1256.SARS情報の追加



SARSがなぜ日本や韓国で流行らないのであろうか?? Fより

日本の空港での検疫体制が、非常に弱いのにも関わらず、日本では
あまりSARSが流行らない。先週の土曜日にも、新宿の地下街に
は中国人の観光客が居たし、その人たちが10日以上隔離された様
子も無い。このように全然SARSの検疫体制を引いていないのに
なぜ、日本にはSARSが入ってこないのだろう。勿論、中国を出
る時に、検査をして37度以上ある人はオミットしているが。

日本と韓国でSARSが流行らないのは、韓国ではキムチがSAR
Sに効くし、日本ではヤクルトを飲んでいるからだということにな
っている。ヤクルトはシンガポールで売れて、笑いが止まらないよ
うである。しかし、どちらも可笑しい。

真の原因は、空気伝染だけではなく、やはり人間の排泄物中でウイ
ルスは生きて、その排泄物を触った手や、その手で触ったノブ等を
触ったことによる伝染があるようだ。こちらの方が影響範囲が大き
い。ナマモノを調理する人が、SARSに汚染されたモノを触った
手で調理したら、それで確実にSARSを拡散することになる。

このように排泄物の処理が問題である。これに対して日本と韓国で
は下水道の整備が都市で進んでいるためではないかと推測できる。
中国ではまだ下水道の整備はそれほど進んでいない。
香港での流行も下水故障による下水の漏洩で広がったとのことであ
る。
もう1つ、中国圏では、タンや手ばなを道端や廊下のタン壺に吐く
習慣がある。この習慣はSARS感染に大きな影響を与えている可
能性があると思う。

これによって、中国とのビジネスは、ほとんどできないことになっ
ている。
そして、心配なのは、やはり中国の農村部でのSARSの流行が、
どうなっているかだ。阿修羅でもあったが、中国農村部は、医者が
いない。共産中国のはだしの医者制度が崩壊して、農村部の医療体
制はほとんどない。そして、その農村部で隔離センタに対して、
暴動が起こっている状況があり、中国検疫体制の状態はよくない。
勿論、農村部はほとんど下水もないため、排泄物を人間が処理して
いる。このため、SARSの拡散する環境が揃っている。
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肺炎感染者7100人突破 新規感染、中華圏に集中

 【ジュネーブ9日共同】世界保健機関(WHO)は9日、新型肺
炎(SARS)で9日午後7時(日本時間10日午前2時)現在の
世界まとめを発表、死者は中国と香港を中心に前日比8人増の514
人に達した。可能性例を含む感染者は同130人増の7183人だ
った。
 新規感染はドイツの1人を除き、すべて中国、香港、マカオ、台
湾の「中華圏」で発生。8日にWHOが台北に渡航延期勧告を出し
た台湾は、感染者が前日より一気に18人(13.7%)増えた。
 中華圏が依然として感染拡大に悩む中、モンゴルのウランバート
ルは過去20日間に域内の新規感染がなかったため流行地域の指定
を解除され、ベトナムなどに続いて新型肺炎の「封じ込め」を宣言
した。
 一方、感染が深刻だったカナダは新規感染者がゼロの状態が続い
ており、このまま推移すれば近く流行地域から解除される可能性が
ある。(共同通信)
[5月10日7時31分更新]
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 公衆衛生ネットワークから
SARS情報 接触感染

http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/3000587.stm
Last Updated: Sunday, 4 May, 2003, 21:49 GMT 22:49 UK  
Sars 'can be spread by touch'
 
致命的なSARSウイルスに関する最新の研究は、汚染された物品を介
して、接触感染する可能性を示しました。WHOの科学者は、この肺炎
様ウイルスは以前考えられていたよりも長時間、人間の排泄物中で
4日間、生存できると語りました。SARSは零度以下では無期限に生
存することが可能です。
この研究は、香港の集合団地で300人のSARS患者が発生したアウ
トブレイクは下水の漏洩によって広がったとする説を裏付けます。
人口密度が高い香港はウイルスによる最悪の打撃を受けました。日
曜日には8人の新規患者と5人の死亡が報告され、総死亡者数を
184人に押し上げました。中国本土では、日曜日、健康省は163
人の新規患者と7人の死亡を報告し、総死亡者数は197人となり
ました。SARSは世界中で約450人を殺しました。
 
物品を介した接触感染の危険

多くの場合、SARSは咳とクシャミを介して伝染します。しかし、WHO
の要請で中国、香港、日本そしてドイツの研究所で実施された試験
により、汚染されたドア・ノブや(エレベーターの)昇降ボタンに
触れるだけで感染する可能性が示されました。しかしながら、これ
らの経路で感染するために必要なウイルス量については不明のまま
です。WHOのDick Thompsonさんはワクチンが無くともウイルスを封
じ込める自信があると語りました。「我々は、SARSが環境に定着し
風土病化する前に根絶することが絶対に可能だと信じています。」
と、彼は語りました。昨年11月に中国南部でSARSが発生して依頼
、未だにSARSの治療法がありません。しかし、WHOは最新の発見が、
更に優れたウイルス検査法と可能な治療法の開発を促すことを期待
しています。
WHOは香港とシンガポール、そしてカナダが今、SARSのアウトブレ
イクをコントロール下に置いたと語りました。しかし、中国では未
だにウイルスの封じ込めに格闘しており、首都北京の学校はさらに
2週間閉鎖が延長され、約15000人が隔離されました。
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SARSが中国の共産党支配を揺るがす可能性
阿修羅から転載 日時 2003 年 5 月 10 日 02:22:19:

私の勤務先の中国事務所では、現在一切北京市内以外の客先との商
談が行えない状態です。というのも北京事務所のスタッフが北京市
から出張で列車や飛行機で別の省に行く場合、現地の隔離所で一週
間の検疫を済ましてから出ないと目的の市内に入ることが出来ない
。まさか一週間も無駄に過ごせないので、結局は実質北京から地方
への出張が不可能ということになります。

また北京市内の大きな国営企業においては社員以外は入館を許可さ
れず、武装警官が警備しています。本当に通常の営業活動が出来な
い状態です。これはかなり厳しい措置とはと思いますが、状況が状
況だけに仕方ないとも思います。

今回のSARSはどうも中国国内が発生源であろう事は確かではあ
りますが、その中国国内のどの地域であるかというと段々わからな
くなってきた感じがします。

というのも広東省の感染者数と北京市の感染者数がほとんど同じで
あるから、いくら広東省から首都である北京に広まったとはいえ、
広東省との往来は北京からだけではないからです。ということは上
海や天津などの都市でももっと感染者がいてもおかしくはない。
むしろ北京が首都で医療も完備されており政府のお膝元で警備も厳
しいから発見されただけなのかもしれない。むしろ隠れた感染者が
他の大都市に潜んでいるのでは、などと恐ろしい想像も被害妄想で
はないような感じさえする。

さらに中国国内ではSARS感染者の隔離センター設置に反対した
地元住民達によって暴動が起こされ、施設が破壊されたりしている。
隔離センターという措置は現状にかなった正しい選択であるが、
いままで報道管制による秘密主義によって官製報道が信じられなく
なった住民が蔓延防止措置の妨害をしているという悲しい結果にな
っているのです。ことさら秘密主義で情報隠しをしてきた中国政府
が急に情報流しだして厳しい措置を取り出したので、急な変化で住
民達がパニック状態になっているのと、SARS以前からの不満が
一気に噴出した様相である。

今中国では公務員や軍、警察の腐敗に対する不満や急速に増えた失
業者によって暴動が頻発したり爆弾テロが起こっています。先日も
大学生が交通事故で死亡したことを発端に何千人単位のデモが起こ
ったりした。

もともと報道管制が厳しい中国では、テレビの普及率が高いにもか
かわらず一般国民に国内の実情に関する情報が乏しいので、つんぼ
桟敷におかれた状態である。だから何か騒ぎが起これば必要以上に
騒ぎが大きくなってしまう。

今後SARSでこのような暴動があまりにも多発すれば、政府も武
力で威圧せざるをえないような事態が起こらないとも限らない。共
産党幹部の腐敗が取りざたされるなかで、政府が自国民に銃を向け
たら、中国共産党政権による支配も危ういものになりかねない。 


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