1281.イラク戦争の正当性



イラク戦争の正当性について   A

それはイラク戦争の正当性についてです。
もうほとんどイラク戦争の話題が出ていませんが、そもそものイラ
ク攻撃の理由は大量破壊兵器Weapons of Mass Destruction(WMD)の
破壊が目的であったはずです。この問題が去年後半から今年の戦争
開始直前までのゴタゴタの中心にあったはずです。イラクはWMDを相
当量保有しこのため世界平和に重大な脅威を与えている。平和的な
武装解除が不可能なため、先制的に介入しこれを実行しなければな
らない、というものだったと思います。とくにイギリスではブレア
は熱心に国民に語りかけ攻撃に懐疑的な国民を説得しました。議会
で行なった証言で「イラクは45分間で生物・化学兵器を使用可能
な状態である」と述べ、イラク攻撃がいかに緊急かつ必要なものか
を強調していました。アメリカでさえパウエルが国連でパワーポイ
ントを使って「決定的な」証拠を提示し、正当性をアピールしまし
た。

しかし戦争終了し1ヶ月が過ぎましたが、依然WMDは発見されていま
せん。もしブレアやパウエルがいうような証拠があれば、もうとっ
くに見つかっていてもおかしくないはずです。これだけ探して見つ
からない兵器がどうして45分で使用可能になるのでしょうか。
仮に見つかったとしても、それはそこまで切羽詰った危機というも
のを作り出していたとは到底思えないのです。

ここでイラク戦争の正当性というのは崩れ去ると思います。もし「
苦しむイラク国民を解放し救った」という人道的な理由が挙げられ
たとしても、それは後づけの正当化に過ぎないと思います。

現在の国際システムは17世紀以来の主権国家によって成り立って
います。この世界では内政不干渉がルールです。ただ防衛のときに
相手国に侵入するのは許されます。しかしイラクはどこの国も攻撃
していませんでした。ここにおいて先制攻撃のドクトリンが登場し
てくるわけです。これまでの国際法上、先制攻撃という理論は違法
です。しかし一方で、9・11の結果、脅威は非常に高まっている
のにただ手をこまねいてみているのはいかがなものかという意見が
あり、この意見もそれなりに説得力があるのも確かでした。

以上のことをまとめると、国際システムのなかで異例の措置である
先制攻撃をする以上は相当の脅威の証拠を事前に示し、さらに事後
にそのことを確認し、攻撃の正当性を確保しなければならなかった
はすです。米英はこのままWMDを発見できないと、この踏み絵を突破
できなかったことになります。

私が気になるのはこのことについて日本のメディアはほとんど黙っ
たままです。また人々もあまり気にしていないように思えます。
対照的にイギリスでは盛んにこのWMDについてのブレアを批判する動
きが出始めています。

アメリカの反応はもっと興味深いです。おそらくフセイン像の倒れ
たときにアメリカ人が最も喝采を送ったわけだから、WMDの廃棄とい
うのはあまり人々は気にしていないように見えます。BBCのニュ
ースによるとたしか60%の人間がWMDが発見されなくても気にしな
いというようなことを言っていました。つまり「正当性がどうのこ
うのなんて気にしない」ということです。ネオコンに乗っ取られた
というよりは、こんな国民にまさにぴったりの指導者たちがネオコ
ンだと言えそうです。

フランスを始めとした戦争反対派は自分たちの正しさが証明された
ことになります。理論上また倫理上自分たちがアメリカの上を行っ
たわけです。ますます自分たちの信念に確信を持つでしょう。
しかし実際の軍事力やこの軍事力を裏づけとした世界政治のイシュ
ーを形作っていく能力はアメリカにはるかに及ばないわけです。
大いなるコンプレックが生まれもおかしくありません。今後も軋轢
が収まらないのは必然だと思います。

とりとめもなく長く書いてしまいました。以上の話はあくまでも
『このままWMDが見つからなかったら』の話です。
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■イラクの大量破壊兵器未発見
米上院が調査へ
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20030602/eve_____kok_____003.shtml

 【ワシントン1日共同】イラク戦争の開戦理由となった大量破壊
兵器が見つかっていない問題で、米上院の軍事委員会と情報特別委
員会が近く調査を開始することになった。

 ワーナー上院軍事委員長(共和党)が一日、CNNテレビで明ら
かにした。
 調査では、イラクの大量破壊兵器開発に関する米中央情報局
(CIA)などの情報が正しかったのかどうかが焦点。両委員会は
合同公聴会開催も検討しているという。

 既に下院情報特別委員会もCIAに対し開戦前の情報再調査を要
請している。
 民主党側はブッシュ政権が対イラク開戦を正当化するため大量破
壊兵器に関し「情報を操作して国民をだましたのでないか」(グラ
ム上院議員)などと批判しており、来年の大統領選に向けて政治問
題化しかねない状況だ。

 米英が査察継続を求めたフランス、ロシアなどの主張を無視して
開戦に踏み切った経緯もあることから、あらためて国際的な論争と
なる可能性もはらんでいる。
 事実上の終戦後も生物・化学兵器が未発見であることをめぐって
は、イラク駐留の米軍幹部からもCIAなどの「情報が間違ってい
たのではないか」という声が上がっており、米国防総省はこのほど
大量破壊兵器の調査態勢を強化した。
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R社説
アメリカの告白 (2003.5.30)

つまり、疑いもなく、これは近年まれに見る国家的大嘘だったとい
うわけだ。たぶん意図的に事実をねじ曲げた情報を、状況証拠は全
くそれを裏付けていないのにも拘わらず、強引に流布し、世界の世
論をして、イラクは大量破壊兵器を隠しているし製造している、悪
の枢軸の一番の悪党独裁者であるサダム・フセインは、その大量破
壊兵器を自分で使用するかアルカイダに供給するだろうことで近隣
諸国やアメリカや世界全体に脅威を与えていると信じ込ませたので
ある。この国連査察官が10年がかりで見つけられなかった大量破
壊兵器を破壊することこそが今回の予防的戦争を正当化させるもの
だったのである。

米国国防長官ドナルド・ラムズフェルドは、火曜日、「イラクは紛
争が始まる前に(大量破壊兵器を)破壊することを決定した可能性
がある」と宣言した。これは告白である。もう少し正確に言えば、
アメリカとイギリスの当局者がこの三月にイラクのこの大量破壊兵
器を破壊するための戦争を仕掛けた時には、彼等はほとんど確信を
持ってこのような兵器はイラクに存在しないと言うことを知ってい
たという事実の告白の始まりと言うべきであろう。

イラクは1991年当時にはこの種の兵器を保有していた。しかし
長年の国連による査察と兵器撤去により彼等の兵器庫は大幅に縮小
されていたのである。サダム・フセインはまだ少し廃棄せずどこか
に隠しているたのだろうか? もちろんそうだ。しかし一番あり得
て裏付けのあるシナリオは、2002年11月に国連が国連決議
1441を採択した段階でイラクはまだ隠し持っていた大量破壊兵
器の残りを国連査察団がバグダッド入りする前に全部廃棄したした
というものである。

米英に反対してフランス、ドイツ、ロシアは国連査察は有効である
としてその継続を主張したが、ワシントンとロンドンは、イラクが
国連査察団を騙しているという「証拠書類」を振り回して、戦争は
不可避であると主張したのだ。アメリカは持てる諜報機関のすべて
の能力を動員したが、疑いのない証拠というものは皆に示すことが
出来ず、不完全は部分的な情報や疑わしい情報ばかりを示すばかり
であった。端的に言えば、彼等は人を騙したのである。

戦争中には一切の大量破壊兵器がイラク側によって使われることが
なかった。この紛争が終わって7週間たっても、この大量破壊兵器
を探して見つける使命を持ったアメリカの調査チームは、いまだに
「スモーキング・ガン」(確たる証拠)が見つけ得ないでいる。ジ
ョージ・ブッシュとトニー・ブレアは、日ごとに、大量破壊兵器の
存在を「確信している」と言い張ることが難しくなってきた。本当
のところは、彼等はそれをはじめから知っていたのであると今日分
かってきたが、戦争の目的は大老破壊兵器の廃棄にあったのではな
く、バグダッドの政治体制を入れ替えて中東のリモデリング(再構
築)を始めることにあった。大量破壊兵器は口実でしかなかったの
である。

イギリスの前大臣のロビン・クックは、戦争に反対して辞任したの
であるが、議会に対して本件の議会調査を求めている。このような
国家による嘘に対して、民主主義の立場から、世界中の世論がすべ
ての真実を知ることを要求するものである。

http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/lemonde/lemonde20030530.html
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『亜空間通信』606号(2003/05/30)
【ネオコン疑問が衆議院予算委員会に出る現状の危うさに堪りかね助言の特集新設】
 
 昨日(2003/05/29)の日経朝刊によれば、一昨日(2003/05/28)、衆議院予算委員会で、
野党第1党の党首、菅直人が、首相に対して、「米国のネオコン(新保守主義者」へ
の疑問」を発したようである。
 
 記事の中には、「イラク戦争に関連して菅氏は米政府強硬派のネオコン批判を展開」
ともある。細部は議事録で確認しなければ分からないが、とにもかくにも、最近の国
際的「流行語」というべきか、「時事用語」というべきか、菅直人が、どの程度の知
識を持っているものか、質問者も答弁者も、お粗末至極の代表だから、甚だ心許ない
にしても、ポチ首相の対米従属を批判して、この主旨の疑問を発したことは、確かな
ようである。他紙を調べると、毎日新聞でも同じ主旨の報道をしている。
 
 念のために、まず、衆議院の事務局に電話をして、菅直人の質問時間を1時間と確
かめ、場合によっては、1時間を無駄にする覚悟を固め、衆議院TVをクリック、クリッ
ク、してみた。運の良いことには、質問の冒頭が、この件だったので、数分の無駄で
済んだ。確かに、同じ主旨の質問をしていた。細部までの吟味は、ほとんど不必要、
時間の無駄である。
 
 そこで、この「流行語」に関する一般の知識、つまり、日本の国会議員や閣僚の理
解の程度や、いかにと思い、以下の検索をした。
 
 全言語のページからネオコンを検索しました。
 約3,900件中1 - 100件目 ・検索にかかった時間0.29秒

 典型的なのは、以下である。しかも、上記の国会質疑応答の直前の「時事用語」解
説記事である。
 
----- 引用ここから ------------------------------
http://allabout.co.jp/career/politicsabc/closeup/CU20030426/
イラク戦争を推進したブッシュ政権の原動力に迫る
アメリカで台頭、ネオコンって?
2003/04/26(2003.04.26)
【イラク戦争の立役者? 「ネオコン」ってなに?】
イラク戦争を強硬に主張した「新保守主義」者たちの存在
[中略]
 政権中枢ではウォルフォウィッツ国防副長官、ファイス国防次官らがネオコンの筆
頭格、といわれているようです。
 また、バール国防政策委員長がネオコンの象徴である、といういわれ方もします。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 てなことで、実に軽佻浮薄な説明であることは、まったく驚くには当たらないので
あるが、な、な、な、何と、この記事の作成者が「ネオコンの象徴」として位置付け
る「国防政策委員長」の名字の片仮名表記が、よく見ると、「バール」になっている。
英語の綴りはPerleなのであるから、英語情報を見て、訳して書いたのではないこと
は明らかで、どこかの日本語の記事からの「盗作」の写し間違いに違いない。間違い
の「コピペ」の繰り返しなのかもしれない。大手新聞記者がしょっちゅうやっている
ことだから、仕方あるまい。ああ、菅直人「君」、でも、国際的に注目の的の日本の
国会で、「バール」なんて、個人名まで濁った発音で挙げなくって、よかったね!
 
 なお、Perleは、「真珠」の意味のフランス語である。英語の真珠は、真珠湾のパー
ルハーバーで、広く知られている。ネオコンらの自作自演の911が、「開戦」の口実
として絶好の「第2の真珠湾攻撃」への期待から生じたという理解は、もしかすると、
Perleの案だからなのかもしれない。
 
 そこで、国会議員と閣僚向けに、わが電網宝庫の中に急遽、以下の特集頁を新設し
た。
 
 ----- 引用ここから ------------------------------
 http://www.jca.apc.org/?altmedka/neocon.html
 緊急特集  ネオコン
 画像:ブッシュ人形操り手「悪魔の王子」パール
 亜空間通信より抜粋    
605号(2003/05/27)
【911報告公表拒否の米政権を上院外交委員長が叱責し欧米枢密顧問官が追い打ち警
告】
604号(2003/05/25) 
【ネオコンと極右ユダヤの責任を問う逆風顕在化し預言的中の好機逸さず攻撃集中】
598号(2003/05/15) 
【野球で相手の監督と作戦知らねば落第だが言論ではネオコン知らずで通用の唖然】
595号(2003/05/11) 
【チェニーらネオコン源流はフランスの親ナチでロシア反共と判明ラルーシュ研究】
572号(2003/04/14) 
【再論:著名ユダヤ人論者がイラク戦犯逃れでネオコン・シオニスト告発に加わる】
541号(2003/03/28) 
【「悪魔の王子」パール辞任は毎日も報道で電網主導状況は最早歴然イラク戦成果】
540号(2003/03/28) 
【ブッシュ人形操り手「悪魔顔」軍事評議会委員長パール辞表で戦争屋総崩れへ!】
539号(2003/03/27) 
【イラク戦局危機急展開の背後に潜むネオコン強迫観念は911謀略暴露怖れ居直り】
536号(2003/03/25) 
【イラク攻撃の敗因の基本は戦争プロの意見を無視したネオコン極右素人戦略なり】
532号(2003/03/23) 
【欧州連合対外関係担当委員で前香港総督がイラク戦争挑発ネオコンを名指し非難】
510号(2003/03/12) 
【ブッシュの鷹派顧問がユダヤ=イスラエル=シオニスト・ロビーのスパイだった】
----- 引用ここまで ------------------------------

 以上の記事の発表の日付を見れば明らかなように、3月20日からのイラク「戦争」
の開始直後、3月28日には、「ネオコンの象徴」のパールが、スキャンダル暴露がら
みとは言え、「事評議会委員長」の職責への「辞表」を提出しているのである。
 
 この時すでに、「大失敗」の責任を取る役割は、ネオコンに振り当てられていたか
もしれない。
  
  以上。
木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
==============================
『亜空間通信』605号(2003/05/27)
【911報告公表拒否の米政権を上院外交委員長が叱責し欧米枢密顧問官が追い打ち警
告】
 
 本日(2003/05/27)の日経夕刊の一面冒頭記事の縦6段の大見出しは、「ユーロ最高
値更新」である。「ドル資産の魅力低下」「ドル安」などの理由が挙げられている。

 ともかく、このところのアメリカ人気の転落振りは実に激しく凄まじい。まさに坂
道を転がり落ちる雪達磨並みの状況である。911自作自演以後の事態は、「大失敗」
だったのである。最新情報の確保、分析に追われていて、いちいち論評している時間
すらもない。以下では、最も重要な問題だけに限って紹介する。
 
 まずは表題の「欧米枢密顧問官」の意味を説明する。「枢密顧問官」は、日本の戦
前の制度で、明治維新の「元勲」らが天皇を補佐した経過から、戦争中も最高の権威
を保っていた。いわば体制の「奥の院」である。この言葉の頭に「欧米」を付けた意
味は、のちほど示す。ここが機能しないと、「大失敗」となる。
 
 以下は、「最も重要な問題だけ」の要約紹介である。詳しくはURLを叩いて直接訪
問されたい。
  
 まずは、「大失敗」の出発点に関するアメリカ国内の動きである。ブッシュ政権は、
足下に火が付いた状況なのである。
  
 1)・・・・・・・・・・
 ----- 引用ここから ------------------------------
米議会報告書の公表拒否  同時テロでブッシュ政権  共同
http://www.asyura.com/0304/war34/msg/689.html
投稿者 小耳 日時 2003 年 5 月 26 日 20:31:58:

Kyoto Shimbun 2003.05.26 News
米議会報告書の公表拒否  同時テロでブッシュ政権

【ニューヨーク25日共同】米誌ニューズウィーク最新号(26日発売)は、200
1年9月の米中枢同時テロに関する議会報告書の公表をブッシュ政権が拒否しており、
その理由として(1)アルカイダによるハイジャックの可能性が事前にブッシュ大統
領に報告された(2)サウジアラビア政府とアルカイダとの関係が指摘された−といっ
た「微妙な問題」が公になるのを嫌っているためだと報じた。

米当局が事前情報をつかみながら同時テロを防げなかったとの指摘を受けて、昨年6
月に上下両院合同の情報特別委員会が初の秘密公聴会を開催。中央情報局(CIA)
の対応などを調査し、約800ページの報告書をまとめた。
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------
 
2)・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------ 
米上院外交委員会の共和党委員長がブッシュ一味を叱責とか欧米体制本流が911以来
の経過に急制動の情報しきり。
http://www.asyura.com/0304/war34/msg/713.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 5 月 27 日 11:16:42:

米上院外交委員会の共和党委員長がブッシュ一味を叱責とか欧米体制本流が911以来
の経過に急制動の情報しきり。

http://babelogue.citypages.com:8080/sperry/

Monday, May 26, 2003
[中略]
Late last week Richard Lugar, the Republican chair of the Senate Foreign
Relations Committee, publicly scolded the Bushmen and warned them that their
victory in Iraq was "at risk." But Lugar pulled what might have been his
most effective punch when he rather delicately pointed out that continued
failure in Iraq would create "an incubator for terrorist cells and
activity." 
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

上記が「911報告公表拒否の米政権を上院外交委員長が叱責し」た件である。上院外
交委員長は、イラク「戦争の「勝利」が「危機に瀕している」という認識に立ってい
るのである。次が、冒頭に意味を説明した「欧米枢密顧問官」こと、Bilderbergが、
追い打ちの警告をブッシュ政権に発した件である。

3)・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
Bilderberg Puts Heat on 'Loose Cannon' Bush Over Mideast Policy
http://www.asyura.com/0304/war34/msg/665.html
投稿者 ドメル将軍 日時 2003 年 5 月 26 日 14:36:34:cje0BUN7ztE2U

Bilderberg Puts Heat on 'Loose Cannon' Bush Over Mideast Policy

Never has a president of the United States been under such Bilderberg
pressure as the current George Bush.
All U.S. presidents since Richard Nixon have had membership in, or close
ties to, the world shadow government.

Exclusive to American Free Press
By James P. Tucker Jr.


VERSAILLES, France -- President Bush is under heavy Bilderberg pressure to
monetarily punish Israel unless the peace process progresses and to share
the spoils of war on Iraq with Europe.

Bilderberg also hotly debated establishing a European Union army independent
of NATO, whether to accept Turkey into the EU and punishing Belgium because
of the rise of a "right wing" party (see related story on page 15).
[中略]
http://www.americanfreepress.net/05_24_03/Bilderberg_Puts_Heat/bilderberg_pu
ts_heat.html 
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

Bilderbergとは、知る人ぞ知る「奥の院」である。ビルダーバーグは、分かりやすく
言うと、イラク「戦争」の尻ぬぐいとか、極右シャロンを金銭的に締め上げろとか、
NOTOから独立、すなわちアメリカを排除した欧州軍の設立までを、ブッシュ政権に強
要しているのである。ビルダーバーグに関しては、以下の説明が分かりやすい。

4)・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
http://www.idaten.to/room/00008.html
ビルダーバーグ・グループ――見えざる権力の館

ヨーロッパと北アメリカのパワーエリートから選ばれた会員を有するビルダーバーグ
会員が、“新世界秩序”を打ち立てる陰謀を企てていると疑う人は多い。
[中略]
 このグループが取ってきた手段は、今までのところ、間接的な政治的手段による世
界経済のコントロールだということがわかっている。
 西ヨーロッパのいくつかの民主的君主制の憲法は、王族が、政治のプロセスにおい
て積極的な役割を務めるのを禁止している。しかし、ビルダーバーグの会議は、まさ
にこの公開討論と発言の場を王族に提供しているのである。
「ヨーロッパが協力し合っているこの前代未聞の時代は、単なる民族国家の外交の産
物以上のものである。古いコンセプトを超えて、“大西洋共同体”の統合と協力を育
ててきた重要な組織の一つが、ビルダーバーグ・グループである。」
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

以下は、前号に引き続く「わが預言的な歴史の教訓」の再録と追加である。「欧米枢
密顧問官が追い打ち警告」も、以下の国際版に他ならないのである。

5)・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/?altmedka/aku601.html
http://asyura.com/0304/war34/msg/355.html
『亜空間通信』601号(2003/05/18)
【サウジ爆発米操作の米発記事あり同国人殺し疑う日本優等生に日本の実例515進呈】
[中略]
ついでに言えば、ネオコンとやらも、捨て駒になる可能性がある。大事なのは「体制」
だけなのである。

 日本の場合なら、「国体護持」であった。もともとは別の国の琉球だった沖縄が、
艦砲射撃で形を変えるほど破壊され、何十万人もの「沖縄人」が死んでも、原爆を落
とされて何十万人もが死んでも、「皇居」などと偉そうに言う元江戸城の片隅の「文
庫」は厚い鉄板で防御されていたし、「民草」は、放って置いても、また、いくらで
も生えてくるのだから、国体が護持されさえすれば、それで「結構毛だらけ猫灰だら
け」だったのである。民草さえ生えれば、軍人も軍隊も、簡単に作り直すことができ
るのだから、これも捨て駒である。
   
 かつてのアメリカの「従軍記者」、シカゴ・サン紙の特派員、マーク・ゲインは、
『ニッポン日記』(日本語訳書、1946年6月23日)に、以下のような皮肉な観察を連
ねている。
 
 「(戦争を)日本は抜かりなくそして長期にわたって準備した。軍、政府、「大産
業」の三者が一体となって。これは重大な一点である。東条と彼に追随した若干の陰
謀者だけが戦争犯罪人として責任を負うべきだとする、現在おこなわれているいろい
ろな努力に対してはとくに意義深いものである。東条は、神も知ろしめす、もちろん
十分罪がある。しかしこの連中が、天皇から吉田以下にいたるこの連中が、正義の怒
りに踊り狂って「あいつが一人で、何もかもやったんだ」と叫び廻る光景は醜態であ
る。さらに意義深いことは、多くのアメリカ人が新しい神話を丸呑みすることが有利
だということを発見したことである」(拙著『読売グループ新総帥《小林四与三次》
研究』、筆名は征矢野仁、鷹書房、1982年、絶版からの再引用)
----- 引用ここまで ------------------------------

6)・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------  
http://www.mainichi.co.jp/life/family/syuppan/chronicle/1931_36_4.html
[中略]
写真:
5・15事件発生翌日、事件の概要と犬養毅首相の死亡を伝える、東京日日新聞紙面
…1932/5/16
[中略]
 官邸の日本間で家族と食事中だった犬養毅首相は、踏み込んできた三上中尉らに
「何か知らんが話せばわかる、こっちへ来たまえ」と、別室に引き入れ制したが、
「問答無用」と頭部を撃たれ死亡。警備の警官2人も銃弾を受け、うち1人が死亡した。
[後略]
 ----- 引用ここまで ------------------------------
 
7)・・・・・・・・・・
----- 引用ここまで ------------------------------
http://www.jabira.net/retsuden-i/ta/dan.htm
團琢磨[だんたくま]
三井財閥の最高指導者
(1856〜1932)
福岡県出身。明治17年に工部省に採用され官営三池炭坑に配置されるが三井が払い下
げをうけ事務長に就任。三井を日本の石炭王にする。大正3年益田孝の後継者として三
井合名会社理事長となり、財閥の中心人物となったが、血盟団事件で暗殺された。
----- 引用ここまで ------------------------------

8)・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
http://www.geocities.com/hayawasa/226-07.htm
[中略]
2・26事件の時弘前の連隊にいたはずの秩父宮(天皇の弟)が 急遽上京して上野
駅に降り立った。 しかも、上司である連隊長の許可もえずに勝手にだ。

反乱軍のリーダー格である、安藤輝三は第三連隊時代の 秩父宮の教え子。
細かい事実を把握していなかったとしても、秩父宮が過激な 青年将校たちと付き合
いがあることは天皇も知っていた。そして、それを 苦々しく思っていた。もちろん
そういう連中の間で秩父宮の人気が高いことも 知っていたはずだ。
[後略] 
 この時、裕仁が激怒して断固討伐を命じたことは有名で、統帥権者のあるべき姿と
して評価されているようだが、事実は秩父宮に皇位簒奪の野望があるものと思って、
それがよほど腹に据えかねただけだろう。 なぜなら五・一五事件の時には、裕仁は
これほど強い怒りを表明してはいない。なぜ二・二六の時だけ、裕仁はこんなに怒り
狂ったのか? やはり秩父宮の存在を抜きにしては説明できない ように思う。事件後
に秩父宮のとった行動を見ても、叛乱将校とのただならぬ関係は否定しようがないし。
秩父宮こそが、真崎以上の黒幕ではなかったのか?
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 要するに、「手先の殺し屋」の暴走を制御できず、大仕事に失敗した時にも上手に
始末できない体制は、長続きしないのである。
 
 以上。
木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
==============================
『亜空間通信』604号(2003/05/25)
【ネオコンと極右ユダヤの責任を問う逆風顕在化し預言的中の好機逸さず攻撃集中】

 一般にも、戦争後の混乱、国際国内の政治構造の激変は付き物だが、今回は特に激
しい。

 そこで、すでに私は、本通信の602号で、以下の新方式の電網上の研究所を予告し
た。
 
 giga-i(Global Information General Analysis Insititute)
国際情報総分析研(国際情報総合分析研究所)

 この研究所の設立宣言は、この激しい情報洪水を、以下に捌くか、という壮大な実
験への旅立ちの宣言でもある。
 
 そこへまた早速、わが行動がいかに時宜に適したものであったかを証明するかのご
とく、911事件からイラク「戦争」に掛けての事態の仕掛け人集団としてのネオコン
とその背後の極右「偽イスラエル」に関する最新情報が、溢れこんできた。

 そこで本号の記述には、国際情報総分析研への資料格納の第1弾として、急ぎ、資
料索引の機能を付与し、英文資料の場合でも、その所在の位置のURLと題名を示すに
止め、論点を極めて簡略にすることにする。

 なお、私は、イラク「戦争」と括弧を付けることで、長い歴史の中での言葉として
の「戦争」とは大いに違う「一方的な大量殺戮」への疑問の意味を示している。戦闘
そのものは期間も短くとも、残虐性では前世紀の2度の世界大戦を凌駕するものがあ
り、国際的な動揺も激しかった。

 私は、911以後の状況に関して、早くから、簡略に言えば「これはやりすぎ」と判
断し、「満つれば欠くる世の習い」の典型であり、結果は、アメリカとその連合、鬼
畜米英イスラエルの大失敗に終わるとの可能性を指摘した。

「やりすぎ」を助長する要因は、かつての日本の極右と軍部の例から考えると、非常
に分かり易くなる。ある意味では有能で、最も凶暴な集団の傲り高ぶりの果ての暴走
である。今回の鬼畜米英イスラエルの暴走の牽引役として、にわかに注目の的になっ
た集団は、「ネオコン」であった。

 この集団の今は亡き教祖も、現在の若手の指導者も、いわゆるユダヤ人の主流派だっ
たし、背後の最も凶暴な「国家」は、わが呼称によれば、最悪の極右の「偽イスラエ
ル」であった。

 ネオコンを巡る最新の状況に関して私は、すでについ最近にも、未曾有の情報洪水
の中で、他の問題の論評に、以下に抜粋再録する分析を付け加えて置いた。この引用
も、やはりすでに「索引」である。
 
 ----- 引用ここから ------------------------------
 http://www.jca.apc.org/?altmedka/aku601.html
http://asyura.com/0304/war34/msg/355.html
『亜空間通信』601号(2003/05/18)
【サウジ爆発米操作の米発記事あり同国人殺し疑う日本優等生に日本の実例515進呈】
[中略]
ついでに言えば、ネオコンとやらも、捨て駒になる可能性がある。大事なのは「体制」
だけなのである。

 日本の場合なら、「国体護持」であった。もともとは別の国の琉球だった沖縄が、
艦砲射撃で形を変えるほど破壊され、何十万人もの「沖縄人」が死んでも、原爆を落
とされて何十万人もが死んでも、「皇居」などと偉そうに言う元江戸城の片隅の「文
庫」は厚い鉄板で防御されていたし、「民草」は、放って置いても、また、いくらで
も生えてくるのだから、国体が護持されさえすれば、それで「結構毛だらけ猫灰だら
け」だったのである。民草さえ生えれば、軍人も軍隊も、簡単に作り直すことができ
るのだから、これも捨て駒である。
   
 かつてのアメリカの「従軍記者」、シカゴ・サン紙の特派員、マーク・ゲインは、
『ニッポン日記』(日本語訳書、1946年6月23日)に、以下のような皮肉な観察を連
ねている。
 
 「(戦争を)日本は抜かりなくそして長期にわたって準備した。軍、政府、「大産
業」の三者が一体となって。これは重大な一点である。東条と彼に追随した若干の陰
謀者だけが戦争犯罪人として責任を負うべきだとする、現在おこなわれているいろい
ろな努力に対してはとくに意義深いものである。東条は、神も知ろしめす、もちろん
十分罪がある。しかしこの連中が、天皇から吉田以下にいたるこの連中が、正義の怒
りに踊り狂って「あいつが一人で、何もかもやったんだ」と叫び廻る光景は醜態であ
る。さらに意義深いことは、多くのアメリカ人が新しい神話を丸呑みすることが有利
だということを発見したことである」(拙著『読売グループ新総帥《小林四与三次》
研究』、筆名は征矢野仁、鷹書房、1982年、絶版からの再引用)
 ----- 引用ここまで ------------------------------
 
 911事件以来の状況の中で、最近m急速に「主役」または「悪役」の筆頭に躍り出
てきた「ネオコン」に関しては、その暴走振りを反映するように、情報が溢れ出して
いるが、以下の2つは、リンドン・ラルーシュ運動の電網宝庫の最新情報である。
 
1)・・・・・・・・・・ 
 ----- 引用ここから ------------------------------
 ネオコンの教祖レオ・シュトラウスはニューヨークタイムズとルモンドの徹底調査
によりペンタゴンの情報業務をしていたことが判明せり。
http://www.asyura.com/0304/war34/msg/439.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 5 月 19 日 23:24:10:

ネオコンの教祖レオ・シュトラウスはニューヨークタイムズとルモンドの徹底調査に
よりペンタゴンの情報業務をしていたことが判明せり。

The Philosopher/Leo Strauss/intelligence work for the Pentagon/5/11/Boston
Globe

http://www.boston.com/dailyglobe2/131/focus/The_Philosopher%2B.shtml
The Philosopher
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 次のは、ネオコンの教祖レオ・シュトラウスの思想の源流を、ファシストとし、弟
子を「悪魔の子供たち」とするものである。

 2)・・・・・・・・・・
 ----- 引用ここから ------------------------------
 Straussian 'Children of Satan'/Draws Blood/fascist "philosopher" /Leo
Strauss/Leo-Cons -- A Classicist's Legacy: New Empire Builders

http://www.larouchepub.com/other/2003/3019lar_expose_strauss.html
This article appears in the May 16, 2003 issue of Executive Intelligence
Review. 
----- 引用ここまで ------------------------------

 この次は、早くも顕在化したネオコン集団に対するアメリカの伝統的な保守本流の
動きの論評である。題して、「ネオコンに対する反乱」。
 
  これまでは、イスラエル支持のネオコンを批判すると、「反ユダヤ主義」のレッ
テル貼りによる攻撃が常套化していたのだが、そこへの総反撃が始まったのである。
 
----- 引用ここから ------------------------------
http://www.antiwar.com/justin/justincol.html
May 21, 2003

REVOLT AGAINST THE NEOCONS
Backlash on the right: mainstream conservatives reject Frum purge, oppose
neo-imperialism
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 さて、ここからが、驚くなかれ、6年前に形成されたばかりのネオコンの本家に当
たる「偽イスラエル」の建国にまつわる1946年の「巨大醜聞」、当時のパレスチナを
委任統治していたイギリスの首脳への「暗殺の脅迫」の記録の暴露である。イギリス
の秘密情報機関が所持していたに違いない機密情報が、優に半世紀を超える57年後の
今になって、なぜ公開されるのか。当然、イギリスの「体制」の意志を反映した動き
と解釈すべきである。同主旨の2つの記事がある。

1)・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
Foreign Secretary was target for assassination by Zionist groups/By
July1946/independent.co.uk/MI5 papers released today show/22 May 2003

http://news.independent.co.uk/uk/politics/story.jsp?story=408352

Foreign Secretary was target for assassination by Zionist groups

Files reveal terrorist plot to help achieve Jewish state and tell of
struggle to unmask spy who betrayed atomic secrets

By Cahal Milmo

22 May 2003
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

2)・・・・・・・・・・
----- 引用ここから ------------------------------
http://www.portal.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2003/05/22/narch
122.xml&sSheet=/news/2003/05/22/ixhome.html

Thursday 22 May 2003 

Jewish groups plotted to drop
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

 この2つめの記事には、以下の関連情報のリンクがある。
 
External links 
The National Archives - Public Record Office
Stern gang - Wikipedia
Irgun - Wikipedia, 
Zionist 'Israeli' terrorism 1939 to 1947 - Mid East Facts
Zionist terrorism: a strategy for State-making - Muslimedia.com
Statement on Palestine by British Foreign Secretary Bevin - Jewish Virtual
Library

 以上の関連情報、ユダヤ人主流の極右の問題に関しては、わが電網宝庫で無料公開
中の以下の拙著と拙訳書にも詳しい記述がある。

http://www.jca.apc.org/?altmedka/aus.html
『アウシュヴィッツの争点』
ユダヤ民族3000年の悲劇の歴史を真に解決させるために

http://www.jca.apc.org/?altmedka/nise.html
『偽イスラエル政治神話』
ナチス〈ホロコースト〉をめぐる真実とは?
イスラエル建国・パレスチナ占領の根拠は?

 ただし、紙印刷の上製本を手元に持っていないと、資料索引を有効に活用して研究
し、議論を深めるのは難しい。わが電網宝庫の木村書店にて販売中!
 
  以上。
木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長


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