1220.イラク戦争の次の段階



イラクのバクダッド包囲を米国が完成すると、本格的な市街戦は
できないので、停戦に向けて交渉モードになる。  Fより

米軍統治の下に、現地人の暫定政権樹立を作る。しかし、この政権
の場所は都市ではなく、サバクの新しい町になるでしょうね。米国
と新政権はサバクの中の点と線の支配になる。ベトナム戦争時と同
じでイラクの実質的な支配はできない。このため、フセイン政権と
交渉することになる。

また、イランから反米の軍がシーア派を守るために来るという。
シリヤやロシアからも義勇兵が来るという。第3国(シリヤ、イラ
ン)経由で、イラクに武器が入ってくる。この補給ラインを切るた
め、イランやシリヤとも戦争をして拡大すると、インドシナ全体を
巻き込んだベトナム戦争と同じになるし、中東全体の民主化計画が
ハッキリする。中東民主化となれば、サウジやカタール、クエート
も反米になる。

米軍のベトナム戦争、ソ連のアフガニスタン戦争と同じようなゲリ
ラ中心の戦いになる可能性が高い。また、フセインも健在であり、
死亡説の米英の期待を挫いた。

現地人の暫定政権樹立はラムズフェルドもベトナム戦争で失敗した
マクナバラ元国務長官からヒアリングを受けて、暫定政権という傀
儡政権を作っても国民が向かないと無駄であると思わなかったので
あろうか??

サバク地域は守ることは簡単であり、米国が全面的に負けることも
ない。このため、長期戦になってしまう。イラク石油をすべて米国
利権にするというが、戦争が終了しないとゲリラの攻撃目標となり
、米国に大きな利得をもたらさない。

米国経済が強ければ、この戦争の負担を乗り越えることが出来る。
しかし、防衛産業しか利益を出せないはず。航空業界、旅行業界、
金融業界、IT業界は低利益に泣くし、米国国債が日本と同様に返
せなくなる。日本の国債は、日本国内でほとんど消化しているが、
米国国債は世界に散らばっている。このドル為替のダウンによる米
国国債の減価が起こり、大きな被害を世界に与える。日本も米国国
債を48兆円持っているため、被害を受けるのであろう。しかし、
円も弱いので、ドルを同期をとって下がるから、同じかもしれない
ですね。

イラク軍の最強部隊は温存したようだ。バクダッドに引き上げたの
であろう。破壊された戦車の数や軍服を着た死体が少ない。
そして、米軍がバクダッド近くまで侵攻したため、米国の補給ライ
ンは益々伸びている。次回の砂嵐には米軍の補給ラインは危機的な
状況になる可能性がある。しかし、逆に砂嵐がなく、各所に飛行場
ができれば、補給が簡単になり米国は支配の基礎ができることにな
る。ここ1ケ月の砂嵐の状況が、両軍の今後の状況を決定するよう
な気がする。

停戦の両サイドの駆け引きが始まった。米国は暫定政権樹立であり
、露中が国連に戻すことを主張している。これは交渉の条件を出し
ただけである。独仏は交渉上は米英につくのであろうか??

ここで、独仏と露中の路線が違うことが判明している。これで、
西洋対非西洋(イスラム中心)の戦いになった。ローマ法王が恐れ
ている方向に一歩近づいた。
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ロシアと中国、イラク戦争の停戦を呼び掛け 

 【北京4日共同】ロシアのフェドトフ外務次官は3、4の両日、
イラク問題について北京で中国の李肇星外相、王光亜外務次官と会
談、双方はイラク戦が中東地域だけでなく世界の安定に影響を与え
るとの認識で一致し、軍事行動の即時停止を呼び掛けた。

 フェドトフ次官は会談後記者会見し、一般市民の死傷者が増えて
いることに強い懸念を表明。中ロ両国の呼び掛けとして、軍事行動
を止め国連の枠組み内での政治解決の道に戻るよう訴えた。

 また両国は、戦後処理を含めてイラク問題の解決に国連が主導的
役割を果たすべきだとの考えでも一致した。 (22:26) 
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フセイン政権孤立化目指す 来週、暫定政権樹立案も

 【ワシントン4日共同】イラクの首都バグダッド近郊のサダム国
際空港を4日制圧した米軍地上部隊は、陸軍第3歩兵師団と第1海
兵師団による首都包囲を急ぎ、フセイン・イラク政権を孤立させる
方針だ。米国は、来週にも「勝利宣言」を行い暫定政権となる新統
治機構を樹立、フセイン政権の終えんを既成事実化する案の検討を
開始し、軍事・政治両面で揺さぶりを強めた。
 米地上部隊はサダム国際空港に続いて、首都南東のもう1つの重
要軍事拠点であるアルラシド空軍基地の制圧も狙い、首都に展開す
る特別共和国防衛隊などに関する情報収集を本格化している。
 米紙ワシントン・ポストなどは4日、米国がフセイン政権の崩壊
前に、新たな統治機構を設立することを検討していると報じた。
ラムズフェルド国防長官がブッシュ大統領に進言したという。
 米英軍は多数の死傷者が出る懸念がある首都の市街戦は避けたい
意向。首都以外でイラク側の抵抗をほぼ抑えた段階で、首都以外に
統治機構の拠点を構え、フセイン政権の自壊を促す案が検討されて
いる。(共同通信)
[4月4日18時24分更新]
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イラク共和国防衛隊は本当に大損害を被ったのか=米司令官たちは
証拠出さず 
2003 年 4月 4日 

【バグダッド南西3日】米軍の司令官たちはバグダッドの南方でイ
ラク軍の精鋭部隊・共和国防衛隊に大損害を与えたと言っているが
、共和国防衛隊がどこにいて何を意図しているか誰にも分からない
ようだ。米軍は2日に共和国防衛隊の少なくとも2個師団を事実上
、撃滅したと主張しており、3日にはバグダッドの下町から15キ
ロのところに前進したと発表している。

しかし、米司令官たちは大規模戦車戦があったとは言っていない。
また、バグダッド南西30キロの橋でイラク兵500人が死亡した
と発表した以外は、イラク側から大量投降があったとかイラクに兵
員面の損失が出たという話は出ていない。

米中央軍前線司令部が開戦以来、毎日、空爆のビデオを公表してい
るが、共和国防衛隊に大打撃を与えたことを示すビデオはない。
〔AFP=時事〕
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フセイン大統領、テレビで「ジハード」呼びかけ(ASAHI)
 イラクのフセイン大統領は4日夕、イラク国営テレビの衛星放送
に出演し、米英に対する「ジハード(聖戦)」を呼びかける声明を
発表した。大統領が姿を見せたのは、3月24日以来。大統領は声
明で、開戦後の農民による米英軍への抵抗を取り上げたことから、
開戦後の録画である可能性が強い。AP通信は、声明の放映後、米
政府当局者が「開戦後の録画のようだ」と語ったと報じた。 

 大統領は声明で、「古い銃で米アパッチ攻撃ヘリコプターを撃ち
落とした農民を思い起こしてほしい」と述べ、3月に米軍ヘリが墜
落したことに言及した。さらに「バグダッド市民よ、あなた方に近
づく彼らを打ち破れ」「神の意志によりあなた方は大勝利を収める
だろう」と激励した。 

 大統領ははっきりとした口調で声明をゆっくり読み上げた。大統
領は24日の最後のテレビ演説以後、公の場から姿を消し、録画時
期が不明で音声のない会議映像などが流されるだけだった。最近は
声明も代読されることが多く、米英は盛んに死亡説を流していた。 
(04/05 01:51) 
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シーア派寺院破壊で報復も

 【テヘラン4日共同】イランの国政に影響力を持つラフサンジャ
ニ最高評議会議長は4日、テヘランでの金曜礼拝で、米英軍に対し
、イラクのイスラム教シーア派寺院を傷つけた場合には報復がある
と警告した。国営イラン通信が伝えた。イランはシーア派を国教と
している。
 議長は「(イランにとって)米国はイラクより危険で、イラク戦
争で米国が勝者となることを望まない」と述べ、戦争にあらためて
反対する立場を示した。(共同通信)
[4月5日1時19分更新]


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