1205.質問と山岡コラム



件名:初めまして。  
F様
初めまして。

今フランスで生物科学系の研究者として働いています。専門は分子
生物学、免疫生物学、HIV(AIDS),ワクチンです。日本で
は一内科医として働き、大学院生としても学んだ経験から、日本の
医療のシステムの矛盾や、高等教育のレベルの低さに政治的な解決
を期待し、政治に転向したいと夢見て、憲法を独学することから始
めましたが、息切れしました。

当時、憲法を勉強して驚いたのは、もともと憲法というものは、国
家を規制するものであるということ、つまり、国民に向けて語られ
たものではなく、国家公務員に語られたものであるということと、
自衛隊を規制する記述が憲法にないということでした。
最近、日本国憲法無効論を読みましたが、これも大変興味深いもの
でした。

とにかく、私は自分で知っているようで知らないことが、この世に
は大変多くあり、その多くは国内外の政治的問題と密接に関連して
いるようだと思うようになりました。
その後、著書やインターネットで情報のソースを探しました。いく
つかの国際関係や国際政治ジャーナリストと称する方々のサイトを
拝見しましたが、私の知る限り、貴サイトが最も情報量が多く、
その情報の根拠を示していることが多いように思います。
また、貴サイトの目的や投稿のルールなどを拝見しても、非常にバ
ランスが取れているように感じ、感服しております。

私は日本の医局制度や、大学院というところで、大変いやな思い出
がありましたので、日本という国に大変嫌悪感を抱いて、フランス
に出て参りました。しかし、最近、近代日本史や憲法の本をいくつ
か読んで、その自虐的な日本批判は間違っているかもしれないと思
うようになりました。貴サイトにはいわゆる右翼とは異なる、健全
な愛国心のようなものが感じられ、その志は膨大な情報量によって
支えられているように思います。もし、よろしかったら、F様のこれ
までの略歴や著書などおありでしたら、教えていただけないでしょ
うか。さらに、私は今、医学の領域にいますが、将来チャンスがあ
れば、政治に参加しリーダーになりたいと思っています。今後、何
をしていったらよいか、よろしかったらアドバイスをいただけると
幸いです。
まだお会いしたこともないのに大変厚かましい御願いですが、御指
導いただけると幸いです。よろしく御願い致します。
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(Fのコメント)
私の昔は政治を知ろうといろいろな会に参加しました。今は自営業
をしています。本はありません。このサイトとこのサイトで書き始
める前に書いたST研究会の会報が書いたものの全てです。

政治家になろうとするなら、日本史と世界史を勉強しておくことを
薦めます。日本の政治家は選挙や議員活動に忙しく、じっくり勉強
ができません。ここに問題の多くがあると考えています。

また、特に今の時期ですので、キリスト教の黙示録やノストラダム
スの予言など、キリスト教予言体系の研究も面白いかもしれません
ね。
ハルマゲドン後の世界はキリスト教人口が少ない、携挙されない
日本や中国が中心になって、地獄化した地球を運営するしかない。
核の冬による食料生産の激減やその他、核汚染地域からの移住、核
の排除など多くのことをするしかないと考えています。
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初めまして。在仏の生物系の研究者です。

いつも興味深く拝見しております。
質問なのですが、古い記事で申し訳ないのですが、「320−1.
西洋文明の根底について」のコメントにおいて「明治時代後、日本
は世界の人種差別にどれほど貢献したかを言う必要があります。」
とありますが、具体的に教えていただけないでしょうか。よろしく
お願いします。
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(Fのコメント)
ジョン・ケイガンの「戦争の歴史」を読んで、米国人がそう思って
いることを知った。この本を読んでいただくと、日本の自虐史は大
間違いであることが分かる。

米国が人種差別を撤廃するのは第2次大戦後ですから、日本がアジ
ア人を欧米諸国から独立させて大東亜共栄圏を作るという構想は、
すばらしいのです。日本の国際連盟でその前駆体の構想を発表して
いたが、その構想を米国は第2次大戦の思想として大西洋憲章で奪
うことになります。

その前のロシアを負かした日露戦争は、白人世界に衝撃をもたらし
たと書いてある。このため黄禍論が出て、日本排除の動きが出てく
るのです。これが第2次大戦の原因になるのです。
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一応、国際戦略コラム    NO.1197で、    MN
國井さんが
 
>一概にジャンルが違うって言い切ってしまうのも間違っているのか
>もしれません。「科学の発想を取り入れる」とは、如何なる意味で
>使われているのでしょう。
 
と、聞いてきているので、回答を出します。
以下の通りです。

「科学の発想を取り入れる」とは、適切ではなかったかもしれません。
お詫びします。こうかんがえるのはどうですか。
800年前の中世では、宗教が合理的な考えで、科学(当時は錬金術
の段階)が非合理的、いかがわしいと思われていましたよね。
それが、いまや大逆転です。でも、最先端の科学(複雑系とか)や
私が、注目している宗教概念(アセンションとか)は、よくよく
調べると実は、大変発想の根底が似ているんですよ。
ただ、大半の宗教は、科学のこの考えは、
自分たちの考えと似ている、よって、自分たちの意見も
正当化されているとう発想が占めているという気もします。
結構、無茶なレトリックです。
ただ、重要なのは、物事をジャンルで区別するのはよろしくないですね。
科学でも宗教でも、法律でも消化する人間の捉え方次第であり、
行動への反映の仕方でいろいろ変わってくるものだとおもいますよ。
大相場師、ジョージ・ソロスの相場観は、彼の独自のものと
哲学者であり科学者であったカール・ポパーの哲学が融合した
ものですしね。
 
ようは、「人間のこころって、何?」ってことです。

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レンコンさんからのメールを転送します。
----------ここから原文----------
御元気ですか?大阪は今日は雨ですね。
御陰様で、家族無事で過ごしています。

猫の発情を御存知でしょうか?
今が発情期後半ぐらいになってきています。
猫は交尾による刺激で排卵するので、生殖器に異常がなければ、ほぼ100%妊娠しま
す。

毎年、もうすぐ仔猫だらけになります。
と言うのも、捨て猫だらけなんですね。動物病院の前には捨てられるし、公園には捨
てられるし。
野良猫が産んだのもあるし、個人的に捨てた人もいるし。
頭の痛い時期がこれから始まります。

東京の状況はよくわかりませんが、大阪は酷い状況ですよ。
エサだけ与える、無責任な人が沢山います。
それは、外で飼っている飼い猫ですよね。
動物を触って、あまえてくる猫は可愛いですが、それ以上に責任を取って欲しいです
ね。

今年は、浮浪者がエサを与えている猫を避妊してくれとボランティア団体から頼まれ
ました。
勿論、こちらもボランティアの仕事になりますなぁ。でも、手術しないと不幸な猫だ
らけになりそうですし、、、
無責任な人の尻ぬぐい。何だか、釈然としない状況が続きそうです。
Kenzo Yamaoka
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件名:第4次世界大戦は始まっている!?  
酒井さんからのメールを転送します。
----------ここから原文----------
今朝のラジオ「心の時代」での教育家の話。「頭だけ」を教育するシステムで育
てられた「頭のよい子=優秀な子→人」が議論すると、その出てくる結論は、通
常人から見ると「狂った結論」に到達する。と言う話をしていた。要するに体を
使い、労働を日常とし、家庭・社会に囲まれて育ち、そう言う中で「頭」の教育
を受けないと、人間は狂った人間(普通人から見て)になってしまう、と言うこ
とだそうです。


ところで以下は、元NHKのワシントン支局長日高義樹「アメ
リカの世界戦略を知らない日本人」という本から。
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第1
次、第2次世界大戦はご存じの通り。 それでは第3次世界大戦とは?それは自
由主義と共産主義との対決・戦争。その象徴がアメリカとソ連を旗頭に、第2次
大戦後40年間にわたって繰り広げられていた「東西冷戦」であった。この冷戦
は1989年のベルリンの壁の崩壊で終結を迎えた。 第4次世界大戦:(既に
始まりつつある)アメリカを始めとする先進諸国とテロリストの国家や組織との
戦いである。日本では冷戦が終わって、ボーダレスの平和な時代がやって来たと
考えている人が多いから、今世界で何が起きているのか分からなくなっている。
世界中に平和が来ていると錯覚している。日本の中だけで生きてきた評論家や政
治家には、冷戦が終わった状況が平和だと錯覚している。


その1:イラクに対
する戦争が第4次世界大戦の序幕として正に始まろうとしている。第2幕は、北
朝鮮の金正日に対する攻撃として始まる。イラク戦争を早期に終結させて、北朝
鮮の核開発施設やミサイル基地を先制攻撃すべきだと言う意見が、アメリカの中
枢部の一致した見解である。しかし政治的な判断からは、北朝鮮に対するアメリ
カの本格的な攻撃は、2004年の大統領選挙でブッシュ大統領が勝った後と見
るのが順当であろう。従って再選後の2005年に北朝鮮との決戦が勃発すると
いう予想になる。


その2:そして第4次世界大戦の終幕は、アメリカと中国共
産党・中国軍との対立である。この対立は冷戦の時のように長期間になるか、或
いは中国共産党が壊滅又は変質してしまうと言う可能性もある。今のところアメ
リカの中枢の考えは2025年くらいまでが一つの目途と考えているようであ
る。しかし中国の共産主義とアメリカが、長い間共存することは不可能である。
中国の歴史を見れば分かるように、中国国民は極めて排他的であり自己中心的で
ある。この中国及び中国の特性が国際化によってどこまで抑えられるかの予測は
難しい。しかし中国の急ピッチの経済拡大から来る自負心と思い上がりが、アメ
リカとの衝突に突き進むのは確実で、数十年の内には必ず衝突するであろう。


その3:この他に経済金融戦争がある。それは日本の古い金融体制とアメリカの
利益を代表するウオール街の戦いである。つまりアメリカは日本の円を狙ってい
るのである。アメリカは強くあらねばならない。そのためには強いドルが必要で
ある。アメリカのドル・経済を支えるためには、円の力が必要であり、円をアメ
リカに取り込もうという戦争になりつつある。不良債権の処理という名目で、日
本の銀行を潰してもかまわないと言う考え方が、見て取れる。その口実に「グロ
ーバルな時代になった以上、日本の古い金融システムは要らなくなった」という
言い方をしているのである。竹中財政金融大臣が進めている政策が、アメリカの
手先であると批判されているのは、このアメリカの戦略に乗っていると見えるか
らである。日本は自らこの戦いに勝たなければならない。日本の経済利益をアメ
リカのシステムから守る戦いが必要である。この戦いに勝つためには、日本が掲
げてきた平和主義を捨てなければならない。戦わなければ自らの利益を守ること
は出来ない。


要するに、我々人間の世界は、常に変
転の流れの中に放り出されていると言うことらしい。よって古来より「戦争のな
い平和な世の中」が、人間の理想郷にされてきたと言うことは、現実として長期
には存在し得ない事実であると言うことでしょうか。平和ボケと言われる日本
は、正に存亡の淵に向かって流されていると言うことになる---? 難しい話しに
なってしまいました。それではまた。

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酒 井 信 和 H15年3月7日   
Kenzo Yamaoka
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件名:世代間の利害の不一致  
酒井さんからのメールを転送します。
----------ここから原文----------
★4月から年金もデフレカットが始まるらしいと言われていますが、それにしてもこの春
闘のベアダウンは、現役の人にとってはやりきれないことでしょう。年金族のデフレカッ
トでさえ、大騒ぎしている年寄りは、==家族手当その他の諸手当も削られ、社会保険料
も増え、 医療費負担も増え、といった現役イジメの制度に社会が変わってきていること
を==どう同輩仲間=年金族は思っているのだろうか。と思っていたら、以下のようなこ
とを言っている人がいた。 

 ★今の日本の経済政策は短期化し、その結果本来手を付けるべき長期的な課題が放置さ
 れている。その結果は、社会階層を考える主要な視点が、「貧富の差」「地域的な差」
 ではなくなり、今や「世代の差」になって来た。 それが一番明確に現れているのが
 「年金」や「税制」面である。
若い世代にとって、年金の給付が切り下げられ、負担は増え続けているため、その年金負
担の損得=年金収益率はマイナスの制度になった。しかもその対策は全くとられていない。
所得税制は、世代負担の点で著しく偏っており、年金や退職金には殆ど課税されず、現役
世代(デフレ下賃金カットに拘わらず)にのしかかっている。その結果は高齢化の進展で
税収はますます減少する。 

★この「世代間利害の衝突」は、会社の場合も同じである。従来「会社のため」と言えば、
会社の構成員=全社員にとって同一のことを意味していた。が、今や幹部と若年社員の利
害は大きく食い違っている。 社長・役員達は、退任までの数年間、会社が無事に存続し、
地位を危うくする問題は起きないよう、そして地位が保全されて退職金をもらい、会社と
の関係を終われることだけが頭にある。これが彼らの最重要の目的で、数十年先の会社の
運命などあまり頭にない。従って若手社員は、会社のためではなく、自分のキャリアを積
む場として努力し、自己研鑽で自分の将来を獲得することが好ましくなる。 以上から今
の日本の社会は、本来なら世代間戦争が起きても不思議ではない状態になっている。若い
世代から強い抗議が出て然るべきであるが、そうした意見もなく、動きもないのは不思議
な国=日本と言うべきであろう。 、 

◆因みに現役世代の抵抗として。国民年金の未納率29.1%---発足以来最悪(H14.10.29)2
001年度の国民年金未納率は、29.1%。これは1961年度の制度発足以来最悪を
更新。20歳代の未納率が4割を突破。以上、年金族の一員として、極力社会=若者=の
負担にはならないようにしようと思ってはいるのですが。しかし議員諸侯が相変わらず利
益誘導、不採算分野への税金の投げ捨てにウツツを抜かしている姿を見ると、4月の統一
選挙はどうしようか、と真剣に悩んでしまう昨今ではあります。チョット堅い話でした。
それではまた。
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酒 井 信 和
Kenzo Yamaoka
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件名:肥満度の計算  
徳江さんからのメールを転送します。
----------ここから原文----------
健康診断を受けると、良く肥満度が指摘される。
その計算方法は、
@体格指数=BMI(何の略かは知りませんが)は、
[体重]÷[身長×身長](つまり身長の二乗)=「25を基準値」
 → 肥満>25(基準)>痩せ過ぎと言うことになる。

A「隠れ肥満」=[ウエスト]÷[身長]=[0.5を基準]にする。
最近新しい指標として開発されたもので、虎ノ門病院と獨協医大の共同研究
だそうです。
この「隠れ肥満」とは、生活習慣病の危険水域を表す目安的基準で、この
「0.5」を上回っている人は、その程度にもよるが、圧倒的に生活習慣病
にかかっている人が多く、下回っている人は殆どかかっていないそうであ
る。

==しかし「ウエスト」と言うと、皮下脂肪を象徴するが、その皮下脂肪=
皮膚の直下に貯まる脂肪はそう心配しなくて良いと言われるが、危険なのは
内臓に貯め込まれる脂肪。これは大したウエストの張り具合でもないのに、
蓄積量が多くても見え難いという危険性を秘めているそうです。

Kenzo Yamaoka
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件名:変貌するロシア経済  
重森一郎さん(三菱信託OB)からのメール。転送します。 
----------ここから原文----------
 10年程前、モスクワでは住宅が約200万戸不足しているとのことで、世界不動産連盟
 (FIABCI)の会議の折、フランスの建設会社にビジネスチャンスの可能性について聞い
 たことがある。
 
 ソビエット連邦の時は、国家が保証しているので同社は仕事をしていたが、ロシアにな
 ってカントリーリスクがあり、投資資金の回収の可能性が不安であるので、今は仕事を
 していないとの話であったが、これ以降ロシアに対して多少興味を持っていた。

 信託の機関誌の最新号の記事に、最近のロシア経済のことが載っていたのを目にしまし
 たので御紹介します。

1999年プーチン大統領代行が登場してから丸3年経ち、ロシアは大きく様変わりをした。
 プーチンが大統領選挙に勝利した2000年の実質成長率は9%、過去30年間で最高の伸び
 を示し、2001年には5%増、2002年も4%強の伸びが期待されている。
ソ連崩壊後の経済混乱はもはや過去のものとなったといえる。

この回復の背景には、通貨ルーブルの大幅下落に伴う輸出の増大と輸入代替産業の発展、
更に原油価格の上昇による外貨獲得収入の増加がある。
 
 又、国内政治情勢が安定を取り戻したことも大きい(プーチン政権の支持は下院議席数
 の過半数を占めている)。2004年3月には大統領選挙があるが、昨年11月の世論調査で
 は「大統領を支持する」との回答が83%あった。
 昨年初時点で1300億ドルとされる対外債務について、今年の返済額が年間173億ドルと
ピークを迎え、又各種インフラの老朽化が深刻化しつつあることもあって、一部にはロシ
ア経済「2003年危機説」もあるが、2003年度連邦予算も財政黒字が計上されており、対外
債務履行に問題はないとの見方が有力である。

インフラの老朽化は、既存インフラの80%が既に耐用年数を過ぎているとの指摘もあるが、
金融危機の終息以降は、固定資本投資が一貫して高い伸びを続けていることも事実で、と
りわけ燃料エネルギー部門で今年のロシアの原油生産量は4億トンとサウジアラビアの生
産量に匹敵する水準にまで増加するされており、エネルギー輸出の拡大を基点とする国内
投資や消費の活発化に支えられているのが近年の実態で、投資の主体も、これまでの外資
からロシア資本によるものが増えている。ロシア経済は外需依存型から内需主導型に移行
しつつある。以上 重森一郎さん
Kenzo Yamaoka
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件名:政治エッセイ情報  
橘 与四郎さんからのメールを転送します。
----------ここから原文----------
山岡さん
いつも鋭い政治エッセイ情報をお送り頂き感謝しております。お陰で「建前情報」に誤魔
化されることなく、「本音情報」が読めて、政治の動き、歴史の動きが「ますます人間ら
しく」臭気を放つようで、「富力名」というものが、如何に男のこころをつかんで放さな
い,エロチックなものであるかを痛感します。女(国民)のセンチな弱みをつついて、ハ
ートを熱くさせ、ベッド(戦争)に誘い、果てはセックス(破壊)を果たして、いただく
ものをいただいた後は、さっさと逃げる、まったく、エロチックな遊戯でありますな。

「政治」には、モラル(道徳感)など要らない。いただくものを頂戴する(利益)だけ
の「略奪ごっこ」であることを、どうしても、国民は認めたがらぬのは、男に騙され続
けてもやっぱり「愛」を信じて身を任せ続ける女に似ていますな。
米国がドイツや日本やフランスを「ファッシズム」の地獄から解放し
てくれた「自由の女神」だと信じて、米国に恩があるから、返さねば
ならぬという、センチな気持ちをもつ国民。原爆を落とされても、
「自由の解放者」だと信じきる国民。米国が「頂く物を頂戴」するた
めに、何万の兵士を犠牲にしても、ファッシズムやコムニズムと闘っ
たことを信じようとしない国民。
「米のイラク攻撃は反モラルの極み」と反対を唱える国や国民は、自分達の国が歴史
で悪名高き「侵略と略奪の前科者」であることを忘れて、米国のイラク略奪を責める。
そんな国々も米国のような軍事力があれば同じ事をやってたはずです。皆米国の石油
独占をよだれを垂らして妬んでいるだけの話。金持ちの乱費を妬む貧乏人の心理です
な。
「罪なき清き者のみが、石を罪びとに投げつけよ」とナザレの導師は言ったそうです
が、「侵略と略奪の前科」のない国だけが、米国を「油壷泥棒」で告訴できましょう
がね。人間歴史は「略奪ごっこ」でしかなかった、ようです。
それでも、人間が生き続けてこられたのは、やっぱり、「自然の法則」が人間の力や知
恵よりもずばぬけているからでしょうな。盛者必衰の理ありで、いくらもがいても、や
っぱり長続きしません。諸行無常の鐘の響きがあらゆる人間の歴史に漂ってますな。
米国は、財布が軽くなるのを恐れて、何とか戦費を他国に出させようと脅したりおだ
てたり「今度の戦争儲かりまっせ」と勧誘してますな。

 アラビアの油壷をはさんで、アメリカとヨーロッパのにらみあい、ドルとユーロの格争
 いですな。散々争ったあげく、油壷がこわれて、油が乾いた砂漠の砂にあっというまに
 吸い込まれてしまったら、面白いですがね。
さて「油壷」の話は「棚の上のぼたもち」で、背の低い日本人にはとても手が届かず、
ヤンキーさんや紅毛人に任せて、僕らはイソップ寓話のキツネのごとく、「イラクの
油壷など空っぽじゃ」と言うしかありませんが、もしかしたら、親切なヤンキーさん
に肩車してもらえるかもしれませんね。
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山岡さんもいよいよ七十を過ごされたようですが、文面から想像させていただきます
と、まだぎらぎら脂ぎっておられますな。武道をやられた人はやはり「気」を盗む術
をご存知のようですな。昔松涛館空手を作られた江上茂先生がスペインへ来られた時
お会する機会があり、あの方も気の魔術師でしたが、やっぱり刻まれた運命には勝て
ず、長生きできかねず去られました。

強者も弱者も悪人も善人も皆それぞれの「ハート」に棘が突き刺さっており、 時々そ
れがきりきりと痛む。かといって、その棘を抜き取ってしまうと、途端に「ハート」が
感動で震うことを止めてしまう。 
それも困る。その突き刺さった棘を「黄金の棘」とみて、一生道ずれにするしかない、、
、、、これは有名なスペインの詩人 Antonio Machadoの詩の一節の我流和訳です。
山岡さんの corazon( ハート)に刺さってる棘も抜きとっては駄目。
ハートが震わなくなったら、もうそれは人間の死ですからね。
股間の愚息がはしゃがなくなっても、いちびりを止めても、ロリータ嬢をみてハートさ
へ震えれば「生きてまっせー」。
やっぱり若い子と一緒に何もできなくても、側で見てるだけでも、生気が蘇りますな。 
どうか、「気」を蘇らせて、ハートをふるわせて生きてください。お元気で。 
橘 与四郎 氏
Kenzo Yamaoka
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件名:美味しい食べ時は?  
酒井さんからのメールを転送します。
----------ここから原文----------
★果物の食べ頃は何時?
これは私の全くの経験からの話ではありますが、大体<腐る直前>が一番美
味しい(甘い)食べ時ではないかと思っている。小鳥を見ていると熟れすぎ
て落下寸前の時に、群がって食べに来る姿を良く見受けるのも、美味しい時
を良く知っているのでしょうか。

★ところが「肉」の一番美味しい食べ時は何時?
基本的には、これも果物同様に<腐る直前>が一番美味いのだそうです。
但し例外は「鶏肉」。これだけは潰した直後が一番美味しく、時間が経てば
経つほど美味しくなくなるのだそうです。

★それでは「魚」は何時?
基本的には生きていたその時が一番(刺身も!)。
但し、鯛は絞めてから時間をおいた方が美味しいと言うテレビ放送を見たこ
とがありました。ただ何時間後が一番美味しいのか、その時間は全く忘れて
しまいましたが、瀬戸内海から東京の料亭向けに鯛を出荷するに当たって
は、例えば明日の夜の宴会に使う鯛とすると、前の日の夕方だったか夜中
だったか、多分その頃鯛を絞めて、それを東京の料亭宛に直送するのだとい
う内容でした。
−−−−−−−
どうも食い道楽ではない私は、この程度しか知りません。
また研究してみようと言う気もなく、今日に至ってしまいました。
誰か詳しい人の講義でも聴く機会があればとも思っていますが。
それではまた。
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酒 井 信 和
Kenzo Yamaoka
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件名:散髪屋の思い出  
タイから
 タイに赴任して間もないころ、そろそろ伸びてきた髪の毛を切ろうと思い立ち、理髪店
 に行くことにした。いつもは、プロ並みの腕前を持つ家内に刈りそろえてもらうのだが、
 身重だったこともあって、仕方なく近所の散髪屋へ向かったのだ。
 ここは散髪屋といっても、ドライクリーニング屋も兼ねてており、それほど繁盛してい
 ない。店の構えにしても、どうも薄暗く、入る前にそこはかとなく悪い予感がしたのだ
 が、アパートの近くに適当なところがなかったため、仕方なくここで頭を刈ってもらう
 ことにしたのだ。

 店に入ると、店の主人らしい男がやってきて、やけになよなよした口調・そぶりで「ど
 のような髪型にするの」などと聞いてくる。もうそれだけで嫌になったのだが、連れて
 行った息子が他の店員にだっこされ、身動きが取れない状態に。しかし、この男が髪を
 切ってくれるようではないので、気を取り直して、鏡の前に座った。

 で、若い女性の店員が散髪バサミを振るいだしたのだが、これがすごかった。ばっさば
 っさと髪を切りまくり、細かい芸当などはまったく見られない。ふと気がつくと、見事
 に記者の頭は刈り過ぎた庭木のごとき状態になっていた。どうも、この店主、アルバイ
 トに人の頭を刈らせていたらしい。

 こちらの顔が怒りで真っ赤になっているのを鏡越しで見たこの男、さすがに焦ったのか、
 こわばった笑顔で「もうちょっと短くなっていいですか」と聞いてきた。結局、頭は五
 分刈りに近い状態になっても、まったく体裁が取れなかった。しかし、この店主も「転
 んでもただで起きない」華僑系タイ人、がめつく料金(しかも相場よりもかなり高い金
 額)を請求。怒るよりも先に、ただただあきれた思い出がある。M氏より
Kenzo Yamaoka
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件名:反米国流経営  
フランスから
 フランスのビジネス・エグゼクティブの間で昨年来、GE(ジェネラル・エレクトリッ
 ク)を引退したジャック・ウェルチ元会長の著書が話題になっている。この本は米国や
 日本では、バイブルのようにして読まれているが、実はフランスでは、まったく逆の印
 象を与えている。
 ネット関連会社で商品開発部長を務めるルビロワ氏は言う。「ウェルチ氏は、フランス
 では悪い経営者の代表選手とみられている」と。ウェルチ氏が会長時代、社員に五段階
 評価を付け、評価の低い社員の首を次々に切っていったことが、評価を下げた最大の原
 因になっている。

 世界最短の週労働三十五時間制を採用しているフランスでは、労働者保護に重点が置か
 れている。失業経験のあるルビロワ氏は、前にいた会社をリストラされた時、一年分の
 給料と、使っていた車やパソコンも、そのままもらった。無論、国からは失業中、手厚
 い失業保険が支払わた。

 フランスで教育を受けた日産のゴーン社長も「日本の終身雇用制度は崇高な制度だが、
 会社の厳しい時には採用が難しい」と、終身雇用に一定の評価を下した。フランス人は
 米国流の冷酷な実力主義は、社員の会社への忠誠心を失わせ、解雇の恐怖と隣り合わせ
 で働くことで、職場環境を極端に悪化させると考える。

 リストラの嵐が吹き荒れる日本人サラリーマンが聞けば、フランスの考えはある意味で、
 うらやましいかもしれない。無論、フランスの経営者の中にはウェルチ流実力主義を採
 用したくてもできない現実に不満を持つ者もいる。しかし、ウェルチ礼賛とは、ほど遠
 い。

 仕事よりは、プライベートな時間を楽しむことに重点を置くフランス人にとっては、米
 国流雇用制度は、大変迷惑で非人間的と映るのだ。無論、国際競争の激化で、そんな甘
 いことは言っていられないが、それでもウェルチ氏を尊敬はできないのだ。(A)
Kenzo Yamaoka


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