信とその同文の投稿であった。
 
 『亜空間通信』250号(2002/05/08)
【「偽」イスラエル解体要求ユダヤ教正統派を「少数派」と呼ぶ少数派も「偽」か】

の方の原文の題名は、NY Rabbi Requests 'Peaceful Dismantling Of The Israeli
State' であった。これも電網検索すると、以下の結果で、わが通信が1件、そのきか
けの阿修羅戦争掲示板の投稿が1件であった。やはり、原文がそのまま、アメリカの
著名な独立系電網宝庫にも掲載され続けていることが分かった。直接訪問されたい。
その上で、それぞれが積極的に広められたい。

 全言語のページから "NY Rabbi Requests 'Peaceful Dismantling Of The Israeli
State' "を検索しました。 約8件中1 - 7件目 ・検索にかかった時間0.10秒

 私は、上記のごとく、「Neturei Kartaという宗派」に属する「ニューヨークのラ
ビ」の呼び掛け、『イスラエル国家の平和的解体』の要求を、高く評価する。
 
 私は、新編著『9・11事件の真相と背景』(副題:「テロ」か? 自作自演の戦争
挑発謀略か?アメリカ=イスラエル=世界支配構想の核心を突く)の中で、以下のよ
うに記した。
 
 ・・・・・・・・・私は、日本テレビを相手取って、16年半の不当解雇撤回闘争を
経験した。その争議の最中に多くのことを学んだが、最大の教訓は、次の言葉に集約
される。このような考え方は、実のところ、多くの軍学書に共通しているのである。
 「敵と戦うのは簡単だ。味方と戦うのが一番難しい」
 戦いの要求、目的、戦略を明らかにし、戦いの中心となる集団を形成するためには、
たとえ普通には味方の陣営に属すると思われる人物や組織に対しても、ときには、命
がけの対決を挑み、いわゆる味方の中での主導権を確立しなければならないのである。
もちろん、「非暴力抵抗」を選択する私の「対決」の手段は、言論以外にはあり得な
い。この場合も、そうなのである。だから、言論として許容される範囲内での限りを
尽くして率直な表現をする。・・・・・・・・・・
 
 本通信で記したことも、以上の考えに基づいている。さらにこれを敷衍すると、先
鞭を付ける苦労を重ねた先輩の争議団が残した言葉に、以下のような主旨の教訓があっ
た。
 
 「原則を高く掲げ、戦術は柔軟かつ柔軟」

 それまでの労働運動では一般に、「原則は高く、戦術は柔軟」と言われていたもの
を、さらに砕いて、「高く掲げ」とし、極端に言えば「原則」は「神棚」に上げて時々
拝むだけでも良しとし、絶対化せず、しかも「柔軟かつ柔軟」と、大衆運動の上での
戦術の「柔軟」さの必要性を、さらに強調したのである。
 
 このような視点から見ると、イスラエルの「違法性」の「原則」を主張すらせずに、
戦術に関しては、私が「半気違い」と批判する日本赤軍なんどの学生に毛が生えただ
けの馬鹿者どもや、シャロンまら資金供給を受けるハマスなどの「お抱え暴力団」に
心情的支持を寄せたりする「プチブル急進主義者」たちの阿呆振りは、論外の外の下
の下なのである。上記の某著名大学教授なども、実は、心情的には、その仲間である。
「原則は曖昧、戦術は硬直」、一般大衆の支持は減るばかり、「百害あって一利なし」
で「危険極まりない」のである。
 
 こういう連中を「講師」に招いて、「組織」を維持する「いじいじした」市民運動
とか自称左翼の党派も、同様である。だから、日暮れて道遠し」なのである。
 
 目下、ネオコン、イスラエル、パレスチナがらみの事態としては、アメリカ俗語、
ロード・マップなる中東「平和」交渉と称する政治詐欺行為が、白昼堂々、進行中で
ある。パレスチナのアラブ人をアラブ人に」支配させる「バンツースタン」の再現を、
たとえば日経の社説(2003.05..28)では、「動き始めた中東和平に一段の弾みを」な
どと、麗々しく持ち上げている。呆れる他ないのだが、その根底には、私が「中東業
界」として批判した中でも特に重要な位置を占める「学者」「研究者」、「大学教授」
、実は単なるアカデミー業界の商売人が、潜んでいるのである。
 
 この虱の存在を暴き、退治する勇気のある者は、ああ、我独りなのか、ああ、「日
暮れて道遠し」なのである。

 以上。
木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長

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