1195.<創造>という名の<光源>



<創造>という名の<光源>       まとり   
 得丸さん、
「創造力は、危機において、最も力を発揮する、生命の危機を乗り
越える為に、身に付けた能力」だと言います。
工作や、収奪ではなく、<創造>に真の価値を見いだすこと。
消費する−その為の利便の追求としての豊かさから、<生きる>と
いう願いを大事にすること。
物的な、成長神話にとらわれていませんか?<生きる豊かさ>でな
く、<生活水準>にとらわれていませんか?

<生きる豊かさ>の価値を、消費の拡大ではなく、<創造>の豊か
さに向けるべきなのです。

例えば、食べるという行為は、単なるカロリーの確保や(一食にほ
うり込まれた、エネルギー量の多寡の量)でなく、味覚の創造でな
ければなりません。(それが、スローフードということ。)

着るという行為は、ステイタスのひけらかしの場ではないでしょう
。寒暖の為だけではありませんが、自己の一番身近な<センス>を
創造する場であり、人との豊かな感興の交流の手段です。

住むことすら、まず風雨からの安全を越えて、利便性を追求する、
発展の場になっていますが、要は、貝殻過ぎません。後は、生き方
の選択でしかないのです。
世界を見渡せば、同じ4人家族が、大邸宅から六畳一間ぐらいの空
間まで、様々な空間を切り取って使っています。そして、なんとか
それぞれの生活を組みたてています。

重要なのは、<創造>することです。
生活の中にあって、創造をより意識していくことです。
アイデアとして、商品として、形を持つものから、単なる、生活上
の感覚的な付加価値でもいいかもしれない。命の芽を育むことかも
しれない。
喜怒哀楽、内側から生まれいづるものを、大切にしていくことだ。

絶え間無い<創造>の新陳代謝の連続こそが、<生活・経済>であ
り、その活性化こそが重要なのです。

止まってはいけません。

情報・通信、教育・娯楽、マスコミ、法律、医療、サービス、マネ
ッジメント、芸術・表現行為等は、物的資源を大量に消費するとい
うより、いわゆる<ソフト>の創造が重要な部門です。
日本は、モノにこだわり過ぎたのではありませんか?
そして、それが、<こころ>をやせ衰えさせているのではないです
か?

<創造>それ自体が、人が内面に持つ<神>の力であり、<無量の
光>の力、その源なのです。

人類が、あるステージを終えたのは事実です。
しかし、新しい段階の文明への、長い道の、トビラの前に立ったの
だと考えた方がいいでしょう。

    わたしは、信じているのです。<人>は生き残ると。
    きっと、あの、子供達のような笑顔をみせて。
    そして、それが、きっと<光>なのです。

                 Matori
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Re:<創造>という名の<光源>      得丸久文
まとりさん、
すばらしく元気づけてくれるお言葉をありがとうございます。
悲観的に考えても仕方ないですね。
「つくりだす」こと。どんな状況においても、何かを生み出すこと。
そこにすべての希望を託しましょう。
私もあなたの信念を共有したいと思います。
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軍事思考の中で、いまだに、<シー・レーン防衛>を上げる人がい
るが、冷戦終了後に求められるのは、軍事的対抗策というより、<
対海賊><対テロ>への多国間警備行動ではないだろうか?

グローバル化によって、富の偏在が続き、尚、その差を拡大させて
いく中では、今まで以上に、海賊等のゲリラ的な行動は拡大すると
思われる。(国家統制の及ばぬ、地方権力の私掠や、黙認も含めて)

アジア各国の海上警察力は、はなはだ御粗末であると、言わざるを
得ない。(予算がないから)  軍の一部が、小遣い稼ぎに兼業し
ているのが実態ではなかろうか?

貿易等でのルールづくりがしっかりした段階で、
<アジアン・シー・ポリス>というような、多国間協力機構は出来
ないものだろうか?

高速巡視艇やヘリコプター等の航空機等を持ち、情報の共有と、国
境あるいは、経済水域を越えた、緊密な連絡枠での組織にすること
での活動力の強化。

もちろん、現地採用主義は崩さずに、組織として多国籍化しておく
のである。

国境を越えること、それでいて、各々が、多様性という<自尊の姿>
のまま参加できることが重要なのだ。

今は無理でも<サンダーバード>みたいな、<国際救急機構>への
展望もあっていい。
大砲につぎ込むより、消防署の機能を高めるのに貢献する方が、日
本の国益にもあっているし、国民も誇りに思えると思う。そういう
ODAならあってもいい。

日本の生産基地は、益々アジア各国へ広がりをみせている。物流路
の整備、管理は他人事ではなくなっている。<日本>は、すでに拡
大しているのだ。
神経(情報路)の確立も支えるべきだ。そして、情報路は、(少電
力だから)独立した再生エネルギー電源でも間に合うのだ。

知恵と知識が<人>を救うならば、惜しまないでおこう。
あらゆる<人>の中に、創造力は眠っている。
新しいステージの<文明>に、たどり着くために、スクラムを組み
直そう。
たった独りでは、誰も、そこへは到達できないのだから。

                         真鳥
まとり
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(Fのコメント)
まとりさんの言うとおり。しかし、現在米国は一国主義に走り、世
界の他の諸国がどう思っているかを配慮していない。
まとりさんが提示する方向とは逆の方向に行っている。

このため、世界の全ての問題を米国が好いようにすべてを解決する
体制になっている。これを世界の問題を世界で協力して解決すると
いうように変化させないと、いけないように思う。


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