◯ 「日本国の刷新・再生」(9) ―21世紀研究会― (nss034.txt) 永田通 21c@21c.vui.cc ★ 『イラク終戦と日本の国家戦略』★ ―資金を出さずに、人材を大量提供せよ― ◇ 1、イラクの復興を促進すべしとの多くの意見があります。し かしながら、イラク全土に渡るインフラ(電力・道路・病院・通信 ・施設等の生活基盤)の早急な再建は、巨大な資金を要する割に、 イラク国民に心から歓迎されるかどうか、疑問の余地があります。 1-1、本格的インフラ再興は、イラク側からの真摯な援助要請( お願い)があって、初めて乗り出すべきです。早急な(要請なき) 手出しは、かえって人心の反発要因となります。 ◇ 2、イラク戦争で血と汗を出した米国とその関連企業が、イラ クの全復興(インフラ整備)を受注し、その資金を各国に出させよ うと考えていると思われますが、日本はこの手に乗ってはなりませ ん。 2-1、資金だけの提供は、かっての「湾岸戦争」の二の舞で、世 界の評価が得られません。現在の日本の財政事情を勘案すれば、資 金提供は断固避けるべきです。米国に「資金」に替えて「人材提供 」をする旨の了解を求めます。 ◇ 3、イラク終戦に伴う、日本の国家戦略の重点は、人材の大量 提供を先ず考えるべきです。イラク復興(インフラ整備等)に適し 、日本では今後とも、絶対的に長期大幅過剰となっている産業、つ まり土木建設分野があります。 3-1、日本の土木建設分野の総人員は、600万人を越えていますが 、この分野の人々の生活を支えるため、不要不急の公共投資(例、 完成した道路・農道空港そのものは不要でも、土建工事自体=支出 を要請される)を重ね、国家財政が破綻寸前に至っております。 3-2、日本国内での土木建設分野は、最低300万人は過剰ですので 、イラクへの長期移住(永住・帰化)を念頭において、できるだけ 多人数を復興工事要員として派遣することです。 3-3、イラクは、現在確たる政府組織が存在せず、入国・移民手 続きも事実上ありません。空き地に日本から土木建設分野を中心に 、住み着いて都市を新たに建設し、イラク大衆との融和を図りつつ 、インフラ再興の援助要請を求められるよう、仕向ける方策を取り ます。 ◇ 4、イラクへの派遣要員の選抜は、次の基準を採用します。 4-1、失業者に、イラク行きを勧めます。断った人には、失業保 険金の給付を長期停止します。イラクへ行けば、もちろん支給しま す。 4-2、ホームレスには、イラクへ行くかホームレスを止めるかを 迫ります。フリーターには、半年以内でイラクへ行くかフリーター を卒業して定職に就くかを選択させます。 4-3、土木建設分野関連の従業員には、今後日本国内では、仕事 量の確保はできないので、イラク行きを強く要請します。断って失 業した場合、失業保険金の給付は絶対に受給できなくします。 4-4、土木建設業の会社再生・更正は、今後長期に渡り中断(留 保)し、内容の悪化した企業は、丸ごとイラクへの移転を強力に要 請します。 ◇ 5、国家戦略として、中東に日本色の拠点(相当規模の都市) を確保することが、今後の日本エネルギー戦略の一つとして非常に 重要で、イラク進出を早急かつ真剣に考慮すべきであります。 5-1、約4500年前に栄えたシュメール(メソポタミア文明の地、 特にウル・ウルク地域、現イラク南部)は、日本人の一部の遠い祖 先の地と推定しています。インド南部のドラヴィタ族を経て、九州 の国東半島(宇佐)・福岡県北部(宗像・安曇)・朝鮮半島南部の 伽耶地方に至ったものであります。 5-2、ユダヤ民族が故地イスラエルで復活したように、日本民族 が故地シュメールに拠点を築いても良いのではないでしょうか。但 し、日本は周辺のアラブ系民族住民と穏やかに融合することを願っ ています。 ◇ 6、イラクの地で、派遣された日本人集団が長期滞在し、イラ クの復興・インフラ整備に汗を流し、地元民と協調しつつ、石油に も関連して行きます。もちろん将来イラク住民となることは視野の 内です。やり方にもよりますが、西欧の民族(白人)より、受け入 れられ易いと信じております。 6-1、今回のイラク戦争を、日本石油エネルギー戦略の手掛かり (千載一遇のチャンス)とすべきです。平和憲法と国連憲章を捧げ 、国連至上主義(国連決議でのみ行動すること等)を模範とする旧 来型政治姿勢は一日も早く卒業し、新天地を求めて飛躍することを 、官民共に真剣に考え、実行しようではありませんか。 (nss034.txt) ============================== 1237.良い国日本の再興を読んで。 初めて書きます。 今回、確かにイラク軍の戦闘は私の予想とは裏腹になりました。 そこであなた様の記事を読み、なるほどと思いました。 「縦割りについて、相互横方向の繋がりが疎かになるという事」が ポイントだと思いますが、あなた様がおっしゃられた「統合実戦計 画と国防意識を欠いていたこと」が縦割り構造と直接関係があると ころを説得力のある御説明で再度お願い申し上げたい次第でありま す。 アイーン