1277.過去コラムの検証(米国国債)



国際戦略コラム 様              EM&MY

まったくの思いつきの質問でもうしわけありません。
増田俊男氏の「2005年ころアメリカ国家存亡の危機」の文面の
検証と解説をお願いします。

306−2.米国国債の行方について
http://www.asahi-net.or.jp/~VB7Y-TD/kak2/1210022.htm

 以前、久米宏氏のニュースステーションに石原都知事が出演し、
番組の最後に 米国債について言及し、危険であるといっていまし
たので、当コラムに投稿し、解説をお願いしました。
 そのとき、増田俊男氏の名前を紹介され、そのご、「資本の意志
が日本を復活させる」という氏の本を読みました。そのp241(
あいまいです、本は知人に回しました。)に、「2005年ころ、
アメリカに国家存亡の経済危機が訪れる」との主旨の文言がありま
した。
 あまりにも余談ですが、石原氏監修 一橋総合研究所 の「国家
意志のある[円]」(光文社)という本が手元にあります。両本の共
通項は「意志」の文字が使われているので、そこに何か連関がある
のだろうか。
山崎

(Fのコメント)
 山崎さん、ありがとうございます。山崎さんが読んだ本は、増田
俊男さんの「負けながら勝ってしまう日本」だと思いますが、その
中で、日本から米国に行っている資金が日本に戻ってくる。
この資金が日本に戻るのは、資本の意志と述べている。
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(Fのコメント)
資本の意思とは「投資原則」のことで、米国より日本の方が投資効
率がよければ、世界(特にヨーロッパ)の機関投資家は日本の株を
買うことになる。
米国の景気が悪くなるとか米国政府が輪転機でドル札を需要以上に
印刷すると思えば、ドルから退避し、ドル暴落になるのでしょうね。

そして今、どうもドルから退避するモードになっている。この行き
場がユーロと日本・米国の株であるように感じる。2005年は大
統領選挙が終わり、株価・経済を選挙中、どうにか持ち堪えさせた
としても、選挙後、米国は躓くのではないかと感じる。

このため、今まで米国に向かっていたEUの資金は行き場を失って
いる。この資金が日本の株に向けば、日本は再度、輝きを増すこと
になる。そして、その仕掛けを増田さんはヨーロッパでやっている
ようだ。米国は貯蓄するより消費に向いている。日本とヨーロッパ
は貯蓄している。この金の運用が問題なのです。

米国一極経済時代は終焉に向かっている。EUのエスタブリッシュ
メントが米国経済に大きな影響力を持っているのに、その影響を無
視したネオコンの動きに引きずられる米国政治に大きな不満を持っ
ていることが明確化している。このため、ヨーロッパは米国から投
資先を変更するでしょうね。その向き先が日本であるように感じる。

米国のギャンブル資本主義はいつか、その破綻を起こす。実体経済
より架空のデリバティブ取引の方が40倍も大きいというのは異常
である。どうも金も地金以上に取引されているため、地金を要求さ
せると、地金がない業者があるみたいですね。このため、金は現物
を持つことが重要になっているようだ。特に米国系企業は問題のよ
うです。米国企業の経営者には倫理観がないとグリーンスパンは嘆
いている。ほんとうにそのようですね。

そして、米国資本主義崩壊は早ければ、今年の秋口で、遅くてとも
選挙後の2005年の始めであろう。今はハルマゲドンの時代であ
ると思うべきでしょうね。
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デフレ克服対策の試案
 
財政支出の構造改革でデフレ脱出

 デフレ不況から脱出するためにさまざまな意見が出されているが、
いまだに決定的な提案が出されていない。

 デフレ解消とは、デフレマインドの解消である。

 もう昔のような好景気はやってこないと思っている大多数の人の
心を一つにして、消費に向かわせる心理操作に取り組むということ
は、従来の手法ではおよそ不可能に近いことである。国民の国の景
気対策に対する完全な不信感を拭い去ることは、すでに限界を超え
ており、かなり難しいことである。

 しからば、いかなる方策が残されているのであろうか?

 残されている方法は、国民を強制的に消費に向かわせることであ
る。その方法は、毎月1%ずつ減価する代用通貨(金券、商品券のよ
うなもの)を日銀が造り、国、地方自冶体の支払にあてさせることで
ある。
 そして、その減価分は国、地方自冶体の収入となる。

参考 ベルグルの奇跡
http://www.oasisjapan.org/tsuuka_2.html

 上記のHPでは、地方自冶体が減価する地域通貨を発行して消費
を創出したが、日本国内でそのような方法を各自冶体が取れるよう
になるまではかなりの時間を浪費してしまいますので、日銀が代用
通貨(金券、商品券)を発行して、国、各自冶体の求めに応じて日銀
券との交換できる体制を構築することである。

 あくまでも日銀発行の代用通貨にこだわった理由は、代用通貨の
偽造を防ぎ、万一上記の方策がハイパーインフレを誘発した場合に
日銀が出動できる体制を残しておくために、日銀券と金券がリンク
していることが絶対的に必要であるからである。

 もう、赤字国債の増発による日銀券の乱発は許されていない。
 景気回復を図りながら、赤字国債を減少させるためには、他にど
のような方策も残されてはいない。

tanaka
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(Fのコメント)
世の中が、私の主張に追いついて来たようですね。地域通貨のマイ
ナス金利を応用した通貨を作ることが重要なのです。これを、2年
前から、主張してきた。ドイツを復興させたシャハトやエンデの魔
術・経済学である。

代用通貨や通貨の変更など、いろいろな方法があるがマイナス金利
を導入して、日本のデフレを防止するしかない。金持ちの定義を
資産持ちというような状態に戻す必要があるのでしょうね。


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