1228.イラク解放について



世界のアメリカ属州化の始まりか…。     虚風老 

 今日のブッシュ演説での表情は、今までになく自信に満ちたものじ
ゃったね。
フセイン政権の崩壊に対して、国民意識が共有したのを感じて、勝
利宣言は、有効な時機までとっておく余裕も見せておるようじゃ。
凱旋パレード、祝勝会は、最大のイベントになるじゃろうしね。
大統領選挙にも影響を与えるじゃろう。(例えこの先、マイマス事
例が出てとしても、それを打ち消すだけの、心理効果はあるの。)

もう一つは、軍務につくことで、アメリカ市民権が取れることを強
調していたことじゃ。
今の、下級兵士には、アメリカ国籍を持たない者が多数参加(2〜
30%ともいわれておる)しておる。その動機のほとんどが、アメ
リカ市民権の取得にあるようじゃ。
ローマ帝国でも、属州民が市民権を得る方法として、兵役があった
。(また、ローマ市民の義務自体も兵役にあった。)それを踏襲す
る方策じゃろうな。

おそらく、これを機に、大挙して軍務希望者が増えることじゃろう
。下級米兵の給与は、驚くべき低いから(福利、軍の待遇は充実)
、最も手っ取り早いリクルートじゃろうね。
この先、他の方法での市民権は益々とるのが難しくなる中で(テロ
のこともあるのでのう。)これは、魅力じゃろう。

共和党中心勢力(中西部・深南部一般白人層・WASP)が、一機
にネオコン政策に傾斜すると、この先世界での米国一国主義による
、軍による行動は歯止めがかからなくなるじゃろう。
産軍複合システムも、完全に復活するじゃろな。そして、他国には
、これまで以上に、米国の一方的な要求だけを押し付けることにな
る道が開けるんじゃ。

そこには、交渉もない、世界のアメリカ属州化が待っておる。
さあ、そのワン・ワールドで、世界の民は幸せになれるかの?

                     虚風
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(Fのコメント)
その通り。日本は昔から米国の属州であったから、世界が日本化す
ることになるだけ。日本は米国の譜代に昇格でしょうかね??

イスラムは、日本とは違い、そう簡単にいかないよ。絶対に!!!
獣が3年半支配する。ハルマゲドンの中にあることをお忘れなく。
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天下大乱が始まった           Mond  

  アメリカの覇権戦略は、「エネルギーと食料と情報」を一手に
握ることであると、20年以上も前に「悪の論理」(故倉前盛道氏
)が喝破していた。近頃のアメリカのイラク戦争といい、WTO農
業交渉といい、エシュロン問題といい、その意図は誰の目にも明ら
かとなっている。

 覇権を取りに来ているね。西欧諸国や露西亜が衰退し、中国がま
だしの時である今が一番やりやすいと踏んだのかどうか。

 最近の事態は、イラクがどうの北朝鮮がどうのといったことでは
なく、9・11この方アフガニスタン、イラク、シリア、イランと
いった順序の世界制覇戦の一環であろうと思った方がよい。リビア
も入るし、北朝鮮も入るだろう。そうして最後は中国だ。アメリカ
は「今後20年続く戦争」と言っていたような気がする。そうすれ
ば当然中国まで行き着くだろう。

 逃れる術はアラブを泥沼にするしかないだろうが、あいにく中央
アジア諸国には既にアメリカ軍が存在し、目を光らせているから、
おいそれと武器援助は出来にくかろう。今のアメリカは濃尾平野と
伊勢平野を手中にした織田信長のように手が付けられない。拙速の
南近江平定戦の様相だが、しばらくはアメリカの天下だろう。

 日本としては対北朝鮮で、ミサイル攻撃をされても大丈夫なよう
に、オサオサ怠りないようにしっかり準備しておく必要がある。天
下大乱の兆候がここまで明確になったのに、まだ寝呆けたことを言
っていれば、焦った自衛隊から寝首をかかれても文句は言えないぞ。

 いずれは日本の出番があると思う。西欧文明は世界を治める術を
知らず、殺戮をこととするだろう。中国も同じだ。共存共栄の平和
国家は日本のみであり、その能力があるからだ。その前に、目下は
織田信長の盟友である必要がある。家の子郎党にもはいらぬ眷(犬
)属であってもしっかり同盟者として働かねばならない。 
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(Fのコメント)
米国の譜代として、世界に出て行くことが多くなる。これは大変な
時代になった。日本人も世界各地で死ぬことになるようですね。
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F氏にぜひご意見をお願いします。、

アメリカの言っている民主政治とは??
過去のロシア共産党・日本の自由束縛党らしき物・其れに匹敵する
各国の色々な政治色があるが、アメリカの民主主義なる物は第二次
大戦以後、日本始めドイツ・イタリヤの敗戦国がアメリカ式に民主
主義なるものを強制され、今日に至っている。民主主義は悪くない
と思う。それを信じる国も信じない国も有る。

今日のイラク問題もそれにアラブ諸国に民主主義を強要しょうとし
ている。「アラブ」諸国は其れなりの主張の物で、今日まで過ごし
ているはずだ。各国それぞれの色彩が有るはず。

世界は各国で色々な自国の生い立ちをとり其の国の良いと思われる
政治を国民の納得で行っていると思うそうでない国あるかも其の国
の自由を奪う事は如何なる国も奪えないそれこそ「民主主義」だ。

アメリカから見れば程遠い民主主義と思うがアメリカ国内に限り、
其れは言える事であって何が何でも世界に通じる政策ては無いと確
信する。
決して、民主主義が万全とは考えられない。民主主義も欠点が多す
ぎる。他国の政策を一方的に「悪」と決め付けるアメリカこそ、
とんでもない国だ。
それを先進国ぶって民主主義の政治をしていない国を「悪」と一転
ばりに豪語する「ブッシュ」こそ「悪」其のものと言える。

ブッシュのアメリカよ、一人よがりは何時までも続かないよあまり
無謀な事ばかりでは第三次大戦に「宗教」戦争の様相を想像される。
民主主義は世界に強要する物でないと確信するアメリカよ考えよ。
イラク戦争を引き起こした民主主義・国ブッシュに言う。

03.04.07.pm930  kiyo4    ks_kiyo4@yahoocojp
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(Fのコメント)
kiyo4さんの言う通りであるが、どう米国を止められるのかが、分か
らない。米国の圧倒的な軍事力に、他国は手を出せない。ライスは
今後のイラク戦争で、裏にシリア、イランとその裏にロシアがいる
ことを気が付いている。今、CNNラジオを聞くと、シリアがテロ
支援国家であり、イラクの大量破壊兵器を持っていると言っている。

米国はもう次のシリア侵略戦争を計画している。シリアは石油が出
ない、経済小国であり、軍事的にも脅威は少ない。米軍が攻撃すれ
ば10日以下で崩壊するでしょう。米国は9兆円の軍事予算を平成
15年に追加されている。この予算を使えるために、シリア攻撃の
可能性は十分にあると見ている。

どうして、米国はこんなに戦争するのであろうか??
米国経済は、恐慌一歩手前の最悪の状態にある。もし、国民の目を
国内経済にもって行くと、来年のブッシュの再選に赤信号が着くこ
とになる。このため、侵略戦争を続けるしかない。ブッシュの支持
率を高率にすることが必要である。このため、米国は当分、戦争の
季節にある。国民の目を海外に持っていくことが必要だし、その復
興を米国が独占する必要がある。
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米国の民族体質    S子
              ==日本の選択==
 
を拝見しました私「ks_kiyo4」も全く同感ですアメリカ「ブッシュ
」も自分が、世界一と勘違いしているのは確かに、アメリカは物量
に物を言わせて、世界を思うままにしたいのかも。
今回のイラク戦争も反対を唱えているのはロシヤ・ドイツ・フラン
ス・中国等代表した国がアメリカを批判している。
勿論、世界の戦争反対を唱える人々は、アメリカをして恐れている
だろう。
 
我が日本は、只ただアメリカ追従、S子、氏の発言通りと思う。
私は嫌な思いだが前にも投稿しているが、アメリカ自体が戦争道具
を作りすぎ、世界冷戦も終わり道具の売り場がなく、今回の戦争も
ニューヨークの惨劇とアフガン戦争を利用している様に思える。
イラクの大量破壊兵器とか言っているが、アメリカの大量破壊兵器
はなんとするのか??
 
最後に申し訳有りませんがS子氏のコメントの最後に
参考文献  「ローマ人への20の質問」塩野 七生 著
     「国家戦略と民族体質」 杉山 徹宗 著
  「NHK 人間講座 戦場から届いた遺書」 辺見 じゅん 著

と有るのは引用文と思いますが私たち凡人は只ただ自分の考えだけ
を投稿文にしております出来れば引用でなく自分の言葉を聴きたい
思いです。
まことに失礼な言動でお気を悪くされません様お願いします。

              03.04.08.pm6.00   ks_kiyo4
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(Fのコメント)
歴史の中に、今の参考になる事象があり、これを参考に考察するこ
とは、必要であり、それを引くことは十分意味があることです。

強国が弱小国に侵略することは、歴史上には多くの例がある。この
昔々に戻ったと現時点、思った方がいい。

日本の平和な時代は、戦後60年で終わった。これからは世界は戦
争と混乱の時代になる。米国は古代モンゴルのような世界の混乱の
原因になる。そう思った方がいい。この前提条件の基で、どう日本
は行動するかですが、日米同盟を堅持するしかないでしょうね。
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イラク政権倒壊今後のアメリカの行動?

私の言っていた4月10日以前のイラク
バクダット進入は無いだろう?10日前にバクダット陥落
イラク政権倒壊とのニュ−スで世界が持ちきりだが、

世界メデアもアメリカ自体もイラク全土の制圧は日にちが掛かると
認識している様だ。アメリカ国内ても色々な認識の違いを見る事が
出来る。それが民主主義だろう。

私の恐れるのは、アメリカの一部強行派が勢いに乗って、アラブ諸
国の反米国家に制裁又は武力を行使しないか。

確かに、一部強行派がアメリカの政治家・武器等製作会社に有るの
ではとの疑いは拭いきれない。

今こそブッシュが今回の戦争での汚名を拭い去る事が出来るかを、
世界に示して戦争反対の国々及び世界の人々のイラク復興と民主国
家樹立に甚大なる貢献を期待する。

失礼ながら、ブッシュの傲慢な行動が無い様にイギリスのブレアさ
んにお願いしたいものです。

 03.04.10.AM.9.30. ks_kiyo4
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(Fのコメント)
国連主義は、もう戻ってこない。フランスやドイツは米国から排除
されることになる。米国は自分の思い通りに、振舞うことになる。
日本は、米国の行動を支持するしかない。イラクでの混乱を日本も
静めるために、警察や行政官を送る必要があるでしょうね。
しかし、ゲリラ戦争になる可能性もあるため、注意は必要である。
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2年間住んでいた英国から一時帰国しました。
現在のイラク侵攻の当該者である英国同様、連日イラク侵攻に関す
るニュースが放送されている事には驚きませんでしたが、日本にお
ける報道の方法は米のメディア同様、米国防総省の大本営報道であ
るにもかかわらず、日本のジャーナリスト達は、できる限り公正を
保とうと必死になっている所でした。

が、しかし、これらの努力の甲斐なく、イラク侵攻軍を全て、まと
めて英米軍と赴し、全ての攻撃や現地での活動、戦況発・の方法に
ついて、米英軍をひっくるめている報道の質に対し、やはりそのよ
うな考えのない物しか放送する事がなのかと、少々失望致しました。

確かに、祖国における権力や利権を狙う、イラク国外追放者達に、
まんまと載せられ、正義などと言う子供だましの大看板を抱え、イ
ラクへ侵攻を行ったのは、英・米の2国である事は、紛れもない事
実ですが、その行動・見解の質は両者の間で少々異なると私は見て
います。

この侵攻が実際に始まる前、何が何でも戦争を早急に開始したいた
め、国連査察に対し、できうる限りの妨害を行っていた米国に対し
、そのような第2次世界対戦開戦前の日本のような形相を呈してい
た米国に、英国はぴったり寄り添いながらも、この戦争を始めるに
しても国連の決議が不可欠だとしていた。
また、侵攻の開始当初から、戦後復興は米国主導で行うと強行に主
張している米政府に対し、英国は、あくまでこの戦争はサダム政権
を打倒するするものであり、戦後復興は、イラク国民のためにも、
国連主導で行うべきであるとしている。

また、イラク国内への侵攻方法その物を見ても、サダム打倒と言う
利権を共有するシーア派勢力の大きな北側より、武力のごり押しで
、市民に対しても爆撃を続けながら、この非人道的な攻撃は兵士の
安全を守るための正当防衛だと主張し続ける米に対し、英兵は、首
都バクダッドから離れた国境南より、進軍し、イラク第2の都市バ
スラにて、混乱に乗じて後を絶たない強盗をタンクで追いかけ、誘
導弾の空爆によって破壊された水道・電気の供給施設の復旧作業を
行うような準PKO活動とイラク正規兵や民兵等との戦闘を同時に行い
、更には、治安維持や援助物資の配布に関する仕事を現地市民に与
え、制圧地区の安定を図ると言う作業を続け、首都への進軍が遅々
として進まない英軍の侵攻方法の違いを見ても、この差異に目を向
け切れていない日本メディアの怠慢を、私はここで指摘せずには、
いられません。

イラク国民を独裁政権から自由化させると言う、このイラク侵攻の
目的をもう一度鑑みても、大きな疑問が浮かんでくると思われます。

4月7日から8日にかけ、突然、米国内において、米軍がバグダッ
ド中心部へ進入したと言う報道が連続して発生し、日本でも米メデ
ィアの名前をそのまま使い、そのままの情報を流し続けている。 

4月7日の米為替市場にて、一時1ドル120.9円近くまでドル
が上がったのも、このような情報の洪水によるものだと思います。 
しかし、120.9ドルと言う数値は、恐らく当局が狙っていた値
よりも、かなり低かったのでは? とも感じています。 しかし、
米メディアの情報をそのまま流し続けている日本でも、明日の取引
が開始される際には、同様の効果が卵されるので、当局としては、
その目的を恐らく果たすと言う事になり得るだろうと考えます。

先週よりイラクの戦後復興に関する動き・報道が以上に増加し、民
衆の意識をそちらへ向ける事に見事に成功し、さらにこの情報戦術
を利用し続ける可能性があると私は思います。

ただし、この効果が米国・日本以外の世界にてどれだけ作用できる
か、また作用はしてもどれほど持続するかも、大きな疑問だと考え
ます。

草々
Tomconks
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国際戦略コラム御中

送信者:山口将俊

  お忙しいところ恐れ入ります。三度目の投稿になります。ただ今回は単なる
質問です。できましたら、コラム内でお答えいただけるととてもありがたいし、
参考にもなります。では、お付き合いください。よろしくお願いします。

  その前に一点の修正があります。実は、先日お送りした二通目の投稿なんで
すが、その中において、「日本が人的資源を出さない」という言い方をしてお
り、少し語弊があったかもしれないと思うに至りました。そこで、それを修正し
つつ質問に入らせてください。

  もし、(というか以下のようなことがあっても、多くの場合当然なんです
が)ご多忙で目を通していただけていなくても、今回の質問に答えていただくに
あたり、大きな問題はないんです。今回の質問を独立でそのまま受け止めていた
だければ、それで足りるというのが本当のところなんですけれども、理想として
は前回の投稿と修正を踏まえていただいた上で、上述のとおりコラム内でお答え
をいただけるとありがたいです。

  なぜ修正すべきテクストに遡ってもらわなくてもかまわないのに、修正につ
いて明言するのか疑問に思われるかもしれません。実は往々にして、私の伝達能
力の乏しさゆえに、あとから読み返してみて、「その時浮かばなかった表現」が
目の前に立ち現れるということがあります。そういうことがありますので、もう
忘れてしまわれたとしても、自分の目指す表現上の公正さのため、修正をさせて
いただきたいということなのです。

  前置きが非常に長くなってしまいました。すぐ内容に入りたいと思います。
前述した表現、すなわち「日本が人的資源を出さない」というとパブリックな面
が非常に強調されている表現かなと思うに至ったので、修正をさせてください。
この不提供について言及した表現の内容において、私が意図していたことは全部
否定ではありません。すなわち「いままでもこれからも人が全く派遣されていな
いし、その予定もない」というような、全部否定ではないということです。

  (可能ならば)文脈をたどっていただけるとありがたいんですけれども、私
は「イラクにおける戦時中、たった今」、医者をいきなり送れるかということさ
え大論点になりかねないのに、「自衛隊の医官より自由度が高いから、民間の医
者らをいますぐ派遣せよ」という無謀なことを言っているのではありません。

  ではなにがいいたかったのか。「戦後、復興過程」の時点での観点を浮き彫
りにしたかったのです。時系列をきちんと明示しなかったことによって、「人」
の派遣をしろというけれどそれはいつでもいいのか、どういう形態でもいいのか
という指摘を受けかねないような曖昧さを残してしまった気がいたします。

  実際のところ、言いたいことはもっと絞り込まれたことだったのです。すな
わち、「国際系NGOやNPOなどが、より自由に動けるような法的な措置や警備体制
など、新しいバックアップを得られるシステムを構築すべきだということ」、し
かも、「わが国の政府だけでなく各国の同種組織や政府と連携が取れるような形
の、新機軸としてのシステムが必要なのだということ」を前面に押し出そうとい
う意図が空回りしました。

  防衛医官は戦時メインの方々かと思いますが、外交レベルからすでに戦争
(の実行行為)に加担していない以上、当然戦時派遣は無理でしょう。とすれ
ば、戦後の時点において派遣されることは、望ましいというよりも、アメリカを
支持している以上、その責任から是非とも派遣されるべきと思います。しかし、
それだけでは書類だの承認だの手続きが鈍重であるし、しかも現場でも規律があ
りすぎ拘束されすぎる。公務つまり「政府系」の活動としては限界がある。そこ
で、民間にいる自発的な非営利組織や、在野の医者団の派遣ということが「政府
との連携で」、しかも今まで以上に世論に公開された形で、バックアップされる
べきだと考えます。そして、そのような形での相互的関係から織り成す国際貢献
を国民が多く知るべきで、さらには、それらが国民からの目線によっても(それ
が微弱でも)保護されるべきだと考えています。公的レベルで認知がされていけ
ば、貴コラムのような情報の早いメディアがキャッチし、世論にさらなるフィー
ドバックがなされますし、幅広いマスコミも参加すれば、「公的ベールをまとっ
た私的活動」という、いわば国家お墨付きであり、かつ自由度が高い私的活動が
担保されるということになります。

  修正というのは、「日本が人的資源を出さない」という表現を用いること
で、プライベートレベルの人的資源が「勝手に」でていくのは放任するよ、とい
う認識はあるが「保護する」という姿勢が積極的にはみられないだろう、そうい
う指摘を織り込みたかったのであるという読み替えをお願いするということです。

  つまり真の意図としては、プライベートな、非政府系の活動を自ら望む人た
ちが世論にも後押しされて活動できるようなサポーティングシステムがないので
はないか、という意味の指摘をこめたかったのです。「日本政府という公的存在
が公的サポートとして自衛隊派遣という選択肢があるのにそれをしない」という
ことまでも含むものではありません。

  そういう限定的意味で、先ほどの全部否定に対比して言うならば、(イラク
への公的サポートの意義については肯定した上での)現状の部分否定あるいは一
部否定ということです。

  戦後時点で地雷除去や医療関連で自衛隊を出す、それも一手です。その一方
で、フランスの国境なき医師団みたいな認知度の高い団体が、これから未来にか
けて、日本からもより多く排出されていくべきではないかということなんです。
(もちろん、ピースウインズとか著名な団体もテレビに出たりしていますけれど
も、もっともっと世論にアピールできたほうが彼らの安全にとってもよいことは
確かです。そのための公的枠組みなんです)

  ところで、このような修正を長々としてきて、やっと(くどくてすみませ
ん)質問をさせていただきたいのですが、至ってシンプルなことなのです。先日
アーミテージがインタヴューに答えて日本の人道的な戦後サポートの申し出に感
謝するという趣旨の発言をしていました。そこで、私の上記の修正を施した論旨
に沿って考えた場合、「公務上の、政府系の」派遣とそうでない派遣の比率とい
うのは何対何なのでしょうか、それについて調べていただけないでしょうかとい
うことなんです。

  これが明らかになると、日本は戦後処理に自衛隊のみによって参画するつも
りであるのか、民間企業も参画を許すのか、さらには非営利組織も許すのかとい
う風に、公務か私的活動か、営利か非営利かなどの判断基準が提供されることに
なり、国民にとっても新たな視点を得ることになると思います。本当に説明責任
が果たされるということが大事であるならば、アメリカにもあったように「営利
活動」はその中にどれくらいの比率でどのような関係で加入されているのか、あ
るいは自衛隊はどういう活用のされ方をしているのか、それらを知る権利が日本
国民にはあると思います。欲をいえば、アメリカやイギリスとの対比をしていた
だけると、より有用な情報になるのではないかと考えます。

  個人レベルではこれを解明することが難しいので、このような疑問が解消さ
れないかということで、(無理な質問であるとは思いながら)質問というかお願
いというか、今回送信させていただくしだいです。余力がもしおありであれば、
動向を探っていただけないでしょうか。そして、結果をコラム上にて公表してい
ただければ幸いです。

  長くなりすみません。修正、質問は以上です。ご検討よろしくお願いいたし
ます。

  追記:Fさんの分析には緻密なところがあり、なるほどと思わされることし
ばしばです。やはり、私が学んだ学部教養レベルのマクロ的視座では、局地的専
門的なミクロ的視座をも併せ持つ方の知識による補強が不可欠だなと痛感しま
す。これからもがんばってください。
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(Fのコメント)
NPO、NGOという組織があることは、知っていますよね。この
NGOは民間からの支援で運営されているのですが、現在の感じで
は、外務省からの海外援助の金を貰っていることが多い。

このNGOをイラク復興でも、活用すると思う。また、イラク復興
は、壊れた橋やビルなどの再建が必要で、ここではイラク石油での
バックが期待できるため、日本は円借款のODAで建設会社に発注
するか、米国建設会社の下請けをする可能性がある。

一番、必要なのは行政機関の運営であろう。この運営要員を当初、
送り出す必要がある。警察官などでしょうね。国家秩序機構の復興
が最初に必要である。


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