1180.まとりコラム



<日本発>を模索するための戦略を考える。

世界標準とか、グローバルシステムと言われ初めて、久しい。
その内容が、アメリカ基準であり、アメリカで認められたものだけ
が、事実上の基準になることが、アメリカの戦略的利益を生み出し
ている。
しかし、本当に、アメリカだけが、基準を決められる力を持ってい
るのだろうか?
今まで、圧倒的な消費地がアメリカであったため、追随的にそうな
ったのではないのか。(もちろん、技術革新でもアメリカの優位が
あった。)

しかし、アジアが、世界の消費市場に浮かび上がろうとしている今、
デ・ファクト・スタンダード(事実上の標準)形成の為に、アジア
市場の活用戦略を考えるべきだ。
<アジア標準>の世界敷延化策である。そして、日本はそのポジシ
ョンでは、面白い位置にいる。

また、もう一つの<標準>は、英語である。文化・研究等の発表、
プログラム商交渉等での不利は否めない。まあ、英語が、世界共通
言語であることに、異論は無い。共通語が無ければ不便だ。
しかし、本当に不利なだけだろうか?
長い眼でみれば、多言語社会での思考は、将来、精神的創造の分野
で膨らみを持たせるはずだ。

日本語は、不思議な言語だ。漢字・カタカナ・ひらがな・アルファ
ベットこんなに多種類の表記を、日常的に、ごちゃ混ぜに使用して
いる。
その上、カタカナ表記の外来語を、日本語として日々取り込んでい
る。弊害として、外国語本来の意味から遠く離れる場合があるが、
カタカナ化し、世間がなんとなく理解した時点で、すでに日本語と
して消化しているためで、これが、日本が古来からやってきた、
融合的日本語拡張術といってもいい。

この複合技術思考は、面白いことに、製品開発などにも顕れてくる
が、この特徴は大事にした方がいい。
応用技術ばかりの、猿まねといわれるようだが、実は違う。
様々な文化のエキスが流れ込んだ涯にある、全方位対応型・統合ハ
イブリットという果実なのである。
簡単に言えば、何でも消化でき、その上で自分仕様でアウトプット
できるということだ。

しかし、そうは言っても、海外に、日本に親しみを持つ人間を増や
さない手はない。
信頼関係の基本は、言葉を知るところから始まる。

そこで、気になるのは、日本語の、海外での学習システムである。
日本では、パソコン等による外国語学習も盛んになってきているよ
うであるが、その逆、外国人への、日本語学習ソフトなどは、ある
のだろうか?
これは、採算ベースにのることとは思えないので、政府の海外戦略
の中で考えてはどうか。
言葉は、ストレートのその国の文化と精神に直結している。
日本人は、一般に外国人と接するのが苦手と言われるが、日本語を
話なしてくれる外人は大好きだ。元来、人懐っこい民族なのだ。

日本語を片言でも学んでもらえれば、日本に対する興味も湧くと考
えるのだが、どうだろう?
せめて、アジア各国語での、対訳的な語学学習ソフトは出来ないも
のだろうか?
日本語部分でジョイントすれば、各国語同士の対訳もできる機能も
付けて…。

言葉は、本来、魂を伝え合うものだから。
                    まとり
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(Fのコメント)
日本語検定試験で1級を取ることを中国や韓国の日本相手の企業は
社員に奨励している。これは検定基準を日本政府が作っているはず。

日本語の需要が、一時より落ちて、どちらかというと英語にアジア
諸国の国民は力を入れているのが気になりますが。

デファクトスタンダードが米国といいますが、たとえば携帯の世界
標準はGDMで欧州からの基準ですし、T君に聞くと、機器のイン
ターフェースのデファクトスタンダードも欧州が中心に広まってい
る。米国だけの基準と言うのは考えすぎですし、陰謀論者は直に、
そこに持っていくが、欧州も世界基準類では頑張っている。
ISO9001やISO14000などは有名であるし、日本企業
も、この基準を取っている。

今後は中国が世界標準を決める可能性がある。市場が大きい方が、
デファクトスタンダードを決めるには有利である。今、欧州は一番
大きな市場になる可能性があるため、世界標準が取りやすいのです
。それより市場が大きいのが中国ですよ。そして、もしもユーラシ
ア連合ができれば、ほとんどの基準は、この連合で制定できること
になるでしょうね。相対的に米国の没落が起きる。
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アジアボンドの成立、早期運用開始を求めたい。

日・タイ間で、アジアボンド(アジア通貨による市場)の大筋合意
ができたと聞く。強く、これを支持し、成功することを祈る。

もちろん、様々な調整点が出てくるであろう。しかし、最初から完
璧を目指す必要は無い。
大道だけ整備できれば、運用を始めるべきだ。調整は、現実を踏ま
えて、フレキシブルに改変が行えるよう、ふところの深さを残して
おくことの方が、重要になるだろう。
最初から、そう想定したシステムを設計した方が、うまくいくはず
だ。ややもすると、日本人は、最初から完璧を目指す性向があるの
で、アジア各国と付き合う時は、少し、おおように、枠を捉えた方
がよいだろう。

アジアは、その経済環境が、あまりにも違い過ぎると言われてきた。
しかし、飛びぬけているのは、日本(シンガポールもか?)だけで
あって、日本が、他の国の利益にも配慮し、かなり譲る形を採れば
、まとめられるだろう。今を譲って、将来性を手に入れるべきなの
だ。一応、世界最先端にいる日本は、手伝えることがたくさんある。

アメリカとの関係は、これからも重要である。
そして、また、地球規模の視野を手に入れることも、重要なのであ
る。自らの、発言権もまた必要だ。しかし、日本一国では、何も出
来ないことも明らかだ。

仲間は、力で作ることはできない。相手と飯を分かちあって、おお
いに話すことで、出来るのである。
                      まとり
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新聞紙上を見ると、高知をはじめとして、森林税の導入を検討して
いる県が出始めた。

森林が、木材の生産や酸素供給という一義的なものばかりでなく、
二酸化炭素の吸着や、水・沃土・豊かな海に直結していることが、
広く認められてきたようである。
森林は、まさに、国家の生命活動の基底をなしているのである。

森林税は、県単位の税とするより、国民全体での(新な)負担とし
、森林面積によって、自動的に配分してはどうだろうか。
しかも、配分を、県単位ではなく、道、州ブロックとするのである。
もちろん、県等の自治体での連絡会議で、細かな運用は決めるので
あるが。そして、一般の人々の、森林と親しむ運動も、同時に活発
化させるのだ。

徴収も、包括的な税の中に組み込むよりも、別枠の徴収費目をあげ
た方が、環境意識に訴えるかもしれないし、新税導入の説得力もあ
ると思う。

命を育まない国は滅ぶ。森と親しむ時、人は、癒されるだろう。
そして、新しい、活力を得るのだ。人も国土も…。

                        まとり
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北朝鮮問題について、考えてもらいたいことがある。
北朝鮮に対して、友好国、中国・ロシアは、真剣に、強く、効果的
に指導力を発揮すべきだ。また朝鮮総連の皆様も、よく考えて欲し
い。

彼らの発言の中で、最も、許し難いものがある。
『我々の国(金正日・王朝が)が無くなる時は、地球を破壊する。
』という発言である。

先の韓国での、地下鉄放火大惨事で、
『ひとりで死ぬのが恐かったから、大勢の人を道ずれにして殺した。』
という発想と同じではないか。

発想自体が、人類、いや、地球の全生命に対する罪である。

しかし、「地球を破壊する」なんて、単なるレトリックじゃないのか?
と、お思いの方もあろう。しかし、可能なのである。
大量のプルトニウムを成層圏内に、ばら撒くのである。
自分も死ぬが、世界をプルートー(冥府の大王)の元につかわすこ
とができるのだ。

プルトニウムは、ジェット気流に乗り、日本はおろか、アメリカ、
ヨーロッパ、ロシア、アジア、中国と、瞬く間に世界の空を覆い尽
くすことになる。
見えない<沈黙の、放射性の死>は、天から、あなたがたの愛する
ものの上に、降りかかってくることになるだろう。

今、米・日・韓など、彼らが適性対象としている国が、何を言って
も、彼の国は、頑なになるばかりだ。北朝鮮に影響力のある国と、
人々のみが、この金王朝と、北朝鮮の情勢を、適正に、かつ暴発な
く動かすことができるのだ。

人類史上、最大の罪は、「地球を破壊してやる。」という、発想の
罪だ。

いかなる<神>も、これを許さない。
                      <真鳥>
まとり

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