1257.『幸せ手形』



一般には、『地域通貨』と言われますが、『目減りする通貨』は、
本当は『手形』なのです。
これは、受け取りを拒否できる、『手形』です。
『幸せ手形』の方が、誤解されなくて良いと思います。

『幸せ手形』は、信用を創造出来ます。
目減りする・マイナス金利の性質を持たせると、流通速度が速く成
り、景気回復を促進します。
地域を、八王子に限らず、参加する人々全てを、対象にします。
ほんの数人でも良いから、先ず始めるべきです。

仕事が増え・収入が増え・失業が減ります。
1年で、八王子から・日本から、失業者が居なると言う位の効果が
期待できます。

貯め込まれて循環しない貨幣は、世界を大きな危機に、そして人々
を貧困に陥れます。経済に於いて、恐ろしい世界の没落が始まって
います。デフレを甘く見ては成りません。
戦後、長い間・共産圏に閉じ込められて居た、人々が、自由市場に
参加して来た為で、デフレ・生産過剰は、需要を増やさない限り、
直りません。
今こそハッキリとした認識と
敢然とした行動で、経済機構の凋落を避けねば成りません。 そう
すれば戦争や経済の荒廃を免れ、人々は救済されます。人間は自分
が作る労働を交換する事で生活しています。 
緩慢にしか循環しないお金が、その労働の交換を妨げ、何百万とい
う労働しようとしている人々の経済生活を奪って居ます。 労働の
交換を高めて、そこから疎外された人々をもう一度、呼び戻さなけ
れば成りません。この目的のために『幸せ手形』が、作られるべき
です。参加する人が、何人でも居れば、直ぐに成り立ちます。

具体的には、たましんに、10円預金して、各自が、通帳を作って貰
います。各人に1000クロス〜10000クロスの『幸せ手形』残高を与え
、記帳します。
売買毎に、『幸せ手形』の受け渡しを、記帳して、当事者が署名し
ます。月初に残高のある者は、たましんの、『幸せ手形』口座に、
残高の1%を日銀券で振り込んで、記帳して貰います。
100ヶ月経った時点で、『幸せ手形』残高を日銀券と交換して、終わ
ります。こうすれば、経費を掛けずに、実現出来ます。
八王子市が、やる場合は、個人に均等にばら撒くのではなくて、職
員の給与・各種支払い・公共投資や政策遂行の為に、『幸せ手形』
を支出するのが、良いと思います。

失業を減らし、労働と収入を与えましょう。 
 『幸せ手形』は、その流通速度を速めるために、時間と共に価値
が減衰する・1ヶ月に1%減る制度を採用します。
 無くなって行くお金、『幸せ手形』が、商品よりも選好されるこ
とは無いでしょう。


『幸せ手形』は、流通し始めると、市民に大歓迎されます。
大きい事を言うと、皆様が、ビックリされると行けないので、余り
言いませんが、限りなく大きな可能性を秘めた、システムです。
これによって、消費税が、0%に出来る。
『日経平均株価』を2万円に出来る。年金・保険が、生き返る。・・
・国民が安心します。
実態経済は、悪くないので、直ぐ効果が出ます。
今は、制度が悪いので、悪い数字が出てくるように、成っているの
です。福祉・医療・教育の充実も出来る。
『JR八王子駅南口再開発ビル』は、税金の投入なしで、建つ。
『JR八王子駅南口再開発ビル』は、地べたにくっ付いた商店を、立
ち退かさずに、出来る。圏央道も、税金の投入なしで、出来る。・
・・ルートを変更して、高尾山にトンネルは、掘らない。
そして、この手形は、人々を社会と共生させる手形で、戦争を防ぐ
効果があります。産業革命以降、自由経済はデフレ不況に苦しみ、
いまだ戦争による・大量消費と技術革新以外の手段で、デフレから
、脱出できた事は、ありません。
デフレとは、世界的な生産過剰であって、放って置けば、経済を破
壊します。『幸せ手形』で、需要を喚起し技術革新を促進するのが
、最も良い方策です。
平和裏にデフレを克服する手段こそ、『幸せ手形』なのです。

ご意見・ご質問は、何時でもどうぞ。
内藤 晃一
CBB03625@nifty.com
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(4/19)米CEA委員「日銀はデフレ阻止へ戦略明示を」
http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt27/20030419AS1F1900119042003.html

日銀は”デフレは克服可能”との期待感を醸成すべき=IMF幹部
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml;jsessionid=S03KG5OIHGFT4CRBAEOCF
EY?type=businessnews&StoryID=2711163

上記のように米CEA委員、IMF幹部が日本のデフレ克服につい
て提言をしてくれている。
日銀はアメリカに気兼ねすることもなく、大胆なデフレ回復策を実
行出来る時期が到来したのだ。
やみくもに円を増刷することなく、日銀が通貨を制御できる体制を
維持しつつデフレ解消できる対策を模索してみました。

デフレ克服対策の試案
 デフレ不況から脱出するためにさまざまな意見が出されているが、
いまだに決定的な提案が出されていない。
 デフレ解消とは、デフレマインドの解消である。

 もう昔のような好景気はやってこないと思っている大多数の人の
心を一つにして、消費に向かわせる心理操作に取り組むということ
は、従来の手法ではおよそ不可能に近いことである。国民の国の景
気対策に対する完全な不信感を拭い去ることは、すでに限界を超え
ており、かなり難しいことである。
 しからば、いかなる方策が残されているのであろうか?

 残されている方法は、国民を強制的に消費に向かわせることであ
る。その方法は、毎月1%ずつ減価する代用通貨(金券、商品券のよ
うなもの)を日銀が造り、国、地方自冶体の支払にあてさせることで
ある。
 そして、その減価分は国、地方自冶体の収入となる。

参考 ヴェルグルの奇跡
http://www.oasisjapan.org/tsuuka_2.html

 上記のHPでは、地方自冶体が減価する地域通貨を発行して消費
を創出したが、日本国内でそのような方法を各自冶体が取れるよう
になるまではかなりの時間を浪費してしまので、日銀が代用通貨(金
券、商品券)を発行して、国、各自冶体の求めに応じて日銀券との
交換できる体制を構築することである。

 あくまでも日銀発行の代用通貨にこだわった理由は、代用通貨の
偽造を防ぎ、万一上記の方策がハイパーインフレを誘発した場合に
日銀が出動できる体制を残しておくために、日銀券と金券がリンク
していることが絶対的に必要であるからである。

 もう、赤字国債の増発による日銀券の乱発は許されていない。
 景気回復を図りながら、赤字国債を減少させるためには、他にど
のような方策も残されてはいない。

株価対策への提言
 昭和39年東京オリンピック特需の後の株価低迷時に、田中角栄大
蔵大臣がとった方法は「共同証券」の設立をして株価を買い支えま
した。景気回復後には、すこしづつ売り抜け莫大な利益を計上しま
した。
 その資金的な裏付けは、日銀特融でした。山一證券も日銀特融で
倒産を免れました。

地価対策への提言
 やはり土地買上機構を設立して、土地を買い支えることです。

Tanaka
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インフレ目標の成功例が地域通貨にあった
http://tanaka1942b.tripod.co.jp/L-11.html#1


地域通貨が人間関係を変える
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_esy2000/1tsuka.htm
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_esy2000/2tsuka.htm
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_esy2000/3tsuka.htm
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_esy2000/4tsuka.htm
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_esy2000/5tsuka.htm
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_esy2000/6tsuka.htm
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_esy2000/7tsuka.htm
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_esy2000/8tsuka.html
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_esy2000/9tsuka.htm
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_esy2000/10tsuka.htm
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_esy2000/11tsuka.htm
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_esy2000/12tsuka.htm
http://www.tradition-net.co.jp/door/door_esy2000/tsuka.htm

Tanaka
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経済政策について、無策だ、なにやってるんだ、という声が高いの
はわかるがのう。
まあ、今の日本は、<高度の戦略変革>後のアメリカと対決した、
旧・イラクのような、<古典的戦略システム.・思考>しか持たぬ存
在なんじゃ。(官僚主導じゃからね、組織として転換ができん。)
しかも、ふつうなら、一掃されねばならぬ権力者が、敗戦後も、利
権にしがみ付くことを許されたままになっておる。(つまり、戦略
の大転換ができないのじゃね。戦略転換は、即、権力の剥奪に結び
ついておるのじゃからね。
 一番大きいのが、銀行・ゼネコンで、トップ層は、閨閥によって
、複雑に権力層と結びついておる。娘の嫁ぎ先を潰す訳にはいかん
というわけじゃ。)
まあ、米国企業が、完全支配すれば、今度は、もっと社会の<価値
観が崩壊>したかもしれんがのう。

 底流には、世界システム(米主導?・国際金融資本主導?)と国
内システム(経済・社会)との間にある、<非・整合性>に問題が
あることなんじゃろう。他国とて同様かもしれぬ。
市場原理至上主義に則って、世界を経営しよう。というシステムと
、<生活の場>を守るものとしての社会・経済のシステムから離れ
られない<国家>があるということじゃ。
米戦略は、軍事戦略の応用(人材が、経済分野に多量に流れた。)
とも言われるように、新しい世界経営戦略を構築した。そして、
そのシステムの端末に参加するよう、強制しているというわけじゃ。

 金融ビッグバンを受け入れたとき、政府要人ですら、裁定取り引
きの意味すら知らんかったそうな。そして、雪崩を打って、バブル
崩壊となる。
バブル崩壊の罪をとやかくいうが、(土地への金融引き締めとか)
本来は、バブルを起こした政策責任者こそ、責められるべきなのじ
ゃ。当事の日銀総裁は、外銀の偉いさんになったり、はたまた、誰
かさんは、大勲位をもらったりしておるしの。やれやれ。
 今は、<会計基準>なるものを、世界システムに合わせることに
よって、資本の移動判断の便宜が図られておる。まあ、動かせる<
金>のノウハウを外人しか持たぬからそうなるんじゃろう。日本に
は、本当の意味での<金融技術>が存在しなかったことになる。
まあ、明治維新の頃の武家の商法みたいなもんじゃ。政府御用達だ
けが、ぬくぬくできたのと大して違いはないのう。

 それはさておき、システムとしての、収益構造の問題もあるじゃ
ろう。本当に<地方>は、独自に、収益を上げられるのか?これを
、世界経済でみると、南北問題になる。<南>は、資源の切り売り
以外、本当に収益を上げる構造になるのじゃろうか?という問題に
なる。
日本においては、疑似社会主義として、税金の配分を、地方の公共
事業(はっきり言って、土建)にまわすことにより、国内をある程
度、均衡ある所得水準としてきた。(みんな、中流意識などといわ
れたものじゃ。)
 ほんとうに、理論でしかないような、純粋に競争社会にするとい
うのであれば、産業別格差の問題と、地方、都市間の格差問題に目
をつぶることになる。(まあ、おそらく、日本人は国全体を<共通
の一族>とみなす習慣があるから、そんなことには違和感を感じる
じゃろう。異なる、民族間では、殺戮的差別も激しいときもあるが
の。)

 冷戦崩壊後、国内に閉じこもることができたなら、国家社会主義
的な方策(このコラムにも、時々寄せておられる意見みたいな)も
あるやもしれぬ。しかし、グローバル化時代、日本も、そのシステ
ム上で生きることを余儀なくされておる。しかも、貿易によって、
世界で一番恩恵を被っているのは、日本じゃということじゃしね。
だから、脱却するという選択肢はとれない話じゃろうな。
いまある、問題は、<国際競争力>と<収益構造>がポイントなん
じゃからの。
 
 我々に残されている手は、システム上で有利に働くスキルを磨く
ことしかない。
まあ、相手は、都合が悪いと、一方的にルールを変える手を使って
くることがままあるのじゃがね。(これは、政治力の差で、いかん
ともし難い。世界を支配しとるのは、彼等じゃし、それが支配の特
権じゃからね。)
だから、こちらの変わり身も<速さ>を求められるのじゃよ。

 で、もう一つは、ウォール街に<富>の流れは集中していく訳じ
ゃが、本当に、彼等が<富>を生み出しておるのかじゃ。まあ、
これは、古くて、新しい言い草じゃとは解かっておる。では、彼等
が巨万の<富>をかき集める時、世界は痩せ細らんのじゃろうか?
あの、果てし無く積み上がっていく、金融セクターの数字は、何を
世界に与えておるのかのう? 信用?幻影?危機?飢え?…。

 我々の経済が不安定になったのは、実は、コアの喪失かもしれん
のう。
安定した労働環境。=長期的な負債(ローン)と返済計画。安定株
主の存在=短期利益に縛られない経営目標。薄利主義=過大でない
経営者報酬。大き目の再分配機能。
これらは、本当に構造上問題のあることだったのじゃろうか?
 冷戦終結以前、国内経済的には良く機能してきたと思えるがの。
言われるのは、国際競争力上不利だということじゃが、その為に、
国内の消費市場の力を失ってしまったのじゃなかろうか?

 実体経済と金融経済の乖離?(あるいは、攻撃的支配・崩壊によ
る波及)の問題が言われて久しい気がする。資本主義とは、金融支
配経済であることは、厳然とした事実じゃろうの。(この一点では
、予言者?マルクスは正しいのじゃろう。)
今、また、日本の金融世界では、会計基準の変更という、金融引き
締め策に会っておる。
おそらく、これも、外国の投資家への透明性を高めるためじゃろう
な。(そこからしか金が回ってこん仕組みになっておる。円キャリ
ーなどの手法もあるというしの。)

 日本の色んな産業は、ちと鶴翼の陣をひきすぎておるようじゃ。
縮小時・血眼になった時には、魚鱗の構えの方が突破力があるじゃ
ろう。今まで以上に、<頭>の戦闘力が重要なのは言うまでもない
がの。
コアをしっかりし、人的資源の集中と、能力特化、決定の速さと強
固な意志というわけじゃ。人減らしというより、必要なのは、能力
・成長力の高度化じゃね。
企業間の事業譲渡、部門再編も、もっと必要になるじゃろうな。
韓国では、強制的再編によって、成功し回復した前例もあるしのう。
ちいと、なりふりか舞わず、しかし整然と陣立てを組み替えんとい
かんじゃろう。

 そろそろ、新しい未来の用意をせにゃならぬ。
違うシステムを採用する時がきたようじゃ。日本らしい、まずもっ
て、日本にしかできぬような…。
        ちゃんと考えれば、見えてくるはずじゃ。
 後は、トビラに向って、きちんと歩き始めるだけなんじゃから。
                   虚風老


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