1218.持続可能な開発



ヨハネスブルグサミット提言フォーラム会員の皆様へ、

このMLもあと24時間で閉鎖となります。

今日は、私が11年前から月例で行っている研究会鷹揚の会の日でした。

今月は、慶応大学名誉教授の鈴木孝夫先生におこしいただき、「持続可能な開
発」という概念ではなぜ駄目なのか、これから我々は何を目指して生きていか
なければならないかということについて話し合う機会を持ちました。(つい
さっき、12時ごろ渋谷でお別れしてきたところです)

鈴木先生のお話の結論は、これからの課題は、どれだけ蛇口を絞るか、つまり
どれだけ消費を減らすか、どれだけ生活水準を落とすか、どれだけ人口を減ら
すかという問題を解くことにある、ということでした。

環境にやさしい商品とか、環境にやさしい開発なんて、有り得ないのです。そ
うではなくて、我々がどれだけ昔のような貧しい生活に戻るかが大切なので
す。

それを議論しない、それを目指さない環境運動は、すべてゴマカシ、イカサマ
です。

イカサマな環境運動なら、しないほうがまだまし。

正しい環境運動をやりませんか。日本の人口を半分以下にして、質素な生活を
送る運動を行う。産業が潰れてもいい。未来に子孫を残すほうが大切。それく
らいの開き直りをしないと、人類は滅亡します。

「持続可能な開発」というゴマカシ、自己欺瞞から自由になって、我々の子孫
を未来に残すために、文明を後戻りする運動をしなければならない。

開発や成長に背を向ける運動。今より貧しくなるための運動。そんな運動が必
要なのではないですか。

会社が潰れてもいい。国家経済が破綻してもいい。人類と生物の命が未来に続
くことがそれらに優先する。地球文明の崩壊を、発生源で食い止める。
それらを共通のよりどころとする運動を展開しませんか。

鈴木孝夫先生の著書「人にはどれだけの物が必要か」を、ぜひぜひ読んでくだ
さい。

出す本出す本売れて売れて仕方が無いという世界的言語学者鈴木先生の御著書
の中で、この本が一番売れていないそうです。

ふだん本を読まない若い方も、ぜひ読んでください。この本に書いてあること
こそが、提言フォーラムの後に続く運動の基盤になることを、願ってやみませ
ん。

提言フォーラム幹事
得丸久文
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kojima makoto
RE: 国際戦略コラムno.1210.持続可能な開発とは

なんで成長を続けないといけないのでしょうか?
経済学的には、確かに貯蓄=投資とか、そういう公式が、関係があ
るでしょうが、食料はともかく、工夫をして付加価値を蓄えておく
ことはできるような気がしてなりません。べつにそれでいいのでは
ないでしょうか。
量ではなくて、質を高めることで付加価値の蓄積をしたり。
あるいは、これまで当然のようになされてきた無駄を省いたり。
あとは、結局のところ、人間が自然を尊重して、折り合いをつけて
やっていければいいのではないでしょうか。
もっとも、競争原理が存する限り、全体が成長していかないと
理屈の上ではゼロサムゲームになってしまって、あまり社会全体で
の幸福度は増えないような気もしますが。

アーミッシュみたいな生活はどうでしょう?
穏やかで、いいのではないでしょうか?
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得丸さんへ
「この間、アメリカのスペースシャトル コロンビア号の事故の後
のテレビニュースの街頭インタヴューで、イラクだかアラブ系の人
が、「アメリカに天罰が下ったのだ」と発言していた。」

 
敵に八つ当たりしているのだろう。気持ちは、分かりますよね。
天罰って、私は信じない。悪い奴ほど、よく眠る!
 
人類全体への天罰と言っても、張本人は、悠然としている。
原発事故で苦しんだのは、誰でしょう、それは無辜の民!
事故は、多くの幼い子供や無辜の民を白血病、癌で苦しませている。
私達日本人も放射能の雨に晒された。
原水爆実験でも無辜の多くの民が苦しんでいる。
人類は、確かに、破滅へと突き進んでいる。
 
フセインも悪いがブッシュも相当悪い。
「フセインは、悪党だ!」と攻撃して、自分は、善人ぶっている。
9・11を根拠にアフガン進攻、そこまでは、許せる。
何故、イラク攻撃なのだ!
 
9・11のテロは、素人の直感だが、イスラエルの右傾化に起因し
ていると思う。ラビン首相が暗殺され、イスラエルの現政権になっ
て、自爆テロが頻発している。9・11も自爆だ!
 
全世界は、このような事実を座視している。
パレスチナ、イスラエル問題に取り組むべきなのに、イラクにシフ
トしている。自爆ほど、悲しいものはない。日本にも特攻攻撃があ
った。
 
アメリカの金融経済を牛耳っているのは、ユダヤ系である。
よって、アメリカは、イスラエルに鷹揚である。
このことからも貿易センターが狙われたのである。
意外と素人の直感が当たっている可能性がある。
 
日本を占領したように、イラクの占領は、そう単純なものでない事
は肯ける。
占領に失敗しても、ブッシュは、平然としているのだろうか?
多くの兵士を戦場に遣り、市民を巻き込み・・・・・、戦争は、
悲しい。
 
これを情緒的として、片付ける人がいるが、これは、自身を第三者
として考えるからだ。
感情で物事を判断するのは、慎まねばならない。
しかし、第三者として、物事を平然と考える人にも、問題がある。
客観的に考える事と第三者として考える事は、別だ。
 
ブッシュもフセインも、ホワイトハウスで、素晴らしいシェルター
で意外と悠然としているかもしれない。
イラクの民主化なんて、日本人が偉そうな事言えるのだろうか。
戦争で民主化になるのだったら、日本もアメリカにもう一度、攻撃
してもらったら如何だろうか。
國井明子


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