1231.ユビキタス社会への移行



ユギジタス社会への移行を考えよう。  Tより

中国や日本企業と付き合っていると、速度感のあるイノベーション
をしないと、日本でビジネスしていても儲からないように思う。
2年程度は日本の新製品が先行するが、製品が出て2年程度で同じ
ような製品が中国や日本企業から出てきて、価格競争に突入してし
まう。このため、長期に安定的な利益が出ない状態になっている。

このため、毎年、ビックリするような新機能を持った製品を考える
ことが必要になっている。昔のホンダやソニーの同じようにユーザ
が考えても見ない新製品を開発する状態であろう。
しかし、このようなことは、AV分野ではだんだん種が無くなり、
出来なくなっている。まだ精密機械には、その余地が有り、キャノ
ンやリコーは、新機構の製品を開発して利益を受けている。

次の新機構の製品が大量に発生する分野を日本のAV、電子工業分
野で、見つける必要があるのです。この分野が、精密機械より
複雑な、システム的な結合を必要とする製品なのであろう。
このためには、いろいろな分野のノウハウを収集して製品を作る必
要が出てくる。これが出来る企業が、次の勝者になる。

より複雑なシステム分野か、より企業内にあるノウハウを活用でき
る部品の分野か、人間の心理的、DNA的な解析する分野か、エネ
ルギー革新を起こす分野などが、日本経済を支える分野にしないと
いけない。

もう1つ、放送、インターネット、通信、電話などが同技術分野に
なり、全てインターネット上に載って来る。VOIPの電話やイン
ターネット・ラジオやTVなど。光ファイバーが家に入れば、情報
の伝送スピードは断然に大きくなるため、ほとんどこの光ファイバ
ーの料金を払うと、あとはただになる??
このため、ネットワークを用いたシステムが、一般家庭まで構築可
能になる。それとFOMAなどの高速な携帯電話が普及するため、
大きな可能性が出てきた。

コンテンツは本当にいいものしか、売れない。クロウト的な素人が
タダで情報を開示してしまうので、このクロウトよりいい物でない
と、料金が取れない。それは、相当に高度な技術や知能を要求する
ため、そう簡単ではない。今後は、実社会で実業と研究をした人し
か、有効な評論ができないように思う。

エネルギー分野では日本近海にある液化メタンから水素を作り、
燃料電池の燃料にすることが考えられている。自動車も米国の石油
から水素を作る方式が失敗しているため、水素を搭載する日本方式
になりそうである。これも最初はノウハウの山であり、そう簡単に
真似ができないと思う。

イラクの石油が米国資本になるため、石油の価格が低価格になる。
このため、一時的に、環境を配慮した非石油文明を作ることが難し
くなる。石油の価格が安くなるためで、時代に逆行することになる。
一時的ではあるが、どうか環境改善の研究者や政府は、この事象を
見て、石油文明に戻ることはしないで欲しい。着実に前進すること
が必要である。


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